一貫クラス数学Ⅱ3学期⑪

一貫クラス 数学Ⅱ 3学期⑪
( )組( )番 名前( ) 1
次の命題の真偽を調べよ。ただし,a, b, c は実数とする。
0 11 a =0 ならば ab =0 である 0 21 ac = bc ならば a = b である
2
次の命題の真偽を調べよ。ただし,x,y は実数,m,n は自然数とする。
(1) x = y ならば x = y である
(2) x =2 ならば x 2 -5x +6=0 である
(3) m,n がともに素数 ならば m + n は偶数 である
(4) n が 3 の倍数 ならば n は 9 の倍数 である
3
x は実数,n は整数とする。集合を用いて,次の命題の真偽を調べよ。
2x + 4 ( 0
0 11 x <-3
n は 24 の正の約数
0 21 n は 18 の正の約数
4
x は実数とする。集合を用いて,次の命題の真偽を調べよ。
(1) -1< x <1
2x -4<0 (2) x >2
-1-
3x +1 ( 0
5
次の
に適するものを,下の ①~③ から選べ。
2
0 11 x は実数とする。 p:x -6x +8=0 q:x =4 とすると,
p は q であるための
。
0 21 四角形について p:ひし形である q:対角線が垂直に交わる
とすると,p は q であるための
。
① 必要十分条件である ② 必要条件であるが,十分条件ではない
③ 十分条件であるが,必要条件ではない
6
x,y は実数とする。次の
に適するものを,下の ①~③ から選べ。
(1) xy =1 は x =1 かつ y =1 であるための
。
(2) x >0 かつ y >0 は xy >0 であるための
。
(3) △ABC で,AB=BC=CA は 4A= 4B= 4C であるための
。
① 必要十分条件である ② 必要条件であるが,十分条件ではない
③ 十分条件であるが,必要条件ではない
7
n を整数とし,命題 P を 「n は 4 の倍数
n は 8 の倍数」 で定める。
(1) 命題 P の逆 ! 対偶を述べ,それらの真偽を求めよ。
(2) 命題 P の裏を述べよ。
8
実数 a,b に関する条件 p,q を次のように定める。
p:a 2 + b 2 <10 q:a <1 または b <3
(1) 命題「p
ウ
q」の対偶は「
である。
ア
,
イ
ア
イ
」である。よって,「p
q」は
に当てはまるものを次の  ~  のうちから一つずつ
-2-
選び,
に当てはまるものを次の , のうちから一つ選べ。
ウ
 a 2 + b 2 <10  a 2 + b 2 ( 10  a 2 + b 2 >10  a 2 + b 2 ) 10
 a <1 または b <3  a <1 かつ b <3
 a ) 1 または b ) 3  a ) 1 かつ b ) 3
 真  偽
(2) 命題「q
p」の反例になっているものは
よって,q は p であるための
エ
オ
エ
である。
。
に当てはまるものを次の  ~  のうちから一つ選び,
オ
に当てはまるも
のを次の ~  のうちから一つ選べ。
 a =3 ,b =4  a =2 ,b =1  a =-1 ,b =0  a =-1 ,b =-4
 必要十分条件である  必要条件であるが,十分条件ではない
 十分条件であるが,必要条件ではない
 必要条件でも十分条件でもない
ここから高難易度
/*
*/
9
x,y は実数とする。次の命題の逆 ! 対偶 ! 裏を述べ,それらの真偽を調べよ。
(1) x 2 ' -x
x ' -1
(2) x + y は有理数
x または y は有理数
10
次の命題の真偽を調べよ。ただし,x,y は実数とする。
(1) 方程式 x 2 + x -20=0 は整数の解をもつ。
(2) x + y,xy がともに有理数ならば,x,y はともに有理数である。
11
次の
ア
~
ウ
に当てはまるものを下の  ~  から 1 つずつ選べ。ただし,
x,y は実数とする。
-3-
(1) x = y であることは,x 2 = y 2 であるための
ア
。
(2) xy が有理数であることは,x と y がともに有理数であるための
(3) x =0 であることは,x =0 であるための
ウ
イ
。
。
 必要十分条件である  必要条件であるが十分条件ではない
 十分条件であるが必要条件ではない
 必要条件でも十分条件でもない
12
次の
ア
~
エ
に当てはまるものを下の  ~  から 1 つずつ選べ。
命題 「a =0 かつ b =0 ならば,すべての実数 x について ax + b =0 である」 の逆は
「
ア
ならば,
イ
である 」 であり,対偶は 「
ウ
ならば,
エ
である」
である。
 a =0 かつ b =0  a ' 0 かつ b ' 0  a =0 または b =0
 a ' 0 または b ' 0  a ' 0 かつ b =0  a ' 0 または b =0
