ENVI Tutorials

ENVI チュートリアル
ENVI とは
この章は以下の内容から構成されています。
概要 ........................................................................................................................ 2
使用するファイル .................................................................................................. 2
ENVI の操作 ......................................................................................................... 3
ENVI のファイルフォーマット ............................................................................. 3
ENVI のウィンドウと画面表示 ............................................................................. 4
Available Bands List ............................................................................................ 6
ENVI の基本機能 ................................................................................................. 8
ENVI の起動.......................................................................................................... 8
画像ファイルを開く............................................................................................... 8
画面操作 ................................................................................................................ 9
Mouse Button Descriptions ダイアログの使用 ..................................................... 12
カーソル位置/ 値の表示 ......................................................................................... 13
画像プロファイルの表示 ....................................................................................... 14
クイック・コントラストストレッチングの実行 .................................................... 15
対話的なスキャッタプロットの表示...................................................................... 15
カラー画像の読み込み ........................................................................................... 17
2 つの表示のリンク ............................................................................................... 17
関心領域の選択...................................................................................................... 18
画像への注釈の追加 .............................................................................................. 21
グリッドラインの追加 ........................................................................................... 24
画像の保存と出力 .................................................................................................. 25
ENVI セッションの終了 ........................................................................................ 25
概要
この章では、ENVI の概要と基本機能について説明します。ENVI を初めて使用
する方に ENVI の基本概念および主要機能を紹介します。
使用するファイル
DVD: Resource DVD
Path: Data /can_tm
ファイル
概要
can_tmr.img
コロラド州 Cañon City の TM データ
can_tmr.hdr
上記ファイルの ENVI ヘッダ
2
ENVI の操作
ENVI では、グラフィカルユーザインターフェース( GUI)の採用により各種の
画像処理機能をポイント & クリック操作で利用することができます。3 ボタン式
のマウスを使用してメニューの選択肢や機能を選択します。
<ヒント>
Windows で 2 ボタンマウスを使用する場合、Ctrl キーを押しながらマウスの
左ボタンを押すことで、マウスの中央ボタンの機能を代用することができま
す。同様に 1 ボタンマウスを使用するバージョンでは Option キーを押しなが
らマウスボタンを押すことで、マウスの右ボタンを、Command キーを押し
ながらマウスボタンを押すことでマウスの中央ボタンの機能を代用すること
ができます。
ENVI を起動すると、ENVI メインメニューがメニューバーで表示されます 。メ
インメニュー上のボタンをマウスの左ボタンでクリックすると、オプションのメ
ニューが表示されます。一部のオプションにはさらにサブメニューが含まれてい
ます。これらのサブメニューから選択肢を選択すると、ENVI 機能のパラメータ
設定用または情報入力用のダイアログボックスが表示されます。
ENVI のファイルフォーマット
ENVI では、フラットバイナリファイルと ASCII(テキスト)ヘッダファイルか
ら構成される、汎用ラスタデータフォーマットを使用します。このファイルフォ
ーマットによって ENVI では、独自のヘッダ情報が組み込まれているものも含め、
ほとんどすべての画像ファイルを使用することができます。
汎用ラスタデータは、Band Sequential (BSQ) 、Band Interleave d by Pixel
(BIP)、 Band Interle aved by Line (BIL) のいずれかのフォーマットでバイト
単位のバイナリストリームとして保存されます。

BSQ は最も単純なフォーマットで、各行のデータの直後に同じスペクトル
バンドの次の行が続きます。BSQ フォーマットは、単一のスペクトルバン
ドの任意の部分への空間的(x、y)アクセスに最適です。

BIP フォーマットでは、最適なスペクトル処理性能を提供します。BIP フ
ォーマットで保存された画像では、すべてのバンドの第 1 ピクセル、その後
にすべてのバンドの第 2 ピクセル、すべてのバンドの第 3 ピクセルという
順番で規則正しく整理されます。このフォーマットは、画像データのスペク
トル(Z)アクセスで最適な性能を提供します。

BIL フォーマットは、空間的な処理とスペクトル処理の両方に配慮したフォ
ーマットです。ENVI でのほとんどの処理作業では、このフォーマットの使
用をお勧めします。この BIL フォーマットで保存された画像では、 第 1 バ
ンドの第 1 行、その後に第 2 バンドの第 1 行、第 3 バンドの第 1 行とい
う順番で規則正しくインターリーブされます。各バンドのそれ以降の行も同
様にインターリーブされます。
3
ENVI は、バイト、整数、符号なし整数、ロング整数、符号なしロング整数、浮
動小数点数、倍精度浮動小数点数、複素数、倍精度複素数、64 ビット整数、符号
なし 64 ビット整数などさまざまなデータタイプをサポートします。
独立したテキストヘッダファイルは、画像のサイズ、埋め込みヘッダ、データフ
ォーマットなどの関連情報を ENVI に提供します。このヘッダファイル は通常、
特定のデータファイルが ENVI で初めて読み込まれる際に (ユーザ入力により)
作成されます。このヘッダファイルは、ENVI メインメニューバーから File ->
Edit ENVI Header 機能を使用するかもしくは、Available Band s List のファ
イル上でマウスの右ボタンをクリックして Edit Header を選択す ることで、必
要に応じて参照、編集することができます。また、ENVI ヘッダ ファイルは
ENVI の外部でテキストエディタを使用して作成することもできます。
ENVI のウィンドウと画面表示
ENVI で作業を進めると画面上に画像処理や解析用のさまざまなウィンドウやダ
イアログボックスが表示されます。これらの表示のうち最も重要なものは、画像
を表示するウィンドウ、表示領域を移動するウィンドウ、各領域を拡大表示する
ウィンドウの 3 つです。ENVI のデフォルト設定では 3 つのウィンドウ(イメー
ジ、ズーム、スクロール)が表示されますが、ウィンドウでのショートカットメ
ニューもしくは ENVI Preferences を使用し て表示されるウィンドウの組み合
わせは変更することができます。
これらのウィンドウ群をまとめてディスプレイグループ(図 1)と呼びます。デ
ィスプレイグループは以下のウィンドウから構成されます。

