物理系実習Ⅰ

PH-2-Ⅱ-05
物理系実習Ⅰ
担
遠藤・郡司・長瀬・古石・米持・渡辺(聡)
当
者
一般目標
(GIO)
到達目標
( SBO s )
受 講 心 得・
準備学習等
事 後 学 習・
復 習 等
オフィスアワー
第 2 学年
前期
必修
1.5 単位
物質の状態を示すための定義や諸法則を理解するために、物性値の測定を通し、原理の理解
を深める。また、放射性同位元素・放射壊変・放射線の種類および性質・測定についての基本
的知識を深める。さらに、実験手法の習得を目指す。
1. 流動現象および粘度について説明できる。
2. 界面における平衡について説明できる。
3. 相平衡と相律について説明できる。
4. 代表的な物理平衡を観測し、平衡定数を求めることができる。
5. 物質の溶解平衡について説明できる。
6. 電解質のモル伝導度の濃度変化を説明できる。
7. 溶液の水素イオン濃度(pH)を測定できる。
8. 溶液の pH を計算できる。
9. 放射性同位元素の放射壊変に伴う電離放射線の種類を列挙し、それらの物質との相互作用に
ついて、また測定原理について説明できる。
教科書および実習書をよく読み、内容を理解して実習にあたること。
実習期間中に配付する前年度実習試験問題は必ず行うこと。実習中に受けた講義について自
分なりのレジメを作り指示された必修テクニカルタームは暗記すること。
実習期間中の金曜日の午後 5 時から 7 時頃まで質問に応ずる。
授業の形式と各回の内容
実習形式で行う。ただし、演習は個人実習の形式で行う。
授業の形式
回
1
2
3
4
項
目
実習講義
計数値の統計的取扱
β線の吸収曲線の作製
γ線のしゃへい実験
粘度法による分子量測
定
臨界ミセル濃度測定
6
7
相互溶解度曲線の作製
(二成分系状態図)
分配係数
液相吸着
8
溶液の電気伝導度
5
9
10
反応速度と活性化エネ
ルギーの算出
実習試験
成 績 評 価
の方 法
成 績 評 価
の基 準
教 科 書
参考書
など
内 容
測定により得られる計数値の統計的取扱
90
Sr-90Y 密封線源から放射されるβ線のアルミニウム板による吸収、および 133Ba
密封線源から放射されるγ線の鉛板、鉄板、コンクリートブロックによる吸収
Ostwald の粘度計を用いた Polyvinyl-pyrrolidone の平均分子量の測定
Du Noüy の表面張力計による Sodium dodecyl sulfate の臨界ミセル濃度の測定と
表面過剰吸着量の算出
水-フェノール系相互溶解度曲線の作製
水-ベンゼン系に対する安息香酸の分配係数の測定
色素の活性炭への吸着
電気伝導度計による弱酸の pH 測定および解離度計算、ならびに Sodium dodecyl
sulfate の臨界ミセル濃度の測定
ショ糖の加水分解反応のデータより反応速度定数と活性化エネルギーを算出する
(演習)
実習、実習レポートおよび実習試験に対する取り組み方等を総合的に勘案して評価する。
実習試験の本試験・追再試験とも原則 60%以上を合格とし、実習レポートの書き方、実習への
取り組み方の合計点が原則 60%以上を合格とする。実習終了後の実習内容の質問は双方向授業
を目指すために使用し、成績には原則加味しない。
薬品物理化学教室編の実習書を使用
渋谷皓、松崎久夫 編「薬学生の物理化学(第2版)」
(廣川書店)
「第 16 改正日本薬局方解説書」(廣川書店)
日本薬学会 編「物理系薬学 I 物質の物理的性質(第2版)」
(東京化学同人)