お 知 ら 平成 28 年 3 月 25 日 統計分析課分析活用班 藤井・伊賀 内線 2351 直通 086-226-7258 せ 平成26年度岡山県県民経済計算(早期推計)の概要 ○経済成長率 【名目】▲ 0.8 % 【実質】▲ 2.5 % ○県内総生産 【名目】7 兆 2,142 億円 【実質】7 兆 8,627 億円 ○県民所得 ○1人当たり県民所得 Ⅰ 5 兆 3,424 億円(前年度比 1.1 %減) 277 万 6 千円(前年度比 0.8 %減) 岡山県経済の動き 実質経済成長率は ▲ 2.5 %となり、2年ぶりのマイナス成長となった。 製造業などが減少したことにより、県内総生産(名目)は前年度に比べ 0.8 %減少 した。 県民所得は、県民雇用者報酬、財産所得は増加したが、企業所得が減少したため、 前年度に比べ 1.1 %減となり、2年ぶりに減少した。 なお、県民所得を岡山県の総人口で除した1人当たり県民所得は、277 万 6 千円とな り、2年ぶりに減少した。 総合的な物価指数であるデフレーターは、5年ぶりに上昇した。 (%) 10.0 国 8.2 8.0 6.0 0.0 5.1 4.3 4.0 2.0 岡山県 図1 実質経済成長率の推移 2.3 1.1 1.5 1.9 1.8 1.8 1.6 0.4 -2.0 -0.1 4.1 3.5 0.4 2.0 0.9 -1.0 -2.0 0.1 -0.9 -3.7 -1.9 -4.0 -4.1 -6.0 -2.5 -5.5 -8.0 平14 平15 平16 平17 平18 平19 平20 平21 平22 ※ 国の数値は、平成26年度国民経済計算確報(平成17暦年連鎖価格)による ※ 岡山県の平成26年度値は早期推計値、それ以外は確報値 -1- 平23 平24 平25 平26 (年度) 表1 総括表 実 額 項 目 25年度 (岡山県) 名目県内総生産 実質県内総生産(平成17暦年連鎖価格) 県民所得 1人当たり県民所得(千円) (国) 名目国内総生産 実質国内総生産(平成17暦年連鎖価格) 国民所得 1人当たり国民所得(千円) 26年度 (確報値) (早期推計値) 72,734 72,412 80,672 78,627 54,037 53,424 2,800 2,776 (確報値) (確報値) 4,824,304 4,896,234 5,298,099 5,246,643 3,591,151 3,644,441 2,821 2,868 (単位:億円、%) 対前年度増加率 25年度 26年度 3.2 4.1 3.6 3.9 ▲ ▲ ▲ ▲ 0.8 2.5 1.1 0.8 1.7 2.0 2.3 2.4 1.5 ▲ 1.0 1.5 1.7 図 2 相 互 関 連 図 県内総生産(生産側) 7兆2142億円 県内総生産 (農産物の販売額、企業や商店の売上 - 中間投入) 7兆2142億円 中間投入(原材料費、光熱水費など) 財産所得(利子・配当など)3328億円 県民所得の分配 5兆3424億円 雇用者報酬(給料・賞与など) 3兆4954億円 固定資本減耗 (設備・建物などの消耗分) 企業所得 (会社の利益) 1兆5142億円 県外からの純所得を含む 生産・輸入品に課される税など 移出移入の差額など ▲998億円 県内総生産(支出側) 7兆2142億円 民間最終消費支出 (衣、食、住にかかる経費など) 4兆2518億円 政府最終消費支出 (国や地方公共団体の 支出) 1兆4970億円 総資本形成 (家屋の新築 、 公共投資など) 1兆5652億円 ※端数処理上、合計と内訳が一致しない場合があります。 -2- Ⅱ 県民経済計算の推計 1 県内総生産(生産側) 県内総生産(名目)を産業別にみると、第1次産業は、農業や水産業の減少により 692 億円で、前年度に比べ 3.5 %減となった。 第2次産業は、製造業等の減少により 2 兆 2,048 億円で、 3.3 %減となった。 第3次産業は、卸売・小売業や金融・保険業等が減少したものの、電気・ガス・ 水道業等が増加したため、4 兆 8,668 億円で、0.1 %増となった。 物価変動の影響を取り除いた実質県内総生産は、7 兆 8,627 億円で、2.5 %減と なった。 また、県内総生産のデフレーターは 91.8 となり、5年ぶりに上昇した。