サラヤ株式会社の導入事例

ヤシノミ洗剤等、環境に配慮した製品で世界に貢献。サラヤ株式会社の導入事例
Zoho CRMで複数拠点の顧客情報を共有 。グローバル展開を強力に支援
「時
「時 差
差や
や距
距離
離が
が気
気
にならず、海
にならず、海外
外拠
拠
点とのつな
点とのつながりを
がりを
強く感じるように
強く感じるように
なりました。
なりました。
」
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サラヤ株式会社
サラヤ株式会社 海
海
外
外事
事業
業本
本部
部主
主任
任
河合悠希
河合悠希 氏
氏
海外 15 カ国に拠点展開
BOP ビジネスで世界貢献も
サラヤのご紹介をお願いします
河合氏:創業は 1952(昭和 27)年。戦後、まだ日本
の衛生環境が整っていなかった時代に、創業者が手を
洗うと同時に殺菌消毒ができる薬用石鹸液を日本で初
めて考案・開発し、
事業化しました。
その後、
「衛生」
「環境」
「健康」を事業のキーワードに、産業衛生、食品衛生や、
医療・介護の感染予防の分野などへと、マーケットを
拡大しました。家庭用および業務用に幅広い製品を展
開しています。
グローバル展開について教えてください
河合氏:1995 年にアメリカに拠点を設けたのを
皮切りに、2006 年までに香港、韓国、台湾、
ベルギー、上海、オーストラリア、カナダ、ロシ
アに進出を果たしました。現在 14 の国と地域に
18 の営業・製造拠点を持つまでに成長していま
す。海外従業員は 200人近くになりました。また、
最近ではマレーシアの衛生関連企業の M&A が完
了しました。経済発展に伴い衛生への意識が高ま
るアセアン諸国へ働きかけを強め、また、現地市
場に合わせた幅広い商品展開を目指しています。
これまでに日本で培ったノウハウとともに、「手洗
い世界 No.1 企業」を目指して世界の衛生ニーズに
お応えしたいと考えています。
▼ Arau シリーズ(赤ちゃん・敏感肌の方に愛用いた
だいている Arau ラインナップ)
顧客情報共有のために CRM を導入
しかし、浸透に課題
CRM システムを導入したのは、いつ頃ですか ?
河合氏:2009 年頃です。グローバル化を開始し
グ
ローバル化は多くの日本企業に求められている課題である。ワールドワイドに市場を
拡大しなければ、生き残るのが困難な時代となった。しかし、海外拠点との情報共有
は簡単ではない。距離的に離れているため容易に会うことはできず、時差も言語も異なる。
本社との連携はもちろん、グループ全体の一体感を持つことは難しい。そこで「衛生・環境
健 康」をテーマに、環境に配慮した石鹸・洗剤や健 康食品を製 造する化学メーカーとして
知られるサラヤ株式会社では、顧客および 営業活動の情報共有のため、2009 年から大手
ベンダーの CRM を導入した。しかし、海外拠点への浸透が進まず、2013 年には Zoho
CRMにリプレース。コスト半減の他「画面が使いやすい」という現場スタッフからの評価も得、
活用頻度も向上した。その結果、情報共有にも成功してグループ全体の一体感も増したとい
う。2015 年 3 月現在、既に 3 カ国の拠点で導入を終え、4 カ国目の導入を推進中である。
た当初から、本社と海外拠点の情報共有を目指し
ていましたが、ビジネスの急 速な拡大に追われ、
後手に回っていました。そこで、クラウド上で自由
に情報共有ができるツールとして、業界スタンダー
ドとなっていた Salesforce を導入しました。
まず、オーストラリア、ヨーロッパを始め 4 拠点で
導 入しました。オ ーストラリア、ヨ ーロッパ に
ついては、エリアが広 大なため、営 業 担当は一
度 外 出 するとな か な かオフィスに 戻 れ ま せん。
営 業 担 当 のスケ ジュール、顧 客 情 報、商 品 情
報を遠 隔からも情 報 共 有 できる C R M ツール が
必 要だったのです。
Zoho CRMにリプレースした理由は何だったので
しょうか ?
