製品マニュアル

AtomoSynth
Mochika X2
日本語マニュアル
(株)アンブレラカンパニー
www.umbrella-company.jp
* この取扱説明書は株式会社アンブレラカンパニーが正規に販売する製品専用のオリジナル制作物です。
無断での利用、配布、複製などを固く禁じます。
パワーサプライ
必ず付属の専用ACアダプターをご使用ください。本機のACアダプターはAC12V出力です。付属のアダ
プター以外をご使用になると故障の原因となります。
ケアについて
製品を清掃する場合には絶対に液体のクリーナーを使用しないでください!必ず乾いた布でクリー
ニングするようにしてください。
Quick Start
1、パワーサプライ(専用のもののみ、12VのACタイプ)を接続してください
2、出力ジャックをアンプやミキサーに入力してください。ケーブルはアンバランスの楽器用モノラ
ルケーブルを使用します
3、リアパネルのパワースイッチをオンにしてください
4、CLOCKスイッチをINTポジションにあわせてください
5、MODEノブを回して、ここでは最初に「8」を選んでみましょう
6、STEPノブを左側に回し切ってください(シーケンスがSTEP1からスタートします)
7、TEMPOノブを希望のテンポに設定してください
8、GATEノブは右側に回しきった状態にしてみましょう
9、PLAYボタンを押します(シーケンスがスタートします)
10、各ステップのON/OFF用スイッチを調整します(下側でオフ(音はでない))、またその下のピ
ッチノブで音程を調整します
11、シンセサイザー・セクションでサウンドを調整します
12、演奏中にモードを変更するには、MODEダイアルを変更した後に、PLAYボタンを押します。
13、演奏中にシーケンスをフリーズさせるにはF1ボタンを押し続けます。押している間は止まった
ポジションのノートを発音し続けます。F1ボタンを離すとまた通常のシーケンスに戻ります(Normal
モードとPINGPONGモードのときのみ)
14、ステップのスタートポジションを変更するには、STEPノブを調整します(STEPノブが右に回し
きりだとステップ8しか音がでません)
15、STOPを押してシーケンスを止めます。
MIDIシンクについて
1、マスターとなる外部機器からMIDI信号をMOCHIKAのMIDI Inに接続します
2、CLOCKスイッチをMIDIポジションに設定します
3、MODEを0以外に合わせてください
4、PLAYボタンを押すとMOCHIKAはMIDI信号を待ちます
5、MIDIマスター機器を演奏します
シーケンサー・モード
MOCHIKA X2のシーケンサーは様々なモードを搭載しており、バリエーション豊かなクリエイティブ
な演奏が可能です。MODEノブを回すごとにモード番号が表示されます。
1. Oscillator mode
【数字の0が表示された状態でPLAYを押す】
オシレーターモードを選択すると、1つのステップだけを再生します。STEPノブで各8つの
ステップを移動させながら、シーケンス全体のチューニングしていく場合に便利です。ゲ
ートタイムで長さをチューニングします。GATEタイムを最大(右回しきり)にするとSTOPボ
タンを押すまで発音し続けます。GATEノブを絞りきると発音しません
2. Sequence mode
【数字の2~8が表示された状態でPLAYを押す】
通常のフォワードシーケンスです。数字はシーケンスのステップ数を表します。例えば3ス
テップのシーケンスにしたい場合にはモードノブを回して、ディスプレイに3の数字が表示
されたら、PLAYを押して決定します。演奏中に他の番号を選択して再度PLAYを押せば、
今度はその数字が適応されます。
3. Ping Pong mode
【数字の3.~8. (点が追加!)が表示された状態でPLAYを押す】
フォワード&バックワード(行ったり来たり)のピンポン・シーケンスモードです。番号がシ
ーケンスのステップをあらわしています。
4. Random mode
【アルファベットの r が表示された状態でPLAYを押す】
シーケンサーはステップをランダムに演奏します。
5. Random repetition mode
【アルファベットの r. (点が追加!) が表示された状態でPLAYを押す】
各ステップでランダムな回数リピートをします。最大のリピート回数を2回~8回で、演奏中
にSTEPノブを動かすことで設定できます(GATEタイムを絞り気味にするとリピート回数が
分かりやすいです)
6. Repetiton mode
【数字の1*~8* (点滅する点が追加!)が表示された状態でPLAYを押す】
各数字の横に点滅するドットがある場合にはRepetition Mode です。
