経営組織論 - 大阪市立大学

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講義・半期・2単位
経営組織論
Management Organization
川村 尚也
対象年次:全年次
【授業の目標及びテーマ】
経営組織論は、経営戦略論と共に、経営学の中核をなす研究領域である。本講義では、欧米の大学で
広く用いられているスタンダードなテキストを利用し、現代の経営組織論の全体像と代表的理論・研究の概
要を把握することを目標とする。
【授業の概要】
米国・スタンフォード大学の組織論者リチャード・スコットの著書『組織:合理的システム、自然システム、オ
ープンシステム』(第5版)の1-5章(pp.3-122)を概説する。
【授業計画】
第 1回:組織とはなにか
第 2回:組織論の研究対象と研究史
第 3回:組織の構成要素・能力・概念
第 4回:組織を捉える3つの視点
第 5回:合理的システムとしての組織1(テイラーの科学的管理法)
第 6回:合理的システムとしての組織2(ウェーバーの官僚制論)
第 7回:合理的システムとしての組織3(サイモンの意思決定・経営行動理論)
第 8回:自然システムとしての組織1(メイヨーと人間関係論学派)
第 9回:自然システムとしての組織2(バーナードの協働システム)
第10回:自然システムとしての組織3(セルズニックの制度アプローチ)
第11回:オープンシステムとしての組織1(システムデザイン)
第12回:オープンシステムとしての組織2(コンティンジェンシー理論)
第13回:オープンシステムとしての組織3(ワイクの組織化モデル)(1)
第14回:オープンシステムとしての組織3(ワイクの組織化モデル)(2)
第15回:綜合の試み
【評価方法・評価基準】
成績は期末試験の点数のみで評価する。テキスト1-5章から抜粋した英文の意味を、日本語で説明する
問題(何でも持込み可)を出題する。
【テキスト又は参考書】
テキスト:W. Richard Scott (2003). Organizations: Rational, Natural and Open Systems. 5th ed. Upper
SaddleRiver, NJ: Prentice Hall
参考文献:桑田耕太郎・田尾雅夫 『組織論』 有斐閣アルマ
大阪市立大学商学部 『ビジネスエッセンシャルズ1 経営、2 経営情報』 有斐閣
【受講生へのコメント】
初学者向けに平易な英語で書かれたテキストである。高校卒業程度の英語力をもち、参考文献を参照し
て十分に予習すれば、内容が理解できるよう解説する。