平成 26 年度 山形県県民経済計算 簡易推計版

平成 26 年度 山形県県民経済計算 簡易推計版
平 成
2 8 年
4 月
2 8 日
山 形 県 企 画 振 興 部
利 用 上 の 注 意
1 簡易推計版について
・ この簡易推計版は、山形県県民経済計算“確報”の公表が、資料入手の制約などにより推計
対象年度の終了から約1年半後となることから、確報公表までの暫定値としてご利用いただく
ためのものです。
・ 推計方法は、確報とは異なり、主として回帰分析という統計分析手法を用いています。この
ため、今後公表される確報との間にかい離を生じる場合がありますので、ご利用の際はご留意
ください。
回帰分析とは、生産、分配、支出系列を構成する各項目の値を被説明変数とし、これに関連
の深いデータを説明変数とする回帰式を求め、推計対象年度の見込値を算出する手法です。
2 物価の変動による影響を取り除いた実質値(生産側)については、連鎖方式(基準年=前年、
参照年=平成 17 年)により算出したデフレーターを用いて推計しています。
3 統計表中の数値は、単位未満を四捨五入して表示しているため、総数と内訳の合計が一致しない
場合があります。また、連鎖方式による実質値は、加法整合性がないため、総数と内訳は一致しま
せん。
4 統計表中の記号は次のとおりです。
「 - 」‥‥‥当該数値がない場合
「 0.0 」‥‥‥表章単位未満の場合
5 統計表の増加率は次式により算出してあります。
(X1÷X0-1)×(X0の符号)×100
X1 :当期(年度)の計数
X0:前期(年度)の計数
これにより、マイナスからプラスに転じた場合及びマイナス幅が縮小した場合の増加率の符号は、
プラスで表示されます。
7 この 山形県県民経済計算 簡易推計版 についての質問・照会等は、下記まで御連絡ください。
山形県企画振興部統計企画課政策統計担当
住所 〒990-8570 山形市松波二丁目 8 番 1 号
電話 023(630)2180、2179(ダイヤルイン)
山形県ホームページ
http://www.pref.yamagata.jp/
(ホーム > 統計情報 > 統計企画課ホームページ)
― 平成 26 年度県民経済計算 簡易推計版 の概要 ―
県内総生産(名目) 3 兆 8,072 億円
経済成長率
名目 0.6%減、実質 1.9%減
(平成 26 年度の本県経済)
・県内総生産(生産側)は、農林水産業、製造業などが減少したことから、名目、実質と
もに5年ぶりの減少となった。
・県民所得は、雇用者報酬および財産所得が増加したものの、企業所得が減少したことか
ら、5年ぶりの減少となった。
・県内総生産(支出側、名目)は、民間最終消費支出、総資本形成などが減少し、政府最
終消費支出が増加した。
表1
総括表
実 数
増加率(%)
平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度
県内総生産
山
形
県
名 目
38,304
38,072
0.6
4.6
-0.6
41,914
43,943
43,115
1.0
4.8
-1.9
28,518
30,010
29,460
2.1
5.2
-1.8
2,476
2,629
2,605
2.9
6.2
-0.9
474
482
490
0.0
1.7
1.5
兆円
520
530
525
0.9
2.0
-1.0
351
359
364
0.5
2.3
1.5
千円
2,754
2,821
2,868
0.6
2.4
1.7
国
=100
89.9
93.2
90.8
億円
実 質
県民所得
千円
一人当たり県民所得
国内総生産
国
36,629
名 目
実 質
国民所得
一人当たり国民所得
一人当たり県民所得対全国比
注: 1) 本表の実数の値は表章単位未満を四捨五入しているため、増加率は表中から算出される値と異なる場合がある。
2) 国の計数は、「平成26年度国民経済計算確報」より記載。
3) 国・県の計数は17年基準による。
図1 経 済 成 長 の 推 移
(億円)
(%)
50,000
10.0
8.0
県内総生産(名目)
右目盛り
県 実質経済成長率:左目盛り
40,000
6.0
4.0
30,000
2.0
0.0
20,000
-2.0
-4.0
県 名目経済成長率:左目盛り
-6.0
10,000
-8.0
-10.0
県内総生産(名目)
平成
13
0
