平成 26 年度事業報告 平成 26 年度の国内経済は、 「大胆な金融政策」、 「機動的な財政政策」、 「民間投資 を喚起する成長戦略」の「三本の矢」の一体的な取り組みが進められ、穏やかな回復 基調が続いているものの、消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動や輸入物価の上 昇、さらには、消費税率引上げの影響を含めた物価の上昇に家計所得が追い付いてい ない状況でありました。 「団塊の世代」が 65 歳に到達し高齢社会が、一層進展してきております。 国ではこうした状況の中、働く意欲と能力を持つ高齢者が社会の支え手となり、生 きがいを持って社会に参加する「生涯現役社会」の実現に向け各種施策を推進し、シ ルバー人材センターへの期待も大きくなりました。 当センターでは、「就業開拓・会員拡大委員会」を設置し、国の新規事業である基 盤拡大事業に取り組みました。 しかしながら、当センターの事業実績は、前年度に引き続き、受託件数、受託契約 金額及び会員数が減少するなど厳しい状況でした。 以下、平成 26 年度に実施した主な事業について報告します。 1 会員の状況 就業開拓・会員拡大委員会の設置、入会説明会(年 14 回)、会員募集チラシの 新聞折込(年2回)、会員による口コミ勧誘運動、シニアワークプログラム地域 事業の技能講習の開催など、会員拡大に取り組み新入会員 17 名でしたが、退会 者 30 名、資格喪失者 17 名となり、平成 26 年度当初の 338 名から 30 名減少し 308 名(対前年度比 91.1%)となりました。 未就業等の会員については、会報で就業見直し案内(希望職種の変更等)を実 施し、就業機会の提供に努めました。 2 センター事業の実績 「困りごとのお手伝い」チラシの新聞折込、会員による受注拡大、地域イベン トでのセンター事業の普及啓発、発注者等へのダイレクトメール等、受注の拡大 に取組みました。 ①受託事業の実績 受託件数は、前年度比 540 件減少の 6,501 件(対前年度比 92.3%)、受託契 約金額は前年度比 2,478 万円減少の1億 7,601 万円(対前年度比 87.7%)で ありました。 ②シルバー派遣事業の実績 受注件数は、対前年度比15件増加の 26 件(対前年度比 236.4%)、会員賃 金は対前年度比 2,151 千円増加の 7,190 千円(対前年度比 142.7%)でありま した。 (3)自主・自立の組織づくり 理事会は5回開催し定時総会に付議する重要議案の審議のほか、予算の執行状 況及び入会承認等、事業の円滑な運営に努めました。また、安全・適正就業推進 委員会、就業開拓・会員拡大委員会、会報編集委員会を適宜開催し、付託された 事項について協議し理事会に報告しました。 センター事業の就業については、リーダーを中心とした職務班(グループ就業) の確立に努めました。 (4)安全・適正就業の推進 安全・適正就業推進委員会を2回開催し、委員会で取りまとめられた事項を職 務班研修会で周知しました。また、平成 26 年度では、適正就業を徹底するため 契約のあり方を見直しました。 (5)事業運営の効率化 センター組織の活性化や事業全般の効率化を推進し、運営基盤の安定化に努め ました。事業運営にあたりましては、地域社会に貢献する組織体制づくりに取り 組みました。
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