 すべての実数 x について ax + b =0
 すべての実数 x について ax + b ' 0
 ある実数 x について ax + b =0
 ある実数 x について ax + b ' 0
13
に入る用語として最も適当なものを次の ~の中から 1 つずつ
(1)~(4) の各
選べ。
 偽  真  かつ  または
 否定  対偶  逆  裏 (対偶の逆)
(1) 命題 「a =2 ならば『a =1 または a =2』」 は
ア
である。
(2) 三角形の 1 つの頂角の大きさ h について,命題 「sin h =1 ならば h =90,」 の
イ
は 「h ' 90, ならば sin h ' 1」 である。
(3) 実数 a,b について,条件 「a 2 =1 かつ b =2」 の否定は
「『a ' 1
ウ
a ' -1』
エ
b ' 2」 である。
-4-
(4) 命題 「 x <2 ならば x <1」 は
x ) 1」 は
キ
オ
であるが,この命題の
カ
「 x ) 2 ならば
である。
14
実数 a に関する条件 p,q,r を次のように定める。
p:a 2 ) 2a +8 q:a ( -2 または a ) 4 r:a ) 5
(1) 次の
ア
に当てはまるものを,下の  ~  のうちから 1 つ選べ。
q は p であるための
ア
。
 必要十分条件である  必要条件であるが,十分条件でない
 十分条件であるが,必要条件でない  必要条件でも十分条件でもない
(2) 条件 q の否定を q,条件 r の否定を r で表す。次の
イ
,
ウ
に当てはまるも
のを,下の  ~  のうちから 1 つずつ選べ。ただし,同じものを繰り返し選んでも
よい。
命題「 p ならば
命題「
ウ
イ
」は真である。
ならば p 」は真である。
 q かつ r  q または r  q かつ r  q または r
15
コラム 就職試験(SPI)ではこう訊かれる
(1)「形あるものは、壊れる」が真であるならば、ア~ウのうち論理的に正しいものはどれ
か。すべて答えよ
ア 形あるものは、壊れない
イ 壊れないものは、形あるものではない
ウ 壊れるものは、形あるものである
(2)次の条件が確実に正しいとき、論理的にいえることはどれか。すべて答えよ
ア 努力するものは報われる
イ 野村君は大学受験生である
ウ 野村君は努力している
A 大学受験生は努力すべきだ
-5-
B 大学受験生は報われる
C 野村君は大学に合格する
D 野村君は報われる
E 合格するのは野村君である
F 合格者は努力している
-6-
1
s 0 11
真 0 21
偽
2
s (1) 偽 (2) 真 (3) 偽 (4) 偽
3
s 0 11 真 0 21 偽
4
s (1) 真 (2) 偽
5
s 0 11 ② 0 21 ③
6
s (1) ② (2) ③ (3) ①
7
s (1) 逆:n は 8 の倍数
n は 4 の倍数,真
対偶:n は 8 の倍数でない
(2) n は 4 の倍数でない
n は 4 の倍数でない,偽
n は 8 の倍数でない
8
s (ア)  (イ)  (ウ)  (エ)  (オ) 
9
s (1) 逆:x ' -1
裏:x 2 =-x
x 2 ' -x,偽 対偶:x =-1
x = -1 ,偽
(2) 逆:x または y は有理数
対偶:x,y はともに無理数
裏:x + y は無理数
x 2 = -x,真
x + y は有理数,偽
x + y は無理数,偽
x,y はともに無理数,偽
10
s (1) 真 (2) 偽
11
s (ア)  (イ)  (ウ) 
12
s (ア)  (イ)  (ウ)  (エ) 
13
s (ア)  (イ)  (ウ)  (エ)  (オ)  (カ) 
(キ) 
-7-
14
s (ア)  (イ)  (ウ) 
15
(1) イ (2) D
-8-
1
0 11 a =0 のとき ab =0 ・ b =0
よって,命題 「a =0 ならば ab =0 である」 は真である。
0 21 a =1,b =-1,c =0 とすると
ac =1 ・ 0=0,bc = 0 -11 ・ 0=0 となり,ac = bc を満たすが,a = b は満たさない。
よって,命題 「ac = bc ならば a = b である」 は偽である。
2
(1) x =1,y =-1 とすると, x =1, y =1 であるから
x = y を満たすが x ' y
よって,命題 「 x = y ならば x = y である」 は偽である。
(2) x =2 のとき 2 2 -5 ・ 2+6=0
よって,命題 「x =2 ならば x 2 -5x +6=0 である」 は真である。
(3) m =2,n =3 とすると,m,n はともに素数であるが m + n =5 (奇数)
よって,命題 「m,n がともに素数ならば m + n は偶数である」 は偽である。
(4) n =3 とすると,n は 3 の倍数であるが,9 の倍数でない。