各数字がステップの番号、各ステップごとに1回~8回の設定したリピート回数で演奏がで
きます。リピート回数を設定するにはF1ボタンを押しながらMODEノブを回します。例えば
ステップ番号3の時に、そのステップを5回リピートさせたい場合には、MODEノブをディス
プレイに3*(3の横のドットが点滅している状態)が表示されるまで回し、F1のボタンを押
したまま保持します。その状態のまま今度はリピートさせたい回数の数字(ここでは5)を
選び、F1ボタンを離します。F1を離せばまた数字の3が表示されていると思います。設定
したリピート設定を全てリセットしたい場合はF1ボタンを押しながらSTOPを押します。これ
らの動作はシーケンサーがノーマルまたはピンポンモードで動作している間にも、シーケ
ンスが停止している時にも適応できます。
7. Gate type mode
【数字の(1)~(8) (数字自体が点滅!)が表示された状態でPLAYを押す】
ゲートタイプモードでは指定したステップ番号で「ノーマルゲートタイム(GATEノブで調整
されたゲートタイムを適応)」または「ホールドゲートタイム(ゲートが常にアクティブ)」のど
ちらかを選択できるモードです。ゲートタイプを選択するには、MODEノブを回して希望の
数字(ステップ番号)が点滅する表示にします。その状態でF1ボタンを押しながらMODEノ
ブを回すと表示が「A(ノーマルゲートタイム)」または「b(ホールドゲートタイム)」で切り替
わります。好みの方が表示されたらF1ボタンを離します。この切替はシーケンサーがノー
マルまたはピンポンモードで演奏中、またはシーケンサーが停止中にも行えます。
8. Gate Arpeggio modes
【アルファベットのA~Jが表示された状態でPLAYを押す】
8パターンのゲートアルペジオをプレイできます (A, b, C, D, E, F, H, J) 。アルペジエイター
モードでPLAYを押すと1つのステップだけをリズムパターンで演奏します (GATEタイムを
絞り気味にするとリズムが分かると思います)。STEPノブでステップを移動させて演奏し
ます。GATEノブで長さを調整してください。
9. Connection Modes
【|- -| または |-. -|. が表示された状態でPLAYを押す】
2台のMochikaを使用することで、16ステップのシーケンサーへ進化させることができま
す。スプリッターケーブルを使用して同じ外部クロック(LFOからのパルス信号のような)を
両方のMultiklonのCLK INに接続して、両方のMochikaのCLKスイッチをEXTにセットしま
す。そして1台のMochikaのMODE設定を |- に、もう1台を -| にセットします。その後両
方のPLAYボタンを一緒に押してスタートします。|-. と -|.の場合には16ステップのピン
ポンモード(行ったり来たり)のシーケンスになります。
各パラメーターの説明
Noise
ノイズ信号をミックスします。
VCO WAVEスイッチ
VCOの波形を矩形波、またはノコギリ波で切り替えます
VCO LEVEL
VCO波形のミックスに対するレベルを調整できます。フィルターのレスポンスに影響するので、LEVEL
が低いポジションから真中程度では、温かいサウンドでフィルターピークも中くらい、高い設定で
は特に低周波数に強くエフェクトがかかります。
TUNEノブ
VCOでのピッチレンジを調整します
GLIDE
グライドタイム(ポルタメントタイム)を調整できます
LFO WAVEスイッチ
LFOの波形を矩形派、三角派で切り替えます
LFO RATEノブ
LFOの速度をセットします。LEDが点灯し実際の速度を表示します
VCO/VCFスイッチ
VCOポジションではLFOシグナルはオシレーターに送られます。VCFポジションではシグナルはフィル
ターに送られカットオフ周波数に影響します
LFO LEVEL
LFO出力のレベル(LFOの深さ)を調整できます
VCF FILTERスイッチ
LPポジションはローパスフィルター、HPポジションはハイパスフィルターです
CUT OFFノブ
カットオフ周波数を調整します
PEAKノブ
レゾナンス・フィードバックの量を調整
EG(envelope generator)スイッチ
フィルター・カットオフをモジュレートするための、エンベロープカーブを設定できます。通常の
ノーマル(上側)と、その逆の波形(下側)をセレクトできます。
EG LEVEL ノブ
フィルターのためのエンベロープ・モジュレーションのレベル設定
EG DECAY ノブ
フィルターのためのエンベロープ・モジュレーションのディケイタイムの設定
VOLUMEノブ
メインの出力ボリュームです
CLK switcher.
