東南村山から今年も特A米を! おいしい米づくり情報 第1号 播種準備編 発行:平成 28 年 3 月 22 日 オール山形米づくり日本一運動村山地域本部 村山農業技術普及課 (TEL 621-8295) いよいよ28年の米づくりが始まります。 春作業は計画的に進めましょう! 1 播種準備のポイント (1)異品種の混入(コンタミ)を防止! ◎種子は 100%更新しましょう。 ◎複数品種を作付けする場合は、 混入防止のため、品種毎に網袋の色を変え、 品種名を書いたラベルを取り付けましょう。 (2)苗の種類に合わせ田植え日から逆算して作業計画を立てましょう! ◎老化苗の田植えは、活着不良や初期生育不良の原因となります。 【作業のスケジュール(例)】 中苗 稚苗 播種量 (乾籾 g) 必要箱数 育苗 スケジュール(作業時期の例) (箱/10a) 日数 塩水選 浸種 播種適期 80~120 30 30~35 3/28 3/29~4/9 4/10~15 150~180 25 20~25 4/7 4/8~19 4/20~25 (3)塩水選はていねいに! ◎充実した種子を選別することで、発芽や苗の生育が均一になります。 塩水選を終えた籾は水洗いし、よく水を切りましょう。 【塩水を作る目安】 比重 うるち 1.13 もち 1.08 食塩の量(kg/10 ㍑) 2.1 1.3 移植適期 5/15~20 (4)種子消毒剤は、使い方をよく確認しましょう! ◎薬剤により、使用濃度や浸漬時間などが異なります。 ラベルで登録内容を必ず確認し、適正に使用しましょう。 特に、生物農薬を使う場合は使用時期が異なるので注意しましょう。 ◎消毒液の温度は10℃以上を確保しましょう。 ◎温湯浸法の場合 ①200㍑のお湯に10kg の籾が目安です。 ②58℃・20分または60℃・15分浸漬(保温機能のある専用機械を使用) ③処理後は直ちに水に漬け、十分に冷却します。 ※もち品種や水漬け後のうるち籾では発芽が低下するため、 温湯処理はできません。 (5)浸種は、適温(10℃以上15℃未満)で十分に! ◎積算水温(浸種中の水温×浸種日数)の目安は 100~120℃です。 【浸種中の水温と浸種日数の目安】 !浸種開始時の水温に注意! 水温(℃) 浸種日数 浸種開始時の水温が低すぎる場合、発芽率 10 10~12 が低下することがあります。 13 8~10 水温が 10℃以上(15℃未満)になるよう 調節しましょう。 2 本田準備のポイント (1)稲わらの分解促進! ◎稲わらを施用している水田では、稲わらの分解を促進するため、排水溝を掘る などして田面の乾燥を図り、できるだけ早く耕起しましょう。 移植後の田のワキの発生を減らす効果があります。 (2)気象変動に強い米づくりは土づくりから! 高温、低温時でもイネの活力を維持し、おいしいお米を収穫するためには、 地力を増進し、イネが必要な時期に十分な栄養を供給することが大事です。 ポイントは次の3つです。 ①有機物の適正施用・・・完熟たい肥を適量施用 (地力中程度の場合の 10a 当たり施用量上限:牛ふん堆肥 1t、豚ぷん堆肥 500kg) ②土づくり肥料の散布・・・「天の恵み 14 号」や「とれ太郎」等のリン酸、ケイ酸資材 を施用。 ③根圏耕土層の改善(耕土深の確保)・・・圃場条件等にもよりますが、耕深は 10~15cm を確保。 今年も、安全第一で、ゆとりを持って農作業を行いましょう。
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