イメージウィンドウ-このウィンドウでは、画像の全体または一部を最高解
像度で表示します(スクリーンの 1 ピクセルは 1 データピクセルです)。

スクロールウィンドウ-画像全体がイメージウィンドウに収まりきらない場
合はスクロールウィンドウが表示されます。スクロールウィンドウでは、全
体画像が縮小して表示され、イメージウィンドウに表示する部分を選択する
ことができます。スクロールウィンドウ内のカラーボックスはイメージウィ
ンドウの表示範囲に相当します。スクロールウィンドウのタイトルバーの中
の数値は、スクロールウィンドウに画像全体を表示するための縮小率を示し
ます。

ズームウィンドウ-このウィンドウには、イメージウィンドウで選択した部
分を拡大して表示します。イメージウィンドウ内のカラーボックスは、ズー
ムウィンドウの表示範囲に相当します。ズームウィンドウのタイトルバーの
中の数値は、画像の拡大率を示します。
画面上には、任意の数の表示画面を同時に表示することができます。ENVI で使
用するウィンドウには、この他に、スキャッタプロット、スペクトルプロファイ
ル、スペクトルプロット、ベクタウィンドウなどがあります。
4
図 1:ENVI ディスプレイグループ
ENVI ウィンドウのメニュー
イメージウィンドウのメニューバーは、ウィンドウの上部に表示されます。デフ
ォルトでイメージウィンドウの上部に表示され、対話的な表示・解析機能を呼び
出す専用の内部メニューが用意されています(図 2)。イメージウィンドウ以外
のウィンドウの表示の組み合わせを設定している場合、このメニューバーはズー
ムウィンドウの上部に表示されます。
また、任意のウィンドウで右クリックするとショートカットメニューが現れます。
このメニューを利用すると、表示機能を高速で呼び出して設定を簡単に変更する
ことができます。
5
図 2:プルダウンメニューとショートカットメニュー
Available Bands List
ENVI では、画像ファイル、画像ファイルに含まれる個々のスペクトルバンドを
読み込むことができます。Available Bands List は開いているすべてのファイ
ルに含まれる使用可能なすべての画像バンドをリスト表示したダイアログボック
スです(図 3)。
図 3:Available Bands List ダイアログ
6
Available Bands List ダイアログを使用して、新しいウィンドウを開くか、ま
たはダイアログ下部の Display # N (N は数字を表します)ボタンでディスプ
レイ番号を選択して、Gray Scale または R GB ラジオボタンをクリックし、さ
らにバンド名をクリックしてリストからバンドを選択すると、カラー画像でもグ
レースケール画像でもウィンドウに表示することができます。
<ヒント>
シングルバンド画像を表示するには、バンド名をダブルクリックします。
Available Bands List ダイアログの上部にある File メニューを使用すると、フ
ァイルの開閉、ファイル情報の確認、Cancel などを行うことができます。
Options メニューには特定の波長に最も近いバンドを捜す、現在表示中のバンド
を表示する、リスト内のバンド名を詳細表示にするか簡略表示にするかを切り換
える、開いている 1 つの画像に含まれるすべてのバンドを折りたたんで画像名に
まとめるなどの機能があります。バンド群を折りたたんで 1 つの画像名にまとめ
る操作やバンド群をリスト表示する操作は、ダイアログ内のファイル名の左の
"+" または" - " マー クをクリックして行うこともできます。
Available Bands List ショートカットメニューの使用
Available Bands List ダイアログでマウスの右ボタンをクリックすると、異な
る機能を使用することができるショートカットメニューが表示されます。ショー
トカットメニューに表示される項目は、Available Bands List ダイアログ内で
何が選択されている(ハイライト表示されている)かによって異なります。例え
ば、ファイル名の下にある Map Info アイコ ンでマウスの右ボタンをクリックす
ると、そのファイルのヘッダ内にある地図情報を確認できるショートカットメニ
ューが表示されます。ファイル名上でマウスの右ボタンをクリックすると、画像
の表示やファイルを閉じることができるショートカットメニューが表示されます。
7
ENVI の基本機能
ここでは、ENVI の基本的な機能について説明します。
ENVI の起動
プログラムを起動する前に、インストールガイドの指示通り ENVI が正しくイン
ストールされていることを確認してください。