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
40,446 39,870 39,233 39,618 39,067 39,907 40,973 37,505 35,160 36,199 36,407 36,629 38,304 38,072
県 名目経済成長率
-1.4
-1.6
1.0
-1.4
2.2
2.7
-8.5
-6.3
3.0
0.6
0.6
4.6
-0.6
県 実質経済成長率
1.5
1.1
3.6
0.9
4.6
5.0
-5.9
-6.4
6.4
3.3
1.0
4.8
-1.9
-1-
(年度)
1 県内総生産(生産側)
名目:3 兆 8,072 億円 前年度比 0.6%減
実質:4 兆 3,115 億円 前年度比 1.9%減
第一次産業の総生産(名目 7.0%減、実質 8.0%減)
・農業は、果実の産出額が増加したものの、米の産出額の減少などから、名目で 7.5%減と
なり、2年連続の減少となった。実質では 9.1%減となり、4年ぶりの減少となった。
第二次産業の総生産(名目 3.2%減、実質 3.4%減)
・製造業は、電気機械などが減少したことから、名目で 3.3%減、実質では 2.9%減となり、
名目、実質ともに2年ぶりの減少となった。
・建設業は、公共工事が増加したものの、民間工事が減少したことから、名目で 3.1%減、
実質では 4.9%減となり、名目、実質ともに4年ぶりの減少となった。
第三次産業の総生産(名目 0.5%増、実質 1.6%減)
・卸売・小売業は、名目で 2.4%減、実質では 5.5%減となり、名目、実質ともに2年ぶりの
減少となった。
・サービス業は、名目で 0.6%増となり、3年連続の増加となった。実質では 1.9%減と
なり、5年ぶりの減少となった。
表2 経済活動別県内総生産(名目)
項 目
1 産 業
(1) 農林水産業
①農 業
②林 業
③水産業
(2) 鉱 業
(3) 製造業
①食料品
②繊維
③パルプ・紙
④化学
⑤石油・石炭製品
⑥窯業・土石製品
⑦鉄鋼
⑧非鉄金属
⑨金属製品
⑩一般機械
⑪電気機械
⑫輸送用機械
⑬精密機械
⑭その他の製造業
(4) 建設業
(5) 電気・ガス・水道業
(6) 卸売・小売業
(7) 金融・保険業
(8) 不動産業
(9) 運輸業
(10) 情報通信業
(11)サービス業
2 政府サービス生産者
3 対家計民間非営利サービス生産者
4 小 計(1+2+3)
5 輸入品に課される税・関税
6(控除)総資本形成に係る消費税
7 県内総生産(4+5-6)
(参考)
第一次産業(1)
第二次産業(2)~(4)
第三次産業(5)~(11)、2、3
実
数
対前年度増加率
25年度
26年度
25年度 26年度
3,244,581 3,213,927
5.5
-0.9
139,174
129,384
-2.5
-7.0
132,795
122,857
-2.9
-7.5
4,752
4,890
5.5
2.9
1,627
1,637
6.4
0.6
4,261
4,413
3.6
3.6
754,618
729,934
11.9
-3.3
100,432
105,539
0.9
5.1
4,509
4,563
-2.4
1.2
3,463
4,256
-9.7
22.9
46,286
63,051
14.5
36.2
3,432
1,847
52.1 -46.2
41,945
38,041
21.1
-9.3
9,623
9,648
5.9
0.3
11,072
10,547 -17.9
-4.7
35,846
38,187
4.3
6.5
92,743
100,377
9.3
8.2
230,005
189,492
22.2 -17.6
59,658
59,797
11.6
0.2
13,937
10,031
32.0 -28.0
101,666
94,558
6.9
-7.0
257,759
249,680
22.7
-3.1
89,066
90,843
11.2
2.0
377,741
368,862
2.9
-2.4
142,401
140,229
3.7
-1.5
540,507
551,120
0.9
2.0
122,737
128,324
-4.5
4.6
104,239
104,569
3.3
0.3
712,078
716,569
2.5
0.6
457,374
459,600
-2.2
