1ml

即溶性フマル酸 『DF30』
食品の鮮度保持及び殺菌洗浄について
・即溶性フマル酸 『DF30』
第一製網株式会社
研究開発部
即溶性フマル酸 『DF30』
即溶性フマル酸 『DF30』
製造元 :第一製網株式会社
総発売元:西日本長瀬株式会社
水に溶けづらいフマル酸が軽い攪拌で瞬時に溶解します
フマル酸
即溶性フマル酸 『DF30』
クエン酸やリンゴ酸などの有機酸の仲間
体内のTCAサイクルでコハク酸とリンゴ酸の中間体
(クエン酸回路) 多くの植物体中に存在
カラクサケマン
(Fumaria officinalis)
即溶性フマル酸 『DF30』
フマル酸は有機酸の中でもトップクラスの
殺菌力
を有しています。
O‐157、レジオネラ菌へも強い殺菌力
し か し な が ら ・ ・ ・
即溶性フマル酸 『DF30』
フマル酸は水に溶け難い!
30℃の水100g中に0.8g
クエン酸は約65g
即溶化の検討
時間や温度などが必要
即溶性フマル酸 『DF30』
『 DF30 』は
難水溶性の問題を解決しました!!
『 DF30 』は
フマル酸を8μm以下に微粒子化
→ 特殊な製法で液状化
難水溶性の問題を解決しました!!
→ 分散・安定化
その結果
瞬時に溶解!
即溶性フマル酸 『DF30』
<規格>
規格項目
規格
外観
白色の液体
フマル酸濃度
30±2.0%
1%pH(20℃)
2.3±0.3
<フマル酸0.3%の溶解試験>
即溶性フマル酸 『DF30』
【試験方法】
水道水200ml
DF30 2g
(フマル酸として0.3%)
攪拌棒でゆるく攪拌
目視による観察
※ 対照としてフマル酸原料0.3%の溶解試験も実施した
フマル酸 0.3%
即溶性フマル酸 『DF30』
壁面に付着
底面に沈殿
30分攪拌しても殆ど溶解せず
DF30 1%
数秒攪拌で溶解
即溶性フマル酸 『DF30』
即溶性フマル酸 『DF30』
【試験結果】
フマル酸の溶解性
『DF30』
数秒攪拌で溶解
フマル酸原料
30分攪拌しても殆ど溶解せず
DF30(フマル酸0.3%)
フマル酸0.3%
<DF30の殺菌力試験>
【試験機関】
熊本県産業技術センター
【試験方法】
DF30希釈液 1ml
(0.5%、1.0%)
菌液添加 1ml
30℃でインキュベート
一定時間毎にコロニー数測定
即溶性フマル酸 『DF30』
大腸菌(NBRC No.3972)
即溶性フマル酸 『DF30』
1.E+07
1.E+06
1.E+05
DF30-0.5% DF30-1.0% フマル酸-0.15%
クエン酸-0.15%
酢酸-0.15%
1.E+04
1.E+03
1.E+02
1.E+01
1.E+00
0
10秒
1分
2分
3分
5分
60分
黄色ブドウ球菌(NBRC No.12732)
即溶性フマル酸 『DF30』
1.E+07
1.E+06
1.E+05
DF30-0.5%
DF30-1.0%
フマル酸-0.15%
クエン酸-0.15%
酢酸-0.15%
1.E+04
1.E+03
1.E+02
1.E+01
1.E+00
0
10秒
1分
2分
3分
5分
60分
即溶性フマル酸 『DF30』
【試験結果】
緑濃菌(NBRC No.3080)
枯草菌(NBRC No.3134)
1.E+07
1.E+07
1.E+06
1.E+06
1.E+05
1.E+05
1.E+04
1.E+03
DF30-0.5% 1.E+04
DF30-1.0% 1.E+03
1.E+02
1.E+02
1.E+01
1.E+01