クロックソースを選択します。
EXT : 低周波オシレーターなどの外部クロックソース
INT : インターナルクロック
MIDI : 外部MIDIクロック
F1 button.
ノーマルまたはピンポンモードの時にはF1ボタンを押すことで、シーケンスをフリーズさせることができま
す。
またF1ボタンをおしながらMODEノブをチューニングすることで「Repetition Mode(ドットが点滅) 」時の各ス
テップの繰り返し回数を設定できます(後記参照)。また「Gate Mode(数字が点滅)」 時には各ステップのゲ
ートタイプが選択できます(別記参照)。
STOP button.
シーケンサー動作をストップさせます。「Repetition Mode(ドットが点滅) 」、「Gate Mode(数字が点滅)」 時に
はF1ボタンを押しながらSTOPボタンを押した場合には、全てのステップの繰り返し回数とゲートタイプの設
定をリセットします(別記参照)。
PLAY button.
シーケンスをスタートさせます。またはモードの変更、クロック入力の変更などを決定します。シーケンスが
演奏中にPLAYボタンを押すと、シーケンスを最初のステップにリセットします。シーケンスを演奏中に異な
るシーケンス、オシレーター、アルペジオモードをMODEノブでチューニングした場合には、PLAYボタンを押
すと変更を適応します。
Display.
モードやステップナンバーを表示しています。
MODE knob.
モードや繰り返し回数やゲートタイプをセットする場合に使用します。
TEMPO knob.
CLK switcherがINT(インターナル)のときには、テンポをチューニングできます。CLK switcherがMIDIのとき
には、左回しきりで入力されたMIDIクロックをそのまま設定、右に回していくと入力MIDIテンポの2倍、4倍、8
倍のテンポで設定されます。入力するMIDIクロックのままシーケンスを同期したい場合には左回しきりで使
用してください。PLAYを押すと新しいクロック情報を適応します。
GATE knob.
全ステップのゲートタイムをチューニングできます。ただしGate Type B(HoldGate)にセットした場合には無
効です。
STEP knob.
ノーマルのシーケンスまたは、ピンポンモードでは、STEPノブでは最初のステップ位置が設定できます。左
に回し切りでは、シーケンスは1番目のステップから再生されます、右に回していくとステップを途中から
再生し、右に回し切りではステップ8のみを再生します。
オシレーターモード(表示の数字が0)、またはゲートアルペジオ・モードでは、ステップを移動して演奏でき
ます。
CV OUT.
CV出力です。0-4Vのレンジの信号を生成します。GATEノブを右方向に回し切ってください。
GATE OUT.
ゲート出力です。5Vのゲート信号が出力されます。
CLK IN.
クロック入力です。アナログモジュラーシンセのCV信号などのクロックソースをパッチします。この入力は
CLOCKスイッチがEXTポジションの時だけ有効です
CLK OUT
クロック出力です。クロック出力です。CLKスイッチでINTが選択されているときにはMOCHIKAのクロックを
出力します。EXTの場合にはクロック入力ジャック(CLK IN)のクロックが、MIDIの場合にはMIDI入力のテン
ポをTEMPOノブで調整したクロック(PLAYボタンを押す)をそれぞれ出力できます。
Step Switchers.
各ステップのゲートシグナルはオン・オフできます。
Step leds.
各ステップがアクティブな場合にはLEDが点灯します。
Step Knobs.
各ステップはピッチ(ボルテージ)をセットできます。