0.5
100,414
99,254
3.3
-1.2
3,802,369 3,772,781
4.5
-0.8
50,893
68,520
15.9
34.6
22,888
34,067
7.1
48.8
3,830,374 3,807,234
4.6
-0.6
139,174
129,384
1,016,638
984,027
2,646,557 2,659,370
-2.5
14.4
1.4
-7.0
-3.2
0.5
(単位:百万円、%)
構 成 比
寄 与 度
25年度 26年度 25年度 26年度
84.7
84.4
4.6
-0.8
3.6
3.4
-0.1
-0.3
3.5
3.2
-0.1
-0.3
0.1
0.1
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.1
0.1
0.0
0.0
19.7
19.2
2.2
-0.6
2.6
2.8
0.0
0.1
0.1
0.1
-0.0
0.0
0.1
0.1
-0.0
0.0
1.2
1.7
0.2
0.4
0.1
0.0
0.0
-0.0
1.1
1.0
0.2
-0.1
0.3
0.3
0.0
0.0
0.3
0.3
-0.1
-0.0
0.9
1.0
0.0
0.1
2.4
2.6
0.2
0.2
6.0
5.0
1.1
-1.1
1.6
1.6
0.2
0.0
0.4
0.3
0.1
-0.1
2.7
2.5
0.2
-0.2
6.7
6.6
1.3
-0.2
2.3
2.4
0.2
0.0
9.9
9.7
0.3
-0.2
3.7
3.7
0.1
-0.1
14.1
14.5
0.1
0.3
3.2
3.4
-0.2
0.1
2.7
2.7
0.1
0.0
18.6
18.8
0.5
0.1
11.9
12.1
-0.3
0.1
2.6
2.6
0.1
-0.0
99.3
99.1
4.4
-0.8
1.3
1.8
0.2
0.5
0.6
0.9
-0.0
-0.3
100.0 100.0
4.6
-0.6
3.6
26.5
69.1
3.4
25.8
69.9
注:1)第一~三次産業は輸入品に課される税・関税等を加算控除する前の額であるため、合計は県内総生産に一致しない。
2)第三次産業には、政府サービス生産者・対家計民間非営利サービス生産者を含む。
-2-
-0.1
3.5
1.0
-0.3
-0.9
0.3
図2 名目経済成長率に対する経済活動別寄与度
(%)
6.0
農林水産業
4.6
4.0
製造業
2.2
3.0
2.7
2.0
建設業
0.6
卸売・小売業
0.6
0
不動産業
-0.6
-2.0
サービス業
-4.0
政府サービス
生産者
その他
-6.0
-6.3
名目経済成長率
-8.0
-8.5
-10.0
平成18
19
20
21
22
図3
0
10
20
平成17
3.3
0.1
18
3.3
0.1
19
3.0
0.1
20
3.3
21
3.4
22
3.3
23
3.5
0.1
19.4
24
3.9
0.1
18.4
25
3.6
0.1
19.7
26
3.4
0.1
6.1
22.5
21.2
5.2
25
(年度)
26
4.0
3.5 2.8
12.1
4.7
10.6
2.4
70
3.4 2.9
12.0
4.8
10.3
2.3
60
4.9
10.6
2.4
5.1
50
11.1
2.6
24.9
0.1
40
6.0
24
県内総生産(名目)構成比の推移
30
21.1
23
3.5 2.7
11.9
13.2
3.4 2.8
80
(%)
100
90
13.1
2.0
0.4
16.9
12.6
2.0
0.5
16.9
12.2
2.0
0.4
2.0
0.6
13.5
2.1
0.5
17.0
13.1
18.1
県
(年度)
<参考>
国26年 1.2
(暦年)
0.1
0.1
0.1
農林水産業
17.0
5.9
19.3
5.3
5.6
5.7
鉱業
製
造
業
6.1
建
設
業
3.5 3.0
19.0
10.5
4.1
14.3
3.2 2.9
18.5
13.1
2.3
0.5
2.1
10.3
3.9
14.5
3.3 2.8
18.4
13.0
2.5
0.6
19.0
12.8
2.7
0.6
18.6
11.9
2.6
0.7
18.8
12.1
2.6
0.9
2.3
0.8
10.0
2.2
6.6
18.5
14.5