UNIX もしくは Macintosh OS X で ENVI を起動するには、UNIX のコ
マンドラインに envi と入力します。

Windows システムで ENVI を起動するには、ENVI アイコンをダブルクリ
ックします。
プログラムが正常にロードされると、ENVI メインメニューが表示されます。
画像ファイルを開く
画像ファイルを開くには、
1.
File -> Open Ima ge File を選択してください。
2.
他のアプリケーションを使用するときと同様に、ENVI Resource DVD の
Data ディレクトリの CAN_TM サブディレクトリに移動し、リストから
ファイル can_tmr.img を選択して OK をクリ ックしてください。
3.
Available Bands List ダイアログが画面上に表示されます(図 3)。こ
のリストから、表示や処理するスペクトルバンドを選択してください。
4.
ダイアログ上部にリストされているバンドの1つをマウスの左ボタンでク
リックして選択してください。選択したバンドは Selected Band フィー
ルドに表示されます。
5.
Load Band ボタンをクリックすると、新しいウィンドウに画像が 読み込
まれます。
8
画面操作
画像が読み込まれると、画面に画像が表示されます。ディスプレイグループは、
イメージウィンドウ、スクロールウィンドウ、ズームウィンドウから構成されて
います(P5 図 1:ENVI ディスプレイグループを参照)。これらの 3 つのウィ
ンドウは密接にリンクされており、1つのウィンドウに対して変更を行うと、残
りのウィンドウにも反映されます。各ウィンドウ間の相互動作を理解するため、
以下の操作を行ってみてください。
ズームインジケータボックスのドラッグ
イメージウィンドウの中央には、小さな赤い枠が表示されます。この枠は、ズー
ムウィンドウに表示される画像領域を表し、ズームインジケータボックスと呼ば
れます。
1.
このボックス内で左クリックしたまま別の位置にドラッグすると、イメー
ジウィンドウ内の任意の位置に移動することができます。マウスボタンを
放すと、ズームウィンドウは自動的に更新され新しい領域が表示されます。
2.
イメージウィンドウ内でクロスヘアカーソルを移動してマウスの左ボタン
をクリックすることで、ズームインジケータボックスを移動することもで
きます。ズーム範囲の中心はユーザがクリックした位置に移動します。
3.
キーボードの矢印キーを使用して、ズームインジケータボックスを移動す
ることができます。ズームウィンドウもしくはイメージウィンドウにある
ズームインジケータボックス内でクリックをして、キーボードの矢印キー
を押します。1度に 1 ピクセルズーム範囲を移動します。 Shift キ ーを押
しながら矢印キーを押すと、選択された方向にズーム範囲を数ピクセルず
つ移動することができます。
4.
ズームインジケータボックスの外側をマウスの中央ボタンでクリックし、
そのまま別の位置に移動した場合は、ボックスの移動に連れてズームウィ
ンドウが更新されます。
ショートカットメニューの使用
3 つのウィンドウそれぞれに、一般的な表示設定と対話的な操作機能を持つショ
ートカットメニューが表示されます。ウィンドウでショートカットメニューを使
用するには、マウスの右ボタンをクリックします。
ズームウィンドウの拡大、縮小、移動

ズームウィンドウ内にマウスカーソルを移動してマウスの左ボタンをクリッ
ク す る と 、 ク リ ッ ク した 指 定 位 置 が 中 心 に 移動 し 、 ズ ー ム 範 囲 も 移動 し ます。

ズームウィンドウ内でマウスの左ボタンをクリックし、そのままドラッグす
ると、イメージウィンドウ内でズームウィンドウを移動させることができま
す。
9

ズームウィンドウの下部にある " - "(マイナス)のマークをマウスの左ボ
タンでクリックすると、倍率が 1 小さくなります。" - " をマウスの中央ボ
タンでクリックした場合は倍率が 2 小さくなります。

ズームウィンドウで "+"(プラス)のマークをマウスの左ボタンでクリック
すると、倍率が 1 大きくなります。"+" をマウスの中央ボタンでクリックし
た場合は倍率が 2 大きくなります。

倍率を 1 に再設定するには、ズームウィンドウでマウスの右ボタンをクリッ
クしてショートカットメニューを表示し、メニューから Set Zoo m Factor
to 1 を選択してください。

ズームウィンドウの下部の " - " や "+" のボ ックスマークの右側をマウス
の左ボタンでクリックすると、ズームウィンドウのクロスヘアカーソルへ の
オン / オフを切り換えられます。このマークをマウスの中央ボタンでクリッ
クすると、イメージウィンドウのクロスヘアカーソルに切り換わります。こ
のマークをマウスの右ボタンでクリックすると、イメージウィンドウのズー
ムボックスのオン / オ フを切り換えられます。
スクロールウィンドウでの画像のスクロール
スクロールウィンドウ内の赤い枠(スクロールインジケータボックスと呼ばれる
場合もある)は、画像全体の中で現在イメージウィンドウ内に表示されている領
域を表します。

