第16号8月24日 第2学期始業式 校長あいさつ

平成27年度 2学期始業式 あいさつ
夏休みも終わり、今日から2学期が始まりました。皆さんが元気に今日揃って始業式を迎えられ
たことうれしく思います。台風の影響で1学期の終わりは十分な形で締めくくれませんでしたので、
2学期のスタートをいい形で切れるように、皆さんで協力して本校のよりよい学校文化を創ってい
ただきたいと思います。
皆さんご承知のように2学期は大きな学校行事があります。今準備を進めている体育祭、2年生
はインターンシップ、そして校内ロードレース大会、収穫祭などが主な活動になります。また、3
年生は進路を決定する学期です。
この2学期の初めに皆さんにお願いしたいことが3つあります。
どう
せい
1つは、生活にけじめをもって行動してほしいということです。
「動」
(うごく)と、
「静」
(しず
か)を使い分けてほしいということです。皆さんの生活では、
「動」は、行動や計画や目標達成に
向けて活動的に実践することであり、対する「静」は、これまでの自分を見つめなおしたり、静か
に人の話に耳を傾ける行動になるのかもしれません。全てのものは片一方だけでは成り立ちません。
陽があれば陰があり、表があれば裏があり、プラスとマイナスもそうです。相反する2つのバラン
スが重要となるのですが、このバランスとけじめのある行動がとれるよう心掛けてほしいと思いま
す。
2つ目は校訓の「奉仕・協同」の精神をもってさまざまな活動にあたっていただきたい。体育祭、
収穫祭は生徒会や農業クラブ、家庭クラブの役員を中心として皆で協力して作り上げていってほし
ということです。個人が集団を作り、目標を持った組織となると、意見や考えの違いがおこり、そ
れがトラブルの要因になります。一方的に自分の意思を伝え、感情的にそれをやらせることは押し
つけです。社会生活の中では、自分と相手の意志や感情とのやりとりが重要となります。これをコ
ミュニケーション能力といいますが、社会人として重要な能力の一つになります。企業が高校でど
れだけ勉強したかということに加え、生徒会等の役員をやっている人、部活動をやっている人、ボ
ランティア活動を行っている人などを好むのも、これらの生徒が多くの人と関わりながら高校生活
を送っているから、他人との意志や感情のやり取りが豊かであると判断されるからだろうと思いま
す。ぜひ、多くの人と関わりながら集団の力を高め、自分のコミュニケーション能力を高めてくだ
さい。
3つ目は、1学期もお願いしましたが、「当たり前のことを当たり前にやる」ということです。
夏休み、昇降口に靴や傘が散乱していたり、ロッカーの上に私物が散乱していたりする光景が見ら
れました。この光景が、私たち松農高生にとって「当たり前」になるとそれが学校の文化や風土に
なります。「当たり前」の考え方がずれていると、そのずれた当たり前が学校の文化になるという
ことです。あいさつをする、時間を守る、掃除をするなど当たり前にして当然なものはここにいる
全員が当たり前にして、本校としての学校文化を作ってください。
皆さんは1学期より確実に成長しています。中学生の体験入学で中学生に説明したり、実習の手
伝いをしている皆さんの姿を見てこう確信しています。
今学期も人のために、社会に尽くすために勉強して知識や技能を身につけてください、そして、
あわせて人間性豊かな心や優しい心をさまざまな活動をとおしてさらに身に着けてほしいと願っ
ています。