よって,命題 「n が 3 の倍数ならば n は 9 の倍数である」 は偽である。
3
0 11 2x +4 ( 0 を変形すると 2x ( -4
したがって x ( -2
よって,P = 6 x|x < -37 ,Q = 6 x|2x +4 ( 07 とおくと
Q
Q = 6 x|x ( -27
右の図より,PWQ が成り立つから,命題は真
P
である。
-2
x
1 2
x
-3
0 21 18 の正の約数全体の集合を P,24 の正の約数全体の集合を Q とする。
18=2 ・ 3 2, 24= 2 3 ・ 3 であるから
P = 6 1, 2, 3, 6, 9, 187
Q = 6 1, 2, 3, 4, 6, 8, 12, 247
よって,PWQ は成り立たないから,命題は偽である。
4
(1) 2x -4<0 を解くと x <2
よって,P = 6 x| -1< x <17 ,Q = 6 x|2x -4 <07 とお
Q
P
くと
Q = 6 x|x <27
-1
右の図より,PWQ が成り立つから,与えられた命題は
真である。
(2) x >2 を解くと x <-2,2< x
また,3x +1 ( 0 から 3x ( -1 ゆえに x ( よって,P = 6 x| x >27 ,Q = 6 x|3x +1 ( 07 とおくと
-9-
1
3
P = 6 x|x <-2,2 < x7
>
Q = x x ( -
1
3
?
Q
P
右の図より,PWQ は成り立たないから,与えられた命
P
-2 - 1
3
題は偽である。
5
2
0 11 x -6x +8=0 を解くと,0 x -21 0 x -41 =0 から x =2, 4
よって,p
q は偽である。0 反例:x =21
また,x =4 ならば,4 2 -6 ・ 4+8=0 であるから,q
p
は真である。
よって,p は q であるための必要条件であるが,十分条件
ではない (②)。
0 21 p
また, q
q は真である。
p は偽である。0 反例:右のような四角形1
よって,p は q であるための十分条件であるが,必要条件ではない (③)。
6
前者の条件を p,後者の条件を q とする。
(1) x =-1,y =-1 とすると,xy =1 を満たすが
x ' 1,y ' 1
よって,p
q は偽である。
一方,x =1 かつ y =1 ならば xy =1
ゆえに,q
p は真である。
したがって,p は q であるための必要条件であるが,十分条件ではない (②)。
(2) x >0 かつ y >0 ならば xy >0
よって,p
q は真である。
一方,x =-1,y =-1 とすると,xy =1 となり,xy >0 を満たすが
x <0,y <0
ゆえに,q
p は偽である。
したがって,p は q であるための十分条件であるが,必要条件ではない (③)。
(3) p
q について
AB=BC=CA ならば,△ABC は正三角形であるから
4A= 4B= 4C 0 =60,1
よって,p
q は真である。
一方,q
p について
4A= 4B= 4C ならば,△ABC は正三角形であるから
AB=BC=CA
ゆえに,q
p は真である。
したがって,p は q であるための必要十分条件である (①)。
-10-
2
x
7
(1) 逆は n は 8 の倍数
n は 4 の倍数
n が 8 の倍数であるとき,n =8k (k は整数) と表され n =4 ・ 2k
ここで,2k は整数であるから,n は 4 の倍数である。 よって,逆は真である。
また,「n は 4 の倍数」 の否定は 「n は 4 の倍数でない」
「n は 8 の倍数」 の否定は 「n は 8 の倍数でない」
よって,対偶は n は 8 の倍数でない
n は 4 の倍数でない
これは偽である。(反例:n =4)
(2) 裏は n は 4 の倍数でない
n は 8 の倍数でない
8
(1) p :a 2 + b 2 ) 10 , q:a ) 1 かつ b ) 3
よって,p
q の対偶 q
p は a ) 1 かつ b ) 3
a 2 + b 2 ) 10
ゆえに (ア)  (イ) 
また,a ) 1 かつ b ) 3 より a 2 ) 1 かつ b 2 ) 9 であるから, q
p
p は真であり,
q も真である。()
(2) 命題「q
p」の反例は,q が成り立ち p が成り立たないものである。
条件 q
条件 p
a = 3,b = 4
%
%
a = 2,b = 1
○
○
a = -1,b = 0
○
○
a = -1,b = -4
○
%
○:成り立つ
%:成り立たない
よって,反例は a =-1 ,b =-4 ()
ゆえに,p
q は真,q
p は偽であるから,q は p であるための,必要条件であ
るが,十分条件ではない。()
9
(1) 逆は x ' -1
x 2 ' -x
これは偽である。(反例:x =0)
