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高等学校
対象生徒・集団
科
目
名
使 用 教 科 書
1
2
単元(題材)名
国語科学習指導案
普通科1年(次)生40人(内訳102H40人)
国語総合 古典(単位数 3単位)
国語総合 古典編(出版社名 数研出版)
史伝「管鮑之交」「晏子之御」(『十八史略』)
単元(題材)の目標
・ 他人の考え方を理解し自分の考えと対比して考えを深めようとする。【 関 心 ・ 意 欲 ・ 態 度 】
・故事をより深く考えることで、古代中国人の考え方について理解する。【読む能力】
(C読むことウ)
・漢文独自の語句や故事成語の意味を理解する。【知識・理解】
3 指導に当たって
(1)生徒観
高校に入学して約七ヶ月経ち、古典にも慣れてきたが、一読して概要がつかめるほどの読解
力はまだついていない。漢文は授業や補習で多少扱ってきたが、字面を追う表面的な読みで精
一杯な段階であり、本文に描かれた情景をイメージしたり、登場人物の人間性をとらえたりで
きる生徒はまだ少ない。授業を行うクラスは、明るく活発な雰囲気であり、古典に対して意欲
的な姿勢が見られる。
(2)教材(題材)観
生徒はこれまでに故事を何編か読んでおり、また短い文章も数編読んだ経験を有している。
これに続くものとして、しっかりとした話の流れがある史伝を読むことで、漢文独自の言い回
しや先人の考え方に触れさせたい。
その上で、自分の意見と他人の意見とを対比して一つの事実をより多面的に深く考え、それ
ぞれの人物像をとらえ直すことを通して、故事成語の意味するところを更に深く考えさせてい
くのに適している教材と考える。
(3)指導観
管 仲 と 鮑 叔 牙 の 功 績・ 行 動・人 間 性 に つ い て 自 分 な り に 評 価 し 、他 人 の 意 見 と の 対 比 を
通 し て 、物 事 を 多 面 的 に と ら え る よ い 機 会 と し た い 。さ ら に は 、や や も す る と 表 面 的 な 理
解 で 済 ん で し ま い や す い 故 事 成 語 の 意 味 を 、そ の 成 り 立 ち を 追 い か け る こ と で 深 い 人 生 訓
に つ な が る も の で あ る こ と を 実 感 さ せ 、そ の 他 の 故 事 や 漢 文 全 体 に 対 す る 親 近 感 を 深 め さ
せたい。
4
単元(題材)の指導計画(総時数8時間)
第一次
史伝 管鮑之交
( 4 時間)
1時 春秋時代と桓公・管仲の理解、書き下し文と口語訳の確認
2時 口語訳の確認、史記の管晏列伝を読み、教科書採択箇所の前後を読む
3時 追加資料等を通して、管仲と鮑叔牙との人物像の比較、理解
4時 管仲と鮑叔牙の心情比較を通して、管鮑の交わりの意味を考える…本時
第二次
晏子之御
( 3 時間)
第三次
管仲と晏嬰との対比
( 1 時間)
5 本時の指導と評価の計画(第一次4時)
(1)本時のねらい
・管仲と鮑叔牙の人物像を通して、鮑叔が管仲を支えた理由、管仲の鮑叔への思いを、本文や
その他の資料をもとに考え、「管鮑之交」の言葉の意味を自分なりに考える。【読む能力】
・他人の考え方を理解し、自分の考えと対比して考えを深めようとする。【関心・意欲・態度】
(2)準備・資料等
『史記』管晏列伝の本文プリント ワークシート 班でまとめるホワイト
ボード マジック パソコン プロジェクター 二種類の辞書
(3)本時の展開
評 価 規 準
時間
学 習 内 容
・前時の確認
生徒の学習活動
教師の指導・留意点
( 観 点 , 方 法 等 )
・前時に配布した『史記』 ・予め管仲と鮑叔のグループ
導入
管晏列伝のプリントを
2分
見て内容を確認する。
に分けて座らせておく。
・本時の活動内 ・本時の活動内容を理解 ・本時の活動内容(ねらい)
容の確認
する。
をプロジェクターで映す。
管仲と鮑叔牙の人物像
グループワーク
展開 1
23 分
・鮑叔はなぜ管 ・個人で考え(6分)た後、 ・話し合いが上手く進行して を 本 文 や そ の 他 の 資 料
仲を支えたの
班で意見を出し合い、
いるかを見て回り、適宜指 をもとに考えている。
か、それに対
代表意見を一つ作り
導する。
して管仲は鮑
上 げ (9分) 、 板 書 し ・完成した班から黒板に書か ート)
叔をどのよう
(2分)、発表したり、他
に思っている
の 班 の 意 見 を 聞 い た ・代表意見を発表させる。
自分の考えと対比して考
かを考える。
りする。(6分)
えを深めようとしてい
せていく。
【読む能力】(ワークシ
他人の考え方を理解し、
る。【関心・意欲・態度】
(ワークシート)
展開2
グループワーク
・辞書のことばの意味に ・広辞苑と新明解の二種類の
22 分 ・辞書の性質を
理解する。
はある程度の幅があ
辞書での「恋愛」の意味を
ることを理解する。
紹介し、辞書の意味には幅
(2 分)
があることを理解させる。
・「管鮑之交」 ・授業内容に基づき自分 ・二人の対比を通して、管鮑
の意味を授業
のとらえた「管鮑之
之交」の意味を自分の言葉
内容に基づい
交」の意味を考え
で表現させる。
て自分なりに
(5分)、班で話し合い、 ・各班にホワイトボードを配 「管鮑之交」の意味
考察する。
代表意見をひとつ選
布し、班で話し合いをさせ、 を考えている。
【読む
び(6分)、ホワイトボー
発表させる。
(辞書を作る。)
ドに記入し(3分)、発表
能力】(ワークシート)
・他の班の意見のうち、納得
したり、他の班の意見
したものを書き写しておく
を聞いたりする(6分)。
ように指示する。
展開1で捉えた人物像と文脈を踏まえ考えた「管鮑の交」の意味を
話し合いや発表を通して深めていく
ま と め ふ り か え り と ・この時間の活動を振り ・振り返りを書かせる。
3分
次時の予告
返り自己評価を行う。
次時の予告を行う。