(前年度 比 1.8 %増) 表2 経済活動別県内総生産(生産側、名目) 経 済 活 動 の 種 類 実 額 25年度 26年度 (確報値) (早期推計値) 対前年度増加率 25年度 1 産 業 (1)農 林 水 産 業 ① 農 業 ② 林業 (狩猟業を含む) ③ 水 産 業 第1次産業 (2)鉱 業 (3)製 造 業 (4)建 設 業 第2次産業 (5)電気・ガス・水道業 (6)卸 売・小 売 業 (7)金 融・保 険 業 (8)不 動 産 業 (9)運 輸 業 (10)情 報 通 信 業 (11)サ ー ビ ス 業 2 政 府 サ - ビ ス 生 産 者 3 対家計民間非営利サービス生産者 第3次産業 6,412,145 71,708 61,837 4,697 5,174 71,708 5,924 1,951,438 323,119 2,280,480 158,668 744,009 236,967 954,547 349,603 263,572 1,352,590 620,791 179,986 4,860,734 6,333,530 69,174 60,547 4,735 3,892 69,174 5,494 1,860,606 338,684 2,204,784 178,332 725,002 232,683 953,888 348,140 267,620 1,353,906 629,984 177,241 4,866,797 4 小 計 (1+2+3) 7,212,922 7,140,755 3.0 96,542 36,031 129,020 55,567 7,273,433 7,214,208 5 輸入品に課される税・関税 6(控除)総資本形成に係る消費税 7 県内総生産(4+5-6) -3- 26年度 3.4 ▲ 1.2 ▲ 12.1 ▲ 3.5 ▲ 12.8 ▲ 2.1 6.0 0.8 ▲ 16.3 ▲ 24.8 ▲ 12.1 ▲ 3.5 ▲ 2.3 ▲ 7.3 12.8 ▲ 4.7 1.4 4.8 11.0 ▲ 3.3 ▲ 0.8 12.4 ▲ 1.2 ▲ 2.6 ▲ 2.4 ▲ 1.8 ▲ 0.3 ▲ 0.1 ▲ 2.1 ▲ 0.4 2.6 1.5 1.1 0.1 0.3 1.5 ▲ 0.4 ▲ 1.5 ▲ 0.1 0.1 (単位:百万円、%) 構 成 比 寄与度 25年度 26年度 26年度 88.2 1.0 0.9 0.1 0.1 1.0 0.1 26.8 4.4 31.4 2.2 10.2 3.3 13.1 4.8 3.6 18.6 8.5 2.5 66.8 87.8 1.0 0.8 0.1 0.1 1.0 0.1 25.8 4.7 30.6 2.5 10.0 3.2 13.2 4.8 3.7 18.8 8.7 2.5 67.5 ▲ 1.1 ▲ 0.0 ▲ 0.0 0.0 ▲ 0.0 ▲ 0.0 ▲ 0.0 ▲ 1.2 0.2 ▲ 1.0 0.3 ▲ 0.3 ▲ 0.1 ▲ 0.0 ▲ 0.0 0.1 0.0 0.1 ▲ 0.0 0.1 ▲ 1.0 99.2 99.0 ▲ 1.0 14.3 ▲ 0.9 33.6 54.2 1.3 0.5 1.8 0.8 0.4 0.3 3.2 ▲ 0.8 100.0 100.0 ▲ 0.8 表3 経済活動別県内総生産(生産側、実質) 平成17暦年連鎖価格 (単位:百万円、%) 寄与度 対前年度増加率 実 額 25年度 26年度 経 済 活 動 の 種 類 (確報値) (早期推計値) 25年度 26年度 1 産 業 (1)農 林 水 産 業 ① 農 業 ② 林業 (狩猟業を含む) ③ 水 産 業 第1次産業 (2)鉱 業 (3)製 造 業 (4)建 設 業 第2次産業 (5)電気・ガス・水道業 (6)卸 売・小 売 業 (7)金 融・保 険 業 (8)不 動 産 業 (9)運 輸 業 (10)情 報 通 信 業 (11)サ ー ビ ス 業 2 政 府 サ - ビ ス 生 産 者 3 対家計民間非営利サービス生産者 第3次産業 7,174,178 81,295 72,188 3,941 5,216 81,295 3,651 2,581,557 312,856 2,888,095 139,528 749,233 318,107 1,004,724 355,040 308,493 1,348,156 658,913 195,382 5,077,752 6,959,555 4.6 ▲ 3.0 77,008 ▲ 7.9 ▲ 5.3 70,441 ▲ 6.4 ▲ 2.4 3,621 ▲ 16.4 ▲ 8.1 3,609 ▲ 18.8 ▲ 30.8 77,008 ▲ 7.9 ▲ 5.3 3,161 ▲ 4.8 ▲ 13.4 2,448,557 15.6 ▲ 5.2 322,590 0.3 3.1 2,774,308 13.2 ▲ 3.9 141,797 ▲ 8.6 