また,x 2 ' -x の否定は x 2 =-x
x ' -1 の否定は x =-1
x 2 = -x
よって,対偶は x =-1
x =-1 であるとき x 2 = 0 -1 1 2 =1 ,-x =-0 -1 1 =1
ゆえに x 2 =-x
したがって,対偶は真である。
さらに,裏は x 2 =-x
x = -1
これは偽である。(反例:x =0)
(2) 逆は x または y は有理数
x + y は有理数
これは偽である。(反例:x = U 2 ,y =0)
-11-
また,x + y は有理数 の否定は x + y は無理数
x または y は有理数 の否定は x,y はともに無理数
よって,対偶は x,y はともに無理数
x + y は無理数
これは偽である。(反例:x = U 2 ,y =-U 2 )
さらに,裏は x + y は無理数
x,y はともに無理数
これは偽である。(反例:x = U 2 ,y =0)
10
(1) x 2 + x -20=0 のとき 0 x -4 10 x +5 1 =0 よって x =4 ,-5 (整数)
ゆえに,命題 「方程式 x 2 + x -20=0 は整数の解をもつ」 は真である。
(2) x =U 2 ,y =-U 2 のとき x + y =0 ,xy =-2
よって,x + y,xy はともに有理数であるが,x,y はともに有理数ではない。
ゆえに,命題 「x + y,xy がともに有理数ならば,x,y はともに有理数である」 は偽
である。
11
x 2 = y 2」 は真。
(1) 「x = y
また,「x 2 = y 2
x = y」 は偽。(反例:x =2 ,y =-2)
よって,十分条件であるが必要条件ではない。
ゆえに ア

(2) 「xy が有理数
x と y がともに有理数」は偽。(反例:x = U 2 ,y =-U 2 )
また,「x と y がともに有理数
xy が有理数」 は真。
よって,必要条件であるが十分条件ではない。
ゆえに イ

(3) 「 x = 0
x = 0」 は真。
また,「x = 0
x = 0」 は真。
よって,必要十分条件である。 ゆえに ウ

12
「a =0 かつ b =0 ならば,すべての実数 x について ax + b =0 である」 の逆は
「すべての実数 x について ax + b =0 ならば,a =0 かつ b =0 である 」
ア
すなわち 「
 ならば,イ  である」
「a =0 かつ b =0 」 の否定は「a ' 0 または b ' 0 」
また,「すべての実数 x について ax + b =0 」 の否定は「ある実数 x について ax + b ' 0 」
よって,対偶は「ある実数 x について ax + b ' 0 ならば,a ' 0 または b ' 0 である」
ウ
すなわち 「
 ならば,エ  である」
13
(1) 条件 「a =2 」,「a =1 または a =2 」 を表す集合をそれぞれ P,Q とおくと,PWQ が
成り立つから,命題は真。
(2) 「sin h =1 ならば h =90, 」 の対偶は「h ' 90, ならば sin h ' 1 」
-12-
(3) 「a 2 =1 かつ b =2 」 は「『a =1 または a =-1 』かつ b =2 」
と同値であるから,その否定は,「『a ' 1 かつ a ' -1 』または b ' 2 」 となる。
(4) 「 x <2 」 は 「-2< x <2 」 と同値。
「 x <1 」 は 「-1< x <1 」 と同値。
よって,この命題は偽である。
また,「 x ) 2 」 は 「x ( -2 または x ) 2 」 と同値。
「 x ) 1 」 は 「x ( -1 または x ) 1 」 と同値。
よって,与えられた命題の裏は真である。
14
(1) 条件 p :a 2 ) 2a +8 を整理すると 0 a +2 10 a -4 1 ) 0
よって a ( -2,4 ( a
ゆえに,p と q は同値である。
したがって,q は p であるための必要十分条件である。0
ア
1
(2) 条件 q の否定 q ,条件 r の否定 r はそれぞれ q :-2< a <4 , r :a <5 とな
る。
よって, ~  が表す範囲を数直線を用いて表すと次の図のようになる。
 q かつ r  q または r
-2
4 5a
4 5a
-2
 q かつ r  q または r
-2
4 5 a
4 5 a
-2
(イ) 条件 p を満たす実数 a 全体の集合を P,条件 (イ) を満たす実数 a 全体の集合を S
とすると,命題が真であることは PWS と同値である。
よって,集合 S の満たす条件は q または r
イ
0 1
(ウ) (イ) と同様にして,条件 (ウ) を満たす実数 a 全体の集合を T とすると,命題が真
であることは TWP と同値である。
よって,集合 T の満たす条件は q かつ r 0
15
-13-
ウ
1