2.7
6.7
19.2
4.3
10.5
2.7
2.0
9.9
2.3
2.4
9.7
14.1
電気ガス
水道業
3.8
3.7
3.7
4.3
14.6
14.1
14.5
11.6
3.5 2.8
3.2 2.7
3.4 2.7
5.0
不動産業
卸売小売業
金融
保険業
運輸業
-3-
5.5
情報通信業
19.6
9.0
対家計民間非営利
サービス業
政府サービス サービス生産者
生産者
その他
110
表3 経済活動別県内総生産(実質)
項 目
1 産 業
(1) 農林水産業
①農 業
②林 業
③水産業
(2) 鉱 業
(3) 製造業
①食料品
②繊維
③パルプ・紙
④化学
⑤石油・石炭製品
⑥窯業・土石製品
⑦鉄鋼
⑧非鉄金属
⑨金属製品
⑩一般機械
⑪電気機械
⑫輸送用機械
⑬精密機械
⑭その他の製造業
(4) 建設業
(5) 電気・ガス・水道業
(6) 卸売・小売業
(7) 金融・保険業
(8) 不動産業
(9) 運輸業
(10) 情報通信業
(11)サービス業
2 政府サービス生産者
3 対家計民間非営利サービス生産者
4 小 計
5 輸入品に課される税・関税
6(控除)総資本形成に係る消費税
7 県内総生産(連鎖価格)
8 開差(7-1-2-3-5+6)
(参考)
第一次産業
第二次産業
第三次産業
実
25年度
3,785,120
152,561
146,871
3,991
1,650
2,683
1,223,114
101,244
4,075
3,537
43,740
3,253
44,495
9,373
8,393
34,184
98,773
1,047,528
61,002
13,749
119,829
249,518
79,759
380,378
191,192
568,594
123,817
124,177
711,408
485,593
109,004
4,378,299
39,235
23,446
4,394,280
-1,226
数
対前年度増加率
26年度
25年度 26年度
3,694,675
5.9
-2.4
140,295
1.5
-8.0
133,555
2.1
-9.1
4,678 -16.7
17.2
1,681
3.3
1.9
2,523
0.8
-6.0
1,187,724
12.2
-2.9
105,342
4.7
4.0
3,974
-5.1
-2.5
4,462
-2.9
26.1
59,419
17.6
35.8
1,680
56.9 -48.3
40,127
22.0
-9.8
8,883
6.3
-5.2
7,494 -14.5 -10.7
34,821
2.0
1.9
104,975
6.4
6.3
911,714
22.1 -13.0
59,409
5.4
-2.6
9,947
25.0 -27.7
111,489
10.3
-7.0
237,183
21.4
-4.9
73,597
2.9
-7.7
359,413
2.5
-5.5
189,957
9.6
-0.6
579,410
1.7
1.9
125,487
-4.4
1.3
122,874
5.9
-1.0
697,689
2.8
-1.9
474,899
-1.9
-2.2
107,162
3.0
-1.7
4,275,476
4.9
-2.3
52,347
4.1
33.4
23,315
7.1
-0.6
4,311,495
4.8
-1.9
5,726
-
-
152,561
140,295
1,490,196 1,439,139
2,771,150 2,725,837
1.5
14.3
1.8
-8.0
-3.4
-1.6
(単位:百万円、%)
寄 与 度
デフレーター
25年度 26年度 25年度 26年度
5.0
-2.0
85.7
87.0
0.1
-0.3
91.2
92.2
0.1
-0.3
90.4
92.0
-0.0
0.0
119.1
104.5
0.0
0.0
98.6
97.4
0.0
-0.0
158.8
174.9
2.2
-0.6
61.7
61.5
0.1
0.1
99.2
100.2
-0.0
-0.0
110.6
114.8
-0.0
0.0
97.9
95.4
0.2
0.4
105.8
106.1
0.0
-0.0
105.5
109.9
0.2
-0.1
94.3
94.8
0.0
-0.0
102.7
108.6
-0.1
-0.0
131.9
140.7
0.0