1.6 710,368 ▲ 1.5 ▲ 5.2 315,736 3.3 ▲ 0.7 1,012,535 0.5 0.8 345,913 ▲ 1.4 ▲ 2.6 311,886 5.0 1.1 1,326,839 1.7 ▲ 1.6 653,442 0.6 ▲ 0.8 193,798 ▲ 0.7 ▲ 0.8 5,012,315 0.4 ▲ 1.3 4 小 計 (1+2+3) 8,030,197 7,810,234 4.1 74,428 36,909 95,389 38,867 8,067,164 7,862,718 5 輸入品に課される税・関税 6(控除)総資本形成に係る消費税 7 県内総生産(連鎖価格) 8 開差(7-1-2-3-5+6) 1,172 25年度 26年度 4.0 0.1 0.1 0.0 0.0 0.1 0.0 4.5 0.0 4.3 0.2 0.1 0.1 0.1 0.1 0.2 0.3 0.0 0.0 0.3 ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ 2.7 4.1 ▲ 2.7 2.6 ▲ 1.0 28.2 5.3 0.0 ▲ 0.0 0.3 0.0 4.1 ▲ 2.5 4.1 ▲ 2.5 - - - - ▲ 598 ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ 2.7 0.1 0.0 0.0 0.0 0.1 0.0 1.6 0.1 1.4 0.0 0.5 0.0 0.1 0.1 0.0 0.3 0.1 0.0 0.8 ※ 連鎖方式による実質値には加法整合性がなく、総数と内訳が一致しないため、開差項目を設けている。 第1次産業 第2次産業 第3次産業 実質経済成長率 図3 実質経済成長率と項目別増加寄与度 (%) 10.0 8.2 8.0 5.1 6.0 4.1 4.3 4.0 1.6 2.0 0.0 -0.9 -2.0 -1.9 -4.0 -4.1 -5.5 -6.0 平17 平18 平19 平20 -2.5 平21 平22 平23 平24 平25 平26 (年度) ※ 平成25年度以前は確報値。平成26年度は早期推計値 -4- 2 県民所得の分配 平成26年度の県民所得は、総額 5 兆 3,424 億円で前年度に比べ 1.1 %減となり、 2年ぶりに減少した。 県民所得の約 2/3 を占める県民雇用者報酬は 1.5 %増、財産所得(企業以外の利子 ・配当等の純受取)は 3.6 %増となった。企業所得は、民間法人企業や個人企業の所 得の減少により、7.7 %減となった。 1人当たり県民所得は、277 万 6 千円で、0.8 %減となった。 表4 県民所得の分配 (単位:百万円、%) 対前年度増加率 構 成 比 項 目 1 県民雇用者報酬 (1)賃金・俸給 (2)雇主の社会負担 2 財産所得(非企業部門) (1)一般政府 (2)家 計 (3)対家計民間非営利団体 3 企業所得(法人企業の分配所得受払後) (1)民間法人企業 (2)公的企業 (3)個人企業 県民所得(要素費用表示) (1+2+3) 実 額 25年度 26年度 25年度 (確報値) (早期推計値) 3,442,631 3,495,404 1.4 2,863,865 2,903,608 0.9 578,766 591,796 4.1 321,326 332,782 6.3 ▲ 76,619 ▲ 76,614 5.4 393,018 404,234 3.8 4,927 5,162 3.3 1,639,765 1,514,202 8.0 1,013,330 906,083 14.8 51,197 59,945 ▲ 25.3 575,238 548,174 1.6 26年度 25年度 26年度 1.5 1.4 2.3 3.6 0.0 2.9 4.8 ▲ 7.7 ▲ 10.6 17.1 ▲ 4.7 63.7 53.0 10.7 5.9 ▲ 1.4 7.3 0.1 30.3 18.8 0.9 10.6 65.4 54.4 11.1 6.2 ▲ 1.4 7.6 0.1 28.3 17.0 1.1 10.3 5,403,722 5,342,388 3.6 ▲ 1.1 100.0 100.0 岡山県総人口(単位:人) 1,930,161 1人当たり県民所得(単位:千円) 2,800 ※岡山県総人口は、総務省「人口推計年報」による。 