北村 亘 法学研究科・教授 [研究] 大都市制度研究の成果として、単著『政令指定都市』(中央公論新社)を発刊し、その後も続編として『中央公論』2013年12月号に 論文「政令指定都市の処遇にあえて差をつけよ」を発表した。また、民主党内閣の検証プロジェクトの成果として『阪大法学』第63巻第 3・4号に論文「民主党の『地域主権』改革」を発表した。一連の成果の一部は台湾での学会で発表をおこなった。英国政治についても、 行政制度の変化について調査した成果が出版予定された。 東日本大震災後の調査企画としては都道府県と市町村との関係から支援体制のあり方を説明する研究を進めるとともに、被災地域 への国の財政スキームとその自治体への影響を調査する研究を進めている。 [教育] 特に演習では、中央省庁のご協力を得て、中央省庁見学会を実施した。学生の希望を聞いて、本年度は、総務省(旧自治省系、旧 総務庁系)、警察庁、経済産業省、文部科学省の4省庁で、各省庁の施策や担当者の個人的な業務経験などを報告してもらった上で 意見交換会をもった。この見学会は、学生に中央省庁などで公務員として勤務したいという気持ちをもたせる効果があり、その後の法 律学などの勉強の強い動機づけにもなっている。なお、平成25年度は、前年度の履修者から、警察庁1名、国土交通省1名、大阪府 1名の内定者が出ている。 [管理運営] 広報委員として研究科および学部のパンフレット作成を行う一方、評価委員として研究科の自己点検評価書の作成を行った。 [社会貢献] 本年度も、中央省庁や地方自治体、あるいは外郭団体の研究委員などを務め、職員などを対象とした講演も行った。経済団体など に対して大都市制度の講演を行う一方、『朝日新聞』『読売新聞』『毎日新聞』などで大都市制度や大阪都構想に関する論評を公表し た。また、阪大JICAプロジェクトで東アフリカ諸国の官僚への英語での日本の地方自治・地方財政の講義を行う一方、EUのビジネス マンを対象とした英語での日本政治の入門講義も行った。 平成 25 年度教員活動自己点検報告書
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