近年、本病の被害が管内のきゅうり圃場でも増加傾向 防除対策と侵入

今回は「キュウリホモプシス根腐病軽減技術の実証」の紹介をします!
●近年、本病の被害が管内のきゅうり圃場でも増加傾向
●防除対策と侵入防止対策に関係機関が連携して取組み中
キュウリホモプシス根腐病は、土壌中の病原菌が根に感染するこ
とにより、萎れを繰り返すうちに枯れ上がる病害です。
圃場への病原菌の侵入防止の徹底が重要ですが・・・
コストダウンにもつながりますよ!
発生した場合は被害程度に応じた防除対策を選択:土壌
消毒又は転炉スラグによる土壌改良
転炉スラグって効果あるの?効果はどのくらい続くの?
転炉スラグ投入により土壌pHを 7.5 に改良した圃場に
おける、本病の被害軽減効果と持続性の確認を行う。
実証展示を行います!
転炉スラグを 4 年継続施用した区(実証区①)と、土壌消毒(クロルピクリン錠剤)
を 2 年実施後に転炉スラグを 2 年施用した区(実証区②)の防除効果を比較します。
実証圃場(雫石町)⇒土壌診断結果に基づき土壌緩衝能曲線を作
成し、土壌pH7.5 を目標に転炉スラグ処理量を決定します。
実証区① 「てんろ石灰」450 ㎏/10a を施用
実証区② 「てんろ石灰」750 ㎏/10a を施用
継続処理することで、
翌年以降の投入量は
少なくなります。
岩手県では全県をあげて本病の対策に取り組んでいます。
【取組内容】侵入防止対策の徹底、生育中の観察と残さ診断による早期感染リスクの把握、被害
程度に応じた技術メニューの実践(今回紹介した実証等)
今後、生育期間中の萎れ状況調査および栽培終了時の根の掘り取
り調査を行い、萎れ・枯死株の発生割合や根の被害程度(感染レ
ベル・発病指数)を確認していきます。
普及センターチーム紹介
野菜振興チーム
重点品目である、きゅうり、ねぎ、トマトの産地力を強化するため、病害虫防除や、省力技術の導入などの安定
生産指導を行っています。また新規品目や補完品目等の生産支援も行っています。