サポーターズカンファレンス議事録(要旨) ・日 時:2015 年 9 月 29 日(火)19:30~20:35 ・場 所:前橋市総合福祉会館 多目的ホール ・登壇者:代表取締役社長 都丸晃 取締役ゼネラルマネージャー 菅原宏 ・来場者:77 名 1.ご挨拶およびご報告 【都丸】本日、J リーグはクラブライセンス交付第一審機関・FIB の可否決定に基づ き、来シーズン、2016 シーズンのクラブライセンス交付について発表を行い、ザスパ クサツ群馬は J2ライセンスの交付を受け、J1ライセンスを頂くことができませんで した。今回の決定は非常に残念であり、皆様からのたくさんのご支援、ご期待、ご声援 を頂きながら、J1ライセンスの交付を受けられなかったことにつきまして、お詫び申 し上げます。 昨年の就任時、まず財務基準をクリアしなければならない期限があり、多方面の方々 に支援頂きクリアすることができました。と同時に、今年からトレーニング施設(練習 施設)の基準が発効されるという認識があり、チームの練習環境を見ると、長年にわた って練習場を転々としている現実から、大きな課題と痛感していました。 今回のライセンス申請は、審査対象の今までの財務・法務・施設等 5 つの基準がある 中で、施設基準のうちのトレーニング施設に関しまして、J1基準であります優先的に 使用できる、自由裁量で使えるピッチ、クラブハウス等の施設の確保が問われ、群馬県 様、前橋市様、群馬県サッカー協会をはじめとする関係スポーツ団体等の皆様のご理解 とご協力により、前橋総合運動公園内、群馬県立敷島公園内の施設の利活用によって申 請することができました。 しかしながら、いずれも J1基準に満たないという判断となり、J2 ライセンスと決 定したためです。 今後は、前橋市様が群馬のサッカーのメッカとして、前橋市下増田町内で、日本サッ カー協会公認の「フットボールセンター」を整備する計画(フルサイズ天然芝ピッチ 4 面、少年用人工芝ピッチ 2 面、管理棟等)を進めており、チームの練習拠点としても使 わせて頂く方向でありますので、引き続き前橋市様に J1基準を満たすピッチ、クラブ ハウスにして頂けるようお願いをし、来年には J1 ライセンスが取得できたという報告 したいと思います。 そのためにはクラブとして、前橋市様、市議会様をはじめ、地元をはじめとする市民 1 の皆様、サッカー協会等関係者の方々のご理解とご協力を得られるよう努力することが 不可欠でありますし、市民の皆様、サッカー協会関係者の方々に対しまして、目に見え るかたちでのご恩返しが必要ですし、前橋や群馬の活性化のお役に立てるよう努力しな ければなりません。 また、すでに懸命に頑張っているチームの選手・スタッフにも、同様の謝罪と報告を し、フロントを含めて今シーズンの残り試合、ベストを尽くして臨むよう、意思確認を 図ったところです。 クラブライセンスなど多くの課題を乗り越え、クラブを本当に再建するには、サポー ターの皆さんと一体となって、共に歩むことが必要ですので、引き続き、ご理解とご協 力、ご支援を頂けますよう、よろしくお願い申し上げます。 ここからは配布した資料(クラブホームページ公開資料と同一)に基いて、ご説明い たします。 「ご参考」と書かれたページをご覧ください。 まず、(1)の「J1ライセンスのトレーニング施設基準」ですが、クラブライセンス の施設基準・運用細則によると、施設の利用条件として優先的利用、自由裁量で使用で きるということが第一条件であります。 その上で、1.クラブハウスに隣接した常時使用可能なフルサイズピッチの天然芝グ ラウンド一面、2.観覧エリア、3.クラブハウスの設置-が義務付けられています。こ のうち、クラブハウスには①トレーニングジム(トレーニングマシーンを含む)②トッ プチーム用の更衣室③ビジターチーム用の更衣室④メディカルケアスペース⑤ミーテ ィングルーム⑥メディア対応スペース⑦メディア作業スペース⑧駐車場の設置-が義 務付けされています。 この条件が下増田の整備計画に盛り込まれているかどうかについて、ご心配と思いま すが、すでに J リーグ事務局、前橋市様とはすり合わせを始めています。 次に、(2)の「2016 シーズンクラブライセンス申請での弊社の考え方」です。クラ ブとしては不動産を保有していない、債務超過にも陥らず、クラブライセンスの財務基 準をクリアしなければならないという前提で①から⑤の選択肢がありました。 この中で、①から③は非現実的であり、最終的には関係団体の皆様のご理解とご協力 を得て、④と⑤でライセンスの申請をいたしました。しかし、各スポーツ団体が長年一 定のルールのもとで互いに調整しながら使用している現実があり、冒頭にもお話したと おり、行政施設の優先的使用、自由裁量での使用というハードルを超えることはできま せんでした。 2 2.