危険箇所・危険行動、気づいたときに即改善

安全広報
ごあんぜんに
Vol.28
四 国 地 方 整 備 局
港
湾
空
港
部
港湾空港整備・補償課
2015.02.01
平成26年度 第2回 工事安全強化期間
(平成27年 2月 1日~ 2月15日)
安全強化期間 スローガン
危険箇所・危険行動、気づいたときに即改善
日頃より、工事安全活動にご理解ご協力いただ
きありがとうございます。
四国地整管内の港湾空港関係直轄請負工事にお
ける過去10年間の事故災害では、7月と1月から
2月に集中して発生しています。そこで、2月1日
から2月15日を第2回工事安全強化期間と定め、
現場の安全と管理体制を総点検することにしてい
ます。
平成25年11月以降、各受注者の安全に対する高
い意識を持っていただいた結果により無事故を継
続していましたが、平成26年11月に工事関係者の
労働災害が1件発生しています。
今回の強化期間スローガンである
気
「危険箇所・危険行動、気づいたときに即改善」
にあるとおり、危険箇所や危険行動を直ちに改善
することで、事故を未然に防ぐことができるので
はないでしょうか。
安全意識の向上のため、強化期間中、管内各事
務所にはもちろん、各受注者の現場事務所等には
安全ポスターの掲示と「事故・災害ゼロ」ワッペ
ンの着用をお願いすることにしています。
より安全で安心な現場づくりを目指してご協力
をお願いいたします。
○四国地方整備局内での事故発生状況(旧建設含む)
4月から11月末までの発生件数
(物損事故含む)
単位:件
全体
うち港湾空港部
平成25年度
件数(A)
平成26年度
件数(B)
(B)-(A)
20
7
13
1
-7
-6
4月から11月末までの負傷者数
(死亡者はゼロ)
単位:人
平成25年度
平成26年度
負傷者数(A) 負傷者数(B)
全体
うち港湾空港部
11
5
7
1
(B)-(A)
-4
-4
昨年度と比較して発生
件数が大きく減少してい
ます。中でも港湾空港部
での発生件数が大きく減
少しており、四国地方整
備局全体の減少数とほぼ
直結しており、港湾空港
関係の工事が安全に施工
されている事がデータか
らも分かります。また、
負傷者数についても同様
の傾向と言えます。
年度末まで残り少ない期間ですが、無事故・無災害で完工しましょう。
○港湾空港関係における事故概要(平成26年度)
工事関係者事故(人身のみ)
平成26年度に発生した事故(工事関係者事故)の概要です。再度同種の事故が発生し
ないようにご協力をお願いいたします。
発生日
時間
被災者
休業期間
事故類型
はさまれ・巻き込まれ
H26.11.13
14:30頃
男性 61歳
12日
事故概要
三点杭打機の解体作業中に発生した工事関係者事故。
補巻きワイヤーの巻取り作業を実施中、補助ワイヤーの引っ掛かりを監視していた
被災者が、補巻きワイヤーを水平状態にしようとして動いている垂れ下がったワイ
ヤーに手を添えてしまい、ワイヤーとシーブに手を挟まれ被災した。
再発防止策として、滑車に通すことによりワイヤーの垂れ下がりを防止する。
また、周囲の立入禁止措置として、カラーコーン、バー等で明示した。
○秋期安全パトロールの実施について
平成25年度にに引き続き稼働中の各現場におきまして10月から12月の間、秋期安
全パトロールを本局職員が参加し行いました。パトロールを実施した各現場とも概ね安全
施工、ヤード等の整理整頓がされていましたが、一部安全施設の不備等が見受けられまし
た。パトロールを実施した職員からの指摘等で安全に役立つものがあれば幸いです。お忙
しいところご協力をいただきましてありがとうございました。
○1月から3月に発生した事故について
最初に、1月から2月にかけて事故が多く発生していると書きましたが、過去どのよう
な工事事故があったでしょうか。下表にまとめてみました。
(資料) 過去10年における港湾空港関係工事の事例(1~3月)
工事関係者事故(人身)のみ
事故の型
件数
事故概要
①ボーリング作業中ロッドとパイプレンチが噛み、パ
①ボ
リング作業中 ッ
イ
ンチ 噛み、
イプレンチを持っていた手がボーリングマシンにはさ
はさまれ・巻き込まれ 2 まれた
②建設機械の解体作業中、機材を運搬機械の荷台へ積
込み着床させたところ機材に手が挟まれた
内型枠脱型後、梯子を使用して型枠より降りる途中、
墜落・転落
1
足を滑らせ地上に転落した
建設機械を使用し作業中、作業状況確認のためエンジ
激突
1 ンを停止させずに降車したが、動き出した建設機械に
より作業員が転倒し型枠に激突した
材料の荷卸し作業中、突風により飛散した養生材が作
飛来・落下
1
業員に当たった
内型枠解体作業中、クレーンにより型枠を吊上げよう
崩壊・倒壊
1
としたところ型枠が倒壊し作業員が下敷きとなった
機械器具の整備中、ワイヤーブラシのワイヤーが作業
異物(眼・耳・鼻)
1
員の眼に入った
事故概要を見ると、現在施工中の工事でもいつ発生してもおかしくない内容です。上記
7件のうち3件が空港工事で発生しています。空港工事は制限区域内且つ夜間工事という
港湾工事と違った特殊性があり求める安全対策も異なります。事故事例も参考にしていた
だくことで工事安全にご留意いただけますようお願いいたします。
あとがき
今年度は、11月中旬までの約7ヶ月「無事故・無災害」が継続してい
ましたが、工事関係者事故が1件発生しました。新たな仕切り直しとし
て最重点の目標としています「事故・災害ゼロ」の継続へむけて受注者
はもちらん、各現場にて作業をされている作業員のみなさまのご協力を
よろしくお願いいたします。