授業科目 *基礎看護学実習Ⅱ 単位 2 履 修 必修 関連資格 高一種免

授業コード:2113100
授業科目
*基礎看護学実習Ⅱ
履
必修
関連資格
高一種免(看護) 養教一種免
開講年次
2年
開講時期
前期
担当教員
小田
修
単位
該当DP
2
ナンバリング
NU11210J
DP2-1 DP3-1 DP4-1 DP4-2 DP5-1 DP5-2
日出子、飯野 英親、梶原 江美、岩本 テルヨ
看護の対象を生活者として理解したうえで、既習の知識・技術を活用しながら、科学的根拠に基づく看護を実践する能
力を養う。看護過程を通して対象者の生活上のニーズを見出すとともに、生活上のニーズを充足するための、原理・原
則に基づく看護技術の実施を目指す。また、対象者との関わりや看護実践を通して、看護専門職者としての基本的態
授業概要
度を習得する。
基礎看護学実習 2 は、以下1.~5.の実習目標のもと、各個別行動目標(詳しくは 2015 年度看護学実習要
学生が達成すべき
行動目標
項)の達成を目指して実施する。
1.看護の対象を生活者として理解することができる。
2.患者-看護者間の援助的人間関係を築くことができる。
3.患者の生活上のニーズを判断し、日常生活行動の援助を実施することができる。
4.看護者に求められる態度・姿勢とは何かについて考え行動することができる。
5.自己の看護観を育むことができる。
達成度評価
評価と評価割合/
評価方法
試験
総合評価割合
0
小テスト
0
レポート
30
発表(口
頭、プレ
ゼンテ
ーショ
ン)
20
レポート
外の提
出物
0
その他
合計
50
100
〔50〕
〔50〕
備考
知識・理解 (DP1-1)
知識・理解 (DP1-2)
知識・理解 (DP1-3)
思考・判断 (DP2-1)
〔30〕
〔30〕
思考・判断 (DP2-2)
関心・意欲 (DP3-1)
〔20〕
〔20〕
〔20〕
〔20〕
関心・意欲 (DP3-2)
態度
(DP4-1)
態度
(DP4-2)
態度
(DP4-3)
技能・表現 (DP5-1)
技能・表現 (DP5-2)
〔50〕
〔50〕
〔50〕
〔50〕
技能・表現 (DP5-3)
具体的な達成の目安
理想的レベル
標準的なレベル
4) 3)で描いた 11 パターン相互の関係図を基に、対象の全体
像の概要を口述、および 1000 字程度で記述することができる。
5)対象の看護上の問題を明らかにするために、フォーカスアセ
スメントが必要と考えるパターンを 1 つ以上特定し、アセスメントで
きる。
〔患者-看護者間の援助的人間関係の構築〕
1)患者に関心を持って関わることができる。
2)各パターンに分類・整理した情報を、それぞれのアセスメ
ント視点に照らしてアセスメント(解釈・判断)し、各パターンの機
能不全状況を語ることができる。
3)データベース・アセスメントを基に、パターン相互の関係性を
考えた対象の全体像の概要が図式化できる。
4) 3)で描いた 11 パターン相互の関係図を基に、対象の全体
像の概要を口述、及び 1000 字程度で記述できる。
授業コード:2113100
2)患者を尊重した態度・言葉で接することができる。
5)対象の看護問題を明らかにするために、フォーカスアセスメ
3)患者とのコミュニケーションを通して、言語的・非言語的意味
を考えて患者の思いに気づくことができる。
4)受けとめた患者の思いを確認できる。
5)援助者としてのあり方を考え行動できる。
6)患者との間に築いた関係を客観的に振り返り、自己の課題を
明らかにすることができる。
〔生活上のニーズの把握と日常生活援助の実践〕
1)日常生活行動の観察を通して、患者の生活上のニーズが満
たされているかどうか説明することができる。
2)患者の生活上のニーズを満たすために必要な看護技術を導