補足説明 【菅原】下増田の件は、地元理解のもとで、前橋市様が群馬のサッカーのメッカとな るような、フットボールセンターの計画を進めています。 日本サッカー協会には各県にフットボールセンター設置しようという計画があり、山 本市長が就任された 3 年前の当時、日本 47FA(都道府県セッカー協会)のうち、8FA で申請がなく、その 8FA の一つが群馬でした。 私は群馬県サッカー協会の立場で、県のトレセン事業、青少年の育成事業、インター ハイ、第 2 回目の国体群馬県大会のメインサッカー会場としても、フットボールセンタ ー設置の必要性を訴えてきました。そのためには 4~6 面のサッカー場が必要となりま すし、その建設費用は 10 数億円となります。日本サッカー協会からの補助金、toto の 助成金等も受けることができますが、すべてを賄うことはできません。 そのためにも、社長が申し上げたとおり前橋市をはじめとする関係する皆様に対し 様々なかたちでご恩返しをして、前橋市民の理解、群馬県サッカー協会の理解、皆様の 理解が必要となります。是非、ご協力をお願いします。 3.質疑応答 ・事前質問に対する回答 Q:アカデミーの方向性について A:他の J クラブでは、アカデミー出身の多くの選手がトップチームで活躍しています し、ザスパもアカデミーからトップチームへの昇格選手を育てていくのが一つの目標で す。そのための布陣で臨んでいます(都丸)。 Q:tonan クラブとの関係について A:新体制発足から一環して話していることですが、トップからアカデミーまで、指導 者や選手の交流をしたいと思っていますし、現在は指導者の交流をしています(都丸)。 Q:ベイシアグループとの関係について A:長年大変なご支援を頂いていて、心から感謝しています。今後も継続して、ご支援 をお願いしていきます(都丸) 。 Q:富士重工業への営業アプローチについて A:すでにクラブのスポンサーであります富士スバル様のご協力のもと、本格的にご協 賛協力のお願いに上がっています。現時点では白紙の状態です(都丸)。 Q:ホーム戦のアクセスについて A:シャトルバス、タクシーの運行については、皆さんのご協力のおかげで、今年の開 幕戦、先日の磐田戦で 1 万人を超えましたが、そうしたホーム戦の教訓を受け、アクセ スも含め、よりスムーズな運営ができるよう徐々に改善したいと考えています(都丸)。 Q:選手補強について A:服部監督と協議して決めた 28 名の選手でスタートしたが、第 3 節においてタンケ 3 選手が大怪我をして長期離脱が決定的となりました。もちろん、その際に補強を考えま したが、残りの 27 名の選手で工夫してシーズン終了までいこうと思っていました。 しかしながら、どうしてもリーグ終盤を迎える前に、チームに新しい刺激を入れたい という現場からの要望を受け、数多くの練習生の中から、今回ウーゴ選手とユン選手の 獲得を決定しました。また、それに伴い登録枠の関係でオリベイラ選手を登録抹消とし ました(菅原) 。 ・会場からの質疑応答 Q:ホーム戦の際、大型映像装置でアウェイチームのゴールシーンまで流すのはいかが か。 A:アウェイサポーターへの配慮もあって実施していたが、議論のあるところだと思い ます。ただ、アウェイチームのゴールシーンを繰り返し放映することについては今後検 討させていただきます(都丸)。 Q:試合後のシャトルバス出発時間が予定より遅れて出発しているが、アウェイのサポ ーターにとっては 10 分遅れると、新幹線や飛行機に影響が出ると思うので、考慮した 方が良いのはないか。 A:貴重なご意見ありがとうございます。シャトルバスの運行はバス協会にお願いして いますので、今後検討、調整をさせていただきます(都丸) 。 Q:ザスパ草津チャレンジャーズへの支援の方向性はどう考えているか。 A:現在、クラブとしては 1000 万円を超える予算を付けています。今シーズン、チャ レンジャーズは、群馬県リーグ 1 部で優勝が決まりました。来月には関東 2 部への昇格 をかけた関東社会人大会があります。仮に関東 2 部リーグへの昇格が決定すれば、プラ ス 500 万円程の費用が発生すると試算しています。 今年春から草津町、各種団体等に対しまして、このプラス費用の支援等を頂けないか をお願いしています(都丸)。 Q:昨年の開幕戦の際、試合後ゴール裏サポーターへの挨拶時、トラメガではなく、マ イクを利用しての挨拶で、スタジアムの一体感が出て良かったと記憶している。復活は できないか。 A:設備・演出的に可能なのか、検討させていただきます(フロントスタッフ) 。 Q:下増田の整備は 2017 年 1 月完成と聞いたが、本当に完成するのか。 A:2017 年 2 月にはクラブハウスおよびグラウンドの使用ができるよう、前橋市様に進 めていただいております(菅原)。 以上 4
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