0.0
104.9
109.7
0.1
0.2
93.9
95.6
1.1
-0.8
22.0
20.8
0.1
-0.0
97.8
100.7
0.1
-0.1
101.4
100.8
0.3
-0.2
84.8
84.8
1.2
-0.3
103.3
105.3
0.1
-0.2
111.7
123.4
0.2
-0.5
99.3
102.6
0.4
-0.0
74.5
73.8
0.2
0.3
95.1
95.1
-0.2
0.0
99.1
102.3
0.2
-0.0
83.9
85.1
0.5
-0.4
100.1
102.7
-0.2
-0.3
94.2
96.8
0.1
-0.0
92.1
92.6
4.8
-2.3
86.8
88.2
0.0
0.4
129.7
130.9
0.0
0.0
97.6
146.1
4.8
-1.9
87.2
88.3
-
-
-
-
0.0
-0.5
0.9
-0.3
-0.9
-1.1
91.2
68.2
95.5
注:1) 実質値は、平成17年を参照年(デフレーター=100となる年)とする連鎖方式を用いて算出している。
2) 連鎖方式では加法整合性がないため、総数と内訳の合計(「(1)農林水産業」と「①農業+②林業+③水産業」など)は一致しない。
図4 実質経済成長率に対する経済活動別寄与度
(%)
8.0
6.0
農林水産業
6.4
4.6
製造業
4.8
5.0
建設業
4.0
卸売・小売業
3.3
1.0
2.0
不動産業
サービス業
0.0
政府サービス
生産者
その他
-2.0
-1.9
-4.0
-6.0
-6.4
-5.9
-8.0
平成18
19
20
21
22
23
-4-
24
25
26 (年度)
実質経済成長率
92.2
68.4
97.6
2 県民所得
一人当たり県民所得
2 兆 9,460 億円
260 万 5 千円
前年度比 1.8%減
前年度比 0.9%減
雇用者報酬(0.1%増)
・現金給与総額が増加したことなどから、比較可能な平成 14 年度以降で初の増加となった。
財産所得(非企業部門)
(7.3%増)
・一般政府、家計、対家計民間非営利団体が増加したことから、3年連続の増加となった。
企業所得(法人企業の分配所得受払後)
(7.5%減)
・民間法人企業、個人企業が減少したことから、5年ぶりの減少となった。
表4
県民所得
(単位:百万円、%)
実数
構成比
対前年度増加率
寄与度
項 目
25年度
26年度
1,818,484
1,820,561
-0.4
0.1
60.6
61.8
-0.3
0.1
2.財産所得(非企業部門)
215,031
230,797
8.4
7.3
7.2
7.8
0.6
0.5
(1)一般政府
-36,898
-35,603
22.2
3.5
-1.2
-1.2
0.4
0.0
(2)家計
249,043
263,350
2.4
5.7
8.3
8.9
0.2
0.5
2,886
3,050
6.5
5.7
0.1
0.1
0.0
0.0
3.企業所得(法人企業の分配所得受払後)
967,455
894,675
16.9
-7.5
32.2
30.4
4.9
-2.4
(1)民間法人企業
559,090
504,607
29.8
-9.7
18.6
17.1
4.5
-1.8
(2)公的企業
10,909
11,298
-1.5
3.6
0.4
0.4
-0.0
0.0
(3)個人企業
397,456
378,770
3.0
-4.7
13.2
12.9
0.4
-0.6
3,000,970
2,946,033
5.2
-1.8
100.0
100.0
5.2
-1.8
1.雇用者報酬
(3)対家計民間非営利団体
4.県民所得(要素費用表示)(1+2+3)
25年度 26年度 25年度 26年度 25年度 26年度
図5 県民所得の対前年度増加率に対する項目別寄与度
(%)
8.0
5.2
6.0
4.8
4.0
2.2
2.0
2.6
0.9
2.1
0.5
0.0
-2.0
-1.4
-1.3
-0.5
-1.8
-4.0
-6.0
-5.4
-8.0
-10.0
-10.9
-12.0
平成14
15
16
雇用者報酬
17
18
19
20
財産所得
21
企業所得
-5-
22
23
24
25
26
県民所得(要素費用表示)
(年度)
3 県内総生産(支出側、名目)
3 兆 8,072 億円
前年度比 0.6%減
