生化学Ⅱ

生化学Ⅱ
[健康・漢方・医療]2 年次 通年(前期) 2 単位(必修) 講義
都築 稔 新木敏正
〔授業概要および目標〕2001 年の始めに、ヒトの遺伝子 (ゲノム) のほぼ全ての情報が発表されました。そして、癌を始めとする多くの疾病
が遺伝子の異常により発症することも明らかになりました。また、各種疾患の重症度にもヒトそれぞれの遺伝子の差が関与している可能性
も指摘されています。近い将来、診断に遺伝子の解析技術が応用され、個人個人に最適な治療を提供できる薬品の処方も行われると考えら
れます。このような状況から、生化学Ⅱでは、我々の遺伝情報を担っている核酸の化学的構造や性質、核酸の複製と転写、および核酸から
どのようにして蛋白質が合成されるかを理解し、さらに、生体機能の恒常性を司るホルモンについては、その合成調節と作用機序を遺伝子
発現の面から理解できるように講義を行います。
〔授業計画〕前期
到達目標(授業内容)
方略
コアカリ
SBO 番号
回
項目
1
2
イントロダクション
生化学Ⅱ (生命をミクロに理解する) の講義内容と到達目標 (SBO) について
生命体の基本単位と
しての細胞
細胞内小器官 (核、ミトコンドリア、小胞体、リソソーム、ゴルジ体、ペルオ
キシソームなど) の構造と機能について学ぶ
C8(2)3-1
3
生命体の基本単位と
しての細胞
細胞内小器官 (核、ミトコンドリア、小胞体、リソソーム、ゴルジ体、ペルオ
キシソームなど) の構造と機能について学ぶ
C8(2)3-1
4
生命情報を担う遺伝
子
遺伝情報を担う分子: DNA と RNA の構造の類似点と相違点について学ぶ。
核酸の構成成分である五炭糖、塩基、リン酸の結合様式を理解する。
C9(2)2-2
5
生命情報を担う遺伝
子
ヌクレオチドと核酸: 核酸塩基の代謝 (生合成と分解) について学ぶ。プリン・
ピリミジン塩基の合成・代謝を理解する。
C9(2)1-1 6
生命情報を担う遺伝
子
ヌクレオチドと核酸: 核酸塩基の代謝 (生合成と分解) について学ぶ。ヌクレ
オシド、ヌクレオチドの違いについて学ぶ。
C9(2)1-1
7
生命情報を担う遺伝
子
遺伝情報を担う分子: ゲノム、遺伝子ならびに染色体の関係ついて学ぶ。遺
伝情報の担い手である DNA が小さな細胞の中に収まるには、コンパクトに
なる必要がある。超らせん化した状態の DNA である染色体は、クロマチン
と呼ばれる DNA とタンパク質の複合体である
C9(2)2-3 8
生命情報を担う遺伝
子
遺伝情報を担う分子: 遺伝子発現に関するセントラルドグマについて学ぶ。
遺伝情報の流れ、即ち遺伝情報の複製、転写、翻訳について理解する。
C9(2)1-1
9
生命情報を担う遺伝
子
転写と翻訳のメカニズム: DNA から RNA への転写、転写調節、プロセッ
シングについて学ぶ。RNA からタンパク質への翻訳について説明できる; リ
ボソームの構造と機能について説明できる。
C9(2)3-1
10
生命情報を担う遺伝
子
転写と翻訳のメカニズム: RNA からタンパク質への翻訳ならびにリボソー
ムの構造と機能について学ぶ
C9(2)3-4
11
生命情報を担う遺伝
子
遺伝子の複製・変異・修復: DNA の複製の過程について学ぶ。遺伝子の変異
について説明できる; 一塩基多型と機能について説明できる。
C9(2)4-1 12
生理活性分子とシグ
ナル分子
ペプチドおよびアミノ酸誘導体ホルモンの産生調節, 生理作用および分泌調節
について学ぶ。ペプチドホルモンの産生臓器、視床下部、下垂体系による調
節機序を理解する。
C9(5)1-1 13
生理活性分子とシグ
ナル分子
ステロイドホルモンの構造, 産生臓器, 生理作用および分泌調節について学ぶ。
古典的なステロイドホルモンならびに新しくステロイドホルモンの仲間入り
をしたホルモンの種類、作用機序を理解する。
C9(5)1-3 14
試験
〔評価方法と基準〕レポートならびに定期試験の結果から総合的に評価する.
〔学生の質問への対応〕オフィスアワー (火曜: 午後 4 時から 5 時), 場所: 研究実習棟, 生化学分野
〔教科書〕堅田利明, 菅原一幸, 富田基郎 編集 (2008 年)『New 生化学 (第 2 版), 』廣川書店
〔参考書〕マリーキャンベル, ショーンファーレル著, 川嵜敏祐監訳 (2007 年)『キャンベル・ファーレル生化学』廣川書店、日本薬学会編
(2005 年)
『生物系薬学 Ⅱ. 生命をミクロに理解する.』東京化学同人、井手利憲著(2002 年)『分子生物学講義中継 Part 1 』羊土社
〔担当教員からのコメント〕生化学の授業内容を理解するためには、高校生物の知識が大変役に立ちます。生物総合資料(実教出版)などの
高校生物の参考書はカラーの挿絵が多理解を深める助けになると思います。また、薬剤師国家試験にも、高校生物で学んだ内容がたくさん
出題されます。是非、高校生物の完全理解を心掛けましょう。
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