【補遺】 『食品加工学 第2版』 機能性表示食品

【補遺】 『食品加工学 第2版』<新 食品・栄養科学シリーズ> 第2版第4刷 2015 年4月 化学同人 2015 年春より,保健機能食品に機能性表示食品が加わりましたので,p.133〜134 に関連する資
料をまとめています.とくに図 10.4 と図 10.5 は変更しています.下記の文章とあわせてご覧く
ださい. 機能性表示食品 2015 年春より,保健機能食品に機能性表示食品が加わった.これは,食品の機能性が臨床実
験あるいは審査された科学文献により認められていることを踏まえて,
① 有効成分が特定(たとえば食物繊維)でき
② どのような成分か判明(たとえば食物繊維の中のアルギン酸)しており
③ その有効成分が食品に設定された一日摂取量中に一定量常に含有され
④ さらに,その有効成分がどのようなプロセスで効果をもたらしているか証明できた
場合に認められる名称である.特定保健用食品や栄養機能食品と異なり,機能性と安全性の判断
を企業に任せている.
消費者庁は,判断に必要な条件は示すものの,それを満たしているかどうかの審査はしない.
この機能性の表示は,原材料や原産地などと並んで食品の特性を示すもので,高次機能強調表示
(保健用途表示)ではなく,健康の維持及び増進に役立つ,または適する旨を表現するものである.
対象は,食品全般(アルコール含有飲料などは除く)および加工食品だけでなく野菜・魚などの
生鮮食品にも認められている.