平成20年度JRC活動報告 庶務会計委員長 ◇はじめに 国泰寺中学校は、昭和27年(1952年)に、JRCに加盟して以来、『ヒューマ ニティ(人道)』の実現を目指して活動しています。一昨年度と昨年は、全国JRCモ デルスクールに選ばれ、特に活動が活性化しました。今日は、それらの活動を整理して 報告しようと思います。 ◇VSカードとVSスピリット賞について VSカードは、昨年度から始めた活動です。あいさつ運動や、放課後のVS活動に参 加すると、国中オリジナルのVSカードを発行し、カードの裏にVSシールを1枚ずつ 貼っていくことにしました。一枚のカードに20枚のVSシールが貼れるようになって いて、一杯になると、アセンブリーで生徒会長がVSスピリット賞を贈り、表彰するよ うにしました。今までに100名を超える生徒が受賞しました。中には1人で5回以上 受賞している人もいます。昨年の最後のアセンブリーでは、一度に19人の生徒がVSスピ リット賞の表彰を受けました。 それから、『アンリー・デュナン賞』という賞も新たに作りました。これは、全校生 徒が1年間を通して取り組む『JRC重点取り組み』で優れた活動をしたクラスを表彰 するものです。また、委員会単位の取り組みでも、活動が終わるたびに、優れた活動を 行ったクラスを表彰するようにしました。 VSは、もちろん「賞」を得るためにするものではありません。「人道・博愛」の精 神に基づいて一人一人が主体的に行うものです。生徒会常任は、生徒のみなさん一人一 人の「みんなのために役立ちたい」という気持ちを少しでも支えたいという思いから、 今後もこの取り組みを続けていきたいと思います。 ◇VS掲示板活用の活性化について JRCの特色の1つとして、「VS掲示板」の活用があります。国中には、玄関ロビー のところに大きな掲示板があります。数年前までは、この掲示板があまり使われていま せんでした。今では「VSの募集」や「活動報告」などで盛んに活用されています。今 後も、委員会などの大切な連絡や報告などをこの掲示板を使ってみなさんに伝えるよう にしていきたいと思います。一日一回は、このVS掲示板を見るようにしてほしいと思 います。 ◇『JRC重点取り組み』について 先日、クラスで2時間使って、『JRC重点取り組み』について真剣に話し合っても らいました。今、執行部では、各クラスから出された案の1つ1つを検討し、6月に行 われる生徒総会で提案してもらう案を絞っているところです。最終的には、3から5案 くらいを選びます。選ばれたクラスは、生徒総会当日、ステージ上でプレゼンテーショ ンを行ってもらいます。そして、全校生徒の投票で一番得票数の多かった案が、本年度 のJRC重点取り組みとして採用されます。昨年度は、旧3年1組が提案した『拾えば 学校が好きになる運動』が選ばれ、校内の美化活動に取り組みました。今年も、すばら しい活動が校内で展開されるようにしていきたいと思います。 ◇リーダーシップの強化について 先月、似島で行われた新入生TCでは、私たち生徒会常任が同行してサポートしまし た。日程を先見し、食事のときの配膳と片づけ、学習の仕方、JRCについての説明、 レクレーションの運営などを担当しました。この活動は3年前から続いています。また、 先日行った『JRC重点取り組み』についてのクラスの話し合いの司会を常任が担当し ました。夏休みには、江田島で一泊二日の『常任TC』を行います。前期の活動を振り 返り、後期の活動を充実させるために行います。このように、生徒会常任は、生徒会の リーダーシップをしっかり発揮できるように、トレーニングの機会をたくさん持つよう にしています。 夏休みには、常任だけでなく、1、2年生を対象にした2泊3日の広島県JRCトレー ニングセンターがあります。昨年度は、10名の生徒がこのトレセンに参加しています。 6月に募集がありますので、希望する人は申し込んでください。 ◇国際交流について 国泰寺中学校は、JRC活動の一環として、国際交流にも積極的に取り組んでいます。 特に、日本と韓国の交流を18年前から続けています。日赤広島県支部主催の日韓相互 交流プログラムに参加しているのです。昨年度は、生徒会長の野中さんが夏休みに韓国 に派遣されました。その報告は、この後で行われます。また、この交流は広島でも行わ れます。昨年度は、韓国の中学生、高校生が国中を訪問し、校内で交流会を行いました。 また、三滝少年自然の家で、一泊二日の交流会があり、生徒会常任が参加しました。 ◇昨年度の特徴的な活動について ・あいさつ運動 毎朝、校長先生と一緒にあいさつ運動を行っています。クラスや部活、委員会などで 割り当てを行い、朝の活気ある雰囲気を作っています。個人や部活単位で自主的に参加 してくれる人も大勢います。流しているテープは、校長先生と常任で制作したオリジナ ルテープです。また新しいバージョンを作る予定です。 ・募金活動 国泰寺中学校では、国内外で地震などによる災害の情報が報道されるとすぐに常任を 中心に募金活動が行われます。昨年の中国大地震のときには、5月に行われた体育大会 で常任が募金活動を行い、集まった募金を日赤広島県支部に届けました。この活動の様 子は、中国新聞にも掲載されました。また、12月には、福屋デパートの前で街頭募金 を実施しました。 ・折り鶴デー 毎月1回、全校で折り鶴を折り、千羽鶴にまとめていろいろな機会に献納しています。 昨年の夏には、各小学校区の原爆慰霊祭に持って行きました。また、秋には、赤十字賛 助奉仕団と日赤広島県支部の方にお願いして、広島の恩人、スイスのマルセル・ジュノー 博士のお墓に千羽鶴を届けていただきました。また、今年の2月には、広島原爆養護ホー ム舟入むつみ園を訪問し、千羽鶴を入園者の方に手渡しました。 ・放課後のVS活動 毎月数回、放課後にVS活動を実施しています。企画は、各委員会単位で行っていま す。健安委員会主催のクリーン活動や、庶務会計委員会のベルマークの集計作業、生活 委員会主催のVS花壇へ花の苗を植える活動などがあります。毎回、数十人の生徒が自 主的に参加しています。 ◇終わりに 「LIGHT THE DARKNESS」というシュバイツァー博士の言葉を、校訓「実行の人」 とともに、VSカードの表に印刷しています。「LIGHT THE DARKNESS」、つま り「闇に明かりを灯せ」ということです。闇というのは、切り取ってなくそうと思って も不可能な話です。どうすればいいのでしょうか。それは「明かりを灯す」ことです。 闇は明かりを灯すことによってのみ消えます。 JRC活動として、たくさんの取り組みを行っていますが、これはすべて人類共通の 理念である『ヒューマニティ(人道)』に基づいています。それは、私たち一人一人の 心の中に、あかりを灯す活動です。 あかりを灯すのは、私たちの中だけではありません。校内に、地域社会に、もっとい うと、この地球にあかりを灯す活動です。私たちの活動は、世界に向かって開かれてい るのです。 今年も、国中の伝統であり、1つの大きな特色であるJRC活動をさらに発展させて いきたいと思います。みなさんのご協力よろしくお願いします。
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