選択領域を変更するには、スクロールインジケータボックス内をマウスの左
ボタンでクリックしてスクロールウィンドウ内の別の位置までドラッグして
ください。

マウスボタンを放すとイメージウィンドウとズームウィンドウに表示されて
いる画像が自動的に更新されます。

前述のズームウィンドウの場合と同様に、スクロールインジケータボックス
もスクロールウィンドウ内で左クリックして任意の位置に移動することがで
きます。

また、スクロールウィンドウ内でマウスの左ボタンをクリックした後、押し
たままドラッグした場合は、ドラッグと同時にイメージウィンドウが更新さ
れます(スピードはコンピュータのリソースによって異なります)。

最後に、スクロールウィンドウ内でクリックしキーボードの矢印キーを押す
ことで、スクロールインジケータボックスを移動することができます。
Shift キーを押しながら矢印キーを押すと、より大きく移動をすることがで
きます
ウィンドウサイズの変更
他のアプリケーションと同様に、ウィンドウのいずれかのコーナーをドラッグす
ることでイメージウィンドウのサイズを変更することができます。ただし、 イメ
ージウィンドウを画像全体のサイズより大きくすることはできません。また、 イ
メージウィンドウに画像全体を表示されている場合、スクロールウィンドウは不
要なため画面上から自動的に消去されます。イメージウィンドウを画像全体のサ
10
イズより小さくすると、スクロールウィンドウが再び表示されます。
全ウィンドウ内でスクロールバーを有効にする
イメージウィンドウとズームウィンドウは、画像 を移動することができる任意の
スクロールバーも持っています。スクロールバーの表示、非表示の切り替えは、
以下のように行ってください。

イメージウィンドウ内でスクロールバーを表示するには、ウィンドウ内でマ
ウスの右ボタンをクリックし、Toggle -> Dis play Scroll Bars を選 択して
ください。

ズームウィンドウ内でスクロールバーを表示するには、ウィンドウ内でマウ
スの右ボタンをクリックし、Toggle -> Zoom Scroll Bars を選択し てださ
い。
スクロールバーは、イメージウィンドウまたはズームウィンドウにデフォルトで
自動的に表示するかどうか設定できます。
1.
ENVI メインメニューから File -> Pre feren ces を選択して、Syste m
Preferences ダイアロ グを開いてください。
2.
System Prefe rences ダイアログで Display Defaults タブを選択して、
ディスプレイグループの 3 種類のウィンドウへのオプションを表示してく
ださい。
3.
矢印のトグルを使用して、ENVI セッションでの Image Window Scroll
Bars と Zoom Windo w Scroll Bars の設定を変更してください。
4.
OK をクリックしてプリファレンスの変更を承認し、ダイアログを閉じて
ください。
11
ウィンドウとその位置の変更
ディスプレイグループを構成するウィンドウ(イメージ、スクロール、ズーム)
と、その位置を指定することができます。

現在表示されているウィンドウの組み合わせを変更するには、いずれかのウ
ィンドウ内でマウスの右ボタンをクリックし、Display Window Style サ
ブメニューからウィンドウの組み合わせを選択してください。
表示するウィンドウについてのデフォルト設定は、以下の手順で変更できます。
1.
ENVI メインメニューから File -> Pre feren ces を選択して、Syste m
Preferences ダイアロ グを開いてください。
2.
Display De faults タ ブをクリックしてください。
3.
Display Window Styl e ボタンをクリックし、ドロップダウンメニューか
ら表示するディスプレイグループを選択してください。
4.
OK をクリックして新しいプリファレンスを承認し、ダイアログを閉じて
ください。
 表示中のディスプレイグループでのスクロールウィンドウとズームウ
ィンドウの位置を変更するには、いずれかのウィンドウ内で右クリッ
クして、Scroll/Zoom Position サブメニューから選択します。
ENVI セッションにおけるスクロール / ズー ムウィンドウ、またはズ ームウィン
ドウのみのデフォルトでの位置設定は、以下の手順で変更できます。
1.
ENVI メインメニューから File -> Pre feren ces を選択して、Syste m
Preferences ダイアロ グを開いてください。
2.
Display De faults タ ブをクリックし、以下の手順でスクロール / ズーム
ウィンドウ、またはズームウィンドウのみのデフォルト設定を変更してく
ださい。
Mouse Button Descriptions ダイアログの使用
ENVI には多くの対話的な機能があり、マウスボタンの組み合わせや操作はそれ
ぞれの機能によって異なります。各グラフィックウィンドウにおけるマウスボタ
ンの機能を説明するために、Mouse Button Descriptions ダイアログが用意さ
れています。以下の 2 つの方法のいずれかにより、Mouse Button
Descriptions ダイアログを起動することができます。