民間最終消費支出(0.6%減)
・家計最終消費支出が減少したことから、4年ぶりの減少となった。
政府最終消費支出(1.6%増)
・人件費が増加したことなどから、3年ぶりの増加となった。
総資本形成(6.6%減)
・民間住宅、公的固定資本形成が減少したことなどから、5年ぶりの減少となった。
財貨・サービスの移出入(純)
・移出の増加幅が移入の増加幅を上回ったため、移出入のマイナス幅が縮小した。
表5
県内総生産(支出側、名目)
(単位:百万円、%)
対前年度増加率
実 数
項 目
25年度
26年度
1民間最終消費支出
2,308,947
2,294,659
2.4
-0.6
60.3
60.3
1.5
-0.4
2政府最終消費支出
969,772
985,651
-0.5
1.6
25.3
25.9
-0.1
0.4
3総資本形成
982,166
916,857
19.2
-6.6
25.6
24.1
4.3
-1.7
969,632
906,569
21.2
-6.5
25.3
23.8
4.6
-1.6
a民間住宅
116,420
87,544
24.5
-24.8
3.0
2.3
0.6
-0.8
b民間企業設備
548,914
559,635
10.7
2.0
14.3
14.7
1.4
0.3
c公的固定資本形成
304,298
259,390
44.4
-14.8
7.9
6.8
2.6
-1.2
(2)在庫品増加
12,534
10,288
-
-
0.3
0.3
-0.3
-0.1
a民間企業
12,550
5,835
-
-
0.3
0.2
-0.3
-0.2
b公的(公的企業・一般政府)
-16
4,453
-
-
-0.0
0.1
0.0
0.1
4財貨・サービスの移出入(純)
-718,937
-638,393
-
-
-18.8
-16.8
-1.5
2.1
288,426
248,460
-
-
7.5
6.5
0.4
-1.0
3,830,374
3,807,234
4.6
-0.6
100.0
100.0
4.6
-0.6
(1)総固定資本形成
5統計上の不突合
6県内総生産(支出側)(1+2+3+4+5)
25年度
寄与度
構成比
26年度
25年度
26年度
25年度
26年度
図6 県内総生産(支出側、名目)の対前年度増加率に対する項目別寄与度
(%)
8.0
6.0
4.6
4.0
2.2
2.7
3.0
2.0
0.6
0.6
0.0
-0.6
-2.0
-4.0
-6.0
-6.3
-8.0
-8.5
-10.0
平成18
19
20
21
22
民間最終消費支出
民間固定資本形成
在庫品増加
県内総生産(支出側、名目)対前年度増加率
-6-
23
24
政府最終消費支出
公的固定資本形成
移出入(純)・不突合
25
26
(年度)
県民経済計算の見方
<県民経済計算とは>
私たちは経済活動を営むことで、商品やサービスを生産し、新たな価値を生み出しています。
この新たな価値を「付加価値」といいます。「付加価値」は、具体的には、生産された商品や
サービスの額(=産出額)から原材料や部品代など(=中間投入)を差し引いたもので、新たに
付け加えられた価値のことです。この「付加価値」が所得として分配され、さらにはその所得が
消費、投資などの形で支出されます。
県民経済計算とは、一年間に生み出された「付加価値」を<生産>・<分配>・<支出>の
三つの側面からとらえることで、山形県経済の実態(経済の循環構造、規模及び経済成長など)
を明らかにする「ものさし」なのです。
<経済の循環と三面等価>
経済活動によって生産された付加価値は、労働者や企業に賃金や利潤として分配され、分配
された所得は消費や投資として支出されます。
このように経済活動は<生産> → <分配> → <支出>と「循環」していますが、この
三つは同じ付加価値を異なる三つの側面から見たもので、本来一致すべきものです。これを「三
面等価の原則」といいます。
◆県内総生産(生産側)=<生産>◆
産出額
-
(出荷額・売上高の総額)
中間投入
(原材料・光熱費など)
◆県民所得=<分配>◆
◆県内総生産(支出側)=<支出>◆
民間最終消費支出 + 政府最終消費支出
雇用者報酬 + 財産所得(非企業部門)+ 企業所得
給
与
〇
▽
銀
行
〇△産業
(衣食住などの支出)
(国・地方公共団体の支出)
+ 総資本形成 +財貨サービスの移出入
(給与・退職金など)