DF30-0.5% DF30-1.0% 1.E+00
1.E+00
0
10秒
1分
2分
3分
5分
60分
0
10秒
1分
2分
3分
5分
60分
【試験結果】
即溶性フマル酸 『DF30』
初発菌数106CFU/ml以上に増殖させた
大腸菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌、枯草菌に対して、
「DF30」を0.5V/V%、1V/V%になるように添加すると、
1∼2分で各菌を完全に除菌することが可能。
<DF30の鮮度保持試験①> ∼ キャベツ ∼
千切りキャベツ 150g
流水洗浄 30秒
DF30希釈液3Lに浸漬 5分
流水洗浄 30秒
水切り器で脱水
10℃の恒温槽で保管
キャベツの状態、一般生菌数測定(cells/g) 即溶性フマル酸 『DF30』
処理直後
処理直後
1日後
3日後
1日後
3日後
全体的に褐変
良好
【鮮度保持結果】
対照区
DF30
(1.0%)
DF30
処 理
直 後
1日後
2日後
3日後
外観
良好
良好
良好
全体的に
褐変
一般 生菌数
1,900
1500
5600
47,000
外観
良好
良好
良好
良好
一般 生菌数
420
290
250
280
外観
良好
良好
良好
良好
一般 生菌数
650
670
210
390
外観
良好
良好
良好
良好
一般 生菌数
370
440
230
320
(0.75%)
DF30
(0.5%)
【鮮度保持結果】
即溶性フマル酸 『DF30』
処理 直後
1日後
2日後
3日後
外観
良好
良好
良好
一般生菌数
1900
1500
5600
全体的に
褐変
47,000
外観
良好
良好
良好
良好
一般生菌数
420
290
250
280
DF30
(0.75%)
外観
良好
良好
良好
良好
一般生菌数
650
670
210
390
DF30
(0.5%)
外観
良好
良好
良好
良好
一般生菌数
370
440
230
320
対照区
DF30
(1.0%)
対照区は3日後に褐変し、一般生菌数も47,000まで上昇。
対して
DF30区は3日後も褐変なく、一般生菌数の上昇もなし。
褐変抑制・鮮度保持
<DF30の鮮度保持試験②> ∼ レタス ∼
レタス
流水洗浄 30秒
DF30希釈液に浸漬 5分
流水洗浄 30秒
5℃の恒温槽で保管
目視による褐変調査
シャキシャキ感調査
即溶性フマル酸 『DF30』
即溶性フマル酸 『DF30』
DF30区(4日後の状態)
対照区(4日後の状態)
【鮮度保持結果】
即溶性フマル酸 『DF30』
試験区
調査項目
2日後
4日後
9日後
対照区
褐変現象
++
+++
++++
シャキシャキ感
−
+
+++
褐変現象
−
+
++
シャキシャキ感
−
−
−
DF30
(1%)
対照区は4日後にかなり褐変し、シャキシャキ感も低下。9日後には全体が褐変。
対して
DF30区は9日後も褐変少なく、シャキシャキ感の低下もなし。
褐変抑制・鮮度保持
<DF30の鮮度保持試験③> ∼ マグロ ∼
マグロ切り身
DF30希釈液に浸漬 1分
キムワイプで水分拭取り
5℃の恒温槽で保管
目視による観察
即溶性フマル酸 『DF30』
即溶性フマル酸 『DF30』
【試験結果】
試験区
翌日
DF30−0.5%
○変色なし、無処理と比較して艶がある
DF30−1.0%
○変色なし、無処理と比較して艶がある
無処理
○変色無し
即溶性フマル酸 『DF30』
【試験結果】
試験区
3日後
DF30−0.5%
