2015 年 7 月 27 日(月) 記主 中平 遥香 3 回生ゼミ 神戸市長田区新長田地区 お地蔵さん調査報告 3年生ゼミでは、昨年度の「お好み焼き」調査をするため「食の探検隊」を組織して、 フィールドワークのトレーニングを行ってきました。2015 年度前期では、同じ新長田地区 で「お地蔵さん」調査を計画し、準備を進めてきました。 「食の探検隊」調査の際は、 「お好み焼き調査」シートを作ってデータを集める作業を したのですが、今回の「お地蔵さん」調査では、前回の調査シート作成の経験を活かして、 「お地蔵さん」調査にマッチした調査シートを準備して実際の調査に入りました。 1.日時:2015 年 7 月 27 日(月) 2.場所:神戸市長田区新長田地区 3.参加者:水本、院生(1名) 、3回生(9名) 【調査エリア】 参加学生が、2~3名で以下の地区を分担して調査した。 ① 駒ヶ林町1~4丁目 ② 久保町8、9丁目、二葉町8、9丁目 ③ 腕塚町7~10 丁目、久保町 10 丁目、二葉町 10 丁目 ④ 駒ヶ林町6丁目、野田町8、9丁目、海運町8丁目、本庄8丁目 →4つのグループに分かれて調査を行った。 【分かったこと】 1.1つの筋に、1つのお地蔵さんが設置されている。 →各通路にお地蔵さんがいるわけではないけれど、お地蔵さんがいる道には、1箇 所しかお地蔵さんを発見することが出来なかった。 この事実は、現在の新長田地区の地蔵信仰のひとつの特徴なのかなと、皆で話し 合った。 2.大きな道路には、お地蔵さんはいない。 →少し路地に入り込んだ所で、お地蔵さんを発見した。 道幅 1.5mほどの路地にひっそりと祀られたお地蔵さんの祠を発見した時は、暑い 中で「お地蔵さん」を探す学生たちにとっては、そのお地蔵さんが、 「よく、来たね」 と微笑んでくれたように感じました。 3.家にはめ込まれているお地蔵さんと、家の側に置かれているお地蔵さんがいる。 →家が建て直されたりして動かせなかったであろうお地蔵さんは、家にはめ込まれ た状態で、存在していた。 私たちは、このような形態の「お地蔵さん」を、 「はめ込み式お地蔵さん」と呼ぶ ことにしました。 1 2015 年 7 月 27 日(月) 記主 中平 遥香 4.調査中に、 「地蔵盆」に誘われた。 →調査中に、地域の方に話かけた学生は、 「8 月 23 日の地蔵盆には、皆ぜひ来てや ぁ~」と声をかけてもらっていた。 調査している学生にとって、新長田地区の人々のあったかさに接して感激すると ともに、地域で営々と守られてきた「お地蔵さん」は、この地域のすばらしい財 産なのだと思った。 【反省点】 ・調査エリア内に、どれだけお地蔵さんが存在しているのかを把握していなかったので、 時間がかかってしまった。どこにあるのかわからない状態でのフィールドワークの難 しさを学んだ1日だった。 ・メジャーを忘れている学生がいるなど、実際の調査を実施するなかで、準備不足や想 定外の事態にあわてる等、失敗も「学び」に結びついていると思った。 ・お地蔵さんを発見した地点を、地図に落とす作業をすることが出来なかった。 →調査シートに、住所を書く欄があったが、お地蔵さんの祠のある場所について明確 な住所が書けなかった場合が生じたことも、フィールド調査の難しさを体験する結 果になった。 駒ヶ林地区にあ るのに、名前は 「二葉地蔵尊」 三回生が調査している様子 二葉地蔵尊 お賽銭を入れる水本先生 2
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