1,924,147 2,776 ▲ 0.5 4.2 ▲ 0.3 ▲ 0.8 - - 県民雇用者報酬 財産所得 図 4 県民所得の推移 企業所得 (兆円) 7 対前年度増加率 7.0 6 5 3.6 6.0 3.6 4.2 (%) 9.0 3.0 0.8 4 0.0 -1.2 3 -0.7 -0.7 -1.1 -1.7 -3.0 -2.7 2 -6.0 -5.9 1 -9.0 -9.0 0 -12.0 平13 平14 平15 平16 平17 平18 平19 平20 平21 平22 平23 平24 平25 平26 (年度) ※ 平成25年度以前は確報値。平成26年度は早期推計値 -5- 3 県内総生産(支出側) 平成26年度の県内総生産(名目)7 兆 2,142 億円を支出側からみると、約6割を占 める民間最終消費支出は 0.1 %増、政府最終消費支出は 2.1 %増となった。 総資本形成のうち総固定資本形成は、民間の住宅投資や公的部門が減少したが、民間 の企業設備は増加したため、1.2 %増となった。また、平成26年度の在庫品増加は 167 億円と、増加に転じた。 財貨・サービスの移出入(純)・統計上の不突合は、▲ 998 億円となり、前年度の プラスからマイナスに転じた。 表5 県内総生産(支出側) 実 額 25年度 26年度 (確報値) (早期推計値) 項 目 対前年度増加率 25年度 (単位:百万円、%) 構 成 比 26年度 25年度 26年度 1 民間最終消費支出 4,246,452 4,251,823 2.7 0.1 58.4 58.9 2 政府最終消費支出 1,465,717 1,496,964 1.2 2.1 20.2 20.8 3 総資本形成 1,506,290 1,565,249 3.9 3.9 20.7 21.7 (1) 総固定資本形成 1,529,907 1,548,503 6.7 1.2 21.0 21.5 a 民間 1,209,693 1,230,764 5.5 1.7 16.6 17.1 (a)住宅 237,584 216,062 12.5 ▲ 9.1 3.3 3.0 (b)企業設備 972,109 1,014,702 3.9 4.4 13.4 14.1 b 公的 320,214 317,739 11.4 ▲ 0.8 4.4 4.4 (2) 在庫品増加 ▲ 23,617 16,746 - - ▲ 0.3 0.2 a 民間 ▲ 22,987 16,659 - - ▲ 0.3 0.2 b 公的 ▲ 630 87 - - ▲ 0.0 0.0 4 財貨・サービスの移出入(純) ・統計上の不突合 54,974 ▲ 99,828 - - 0.8 ▲ 1.4 7,273,433 7,214,208 3.2 ▲ 0.8 100.0 100.0 県内総生産(支出側、市場価格表示) (1+2+3+4) 民間最終消費支出 政府最終消費支出 総資本形成 その他 図5 県内総生産(支出側)の推移 (兆円) 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 -1 平13 平14 平15 平16 平17 平18 平19 平20 平21 平22 平23 平24 平25 平26 (年度) ※ 平成25年度以前は確報値。平成26年度は早期推計値 -6- Ⅲ 平成 26 年度の出来事 岡 年月日 山 事 県 項 全 月日 国 事 項 平成26年 4. 1 消費税率、5%から8%に引上げ 5.11 岡山ビブレ(岡山市北区幸町) 閉店、35年の歴史に幕 9. 3 第2次安部改造内閣 発足 9.19 日経平均株価6年10ヶ月ぶりに1万6,300円回復、リーマ ンショック前の水準に 9.28 岡山OPA(岡山市北区本町) 閉店、48年の歴史に幕 9.30 旧イオン岡山店(岡山市北区青 江)が閉店、38年の歴史に幕 10.26 岡山-東京便1往復増便、あわせ て12往復に 10.31 日銀が追加の金融緩和を決定 11. 4 ESD(持続可能な開発のため ~11. 8 の教育)に関するユネスコ世界 会議開催(岡山市) 11.21 衆議院解散 12月14日総選挙 12. 5 JR岡山駅南に大型ショッピン グセンター・イオンモール岡山 開業 12.24 第3次安倍内閣 発足 平成27年 1.15 笠岡で高病原性鳥インフルエン ザ発生、鶏20万羽焼却処分 2.23 岡山和気ヤクルト工場全面稼働 2.20 日経平均株価終値14年9ヶ月ぶりの高値(1万8,332円30 銭) 3.14 北陸新幹線開業 3.31 日本たばこ産業岡山印刷工場閉 鎖 -7- Ⅳ 県民経済計算(早期推計)の推計方法 平成26年度早期推計では、平成28年1月末までに入手可能な統計データと、平成25年度確報 値のデータとの関係性を基に、主として回帰分析の手法を用いて予測値を求めています。 