き出すことができる。
3)必要と判断した看護技術について、安全・安楽・自立の視点
から、患者の個別性を考慮した方法と根拠を述べることができ
る。
ントに取り組むパターンを 1 つ特定し、アセスメントできる。
〔患者-看護者間の援助的人間関係の構築〕
1)患者に関心を持って関わることができる。
2)患者を尊重した態度・言葉で接することができる。
3)患者とのコミュニケーションを通して、言語的・非言語的意味
を考えて患者の思いに気づくことができる。
4)患者との間に築いた関係を客観的に振り返り、自己の課題
を明らかにすることができる。
〔生活上のニーズの把握と日常生活援助の実践〕
1)日常生活行動の観察を通して、患者の生活上のニーズが
満たされているかどうか説明することができる。
2)患者の生活上のニーズを満たすために必要な看護技術を
導き出すことができる。
3)必要と判断した看護技術について、安全・安楽・自立の視点
4)看護技術を実施できる。
(1)実施前・実施中・実施後に必要な患者の観察ができる。
(2)準備と片づけができる。
(3)安全・安楽に基づいて看護技術が実施できる。
(4)実施した看護技術の自己評価ができる。
〔看護者に求められる態度・姿勢〕
1)報告・連絡・相談が適切にできる。
2)他者に自分の考えをわかりやすく簡潔に表現できる。
3)患者のプライバシーへの配慮ができる。
4)実習で知り得た患者の個人情報を守ることができる。
5)自分自身の健康管理ができる。
6)院内感染に留意することができる。
7)実習の体験を通して、ケアとは何かについて考えを述べるこ
とができる。
から、患者の個別性を考慮した方法と根拠を述べることができ
る。
4)看護技術を実施できる。
(1)実施前・実施中・実施後に必要な患者の観察ができる。
(2)準備と片づけができる。
(3)安全・安楽に基づいて看護技術が実施できる。
(4)実施した看護技術の自己評価ができる。
〔看護者に求められる態度・姿勢〕
1)報告・連絡・相談が適切にできる。
2)他者に自分の考えをわかりやすく簡潔に表現できる。
3)患者のプライバシーへの配慮ができる。
4)実習で知り得た患者の個人情報を守ることができる。
5)自分自身の健康管理ができる。
6)院内感染に留意することができる。
8)人間としての尊厳及び権利を尊重する行動とは何かについて
7)実習の体験を通して、ケアとは何かについて考えを述べる
考えを述べることができる。
ことができる。
〔自己の看護観を育む〕
8)人間としての尊厳及び権利を尊重する行動とは何かについ
1)看護についての自身の考えを自分の言葉で語ることができ
て考えを述べることができる。
る。
〔自己の看護観を育む〕
授業計画
進行
テーマ・講義内容
基礎看護学実習 2(2 単位)の詳細については「2015
年度 看護学実習要項」を参照。
1.実習単位・時間数 : 2 単位 90 時間
2.実習期間・時間 : 平成 27 年 9 月 10 日(木)~9
月 25 日(金) (※土・日・祝日を除く)
1
3.実習時間 : 臨地実習時間 8:30~15:30 ,学
内演習時間 9:00~16:00
4.実習概要 : 1 年後期(3 月)の基礎看護学実習 1
修了後、約半年を経た 2 年前期(9 月)の実習です。コ
ミュニケーション技術をはじめ、既習の知識・技術を用
いて対象者の生活上のニーズを導き出すとともに、ニ
ーズを充足するために必要な生活援助技術の実践を
目指します。その際、必要と判断した看護技術は、安
全・安楽・自立の視点から、また、対象者の個別性を
考慮した理論的根拠に基づく適切な方法として提供で
きるように配慮します。さらに、臨地で出会う人々(対
象者とその家族、医療関係者など)との日々の関わり
授業の運営方法
自主学習
学習課題(予習・復習)
〔予習・復習〕
