高松市上下水道事業基本計画【改定版】(原案)についてのパブリックコメント実施結果 上下水道局では、平成28年3月1日から3月22日までの期間、「高松市上下水道事業基本計画【改定版】(原案)」についてのパブ リックコメントを実施しました。いただいた御意見の要旨及びそれに対する本市の考え方を、以下のとおりまとめましたので、公表いたし ます。 (1) 意見総数 13件(5人) (2) いただいた御意見(要旨)とそれに対する本市の考え方 ※ 提出いただいた御意見等は、趣旨を変えない範囲で、簡素化又は文言等の調整をしているものがあります。 ※ 一人の御意見で複数項目ある場合は、項目ごとの回答としています。 御 意 見( 要 旨 ) 市 の 考 え 方 1 配水量分析表(平成26年度)について 漏水量の算定方法がわかりません。算定の具体的な式を明示 浄水場からの配水量や料金水量となる有収水量は、水道メーターを設置して してほしい。漏水の内訳を市の施設を含めて詳細にしてほしい。 計量しております。 (原案55ページ) 一方、漏水は、地下配水管等からが主であり、その水量を直接計量すること ができないため、本市では、公益社団法人日本水道協会規格の「水道事業ガイ ドライン JWWA Q100」で示されている「水量の分類」に基づき、 【配 水量】から、有収水量(料金水量など)や無収水量(局事業用水など)の【有 効水量】を差し引いた水量を無効水量とし、同無効水量から、 【調定減額水量】 (水道メーターで計量したにも関わらず、地下埋設管等のため使用者の漏水発 見が困難であるなどの理由で、料金水量から減量した水量)を差し引いた水量 を【漏水量】としているものです。 したがって、 【漏水量】=【配水量】-【有効水量】(有収水量+無収水量)-【調定減 額水量】 1 となり、原案の図表で示したとおりでございます。 なお、市の施設を含めた漏水の内訳については、上下水道局所管の送・配水 管及び給水管での漏水修繕工事を施行した件数は把握しているものの、そのほ とんどが地下埋設管のため、全体は把握できておりません。 2 鉛製給水管の解消の推進について 引替工事を進めると共に、滞留水の適正使用についても、も 鉛製給水管の滞留水を適正に使用していただくために、上下水道局広報紙 う一歩ふみ込んで検討してほしい。例えば飲料用水の鉛濃度を 「みんなの水」、パンフレット、検針票裏面及びホームページなどにより周知 測定比較してはどうでしょうか。(原案57ページ) 啓発に努めているほか、鉛製給水管の使用状況や、滞留水の適正な使用方法な どをお知らせする、戸別通知を順次行っているところです。 一方、上下水道局では、水質検査計画に基づき、給水栓の鉛濃度について、 水道法で義務付けられた水質基準項目51項目の一つとして年4回検査を実 施し、その結果をホームページにて公表しています。 滞留水については、鉛製給水管が長いほど、水温が高いほど、また、管の中 での滞留時間が長いほど鉛の溶出量が増えると言われていますが、個々の条件 により鉛濃度は、違ってきますので、個々のお客さまから鉛濃度の水質検査の 依頼を受けた際には、引き続き、個別に対応してまいりたいと存じます。 各自治会に積極的に働きかけること。 鉛管引替工事助成金制度については、コミュニティ協議会、連合自治会連絡 協議会総会で説明を行ったほか、コミュニティセンターへのパンフレット配布 などにより、助成金交付制度の周知啓発に努めています。今後とも、機会を捉 えて、周知・啓発に努めてまいります。 さらに、今年から、鉛製給水管を使用されているお客さまに対する戸別通知 を順次実施し、鉛管取替の働きかけを行っているところです。 市の指定業者の一覧を公表し周知すること。 指定給水装置工事事業者については、上下水道局ホームページ「くらしの情 報」→「鉛管引替工事助成制度について」に、鉛管取替工事対応業者一覧表と 高松市上下水道工事業協同組合連絡先を掲載し、お知らせしています。 なお、鉛管引替工事は、鉛管取替工事対応業者以外の指定給水装置工事事業 者においても、施工することができます。 2 費用について工事見積書により、助成金と受益者負担金を明 助成金は、工事完了後、施工業者から上下水道局に提出される数量表等によ 確にすること。 り、道路上及び敷地内の工事に係る「材料費」 、 「配管工事費」 、 「土木工事費」 を、上下水道局が算出していることから、工事前に施工業者から出される工事 見積書では、お客さまの実質負担額を把握することは困難と存じます。 