学校だより 2月号 [818KB pdfファイル]

平成27年2月2日
学校だより
狛江市立狛江第三中学校
校
長
平岡 盛仁
電話
03-3489-5416
HP アドレス http://www.komae.ed.jp/jh/03/
3学期が始まりもう1ヶ月がたちました。昔から、
「いく1月、にげる
光
2月、さる3月」と言われていますが、まさにその通りだと感じていま
誰にでも平等に
す。しかしこの短い期間は、生徒にとっては次のステージにつなげる大
誰にでも優しく
切な期間です。しっかりと生活してほしいと思います。
人は そんな光になりたい
さて冬休み前のことですが、校長室に一人の生徒が来ました。
「先生、
どんな時でもふりそそぎ
この詩集を読んでみてください。
」と手渡されたのが、東田直樹さんの
どんな時でもかわらない
「ありがとうは 僕の耳に こだまする」という題名の一冊の詩集でし
人は そういう光になりたい
た。右にある詩は、その中の一編です。
東田さんは重度の自閉症のため、頭にうかんだ言葉を覚えていることが難しく、通常の会話ができな
いそうです。そこで、手作りの紙の文字盤を指さしながら、一音、一音、発し、ひとかたまりの言葉と
して発語するそうです。またパソコンを使って、やっと人とコミュニケーションがとれるようになった
そうです。13歳の時に、
「自閉症の僕が飛び跳ねる理由」という本を出したのが、今では世界20カ国
以上で翻訳され、ベストセラーとなっています。
詩集を持ってきてくれた生徒は、東田さんのことをテレビで見て感激し、たまたま狛江市でも講演会
があったので、その講演会を聞きに行ったそうです。そして、東田さんの姿や生き方に感銘を受け、ぜ
ひ私にも知ってもらいたいと思い持ってきたそうです。
私は、冬休みにこの詩集を3回読みました。そしてこの「光」は、自分の気に入った詩を何編か選び
出した中の一編です。
今回この詩集を読んだことで、私は自閉症についてじっくりと考えることができました。そして学校
において、特別支援教育がいかに重要であるかということを改めて感じました。
皆さんも、東田直樹さんの著書を読んでみてください。きっと心に何かが残ると思います。
最後に、私にこの詩集を持ってきてくれた生徒に感謝します。ありがとう。
職業講話を実施しました
1月10日(土)
、学校公開日がありました。3学期が始ま
ってすぐの公開日でしたが、多くの保護者の方に参観してもら
いました。ありがとうございました。
この日、1年生は職業講話を行いました。仕事をしている方
から直接お話を聞くことで、職業について考え、自分の職業観・
勤労観を広げるという目的で、毎年行われています。今年度は、
パッケージデザイナーの徳岡健さんと、バレエ教室アシスタン
ト・衣料品店社員の佐々木汐里さんに来ていただきました。お
二人からは、「なぜ今の仕事に就いたのか」
、「やりがいとは」
等、いろいろなお話をいただきました。
生徒は2時間、真剣に聞いていました。生徒からもお二人に
質問が出るなど、とても有意義な時間だったと思います。自分
の職業観を広げるよい機会になったことでしょう。
お二人の講師の先生方、本当にありがとうございました。
次へのステップとなった三日間(2年生移動教室)
副校長 工藤 聡
移動教室が終了し、振替休業日を経て 2 年生が登校するその日の朝、校内には教室をはじめ至る所に
「2 年生お帰りなさい!!」のメッセージがありまし
た。学校は一学年分の生徒がいないと、静かで寂し
いものです。それくらい学校にとっても子どもたち
にとっても大きな意味を持つ三日間を、長野県志賀
高原一ノ瀬スキー場で、1 月 22 日(木)からの 2 泊
3 日、過ごしてきました。
準備の段階から、子どもたちが作ったスローガン
は、
「BEST☆MEMORY~役割を果たし、仲
間と楽しもう!~」
。子どもたちの意欲を感じていま
した。いいものにしたい、楽しい三日間にしたい。
実行委員会を中心とし、レク係や各係、苦労しなが
らも準備に励んでいました。
学年としても、この行事を成功させ、子どもたちの成長の一歩とするべく、励まし、汗を流し、取り
組んできました。三日間を振り返ると、まさにその思いとねらいが実現されたと感じます。
まず第一に、一人の脱落者もなく、大きな病気や怪我
もなく、全員がスキーに取り組み、滑れるようになった
ことです。私も数多くの移動教室を引率していますが、
なかなかあることではありません。しかも、一日目は雪、
二日目は吹雪。ネックウォーマーが凍りついてしまう
ほどの寒さの中、頑張りました。そのご褒美で三日目は
快晴。ダイヤモンドダストがきらめく中、習ったスキー
の足前をそれぞれが披露し、自分と向き合いながら楽
しむことができました。
第二に、時間を守って行動することができたこと
です。道路事情や全体の進行で、行程が遅れても、
子どもたちが素早く行動し、時間を取り戻してくれ
るのです。これはすごいことです。子どもたち一人