実習前の事前準備として、以
下の通り、学内での自主演習
に取り組む。
◆日時:平成 27 年 9 月 7 日
(月)~9 月 10 日(木)9:00~
17:50
*上記 4 日間は「自主学習
期間」として 6 号館 3 階看護学
実習室を開放する。
*基礎看護学実習 2 で求め
られる生活援助技術及びヘル
スアセスメントの実践に備え、
既習の知識・技術の習得状況
を自主的に確認する。
*臨床実習中に必要とされ
るケア技術の習熟を図る。
予習・復
習時間
(分)
授業コード:2113100
2
を通して、看護者としての自らの言動を客観的に振り
*受持ち患者決定までは、
返ると共に、看護者に求められる姿勢・態度とは何か
を考え、看護者としての自己の成長・発展・行動変容
につなげる機会とします。
既習の知識を全般的に振り返
り、学習準備を整える。
*受持ち患者情報を受け取
った後は、提供された患者情
報を基に、対象理解に必要な
知識・技術の確認と整理を行
う。
◆場所:6 号館 3 階看護学実
習室(6301,6302)(※詳細は
別途説明)
学内オリエンテーション
講義・グループワ
◆日時:第 1 回 平成 27 年 8 月
日( )13:00~16: ーク
00(*12:50 集合)
第 2 回 平成 27 年 9 月 10 日(木)13:00~16:
〔予習・復習〕
臨地実習前の事前準備とし
て、当該実習で重きを置く生
活援助技術及びヘルスアセス
00(*12:50 集合)
◆場所:第 1 回:全体オリエンテーション (*集合場
所は掲示板で連絡)
第 2 回:実習施設別オリエンテーション
◆内容:(1)学科長挨拶
(2)実習全体オリエンテーション(実習コー
ディネーター)
(3)基礎看護学実習 2 の概要説明(実習記
録の説明も含む)
(4)実習施設別実習生配置表の配付
(5)実習施設別オリエンテーション(受持ち
患者の説明も含む)
(6)緊急連絡網の作成,実習誓約書の記
載など
メントの実践に備え、既習の
知識・技術を確認する。
・受持ち患者の理解に必要な
既習の知識を整理する。
60
◆病棟オリエンテーション
◆受持ち患者紹介
◆受持ち患者の<全体像>把握のための情報収集
◆収集した情報の分類・整理とデータベース・アセスメ
ント
病院実習
〔予習・復習〕
・「看護過程論」で使用したゴ
ードンの 11 の機能的健康パタ
ーンに関する資料の見直し。
・ゴードンの 11 の機能的健康
パターンに基づくデータベー
ス・アセスメントのアセスメント
の視点を配布資料で確認。
・一日の振り返り、実習記録の
整理
・課題の調べ学習
180
◆受持ち患者の<全体像>把握のための情報収集
◆収集した情報の分類・整理とデータベース・アセスメ
ント
病院実習
〔予習・復習〕
・ゴードンの 11 の機能的健康
パターンについて教科書、講
180
3
4
◆データベース・アセスメントの内容を基にパターン間
の関係性や関連性を検討
◆受持ち患者の<全体像の概要>を図式化
5
◆受持ち患者の<全体像の概要>を図式化
◆受持ち患者の<全体像の概要>を 1000 字程度で
記述(文章化)
◆受持ち患者の看護問題を予測し、特定パターンの
フォーカスアセスメントに取り組む
◆情報の追加収集
義資料等を読み返し、アセス
メントの進め方を確認してお
く。
・一日の振り返り、実習記録の
整理
・課題の調べ学習。
病院実習
〔予習・復習〕
・看護問題の記載方法(PES
方式)について教科書、講義
資料等を読み返して確認して
おく。
・一日の振り返り、実習記録の
180
授業コード:2113100
整理
・課題の調べ学習。
◆受持ち患者の看護問題の明確化及び生活上のニ
ーズの導き出し
◆必要な看護技術(生活援助技術)の選択
◆直接ケア計画の立案
病院実習
〔予習・復習〕
・「看護計画」について、教科
