製品マニュアル - アンブレラカンパニー

AtomoSynth
Multiklon,
step sequencer eurorack module
日本語マニュアル
(株)アンブレラカンパニー
www.umbrella-company.jp
* この取扱説明書は株式会社アンブレラカンパニーが正規に販売する製品専用のオリジナル制作物です。
無断での利用、配布、複製などを固く禁じます。
CLK switcher.
クロックソースを選択します。
EXT : 低周波オシレーターなどの外部クロックソース
INT : インターナルクロック
MIDI : 外部MIDIクロック
F1 button.
F1ボタンをおしながらMODEノブをチューニングすることで「Repetition Mode(ドットが点
滅) 」時の各ステップの繰り返し回数を設定できます(後記参照)。また「Gate Mode(数字
が点滅)」 時には各ステップのゲートタイプが選択できます(後記参照)。
STOP button.
シーケンサー動作をストップさせます。F1ボタンを押しながらSTOPボタンを押した場合に
は、全てのステップの繰り返し回数とゲートタイプの設定をリセットします(後記参照)。
PLAY button.
シーケンスをスタートさせます。またはモードの変更、クロック入力の変更などを決定しま
す。シーケンスが演奏中にPLAYボタンを押すと、シーケンスを最初のステップにリセット
します。シーケンスを演奏中に異なるシーケンス、オシレーター、アルペジオモードを
MODEノブでチューニングした場合には、PLAYボタンを押すと変更を適応します。
Display.
モードやステップナンバーを表示しています。
MODE knob.
モードや繰り返し回数やゲートタイプをセットする場合に使用します。
TEMPO knob.
CLK switcherがINT(インターナル)のときには、テンポをチューニングできます。CLK
switcherがMIDIのときには、左回しきりで入力されたMIDIクロックをそのまま設定、右に回
していくと入力MIDIテンポの2倍、4倍、8倍のテンポで設定されます。入力するMIDIクロッ
クのままシーケンスを同期したい場合には左回しきりで使用してください。PLAYを押すと
新しいクロック情報を適応します。
GATE knob.
全ステップのゲートタイムをチューニングできます。ただしGate Type B(HoldGate)にセット
した場合には無効です。
STEP knob.
「oscillator mode」では 8ステップのうちの1ステップを選択します。
「gate modes」 「arpeggiator mode」 では、シーケンサーがランダムのrepetition modeで
演奏されているときに、Stepノブで繰り返しの最大回数を2~8回で設定できます。
GLIDE knob.
グライドのタイムを設定できます。
CV IN.
CV入力です。アナログシンセのCV信号や、CVキーボード、シーケンサー、MIDI to CVア
ウト、CVジョイスティックなどが接続できます。入力されたボルテージはMultiklonでミック
スされCV出力に送られます。
CV OUT.
CV出力です。MultiklonのシーケンサーとCV入力をミックスして出力します。Multiklonでは
0-4Vのレンジの信号を生成します。通常は外部機器のCV INやピッチ、FMインプット、
VCOなどに接続されます。
GATE IN.
ゲート入力です。外部のシーケンサー(もう一台のMultiklonなど)からのゲートシグナルを
接続します。外部のゲート信号はMultiklonのシーケンサーのゲート信号とミックスされて
GATE OUTから出力できます。
GATE OUT.
ゲート出力です。GATE INからの信号とMultiklonの信号をミックスして5Vのゲート信号が
しゅつっ力されます。
CLK IN.
クロック入力です。外部のクロックソースを入力できます(5VまたはパルスLFO)。この入力
はCLKスイッチでEXTが選ばれているときにだけ有効です。
CLK OUT.
クロック出力です。CLKスイッチでINTが選択されているときには、Multiklonのクロックを出
力します。EXTの場合にはクロック入力ジャック(CLK IN)のクロックが、MIDIの場合には
MIDI入力のテンポをTEMPOノブで調整したクロック(PLAYボタンを押す)をそれぞれ出力
できます。
GATE led.
GATE OUT jack にゲートシグナルがあるときに点灯します。
MIDI IN.
MIDI入力です。CLKスイッチがMIDIの時にMIDIクロックを受信します(MIDIノートは受信し
ません)。
Step Switchers.
各ステップのゲートシグナルはオン・オフできます。
Step leds.
各ステップがアクティブな場合にはLEDが点灯します。
Step Knobs.