1 回帰分析とは 広く使われている統計手法の一つで、相関関係や因果関係があると思われる2つの変数のう ち、一方の変数から他方の値を予測する式(回帰直線)を求めるための手法です。 例えば、体重は分かっているが、身長が不明の人について、身長を推計するとします。このよう なとき、すでに身長と体重の両方が分かっている複数の人のデータを基に、身長と体重の相関性 を示す回帰方程式を作成し、この式に身長不明の人の体重を当てはめて、その人の身長を推計 するような分析方法をいいます。 2 回帰分析による早期推計の方法 平成26年度の県民経済計算(早期推計)の例で説明すると次のようになります。 (1)平成25年度までの県民経済計算の確報値(Yとする)とその推移を説明できる平成26年度まで の統計値(説明変数Xとする)を収集します。 (2)平成25年度までのX値、Y値を用いて回帰分析することで、回帰係数の推定値「a(切片)」・「b (傾き)」を求め、下記の検定により「Y=a+bX」という回帰方程式を選定します。 (3)選定した回帰方程式「Y=a+bX」の変数Xに平成26年度の値を代入し、平成26年度の早期推 計値Yを求めます。 3 回帰方程式の検定 (1)t値 個々の独立変数の有意性を検定する指標で、その絶対値が大きいほど確報値をよく説明し ています。 (2)D・W(ダービン・ワトソン)比 確報値と回帰式による推計値の誤差の間に規則性がないことを検定する指標で、その値が2 に近いほど誤差に規則性がないことを示しています。 (3)自由度修正済決定係数 回帰方程式の説明力(回帰方程式のあてはまりの良さ)を示す指標のことで、1に近いほど説 明力が高くなります。 (4)標準誤差 確報値と回帰式による推計値の間に生じる理論上の誤差の広がりのことで、その値が小さい ほど、理論上生じる誤差の範囲が狭まることになります。 -8- 利 用 上 の 注 意 1 県 民 経 済 計 算 の 確 報 の 公 表 が 、推 計 に 用 い る 統 計 資 料 の 入 手 時 期 の 制 約 等 に よ り 、 当該年度終了から約1年8ヶ月後となることから、県経済の状況を早期に把握する こ と を 目 的 に 、 こ の 「 平 成 2 6 年 度 岡 山 県 県 民 経 済 計 算 (早 期 推 計 )の 概 要 」 を 作 成 し ま し た 。早 期 推 計 値 と 確 報 値 は 、推 計 に 用 い る 統 計 資 料 や 推 計 方 法 が 異 な る た め 、 乖離が生じる場合があります。早期推計は今後公表する平成26年度県民経済計算 確報までの暫定値として御利用ください。 2 こ の 概 要 に お け る 国 民 経 済 計 算 の 計 数 は 、平 成 2 6 年 度 国 民 経 済 計 算 確 報( 内 閣 府)によります。 岡 山 県 の 計 数 に つ い て は 、平 成 2 5 年 度 ま で は 平 成 2 7 年 1 2 月 に 公 表 し た「 平 成 2 5 年 度 岡 山 県 県 民 経 済 計 算 」に よ る も の で す 。平 成 2 6 年 度 は 主 に 回 帰 分 析 に より推計した予測値を掲載しています。 3 こ の 概 要 で は 、単 位 未 満 を 四 捨 五 入 し て い る た め 、総 数 と 内 訳 の 和 が 一 致 し な い 場合があります。 4 この概要における符号の用法は次のとおりです。 「 ▲ 」 「 -」 ・ ・ ・ ・ ・ 負 数 「-」・・・・・・・・皆無又は該当数値なし 「0」「0.0」・・・単位未満 5 対前年度増加率は次式により算出しました。 ( X 1 / X 0 - 1 ) ×( X 0 の 符 号 ) ×100 ※ X 1: 当 年 度 の 計 数 X 0: 前 年 度 の 計 数 こ れ に よ り 、マ イ ナ ス か ら プ ラ ス に 転 じ た 場 合 及 び マ イ ナ ス 幅 が 縮 小 し た 場 合 の 増加率の符号はプラスで表示されます。 6 この概要の内容は下記のホームページ上でも御覧になれます。 ホ ー ム ペ ー ジ ア ド レ ス http://www.pref.okayama.jp/page/311247.html 7 問い合わせ先 岡山県総合政策局 統計分析課 分析活用班 T E L ( 直 通 ) ( 086 ) 226 - 7258
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