受益者の事務手続き負担の軽減を図ること。 鉛管引替工事施工の際の上下水道局への申請は、施工業者が事務手続きを行 うため、お客さまの事務負担はございません。 各自治会のうち地区ごとに本管からの引き込み状況を確認し 御意見にございます、地区ごとでの鉛管引替工事実施は、鉛製給水管の早期 グループ化、指定業者と受益者間で道路の使用(通行止めを伴 解消に有効な方法とは存じますが、引込管はお客さまの個人所有であること う)等を勘案し協議の上、日程を確定すること。 や、地区間の公平性確保の観点から、上下水道局が調整することは困難でござ いますので、お客さまと施工業者で協議をお願いしたいと存じます。 団地、マンション、ビルなど貯水槽(タンク)設置先を早期 上下水道局では、古い配水管の布設替工事や漏水修繕工事、道路舗装工事な 対象とすること。 どあらゆる工事の機会を捉えて、鉛製給水管の取替工事を実施しており、貯水 槽設置の施設についても、これらの工事に合わせて対応させていただきたいと 存じております。 3 公共下水道の整備について 「下水道事業計画区域外において、下水の高度な必要性があ 本市では、旧市街化区域との整合を図りながら、下水道事業計画区域を設定 り、地域住民からの要望があれば、下水道事業計画内の未整備 し、公共下水道の整備を進めていますが、平成28年度以降は、計画期間内の 地区に準じて取り扱う」との方針を入れていただきたい。 財政収支見通しなどを踏まえた上で、都市計画マスタープランや多核連携型コ 40年以上前から共同浄化槽を運用しており、10年前に水 質基準に適合するよう設備を改善した。しかし、設備等の老朽 化により、更新の検討をしなければならない状況にあるが、こ れにはかなりの費用がかかる。コスト的には、設備を廃して、 個別浄化槽に変更せざるを得ない。 ンパクト・エコシティの考え方等との整合を図る観点から、基本的には新たな 計画区域の拡大は行わないこととしております。 また、計画区域外の下水道整備につきましては、事業に対する国の補助金が 得られないことなどから、計画期間内の財政収支見通しを踏まえ、計画区域内 の未整備地区に準じて取り扱うことは困難と存じます。 3 4 汚水処理施設における共同処理について し尿等の処理量が低下傾向にあるにもかかわらず、共同処理 本市では、現在の衛生処理センター(亀水町)の老朽化や公共下水道の整備 をすれば、さらにし尿処理施設が遊ぶことにならないでしょう 等に伴い、し尿等の処理量が減少傾向にあることを踏まえ、効率的な汚水処理 か。し尿処理施設の縮小を考えているのでしょうか。下水汚泥 を行うため、東部下水処理場で下水とし尿等を共同処理することとしており、 とし尿等を共同処理すれば下水処理場の過負荷にならないでし 共同処理の開始後は、現在の衛生処理センターを廃止する予定です。 ょうか。 (原案69ページ) また、し尿等移送量は、計画では、現東部下水処理場での処理量に比べて極 めて少ないことから、処理への影響はないものと考えております。 5 地下水について 市内住宅地で地下水を飲料用に使用できるところがあるが、 住宅地内で飲料用として地下水を使用されている場合、個人所有になるた そのような箇所はどのくらいあるのだろうか。 め、上下水道局では、箇所数の把握は行っていません。 6 水資源の大切さについて 私達は、毎日水を使っており、生活の中でなくてはならない ものであり、飲料水は、大切なものである。 水事業は公的なものとして、国や地方が行っているが、職員 の退職、人口の減少により、携わる職員の在り方も変わってい くでしょう。 災害の時の水や普段何となく使っている水の大切さを忘れる 今回は、貴重な御意見をいただき、ありがとうございます。上下水道事業基 本計画(改定版)では、引き続き、 「水の有効利用の促進」を基本施策に掲げ、 水資源の大切さに対する意識向上や水の有効利用の促進を図ることとしてお ります。 今後は、御意見の趣旨や県内水道事業の広域化など上下水道事業を取り巻く 環境の変化を踏まえ、各種施策を推進してまいります。 ことなく、水を使ってゆきたい。 7 グラフについて 年度、H(平成)が記入されていないグラフがありますが、 御指摘のとおり、年度、H(平成)が記入されていないグラフについては、 書き方を統一してはどうでしょうか。 年度、H(平成)を記入し、書き方の統一を図ります。 4
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