各ステップはピッチ(ボルテージ)をセットできます。
Basic Operation
1、 外部シンセサイザー(AtomoSynth Koeなど)のVCO入力と MultiklonのCV Outからの
信号を接続します。更に MultiklonのGate Out を外部シンセサイザー(AtomoSynth
Koeなど)のGate Inに接続します。
2、 CLKスイッチをINT(インターナル)に設定してTEMPOで好みの速さに設定します。
3、 外部クロックを使用するには、外部のパルス信号をCLK INにパッチして、CLKスイッ
チをEXTに設定してからPLAYを押してください
4、 MIDIクロックを使用するにはMIDIを接続しCLKスイッチをMIDIに設定してからPLAYを
押してください
5、 MODEノブで希望のモードを選択します
6、 PLAYボタンを押します
7、 シーケンサーが演奏中にもモードを変更できます。MODEノブで変更してPLAYボタン
で決定します。
8、 STOPボタンでシーケンスを停止します
MODES
Multiklonではバリエーションに富んだシーケンスモードを切り替えて演奏できます。
MODEノブを回すとディスプレイにモードをあらわす数字と点が表示されます。
1. Oscillator mode
【数字の0が表示された状態でPLAYを押す】
オシレーターモードを選択すると、1つのステップだけを再生します。STEPノブで各8つの
ステップを移動させながら、シーケンス全体のチューニングしていく場合に便利です。ゲ
ートタイムで長さをチューニングします。GATEタイムを最大(右回しきり)にするとSTOPボ
タンを押すまで発音し続けます。
2. Sequence mode
【数字の2~8が表示された状態でPLAYを押す】
通常のフォワードシーケンスです。数字はシーケンスのステップ数を表します。例えば3ス
テップのシーケンスにしたい場合にはモードノブを回して、ディスプレイに3の数字が表示
されたら、PLAYを押して決定します。演奏中に他の番号を選択して再度PLAYを押せば、
今度はその数字が適応されます。
3. Ping Pong mode
【数字の3.~8. (点が追加!)が表示された状態でPLAYを押す】
フォワード&バックワード(行ったり来たり)のピンポン・シーケンスモードです。番号がシ
ーケンスのステップをあらわしています。
4. Random mode
【アルファベットの r が表示された状態でPLAYを押す】
シーケンサーはステップをランダムに演奏します。
5. Random repetition mode
【アルファベットの r. (点が追加!) が表示された状態でPLAYを押す】
各ステップでランダムな回数リピートをします。最大のリピート回数を2回~8階で、演奏中
にSTEPノブを動かすことで設定できます(GATEタイムを絞り気味にするとリピート回数が
分かりやすいです)
6. Repetiton mode
【数字の1*~8* (点滅する点が追加!)が表示された状態でPLAYを押す】
各数字の横に点滅するドットがある場合にはRepetition Mode です。
各数字がステップの番号、各ステップごとに1回~8回の設定したリピート回数で演奏がで
きます。リピート回数を設定するにはF1ボタンを押しながらMODEノブを回します。例えば
ステップ番号3の時に、そのステップを5回リピートさせたい場合には、MODEノブをディス
プレイに3*(3の横のドットが点滅している状態)が表示されるまで回し、F1のボタンを押
したまま保持します。その状態のまま今度はリピートさせたい回数の数字(ここでは5)を
選び、F1ボタンを離します。F1を離せばまた数字の3が表示されていると思います。設定
したリピート設定を全てリセットしたい場合はF1ボタンを押しながらSTOPを押します。これ
らの動作はシーケンサーがノーマルまたはピンポンモードで動作している間にも、シーケ
ンスが停止している時にも適応できます。
7. Gate type mode
【数字の(1)~(8) (数字自体が点滅!)が表示された状態でPLAYを押す】
ゲートタイプモードでは指定したステップ番号で「ノーマルゲートタイム(GATEノブで調整
されたゲートタイムを適応)」または「ホールドゲートタイム(ゲートが常にアクティブ)」のど
ちらかを選択できるモードです。ゲートタイプを選択するには、MODEノブを回して希望の
数字(ステップ番号)が点滅する表示にします。その状態でF1ボタンを押しながらMODEノ
ブを回すと表示が「A(ノーマルゲートタイム)」または「b(ホールドゲートタイム)」で切り替
わります。好みの方が表示されたらF1ボタンを離します。この切替はシーケンサーがノー
マルまたはピンポンモードで演奏中、またはシーケンサーが停止中にも行えます。
ゲートタイプのセッティングをリセットしたい場合には(全てをAタイプ=ノーマルゲートに
設定)F1ボタンを押しながらSTOPボタンを押します。
8. Gate Arpeggio modes
【アルファベットのA~Jが表示された状態でPLAYを押す】
8パターンのゲートアルペジオをプレイできます (A, b, C, D, E, F, H, J) 。アルペジエイター
モードでPLAYを押すと1つのステップだけをリズムパターンで演奏します (GATEタイムを
絞り気味にするとリズムが分かると思います)。STEPノブでステップを移動させて演奏し
ます。GATEノブで長さを調整してください。
9. Connection Modes
【|- -| または |-. -|. が表示された状態でPLAYを押す】
2台のMultiklonを使用することで、16ステップのシーケンサーへ進化させることができま
す。スプリッターケーブルを使用して同じ外部クロック(LFOからのパルス信号のような)を
両方のMultiklonのCLK INに接続して、両方のMultiklonのCLKスイッチをEXTにセットしま
す。そして1台のMultiklonのMODE設定を |- に、もう1台を -| にセットします。その後両
方のPLAYボタンを一緒に押してスタートします。|-. と -|.の場合には16ステップのピン
ポンモード(行ったり来たり)のシーケンスになります。