環境保全型農業に取り組む圃場(3つ)をご紹介します。 ①特別栽培の

環境保全型農業に取り組む圃場(3つ)をご紹介します。
①特別栽培の庄内柿(鶴岡地域谷定)
谷定地区では特別栽培(当地の慣行栽培と比べ農薬や化学肥料を 5 割以上低減した栽培)
の庄内柿づくりが行われています。
庄内柿本来の美味しさに加え、安全・安心を追求する「庄内柿研究会」のメンバーにより
丹精込めて作られています。(協力:JA 鶴岡南支所)
②日本各地の在来作物の有機栽培(羽黒地域荒川)
在来作物とは「ある地域で、世代を越えて、栽培者によって種苗の保存が続けられ、特
定の用途に供されてきた作物」です。代々にわたり採種の方法や、種苗の保存のノウハウ、
焼き畑のような昔ながらの農法とともに、地域や農家に受け継がれてきた作物です。
日本各地には、その土地に受け継がれてきた品種があります。その品種を実験的に作付
し、紹介するとともに、羽黒地域の気象条件等で生育できるかを検証しています。
ハウスの中で鶏(比内地鶏、シェーバーレッドブロー)を飼育し、そこから出される鶏ふ
んを畑に還元しています。その他の肥料を使用することは無く、石灰や貝も入れていませ
ん。草刈りは、農具及び人手により行い、除草剤等の農薬は使用していません。
ハウス内には、全国各地の品種の大根、カブ、ゴボウ、きゅうり、にんじん、ねぎ、トマ
ト、イモ類、ハーブ各種などが多彩に作付されています。
③中山間地における良食味米つや姫(温海地域山五十川)
山五十川の豊かな水と生産者のきめ細かな管理で、良食味米を目指すほ場です。
山五十川地域では、稲作組合が中心となった作業体制が整っており、地域ぐるみで営農
活動に取り組んでいます。また、肥料および農薬の使用量が慣行栽培の半分で、環境への
負荷が少ない栽培方法となっています。(つや姫は特別栽培が必須要件)さらに冬期間は、
水田を湛水にすること(冬水田んぼ)で、生物多様性の保全も図っています。
26 年度は、庄内たがわ農協のつや姫出荷者の中で、食味値や試食の評価などの総合結果
が上位 10 名に入賞した生産者に与えられる「つや姫名人」に選ばれました。さらに 27 年
度には見事銀賞を受賞しました。一層の良食味を目指し、つや姫栽培に取り組んでいます。
山五十川稲作組合のプール育苗ハウスの様子
冬期湛水の様子
(協力:JA 庄内たがわ温海支所)