神経芽腫の多施設臨床試験と トランスレーショナルリサーチ 田尻達郎 教授 京都府立医科大学小児外科 我が国における神経芽腫全体を包括し、国際的に発信できる臨床研究を 目指して、2006年に日本神経芽腫スタディグループ(JNBSG)が発足した。 国際的には、現在、International Neuroblastoma Risk Group (INRG)におい て治療前の画像評価によるIDRF(Image Defined Risk Factors)に基づいた 臨床病期(INRGSS)、及び年齢やMYCN遺伝子増幅に11q LOHを加えたリス ク分類に従った治療戦略が構築されつつある。昨年、日本の小児がんの臨 床研究グループは、日本小児がん研究グループ(JCCG)として一つにまとま り、JNBSGもJCCG神経芽腫委員会(JNBSG)として新たなスタートを 切った。 今回、JNBSGにおける多施設臨床試験の現況と今後の展開をお話すると ともに、神経芽腫の詳細なリスク分類を目指して、私自身が、これまで 行ってきたトランスレーショナルリサーチをご紹介したい。 【コーディネーター】神経分化・再生分野 教授 榎本秀樹 【主 催】膜生物学・医学教育研究センター【連絡先】研究支援課研究企画係 E-mail:[email protected] 先端医学トピックスの講義としても開講します Tel:5195
© Copyright 2025 ExpyDoc