河合氏:理 由は、現 場になかなか浸 透しなかっ
たことで す。S a le s fo r c e は 機 能 が 豊富 なので
すが、ごくシンプルにしか活用しない当社にとっ
ては、負 担となっていました。
使 い 込むためには一定の I T リテラシーが求め
られるためか、現 地での利用者 が増えませんで
した。入力されている情報も少なく、それでいて、
必要以上のコストがかかります。
本社から手厚い指導ができればいいのですが、直
接海外拠点に赴くことは難しく、十分な時間を取
ることもできません。経営層から見直しを求めら
れ、対策を考えることになりました。
導入企業紹介
サラヤ株式会社
本社所在地:
〒546-0013
大阪市東住吉区湯里 2-2-8
代表:
代表取締役社長 更家悠介
設立:
1959 年(昭和 34 年)
(創業 :1952 年)
資本金:
4,500 万円
従業員数:
グループ全体 1,800 人(うち正社員 1,120 人)
2014 年 10 月末現在
事業内容:
家庭用及び業務用洗浄剤・消毒剤・うがい
薬等の衛生用品と薬液供給機器等の開発
製造・販売、食品衛生・環境衛生のコンサ
ルティング、食品等の開発・製造・販売
URL:
海外拠点:
http://www.saraya.com/
http://worldwide.saraya.com/
自在にカスタマイズでき、現地社員のリクエストに
も即座に応じられます。
どのようなカスタマイズをしていますか
河合氏:例えばお客様の詳細画面に、市場カテゴ
リーの項目を増やしています。この項目で、特定
の市場分類、製品分類に当てはまるお客様をフィ
ルタリングすることができ、顧客分析に役立てて
います。
最もカスタマイズしたのは「問い合わせ」画 面
の登録項目です。従来、海外拠点からお客様の
クレームが通知される場合、必要事項の聞き取
Zoho CRM を採用した決め手を教えてください
りに何度もメールでのやり取りが発生していまし
河合氏:理由としては 3 つあります。
1 つ目は、コスト要件をクリアしていること。以前 た。そこで、Zoho CRM の「問い合わせ」画面
と比較して Zoho CRM は半分ほどの費用で運用で をクレーム登録用にカスタマイズし、まずはそこ
きます。これは経営層にとっては大きな魅力にな へ入力するよう、運用を変更しました。海 外の
ります。2 つ目が使いやすいインターフェースです。 営業担当が入力すると、拠点マネージャと本 社
画面がシンプルで、ボタンや操作ステップも少な 担当者に通知が届き、以降、本社のワークフロー
く、現場のスタッフからも「入力しやすい」とい にのっとって処理されます。これによってクレー
ム処理への対応がスムーズになりました。
う評価を得ました。
3 つ目が容易なカスタマイズ性です。Salesforce
Zoho CRM をどのように活用していますか
を使っていた頃は些細なカスタマイズも外注してお
り、これもコストを押し上げる要因となっていまし 河合氏:まずは営業担当者の日報です。日報は
た。しかし、Zoho CRM は本社の担当者レベルで 必ず Zoho CRM へ入力するよう求めています。
Zoho CRM にリプレース
コスト、操作性、
カスタマイズ性を評価
ZJMS150313101
入力しないと仕事をしていないことになるため、
さすがに徹底して入力されています。Zoho CRM
はスマートフォンからも入力できるので、外出が
多い営業担当者にとっても使いやすいようです。
入力された日報は、設定によって週次 / 月次で
拠点担当者に送られます。以前は、積極的に情
報を取りに行く必要がありましたが、この設定に
より、自動で情報を得られる仕組みが整いまし
た。また、展 示会で見つけた見 込み客の登 録、
商談の開始、以降のステータス管 理まで Zoho
CRM で実施しています。
複数拠点での情報共有を実現
海外スタッフとのつながりを実感
Zoho CRM の導入効果をお聞かせください
河合氏: 最大の効果は海外拠点との情報共有が
実現できたことです。以前は CRM に情報を入力
する人が限られていましたし、情報量も多くはあ
りませんでした。また、拠点によってはエクセル
で情報管理をしているところもあり、このような
場合、各担当者によってフォーマットがバラバラ
という事も珍しくありませんでした。一方、Zoho
CRM に切り替えてからは、入力内容やフローが
整備され、情報の標準化が進みました。現場ス
タッフの活用頻度も増え、情報を閲覧する機 会
にもつながっています。結果として、グループ全
体の一体感も促進されました。
▼ Sanilavo シリーズ(トイレアメニティの新商品ライ
ンナップ)
一方、Zoho CRM では常に最 新の 情 報 がアップ
デートされています。画面を開けば世界中の営業
活動や顧客情報に触れることができ、「そこに海
外のスタッフがいて、つながっている」という実
感がわきます。経営層だけでなく、現場のスタッ
フもグループの一体感を感じているようです。
海外事業本部では「One サラヤ」という言葉をよ
く使います。人同士のつながりを大切にして、グ
ループ内の一体化を目指そうというキーワードで
す。これを支援するツールとして Zoho CRM は大
変役立っています。グローバル展開を目指す企業
にとってはありがたいツールです。
Zoho CRM の活用拡大
Zoho レポートで売上情報を分析
▼ Zoho CRM のホーム画面。海外拠点のクレーム情
報と活動履歴、リードの最新情報を参照できる。
集 約し、加工・分析できる環 境を構 築しました。
ここにも Zoho の製品が役立っています。今後は、
収集した情報をいかに分析し、今後の戦略へ生か
していくかに注力したいです。
残っている課題はありますか?
河合氏:Zoho CRM の導入はまだ始まったばかり
です。いよいよこれから、他の拠点への展開を本
格化させていきます。現在タイへの導入を進めて
グローバル展開と Zoho CRM の関係について、
いますが、タイは東南アジアでも主要な拠点です。 コメントをお願いします
タイに基盤を構築することで近隣の ASEAN 諸国 河合氏:Zoho CRM は入力しやすいこと、カスタ
への展開も広がると期待しています。
マイズが容易なことから、現地社員にも受け入れ
られやすいと思います。また、多言語・マルチデ
ほかに今後の展開があれば教えてください
バイスに対応しているなど、グローバル展開に即
河合氏:現在、海外 15 の拠点から、売上情報を した性能を備えています。今後も、活用方法の提
収集する仕組みを構築しています。会計システム 示などで、更なるご支援をお願いしたいと思って
まで全世界共通にするのは莫大なコストと時間が います。( 終 )
かかります。そこで、各 拠点の会計システムから
データをエクスポートする仕組みを設け、それを
Zoho レポート(Zoho が提供する BI システム)に
▼ Zoho レポートで作成したグラフ。各拠点から集めたデータを集約。
Zoho CRM が、拠点同士の関係を強固にしたとい
うことでしょうか ?
河合氏:はい。コミュニケーションはメールでもで
きますし、情報の伝達はファイル転送でも可能で
す。しかしそれらではどうしても時差を感じ、海
外拠点の存在を遠く感じてしまいます。
・このリーフレットの記載内容は、2015 年 3 月現在のものです。記載されている内容は事前の予告なしに変更する場合があります。
・本文中に記載されている会社、ロゴ、製品の固有名詞は各社の社号、商標または登録商標です。