余剰汚泥対応型脱水機の開発

(資料-2)
「余剰汚泥対応型脱水機の開発」
研究内容
1 研究目標
(1)目標性能
脱水汚泥含水率 :82%以下(下記条件下)
処 理 能 力 : 15,20,25,30,40,50,60(m3/h・台)…各処理能力の脱水機を製造で
きること
対 象 汚 泥 :余剰汚泥、生汚泥、混合汚泥…目標性能は余剰汚泥で設定
(2)汚泥性状および目標性能条件
汚
泥
性
状
目
標
性
能
条
件
種別
余剰汚泥
汚泥濃度(%)
0.3~1.0
有機分比(%)
85 以下
凝
集
剤
種別
カチオン系(非アミジン系、非架橋系) ※1
形状
粉体
注入率(%)
安定化剤
2.0 以下
消石灰 ※2
余剰脱水汚泥含水率(%)
82 以下
固形物回収率(%)
95 以上
消費電力(kWh/m3)
1.5 以下
※1 凝集剤価格は、600 円/㎏程度とします。
※2 塩化カルシウムを用いた性能確認も併せて実施してください。
消石灰の添加量は、を汚泥に含有するりんの mol 数をカルシウムに換算した mol 数の
1.0~1.5 倍を目安とします。安定化剤添加後 pH は 9 を目安に管理してください。
2 共同研究内容
2.1 試験実施の条件
(1)性能試験は、清瀬水再生センターにおいて実施します。
(2)性能試験は、原則として実証機(製品又は製品と同等の機構・性能を有する装置で
処理能力 1.5m3/h 以上)を使用して行います。
(3)性能試験は、当局が指定する期間に実施します。なお、指定した期間の連続試験(24
時間程度を予定)を行とともに、連続試験中の脱水汚泥の含水率は原則連続して測定
することとします。(2 時間毎)
(4)性能試験に伴い、余剰汚泥、脱水汚泥の汚泥性状分析をしてください。汚泥性状分
析項目は、以下のとおりです。
・余剰汚泥…『余剰汚泥濃度』
、『余剰有機分比(VTS)』、
『安定化剤添加後 pH』
・余剰脱水汚泥…『含水率』
(5)汚泥性状分析のクロスチェック用として、余剰汚泥、脱水汚泥のサンプルを当局指
定業者に提出してください。
2.2 性能試験成果の評価の方法
(1)性能試験の結果より、脱水性能の安定性を確認します。
(連続試験における変動)
(2)連続試験で得られた以下の結果を確認します。
・余 剰 汚 泥 濃 度-脱水汚泥含水率・凝集剤・安定化剤注入率の関係
・余 剰 汚 泥 有 機 分-脱水汚泥含水率・凝集剤・安定化剤注入率の関係
・安定化剤添加後 pH-脱水汚泥含水率・凝集剤・安定化剤注入率の関係
・上記の時、単位汚泥供給量あたりの消費電力・固形物回収率
(3)スケールアップした場合、研究目標を達成できることを確認します。
2.3 確認を行うもの
・イニシャルコスト
・定期点検および定期補修項目
・処理能力あたりの設置スペース、荷重