イメージウィンドウのメニューバーから Window -> Mouse Button
Descriptions を選択してください。

ENVI メインメニューバーから Window -> Mouse Button Descri ptions
12
を選択してください。
Mouse Button Descri ption ダイアログが開いている場合、ENVI の各ディス
プレイやグラフィックスウィンドウにカーソルを置くと、それぞれのウィンドウ
に対するマウスボタンの割り当てがダイアログに表示されます。ダイアログでの、
MB1 はマウスの左ボタン、MB2 は中央ボタン、MB3 は右ボタンです。
カーソル位置 / 値の表示
カーソルの位置と値は、カーソルをイメージ、スクロール、ズームの各ウィンド
ウ内に置くだけで簡単に取得できます(図 4)。Cursor Location/Value ダイ
アログには、イメージウィンドウの左上隅を原点としたカーソルの 位置がピクセ
ル単位で表示され、またその位置に関する RGB カラー値も表示されます。
Cursor Location/Value ダイアログが開いている場合、そのディスプレイには
イメージディスプレイの番号、カーソル位置、スクリーン値( RGB カラー)、
クロスヘアカーソルが指すピクセルの実際のデータ値が表示されます。複数の イ
メージウィンドウが開いている場 合、どのディスプレイの位置と値を表示させる
かはダイアログで指定できます。

カーソル位置と値を表示するには、ENVI メインメニューまたはイメージウ
ィンドウのメニューバーから Window -> Cursor Location /Value を選択
するか、またはイメージウィンドウで右クリックしてショートカットメニュ
ーを表示し、Cursor Location/Value を選択してください。
図 4:Cursor Location/Value ダイアログ

