佐久間 修

佐久間 修
法学研究科・教授
[研究]
平成25年度も、刑法解釈学における伝統的なテーマのほか、刑事政策や刑事立法の分野に関する研究をおこなった。特に平成2
5年度が最終年度となった科学研究費補助金事業として、企業コンプライアンスに関する研究をまとめる一方、一般企業を対象とする
アンケートを実施するとともに、それまでの成果をまとめて、新たに開設したホームページで公表した。
また、編者として企画段階から担当した『刑法基本講義 総論・各論(第2版・有斐閣)』のほか、『社会の安全と法(立花書房)』およ
び『Law Practice 刑法(第2版・商事法務)』などが公刊された。そのほか、公刊された研究成果には、共犯論やインターネット犯罪に
関するものがある。
[教育]
法学部の講義科目である「刑法Ⅰ(総論)」と「刑法2(各論)」を担当したほか、法学研究科の「刑法」および「刑法特殊講義1」を担
当した。また、公法の基礎(オムニバス)、フレッシュマンセミナー、演習(第2学期のみ)も担当している。さらに、法学研究科の博士後
期課程院生に対して論文執筆の研究指導をおこない、指導生であった(大学教員として異動)助教の論文作成指導をおこなうほか、
大学院進学予定の研究生も指導することで、将来の研究者養成にも貢献した。
[管理運営]
大阪大学医学部附属病院診療情報提供委員会委員のほか、部内委員として、安全衛生管理室員を務める一方、学内委員として、
入試委員会委員を務めた。
[社会貢献]
平成25年度も、司法試験考査委員(刑法担当)を務めたほか、総務省所管の「迷惑メール連絡協議会」の構成員になっている。ま
た、警察庁の「警察における法政策に関する関西研究会」の有識者委員や、三重大学研究行動規範委員会委員を務める一方、学術
団体の役職としては、日本刑法学会の理事を務めるとともに、法科大学院協会の専門委員会である臨床系教育等検討委員会主任を
続けた。さらに、日本損害保険協会により委嘱されて、イモビライザー制御装置の規制条例にかかる検討作業をおこなっている。
平成 25 年度教員活動自己点検報告書