一人の意識の高さがなせることです。
第三は、係の仕事を一人一人が全うできたことで
す。宿舎の生活の中で、子どもたちの組織は有機的
に活動し、全員の生活を支えました。
そして最後の閉校式では、
「もっと滑りたい!」
「ま
た来たい!」
「大人になったらスキーやる!」という言
葉がたくさん聞かれました。生涯スポーツとしての
スキーの楽しさを味わってもらえたものと思います。
これらの「成果」は子どもたちが準備からの頑張りで
得た「財産」です。これからも大切にして、自信にして
ほしいと思います。
私が三日間、子どもたちを見ていて思ったこと・感じ
たこと、それは、
「この学年も自治の力を持っている」
ということです。自分の責任を果たし、全体へ貢献す
ることを考え、一人一人が目標に向かって努力できる
こと。そして、笑顔の絶えない三日間の中、仲
間を助けたり思いやったりという場面にたく
さん出会いました。それはまさに、子どもたち
の連帯感と友情から生まれる「団結」の力だと
思います。
課題がなかったわけではありません。しかし、
課題は成長の糧となります。それを克服するこ
とにより、さらに「自治の力」が身につき、本
当の学年の力になっていきます。
やがて 3 年生になるこの 2 年生たち。三中の
リーダーとして十分な資質を持った集団であ
ると思います。この三日間で得た自信と財産を
元に、さらに「自治の力」をつけ、真の最上級生に
育ってくれるという期待と確信を得て、終わった三
日間でした。
最後になりましたが、子どもたちが三日間頑張り
切れたのは、健康管理を含め、ご家庭の皆様のご協
力の賜物です。本当に感謝申し上げます。ありがと
うございました。
1年生、百人一首大会を行いました
1月22日(木)の6校時、体育館で百人一首大会を行
いました。これは、国語科の授業で百人一首を学んでいま
すが、その成果を発揮する場として行われました。
寒い体育館でしたが、白熱した試合が各会場で行われて
いました。読み手は1年生の先生方と江澤先生、安藤先生、
校長先生がつとめました。一首一首に生徒の真剣な顔、そ
して取り終わった後には笑顔もたくさんみられました。日
本の伝統文化に触れながら、生徒どうしの親睦を深めると
いう意味でも、有意義な大会となりました。
三中生、頑張っています!
【個人】
東京都明るい選挙ポスターコンクールで入賞しました。
奨励賞
1年*組 ****
さん
今年度のぎんなん募金
報告が遅くなり申し訳ありませんでした。今年度のぎんなん募金は、156,948円でした。多く
の募金を集めることができました。ありがとうございました。募金は、ユニセフに送金いたしました。
生徒状況アンケートの結果
昨年の12月に、地域の方に対して、三中生の地域での様子について、アンケート調査をおこないま
した。43名の方から回答をいただきました。ご協力ありがとうございました。
生徒状況アンケート結果(地域の方からのアンケート結果)
登下校の様子について
よくない
0%
よくない わからない
5%
2%
服装について
わからない
0%
あまりよくない
0% まあよい
38%
よい
14%
あまりよくない
24%
よい
62%
まあよい
55%
あいさつについて
地域行事への参加について
参加している
14%
わからない
よくない
9%
5%
よい
31%
わからない
36%
あまりよくない
19%
まあよい
36%
あまりよくない
3%
あまり参加し
ていない
17%
参加していな
い
7%
三中生の印象
よくない
0%
25年度
【考察】
わからない
2%
よい
31%
26年度
120
100
100
95
95.23809524
94.9
80
72.5
69.04761905
67.5
66.66666667
60
まあよい
64%
ときどき参加
している
26%
40.47619048
32.5
40
20
0
登下校
服装
あいさつ
地域行事
印象
【考察】
・43名の方から回答を頂きました。
・傾向としては、昨年と同様でしたが、細かい部分で差異が見られました。
・登下校については、3.5ポイント低い評価でした。登校より下校時の様子がよくないと指摘されています。道に広がって歩い
ている等多くのご意見を頂きました。継続的に指導をしていきます。
・服装については問題がありませんでした。
・挨拶については、昨年とほぼ同じ値でした。「三中生は、挨拶をよくしますね。」と、来校する方によく言われますが、校内での
挨拶はよくできているのですが、地域に出て行った時の挨拶に課題があります。地域でも元気よく挨拶ができるように指導して
いきます。
・地域行事については、昨年より7.5ポイント上がりました。部活動などでなかなか地域の行事に参加できないのが現状です
が、参加できるときには参加するように呼びかけていきます。
・印象については、昨年とほぼ同じ値でした。
・地域に貢献できる中学生を育てていきます。