ダイアログを終了するには、Cursor Location/Value ダイアログ上部のメ
ニューから File -> Cancel を選択してください。

イメージウィンドウ内をマウスの左ボタンでダブルクリックして、 Cursor
Location/Value ダイアログを起動 / 終了す ることもできます。
13
画像プロファイルの表示
ENVI では X(水平)、Y(垂直)、Z(スペクトル)プロファイルプロットを、
対話的な操作で選択したり表示したりすることができます。これらのプロファイ
ルは、画像の行(X)、列(Y)、またはスペクトルバンド(Z)のデータ値を表
します。
これらのプロファイルを表示するには、以下の手順を実行してください。
1.
イメージウィンドウのメニューバーから Tools -> Profiles -> X Pro file
を選択すると、画像の選択行のデータ値対サンプル番号のウィンドウプロ
ットが表示されます(図 5)。
2.
同様に Y Profile を選択するとデータ値対ライン番号のプロットが表示さ
れ、Z Profile を選択 するとスペクトルプロットが表示されます( 図 5)。
<ヒント>
いずれかのイメージウィンドウで、ショートカットメニューから Z プロファ
イルを開くこともできます。
3.
Window -> Mouse Button Descriptions を 選択すると、Profile ウィン
ドウ内でのマウスボタンの動作の説明が表示されます。
4.
3 つのウィンドウを一度に確認することができるように、Profile プロット
を移動してください。イメージウィンドウには赤いクロスヘアカーソルが、
上下左右に伸びています。これらの赤い線は、垂直または水平プロファイ
ルのライン位置またはサンプル位置を表しています。
5.
クロスヘアカーソルを画像上で移動させて(ズームインジケータボックス
の場合と同様に)、3 つの画像プロファイルプロットが、移動先のデータ
に更新されたか確認してください。
6.
プロファイルプロットを閉じるには、各プロットウィンドウから File >Cancel を選択してください。
14
図 5:X Profile プロット(左)Spectral Profile プロット(右)
クイック・コントラストストレッチングの実行
デフォルトのパラメータとイメージウィンドウ、ズームウィンドウ、スクロール
ウィンドウのいずれかのデータを使用してクイック・コントラストストレッチン
グを行うことができます。イメージウィンドウメニューバーから Enhance メニ
ューを使用して、さまざまなコントラストストレッチング(線形、線形 0-255、
線形 2%、ガウシアン、平坦化、平方根)を適用することができます。
1.
イメージ、ズーム、スクロールをストレッチデータソースとして使用し、
さまざまなストレッチングを試してください。
2.
ディスプレイグループウィンドウで線形、ガウシアン、平坦化、平方根を
比較してください。
対話的なスキャッタプロットの表示
選択した 2 つの画像バンドのデータ値を相関図としてスキャッタプロットし、オ
ーバーラップ値をグラフィック表示することができます。
1.
イメージウィンドウのメニューバーから Tools -> 2D Scatte r Plots を選択
してください。Scatter Plot Band Choice ダイアログが現れ、 2 つの画像
バンドを選択して比較することができます。
2.
X 軸用に 1 つのバンドを、Y 軸用に別のバンドを選択して OK をクリック
してください。
15
図 6:バンド 1 とバンド 4 の対話的なスキャッタプロット
3.
ENVI でのデータ値の抽出と作図には数秒かかることがあります。
4.
スキャッタプロット(図 6)が表示されましたら、イメージウィンドウの任
意の位置にマウスカーソルを移動し、マウスの左ボタンを押してドラッグ
してください。クロスヘアカーソルの周囲の 10 ピクセル× 10 ピクセルの
ボックス内のピクセル値が、スキャッタプロット内では赤でハイライト表
示されます。
Sc a tte r P lo t ウ ィ ン ド ウ に お ける マ ウス ボ タンの さ ま ざま な 機能 を 表示す
る に は 、 Wind o w - > Mo use Bu t to n D e scr ip t io ns を 選 択 し て くだ さ い。
5.
イメージウィンドウ内でカーソルを動かし、ダンシングピクセルの効果を
確認してください。
6.
また、スキャッタプロットを使用して、特定のデータ値をイメージウィン
ドウ内でハイライト表示にすることもできます。スキャッタプロットウィ
ンドウ内にマウスカーソルを移動し、マウスの中央ボタンでクリックしな
がらドラッグしてください。プロット上に赤い色の 10 ピクセル四方のボッ
クスが現れます。このボックス内の値を持つピクセルは、スキャッタプロ
ットウィンドウでカーソルをドラッグして 10 ピクセル四方に移動した場合
と同じように、画像ダンシングピクセルとしてイメージウィンドウの画像
にハイライト表示されます。
7.
スキャッタプロットウィンドウを閉じるには、スキャッタプロットメニュ
ーバーから File -> Cancel を選択してください。
16
カラー画像の読み込み
1.
Available Bands List ダイアログが画面上にない場合は、ENVI メインメニ
ューバーから Window -> Available Bands List を選択して再度表示してく
ださい(図 3)
。
<ヒント>
まだ画像を開いていない場合、ENVI メインメニューから File -> Open
Image File を選択し、画像を選択して開きます。画像のバンドは、Available
Bands List に読み込まれます。
2.
Display #2 のウィンドウにカラー画像を読み込む設定をするには、RGB
Color ラジオボタンをクリックしてください。
3.
バンド名をクリックしてリストから各カラー(Red、Green、Blue)のバ
ン ドを 選択 して くだ さい 。リ スト にあ るバ ンド 名を クリ ック する と、 R、G、
B カラーを割当てるラジオボタンが順に選択されます。
4.
3 つの色全てに対しバンド名が選択されましたら、Display #1 メニューボ
タンをクリックし、プルダウンメニューから New Display を選択してくだ
さい。
5.
Load RGB を ク リッ クし て 画 像 を 新 し い ウ ィン ド ウ に 読 み 込 ん で くだ さ い。
2 つの表示のリンク
比較のため、2 つのディスプレイグループをリンクします。 2 つのディスプレイ
グループをリンクすると、一方のディスプレイグループに適用した操作(スクロ
ール、ズームなど)が、リンクされたもう一方のディスプレイグループにも反映
されます。
1.
イメージウィンドウメニューから Tool -> Link -> Link Displays を選択し
てください。もしくは、画像内でマウスの右ボタンをクリックし、ショー
トカットメニューを表示し、Link Displays を選択してください。Link
Displays ダイアログが表示されます。
2.
Link Displays ダイアログで OK をクリックして、リンクを確定してください。
3.
次に、一方のディスプレイグループでスクロール操作やズーム操作を行い、
もう一方のディスプレイグループで変更内容が反映される様子を確認して
ください。
ダイナミックオーバーレイ
ENVI の Multiple Dynamic Ove rlay 機能を使用すると、1 つ、または複数の
17
リンクされた画像の一部を別の画像上に動的に重ねることができます。2 つのデ
ィスプレイグループをリンクするとダイナミックオーバーレイが自動的にオンに
なります。またイメージウィンドウかズームウィンドウのどちらかに表示するこ
ともできます。
1.
マウスの左ボタンをクリックして、どちらの画像も完全にオーバーレイさ
れていることを確認してください。
2.
より小さいオーバーレイ領域を作成するには、イメージウィンドウもしく
はズームウィンドウ内にカーソルを移動し、マウスの中央ボタンをクリッ
クしたままドラッグしてください。ボタンを放すと、より小さいオーバー
レイ領域が設定され、リンクされた画像の小さい部分が現在のイメージウ
ィンドウに重ねて表示されます。
3.
マウスの左ボタンで小さいオーバーレイウィンドウをクリックし、画像上
をドラッグして、オーバーレイの効果を確認してください。
4.
オーバーレイ領域のサイズを変更するには、マウスの中央ボタンを押した
まま任意のサイズになるまでドラッグしてください。
関心領域の選択
ENVI では、画像上で関心領域( Regions of Interest :ROI)を定義すること
ができます。関心領域は通常、分類やマスキングなどの処理で利用する統計情報
を抽出するのに使用されます。
1.
イメージウィンドウのメニューバーから Overlay -> Region of Interest を
選択してください。もしくは、画像内でマウスの右ボタンをクリックしシ
ョートカットメニューを表示して、ROI Tool を選択してください。イメー
ジウィンドウで使用する ROI Tool ダイアログが表示されます (図 7)
。
図 7:2 つの領域が定義されている状態の ROI Tool ダイアログ
2.
関心領域を示す Polygon(ポリゴン)を描画してください。
18
1.

