健診結果（脂質異常）情報の提供 表 脂質異常症とは、血液中の悪玉コレステロール（ＬＤＬコレステロール）や中性脂肪が多くなりすぎること。 自覚症状はありませんが、脂質異常の状態が続くと血管の内側が狭くなって血液の流れが悪くなり動 脈硬化を促進し、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などを発症しやすくなります。 あなたの結果通知表とその対応についてみてみましょう 血中脂質検査項目 質問 中性脂肪(TG) ：1000 mg/dl を超えている 又は ＬＤＬコレステロール ： 180 mg/dl を超えている いいえ はい ◆中性脂肪(TG)が 1000 mg/dlを超えている 血液中の脂肪がとても多く、このままだと急性膵炎になる 危険性があります。 至急かかりつけの医師に相談して、専門の医療機関を紹介 してもらいましょう。 ◆ＬＤＬコレステロールが 180 mg/dlを超えている 悪玉コレステロールが非常に高いことがわかりました。 100mg/dl未満の人と比べて3～4倍心筋梗塞にかかりやす いことがわかっています。 この健診結果をもって、至急かかりつけの医療機関を受診 してください。 コーラ ジ ュ ー ス 質問 ：300 ～ 999 mg/dl の範囲又は 中性脂肪(TG) ＬＤＬコレステロール ：140 ～ 179 mg/dl の範囲ですか いいえ 裏面へ はい ◆中性脂肪(TG)：300 ～ 999 mg/dl の間 中性脂肪が高いことがわかりました。150mg/dl未満の人と 比べて２倍心臓病にかかりやすいことがわかっています。 糖分やアルコールを控え、肥満がある人は減量しましょう。 精密検査をおこなう必要性が高い場合もあるのでできれば 一度、医療機関を受診することをお勧めします。少なくと も３～６カ月後にかかりつけの医療機関で再検査を受けて 下さい。引き続き健康状態を確認するために、今後も健診 を受けましょう。 ◆ＬＤＬコレステロール：140 ～ 179 mg/dl の間 悪玉コレステロールが高いことがわかりました。100mg/dl 未満の人と比べて1.5倍～2倍心筋梗塞にかかりやすいこと がわかっています。飽和脂肪酸が多い動物性の脂肪を控え、 不飽和脂肪酸が多い植物油や魚をとるようにしましょう。 また、卵などのコレステロールの多い食品も控え目にし、 喫煙者は禁煙しましょう。３～６カ月後にかかりつけの医 療機関で再検査を受けて下さい。ただし、もしあなたが糖 尿病、慢性腎臓病、心血管病（心臓や血管の病気）などを もっている場合は、動脈硬化が進行している可能性が高く、 いっそう心筋梗塞などにかかりやすい状態と考えられます ので、ぜひ医療機関で再検査を受けましょう。健康状態を 確認するために今後も健診を受けましょう。 引用：標準的な健診・特定保健指導プログラム（平成25年4月） 健診結果とその他必要な情報の提供（フィードバック）文例集 監修 特定非営利活動法人 健康情報処理センターあいち 健診結果（脂質異常）情報の提供 裏 表面から 中性脂肪（TG) ： 150 ～ 299 mg/dl の範囲 又は ＬＤＬコレステロール： 120 ～ 139 mg/dl の範囲 又は ＨＤＬコレステロール： ～ 39 mg/dl の範囲 いいえ いいえ はい 質問 あなたのＢＭＩは２５.0以上 ですか ※ＢＭＩとは肥満状態を表す体格指数です 中性脂肪（TG) ： ～ 149 mg/dl の範囲 かつ ＬＤＬコレステロール： ～ 119 mg/dl の範囲 かつ ＨＤＬコレステロール： 40 mg/dl を超えている 異常はありませんでした。 健康状態を確認するために、今後も健診を受けましょう。 はい ◆中性脂肪(TG)：150 ～ 299 mg/dl 中性脂肪(TG)が高いことがわかりました。 まず、減量が必要です。糖分やアルコールを控えましょう。 健康状態を確認するために今後も健診を受けましょう。 ◆ＬＤＬコレステロール：120 ～ 139 mg/dl 悪玉コレステロールが境界域（高値と正常値の間）です。これ 以上高くならないように注意が必要です。 飽和脂肪酸１） が多い動物性の脂肪を控え、不飽和脂肪酸が多 い植物油や魚２） をとるようにしましょう。また、卵などコレステ ロールの多い食品も控え目にしましょう。また、減量や、喫煙者 は禁煙が必要です。ただし、もしあなたが糖尿病や腎臓病を もっている場合は、動脈硬化が進行している可能性が高く、心 筋梗塞になりやすい状態と考えられますので、医療機関での 再検査をお勧めします。健康状態を確認するために、今後も健 診を受けましょう。 ◆ＨＤＬコレステロール: ～ 39 mg/dl 善玉コレステロールが低くなっています。 まず、減量が必要です。喫煙者は禁煙し、運動不足にならない ように体を動かしましょう。 健康状態を確認するために今後も健診を受けましょう。 いいえ ◆中性脂肪(TG)：150 ～ 299 mg/dl 中性脂肪(TG)が高いことがわかりました。 糖分やアルコールを控え、若い時に比べて体重が増えた人は 減量しましょう。健康状態を確認するために今後も健診を受け ましょう。 ◆ＬＤＬコレステロール：120 ～ 139 mg/dl 悪玉コレステロールが境界域（高値と正常値の間）です。これ 以上高くならないように注意が必要です。 これ以上悪くならないよう飽和脂肪酸の多い動物性の脂肪 １） を控え、不飽和脂肪酸が多い植物油や魚 ２） をとるようにしま しょう。また、卵などコレステロールの多い食品も控え目にしま しょう。喫煙者は禁煙しましょう。 ただし、もしあなたが糖尿病、慢性腎臓病、心血管病（心臓や 血管の病気）などをもっている場合は、動脈硬化が進行してい る可能性が高く、心筋梗塞などになりやすい状態と考えられ ますので、医療機関でこれらの病気についての検査をお勧め します。健康状態を確認するために今後も健診を受けましょう。 ◆ＨＤＬコレステロール: ～ 39 mg/dl 善玉コレステロールが低くなっています。 喫煙者は禁煙し、運動不足にならないように体を動かしましょ う。健康状態を確認するために今後も健診を受けましょう。 ※特定保健指導の対象者は是非活用しましょう。 １）動物性脂肪（飽和脂肪酸）： ラード、バター、肉類の脂肪、チーズなどに多く含まれる。 エネルギー代謝に重要な役割を果たすが、過剰摂取した場合、 体内で固まりやすく、血液の粘度を高めて流れにくくし、中性 脂肪やコレステロールを増加させる作用があります。動脈硬 化の原因や心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病を招く。 常温で固体 ＝あぶら（脂） ２）植物油や魚（不飽和脂肪酸）： 大豆油、ごま油等が代表的で魚の脂も含まれます。 適量な摂取では余分な中性脂肪やコレステロールを下げる。 一価（オリーブ油、ごま油） ： ＬＤＬ↓ 不飽和脂肪酸 青魚 ｎ３系（魚の油） ： ＴＧ↓、ＨＤＬ↑ 多価 オリーブオイル ｎ６系（大豆油、コーン油） ： ＬＤＬ、ＨＤＬ↓ 主に常温で液体 ＝あぶら（油） ま と め て 油 脂
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