書や講義資料等を読み返し、
考え方・記載のルール・表記
方法等を確認しておく。
・一日の振り返り、実習記録の
整理
・課題の調べ学習。
180
◆直接ケア計画に基づく看護実践と振り返り(評価)
◆「実習のまとめ」の整理
病院実習
〔予習・復習〕
・「看護実践」の振り返りの視
点を確認しておく。
・一日の振り返り、実習記録の
180
6
7
整理
・課題の調べ学習。
◆個別面接評価
◆実習の振り返り
◆実習記録の整理・提出
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
病院実習
〔予習・復習〕
・実習全般を振り返り、今後に
向けた自己の課題を明確にす
る。
・実習記録の提出に向けた記
録内容の充実と書式の整備。
180
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23
24
25
26
27
28
29
30
1 年次に学修した専門基礎科目(看護形態機能学 1・2、感染と免疫、他)及び看護専門科目(主に基礎看護
理解に必要な予備
知識や技能
学全般)の知識・技術の利活用が求められる。
詳細は、学内での実習オリエンテーション時に説明・指示する。
テキスト
事前の学内演習及び病院実習中に、必要に応じて、適宜、紹介・助言する。
参考図書・教材/
データベース・雑誌
等の紹介
授業以外の学習
方法・受講生への
メッセージ
「看護過程」を理解することは、看護の対象者の捉えかた、看護師としての物事の見方・考え方(問題解決
的思考)を学ぶ、また、看護実践の方法論を身につけるという意味でとても大切です。授業は、講義および 7
~8 名の学生グループによる学習活動を軸に進行します。看護実践の基礎的能力を習得する機会として、皆
さんの主体的かつ積極的な学習への取り組みを期待しています。
課題達成度(実習評価表による三者評価:50%、実習記録:30%)および学習貢献度(実習態度・学習姿勢・グ
ループ学習貢献度など:20%)で評価する。適宜、個人面接を実施し、上記指標をもとに総合的に評価する。
1.課題達成度の評価を目的とする実習評価表による評価(50%)は、5 つの実習目標に関する学生の自己評
価、臨床実習指導者の評価、および看護教員評価の三者評価を基に総合的に判断する。
基礎看護学領域の最終段階と位置づける当該実習においては、看護学科 DP1~5 のうちの「DP1-2)看護学
分野での基礎的知識を習得している」を前提に、特に DP5【技能・表現】について、基礎看護学実習 2 の重点
評価項目「DP5-1)看護の対象と適切なコミュニケーションを図り、援助的関係を形成することができる」を基盤
として、看護実践の基本となる「DP5-2) 看護の対象に必要な看護ケアを提供することができる」を重点評価
達成度評価に関す 項目としている。
るコメント
2.課題達成度の評価を目的とする実習記録による評価(30%)は、実習記録に記載された内容を基に、DP2
【思考・判断】を「DP2-1)健康上の課題を解決するため、身体的・心理的・社会的な状態を把握し、論理的に思
考・判断できる」により、DP3【関心・意欲】を「DP3-1)社会の看護・医療ニーズの変化に対応して、自ら学び続
ける意欲を持っている」によって評価する。
3.学習貢献度の評価を目的とする実習態度・学習姿勢・グループ学習貢献度の評価(20%)は、上記と同じく
DP3【関心・意欲】により、また、DP4【態度】については、主に「DP4-1)看護専門職としての責任を自覚し、倫理
に基づく行動ができる」によって評価する。なお、「DP4-2)保健・医療・福祉の総合的視野から、健康支援に関
わる人々と協働・連携する姿勢を身につけている」については、次の段階(看護実践の応用・展開)での達成
を目指す。