イメージウィンドウ内でマウスの左ボタンをクリックして ROI
Polygon (ポリゴン)の最初の頂点を決めます。

左ボタンを繰り返し押しながら順番に頂点を次々に選択していき、
マ ウ ス の 右 ボ タ ンを 押し て Polygon ( ポ リ ゴ ン ) を 閉 じ て く ださ い。
マウスの中央ボタンをクリックすると、最後の頂点または Polygon
(ポリゴン)全体(ポリゴンが閉じられている場合)が削除されま
す。もう一度マウスの右ボタンをクリックして Polygon(ポリゴ
ン)を確定してください。

関心領域をズームウィンドウやスクロールウィンドウ内で定義する
には、ROI Tool ダイアログの対応するウィンドウのラジオボタン
を選択してください。関心領域が定義されると、ダイアログの
Available Regions of Interest リストに、定義した関心領域の名
前、表示色、および領域内のピクセル数が表示されます(図 7)。
新しい関心領域を定義するには、New Region ボタンをクリックしてください。

テーブルのセル内の値を編集して、領域名の入力や領域の色とフィ
ルパターンを選択することができます。
その他のタイプの関心領域
ROI_Type プルダウンメニューから任意の関心領域のタイプを選択することで、
関心領域を、Polyline(ポリライン)または個々のピクセルの集合体として定義
することもできます。このようなタイプの関心領域についての詳細は、 ENVI オ
ンラインヘルプを参照してください。
関心領域に関する操作
いずれの画像に対しても、任意の数の関心領域を定義することができます(図
8)。
図 8:2 つの関心領域が定義された画像
19
関心領域の作成が終了すると、その定義が ROI Tool テーブルに記 入されます。
このテーブルで、以下のタスクを実行することができます。

関心領域を選択するときは、テーブルの左端の列(Current Selection コラ
ム)のセルをクリックしてください。選択された関心領域は、行全体がハイ
ライト表示されます。また、アクティブな関心領域の列にはアスタリスクが
付きます。複数の関心領域を選択するときは、Shift キーまたは Ctrl キー
を使用してください。すべての関心領域を選択するときは、Select All ボタ
ンをクリックしてください。

関心領域を非表示にするときは、テーブルで選択して Hide ROIs ボタンを
クリックしてください。Show ROIs ボタンをクリックすると、非表示にし
た関心領域を再び表示することができます。

ENVI ディスプレイ内で関心領域に移動するときは、テ ーブルで選択して
Goto ボタンをクリックしてください。

単数または複数の関心領域についての統計値を閲覧するときは、テーブルで
選択して Stats ボタンをクリックしてください。

指定した閾値内で、関心領域を隣接するピクセルに拡張するときは、テーブ
ルで選択して Grow ボ タンをクリックしてください。

ポリゴンとポリラインの関心領域をピクセル化するときは、テーブルで選択
して Pixel ボタンをクリックしてください。ピクセル化したオブジェクトは、
編集可能なポイントの集合になります。

関心領域を削除するときは、テーブルで選択して Delete ボタンをクリック
してください。
そのほかに、テーブルでは名前やカラー、フィルパターンなどの、さまざまな関
心領域属性の閲覧と編集が可能です。また、ROI Tool ダイアログ上部のプルダ
ウンメニューからは、関心領域平均値の算出、関心領域定義の保存、保存した定
義の読み込みなどのさまざまなタスクを実行できます。
明確に関心領域の定義を削除した場合を除き、ROI Tool ダイアログを閉じた後
も、関心領域の定義はメモリ内に保持されます。したがって、関心領域が表示さ
れていない状態でも ENVI の他の機能で関心領域を使用することができます。
20
画像への注釈の追加
ENVI の柔軟な注釈機能を使用することで、プロットや画像に、テキスト、
Polygon(ポリゴン)、カラーバーその他の記号を追加することができます。
1.
画像に注釈を付けるには、イメージウィンドウのメニューバーから
Overlay -> Annotation を選択してください。イメージウィンドウの
Annotation : Text ダイ アログが表示されます( 図 9)。
2.
プロットや 3D サーフェスなどのオブジェクトに注釈を付けるには、プロッ
トウィンドウメニューバーから Options -> Annotate Plot を選択してくだ
さい。
図 9:Text モードの Annotation ダイアログ
注釈のタイプ
Annotation : Text ダ イアログでは、さまざまなタイプの注釈を選択できます。
Object メ ニ ュ ー か ら は 、 Text 、 Symbols 、 Rectangles 、 Ellipses 、 Polygons 、
Polylines 、 Arrows 、Map Scale Bars 、 De clination Diagrams 、 Map Keys 、
Color Table Ramps 、Images など、さまざまなタイプの注釈を選択できます。
デフォルトの Annotation ダイアログでは Text タイプが選択されています。こ
のダイアログに注釈テキストのサイズ、色、位置、角度を指定するフィールドが
表示されます。 Object メニューから別の注釈タイプを選択すると、ダイアログ
内のフィールド表示が変わり、新しいタイプに対応するオプションが表示されま
す。
21
注釈の配置
イメージウィンドウ内にテキスト注釈を配置します。
1.
Annotation : Text ダ イアログのテキストフィールドにテキストを入力し
てください。
2.
ダイアログの対応するそれぞれのメニューやパラメータからフォント、色、
サイズを選択し、マウスカーソルをイメージウィンドウ内に移動してマウ
スの左ボタンをクリックしてください。
<ヒント>
Window -> Mouse Button Descriptions を選択し、注釈内でマウスボタンに
関する説明を表示することができます。
3.
入力したテキストはウィンドウ内の選択した場所に表示されます(図 210)。
4.
マウスの左ボタンを使用してハンドルをドラッグし、ウィンドウ内にテキ
ストを配置してください。

