2015/11/20

神経芽腫の多施設臨床試験と
トランスレーショナルリサーチ
田尻達郎
教授
京都府立医科大学小児外科
我が国における神経芽腫全体を包括し、国際的に発信できる臨床研究を
目指して、2006年に日本神経芽腫スタディグループ(JNBSG)が発足した。
国際的には、現在、International Neuroblastoma Risk Group (INRG)におい
て治療前の画像評価によるIDRF(Image Defined Risk Factors)に基づいた
臨床病期(INRGSS)、及び年齢やMYCN遺伝子増幅に11q LOHを加えたリス
ク分類に従った治療戦略が構築されつつある。昨年、日本の小児がんの臨
床研究グループは、日本小児がん研究グループ(JCCG)として一つにまとま
り、JNBSGもJCCG神経芽腫委員会(JNBSG)として新たなスタートを
切った。
今回、JNBSGにおける多施設臨床試験の現況と今後の展開をお話すると
ともに、神経芽腫の詳細なリスク分類を目指して、私自身が、これまで
行ってきたトランスレーショナルリサーチをご紹介したい。
【コーディネーター】神経分化・再生分野 教授 榎本秀樹
【主 催】膜生物学・医学教育研究センター【連絡先】研究支援課研究企画係
E-mail:[email protected]
先端医学トピックスの講義としても開講します
Tel:5195