(利子や賃貸料などの財産収入) (営業余剰・財産所得など)
(企業設備・住宅建設・公共投資)
-7-
<県民経済計算を活用する際の注意点>
●
経済成長率
「経済成長率」には、<名目>と<実質>があります。
<名目経済成長率>はその年度の市場価格で表示されており、県内総生産の対前年度増加率
をいいます。また、<実質経済成長率>は物価の変動による影響を除いて表示しています。
なお、県民経済計算の実質値は、連鎖方式(基準年=前年、参照年=平成 17 年)により算出
したデフレーターを用いて推計しています。
●
一人当たり県民所得
生産活動で生み出された付加価値を、生産活動に参加した経済主体に分配したものを、それ
ぞれ雇用者報酬、財産所得(非企業部門)、企業所得(法人企業の分配所得受払後)といい、これらの
合計が県民所得です。
都道府県の経済全体の所得水準を比較するときによく使われる「一人当たり県民所得」は、
この県民所得をその年の10月1日現在の総人口で割ったもののことです。
したがって、
「一人当たり県民所得」は、企業の利潤なども含んだ県民経済全体の所得水準を
表す指標であり、県民個人の給与や実収入などとの比較はできません。
●
「県内」と「県民」の違い( 県内総生産 ・ 県民所得 )
県民経済計算では、
「県内」ベースと「県民」ベースの二つが使い分けられています。
「県内」ベースはその生産に携わった人の勤務地に着目(属地主義)してとらえるもので、
一方「県民」ベースは生産に携わった人の居住地に着目(属人主義)するものです。
したがって、山形県民が他県で生産活動に携わり、その報酬を受けている場合、その人の
生産活動は県内総生産には含まれず、報酬は県民所得に含まれることになります。
-8-
○ 県民経済計算の用語(ポイント)
生産活動によって1年間に生み出された付加価値の合計。産出額(売上高に
県内総生産(生産
近い概念)から中間投入(原材料や部品代など)を差し引いた値となる。通常、市場
側)
価格表示(「生産・輸入品に課される税(控除)補助金」を含む値)で表す。
生産・輸入品に課さ
れる税(控除)補助金
固定資本減耗
県民所得
雇用者報酬
財産所得
消費税などの間接税から補助金(市場価格を下げる目的で産業に交付するもの、
利子補給金や公的企業への経常補助金など)を控除したもの。
いわゆる企業会計の減価償却費に相当するもの。
分配された付加価値を県民(企業を含む)ベースで評価したもの。 雇用者報酬、
財産所得(非企業部門)、企業所得(法人企業の分配所得受払後)で構成される。通常、
要素費用表示(「生産・輸入品に課される税(控除)補助金」を含まない値)で表す。
広義の雇用者の所得(賃金の他に雇主の各種負担を含む。税金・社会保険料控除前)。
利子、配当、賃貸料(建物・機械設備は含まない)などの受払い。
なお、財産所得(非企業部門)は、家計、一般政府など企業以外の財産所得を
表す。
企業所得(法人企業
営業余剰・混合所得(個人企業の営業余剰相当)に財産所得の受払いを加味した
もので、企業会計の経常利益(=営業利益+営業外収益-営業外費用)に近い概念。
の分配所得受払後)
最終消費支出、県内総資本形成、財貨サービスの移出入(純)に、統計上の不突
県内総生産(支出
合を加えたもの。市場価格表示(「生産・輸入品に課される税(控除)補助金」を含む値)で
側)
表す。
民間最終消費支出
家計の土地・建物以外の新規の財貨・サービスに対する支出と、対家計民間
非営利団体の提供するサービスについて、そのサービスの提供に必要とした費用。
(※対家計民間非営利団体=私立学校・私立社会福祉施設・宗教団体など)
政府最終消費支出
一般政府(国や地方公共団体など)の公共サービスを提供するために必要とした
費用。人件費、固定資本減耗、物件費、社会保障基金の医療保険給付等。
総資本形成
総固定資本形成〔有形固定資産(建物、機械設備など)、無形固定資産(コンピュ
ータ・ソフトウェアなど)、有形非生産資産の改良(土地の造成・改良など)への投資〕
と、在庫品(製品、仕掛品、原材料など)の増加。
財貨・サービスの
商品やサービスなどの移出(県外出荷分)から、移入(県外から購入した分)を
移出入(純)
控除したもの。
統計上の不突合
本来一致するはずの県内総生産(生産側)と県内総生産(支出側)の間で、推計
方法の違いから生じる不一致を調整するための項目。県民経済計算では支出系列
に計上する。
-9-