◎無処理と比較して赤見が強い
(処理前の写真と変わらない)
DF30−1.0%
○少し赤味薄くなった
無処理
○少し赤味薄くなった
即溶性フマル酸 『DF30』
【試験結果】
試験区
4日後
DF30−0.5%
◎無処理と比較して赤見が強い
(処理前の写真と変わらない)
DF30−1.0%
○少し赤味薄くなった
無処理
○少し赤味薄くなった
3日後
即溶性フマル酸 『DF30』
処理前
DF30‐0.5%
対照
DF30‐1.0%
4日後
処理前
即溶性フマル酸 『DF30』
即溶性フマル酸 『DF30』
「DF30」0.5%希釈で1分間処理後
5℃の低温保存により
マグロの鮮度を長く維持
<DF30の鮮度保持試験④−1> ∼ たけのこ ∼
タケノコの切り口
DF30希釈液に浸漬 5秒
室温放置
目視による状態観察
即溶性フマル酸 『DF30』
即溶性フマル酸 『DF30』
【試験結果】
1日後
対照区
竹の匂いあり
部分的に少し赤くなっている
−
+
DF30
竹の匂いあり
端の一部が僅かに赤くなっている
−
+
2日後
対照区
腐敗臭あり
茶色に変色
表面ドロッとしている
白いものが発生 ※
+++
+++
++
+
DF30
竹の匂いあり
茶色に変色
表面少しドロッとしている
−
+
+
即溶性フマル酸 『DF30』
1日後
2日後
−
+
対照区
竹の匂いあり
部分的に少し赤くなって
いる
DF30
竹の匂いあり
−
端の一部が僅かに赤くなっ +
ている
腐敗臭あり
茶色に変色
表面ドロッとしている
白いものが発生 ※
+++
+++
++
+
竹の匂いあり
茶色に変色
表面少しドロッとしている
−
+
+
※白いものは、細菌の塊であった。
対照区は2日後にかなり腐敗臭あり、細菌の塊が発生。
対して
DF30区は2日後も竹の匂いあり、細菌の塊発生なし。
褐変抑制・鮮度保持
<DF30の鮮度保持試験④−2> ∼ たけのこ ∼
即溶性フマル酸 『DF30』
タケノコの切り口
DF30希釈液に浸漬 1分 、5分
室温放置
目視による状態観察
即溶性フマル酸 『DF30』
1日後
対照区
竹の匂いあり
少し黒色化
−
+++
DF30 1分
竹の匂いあり
僅かに黒色化
−
+
DF30 5分
竹の匂いあり
白色
−
−
即溶性フマル酸 『DF30』
2日後
対照区
腐敗臭
かなり黒色化
++
++++
DF30 1分
竹の匂いあり
少し黒色化
−
++
DF30 5分
竹の匂いあり
僅かに黒色化
−
+
即溶性フマル酸 『DF30』
1日後
2日後
対照区
竹の匂いあり
少し黒色化
−
+++
腐敗臭あり
かなり黒色化
++
++++
DF30 1分
竹の匂いあり
僅かに黒色化
−
+
竹の匂いあり
少し黒色化
−
++
DF30 5分
竹の匂いあり
白色
−
−
竹の匂いあり
僅かに黒色化
−
+
対照区は2日後にかなり腐敗臭あり、かなり黒色化が進む。
対して
DF30区は2日後も竹の匂いあり、黒色化を抑制する。
褐変抑制・鮮度保持
即溶性フマル酸 『DF30』
まとめ
1. 室温で水に対し、瞬時に溶解させる事ができる。
2. 0.5∼1%希釈液は大腸菌や黄色ブドウ球菌などを1∼2分で完全に駆除。
3. 0.5∼1%希釈液への浸漬で、キャベツ、レタスの褐変を抑制し、鮮度を保持。
4. 0.5%希釈液への浸漬で、マグロの鮮度を保持。
5. 1%希釈液への浸漬で、タケノコの鮮度を保持。
即溶性フマル酸 『DF30』
用途
1.食品の除菌・鮮度保持
2.食品工場などのタンク・ラインの除菌洗浄
3.家庭用台所洗浄剤
など