5.
この後も、ダイアログボックスのフィールドの変更や、マウスの左
ボタンを押したままテキストや記号をドラッグすることにより、注
釈のプロパティや位置を変更することができます。
注釈の設定が完了しましたら、マウスの右ボタンを押して注釈をその位置
に確定してください。
図 10:注釈を付けた画像
22
注釈の保存と読み込み
1.
画像の注釈を保存するには、Annotation : T ext ダイアログメニューバー
から File -> Save Annotation を選択してください。
<ヒント>
注釈をファイルに保存しておかないと、Annotation : Text ダイアログを閉じ
たときに注釈情報が失われます(あらかじめ保存しないで閉じようとした場
合は、保存するように指示されます)
。
2.
Output Annotation F ilename ダイアログより、保存する注釈のパス
と .ann という拡張子でファイル名を指定してください。
3.
また、保存した注釈ファイルを読み込むには Annotation : Text ダ イアロ
グで File -> Restore Annotation を選択してください。
配置済みの注釈の編集
画像上の確定済みの注釈内容を編集します。
1.
Annotation : Text ダイアログから Object -> Selection/Edit を選択してく
ださい。
2.
マウスの左ボタンをクリックしてドラッグすることにより、編集したい注
釈の周囲にボックスを描画してください。
3.
再びハンドルが現れましたら、ハンドルをクリックしながらドラッグし、
新しく注釈を付ける場合と同様に項目の移動や設定を行います。
注釈機能の一時的な中断
1.
一時的に注釈操作を中断して通常の ENVI 機能に戻るには、Annotation :
Text ダイアログ上部の Off ラジオボタンを選択してください。こうすると、
注釈の情報を保持したままウィンドウ内のスクロール機能や ズーム機能を
使用できます。
2.
注釈機能に戻るには、注釈を付けているウィンドウの Annotation : Text
ダイアログにあるラジオボタンを選択してください。
引き続きグリッドラインを追加します。イメージウィンドウの画像上に注釈を残
しておいてください。
23
グリッドラインの追加
画像にグリッドライン(図11)を追加します。
1.
画像上にグリッドラインを重ね合わせるにはイメージウィンドウから
Overlay -> Grid Lines を選択してください。
<ヒント>
グリッドラインを重ね合わせると画像の境界枠が自動的に追加されます。
2.
Grid Line Parameters ダイアログから Options -> Edit Pixel Grid
Attributes プルダウンメニューを選択すると、Edit Pixel Attributes ダイア
ログボックスが表示され、線の幅と色そしてグリッド間隔を設定することで、
グリッドラインを描画することができます。
3.
Edit Pixel Attributes ダイアログで、グリッドのラベル、線、ボックス、コー
ナーに関する色、幅、グリッド間隔を変更することができます。属性情報の設
定が終了しましたら Edit Pixel Attributes ダイアログで OK をクリックし、画
像にあるグリッドに変更を適用してください。
4.
画像の周辺に余白を追加していきます。Grid Line Parameters ダイアログか
ら Options -> Set Display Borders プルダウンメニューを選択すると、
Display Borders ダイアログボックスが表示されます。余白サイズとカラーを設
定し OK をクリックし変更を適用してください。
5.
必要なグリッドを追加しましたら、Grid Line Parameters ダイアログで
Apply をクリックしてください。
図11:注釈を付けグリッドを重ねた画像
24
画像の保存と出力
ENVI には、フィルタ処理し、注釈を付け、グリッドラインを付けた画像を保存
や出力するためのオプションが用意されています。作業結果を ENVI 画像ファイ
ルフォーマットや一般的なグラフィックスフォーマット(Postscript など)で保
存しておき、印刷したり他のソフトウェアパッケージに取り込んだりすることが
できます。また、プリンタに直接出力することもできます。
ENVI 画像フォーマットでの画像の保存
作業結果を ENVI の独自フォーマットで(RGB ファイルとして)保存します。
1.
イメージウィンドウのメニューバーから File -> Save Image As ->
Image File を選択し てください。 Output Dis play to Image File ダイ
アログが表示されます。
2.
24 ビットカラーまたは 8 ビットグレースケールのいずれかの出力方式、
グラフィックスオプション(注釈やグリッドラインなど)、および境界枠
を選択してください。
3.
表示上のカラー画像に注釈やグリッドラインがある場合には、注釈とグリ
ッドラインが自動的にグラフィックスオプションに追加されます。また、
別の注釈ファイルを選択して出力画像に「焼き付ける」こともできます。
4.
Memory または File のいずれに出力するかをラジオボタンで選択してく
ださい。

File に出力するよう選択した場合は出力ファイル名を入力してくだ
さい。
<注>
デフォルトが ENVI に設定されている Output File Type ボタンから、別
のグラフィックスファイルフォーマットを選択した場合には、選択項目が
多少異なります。
5.
OK をクリックすると画像が保存されます。
<注>
この処理は、画像の実際のデータ値ではなく現在表示されている値を保存
します。
ENVI セッションの終了
ENVI セッションを終了するには、 ENVI メインメニューで File -> Exit
(UNIX では Quit)を選択し、さらに OK をクリックして ENVI を終了してく
ださい。
25