楽しむ心、悔しがる心、感動の心・・・心が成長する瞬間

コミュニティ・スクール
新 宮 町 立 新 宮 中 学 校
地域・家庭・学校がつながり豊かな心を育む
新 宮 中 発 信 道 徳 通 信
平成27年11月12日(木)
楽しむ心、悔しがる心、感動の心・・・心が成長する瞬間
だんだん肌寒さを感じるようになり,季節は秋から冬へと向かっていっています。11月,長い2学期も後
半へと突入しました。
さて,10月上旬には平成27年度福岡県道徳推進事業に係る地区別道徳教育研究協議会による授業公開が
行われました。1年7組,2年4組,3年4組の3クラスが代表で授業を公開し,多くの先生方や地域の方々
に参観いただきました。どのクラスも素直に意見が出し合える和やかな雰囲気で授業が進み,参観された方々
もそれに感動されていました。
また,10月下旬には合唱コンクールと文化発表会が行われました。半年間一緒に過ごしてきたクラスの仲
間とともに,心をひとつにして合唱をつくりあげました。その過程には,うまくいかずに悩んだり,だんだん
みんなの気持ちがまとまってきたことを実感したり,他クラスの合唱のよさに気づいたりと気持ちの揺れ動く
瞬間がたくさんあったと思います。さまざまな経験を通して,心が成長する。新宮中学校の生徒が心豊かに育
っていくことを願います。
***参観された方の感想より***
○1年生はグループでの話しあいで、活発に意見を言えていて良いと
思いました。2年生は授業の終末でもしっかりと話を聞き、自分の学
びをプリントに書けていて、集中して学べているところが良かったで
す。
○どの生徒さんも目がキラキラしていて、とても爽やかでした。落ち着
保育体験学習をして、子どもってすご
いなぁと思いました。どんなところがす
ごいのかというと、ずっと笑っていると
ころです。物の取り合いから、ケンカが
始まって、泣いてしまう子もいたけど、
先生がゆっくり優しく対応し、すぐ仲良
くなって、さっきのは何だったの?!っ
てくらい笑顔で遊び始めて、「お姉ちゃ
ん、あそぼう!」って仲間はずれなく、
みんな仲良く笑顔で遊んでいました。今
の私に、同じようなことができるかと言
われたら、たぶんできません。子どもに
は子どもにしかない不思議なパワーが
あると感じました。自分たちに笑顔や元
気をくれる子どもを、本当に大切にしよ
うと思いました。
いた雰囲気の中で授業が進み、ゆっくり考える時間があり、すごか
ったです。
○これだけたくさんの人が見に来ているのにもかかわらず,どの子も自
分の考えをよく表現することができていて感心しました。
○3年生はとても落ち着いた雰囲気の中にも、温かい雰囲気が感じら
れました!
○「中学生」という元々あったイメージとは違い、ペア交流などで和気
あいあいと話し合う姿が印象的でした。普段から温かい学級づくりを
されていて、生徒達が安心して授業に取り組んでいるのが分かりま
した。
○子どもたち同士が自分の考えを出し合ったり、交流しまとめたりでき
ていたところが、素晴らしいと思いました。教師が一方的に授業する
という型ではなく、生徒が考えを出した中から進められていったとこ
3年生徒
(技術・家庭:保育体験学習感想より)
ろも良かったと思いました。
こころの時間でこころを豊かに
~心を育てるユニット道徳を通して~
☆1年生 10月 6日(火)
10月19日(月)
10月27日(火)
11月10日(火)
資料名『絆を結ぶ、虹のかけはし』
資料名『合唱コンクール』(下参照)
資料名『夕陽を見ているか?』
資料名『忘れ物』
☆2年生 10月19日(月)
10月27日(火)
11月10日(火)
資料名『ニワトリからの贈り物』
資料名『ぼくよりダメなやつが来た』
資料名『ちがいのちがい』
☆3年生 10月19日(月)
10月27日(火)
11月10日(火)
資料名『旅立ちの日に』
資料名『みんなに合わせる“友情”
』
資料名『タクミ君大いに揺れる!』
今回は,1年生の道徳の時間の資料を紹介します!
『合唱コンクール』
「ぼく」の中学校では秋に合唱コンクールがある。小さいときは歌うことが好きだったが、高い声が出な
くなって、好きではなくなった。最近はまわりの男子もあまり歌わないから、歌うことが恥ずかしくなっ
てしまった。10月になり、合唱コンクールの放課後練習がはじまった。男子は歌が苦手なのか、女子に
比べたら全然だめ。男子のやる気のなさに、毎回女子は怒ってばかりだ。実行委員の小野くんだけは、口
を大きく開けて良く響く声で歌っていた。ある日の練習中に、小野くんが、「おまえも一緒にもっとしっ
かり歌ってくれよ。」と言ってきた。「苦手だし、嫌いだから無理。」とそっけなく答えると、「俺だっ
*生徒の感想*
て好きで大きな声で歌っているんじゃないよ。」と怒ったように小野くんは言った。
次の日、担任の先生が「3年2組の練習を見に行こう。」と言い出した。3年2組は部活動の先輩のク
ラスだ。教室に近づくと、熱のこもった、一生懸命な歌声が聞こえてきた。その先輩だけでなく、みんな
が真剣に歌っていた。僕たちとは違う、迫力ある歌声に驚いた。先輩は「合唱で大事なのはみんなで頑張
ることだと思う。頑張って歌っている人に協力できないのはかっこわるいと思う。どうせ歌うならみんな
で気分良く歌った方がぜったい楽しいから。」と言った。
クラスに戻るともう一度、先輩になったつもりで歌った。曲が進むにつれて歌の輪が広がったように感
じて気持ちよかった。「おまえがしっかり歌っていたから歌いやすかったよ。」と小野くんに言われた。
本番では優勝できなかったけれど、他のクラスや先生から「感動した。」と言われた。そのとき、先輩
の姿が小野くんの姿に重なった。「きっと来年は実行委員になるぞ。」ぼくはそう決意した。
*生徒の感想*
○今日の道徳は私のクラスにとてもぴったりでした。少しずつ変わってきている私たちの歌声をあと3日で金賞をとれ
る歌声にしたいと思いました。リズムを取るのが難しい指揮者や夏休みから練習してくれる伴奏者やずっと声をか
けて下さる先生方に感謝・感動を伝えられる合唱をクラスで創り上げたいと思いました。
○まだふざけたり、まじめに歌っていなかったりするなど、そもそも歌詞を覚えていない人がいるのでクラスの合唱を
よりよくするために注意したり、練習への参加を委員としてクラスのひとりとして呼びかけていきたいです。私はたと
え優勝できなくともクラスメートと全力を尽くして歌えたのなら良いのではと思うので、それに向かって全体がひとつ
になり取組んできたいです。
○私は文化委員などまとめたり表にでて目立ったりする人じゃないからといって声を出し
てくれる人にたよったところもあったけど、これからはみんなを引っ張っていける立場
になろうと思いました。目標に向かってみんなで頑張ることはとてもかっこいいことだと
思いました。