受信アンテナ④ 受信アンテナ①④固定ジグ 受信アンテナ① 静電気放電発生箇所検出方法及び検出装置 (特許第4931252号) 1m 制御用PC +計測器 受信アンテナ② 受信アンテナ③ 3m 3mもしくは6m 3mもしくは6m 位置合わせ用ジグ 疑似放電源 3m い ち お し 概 要 本発明は,様々な実環境に,短時間で精度 良く,静電気放電検知装置を設置し,放電 を検知したら,その発生源を効率的に特定 する技術です。電子関連業界をはじめ,放 電現象が問題となる幅広い分野で活用でき ます。 静電気,放電,特定, 検知,検出,双曲線法 キ ー ワ ー ド 本発明は,電子関連の製造現場などで深刻化している,静電気放電トラブルに対応 するため,複数の受信アンテナを製造現場に精度良く設置し,放電を検出したら, 双曲線法を用いて放電源の三次元座標を瞬時に算出し,放電源の位置を精度良く特 定することができます。アンテナの設置と放電源の特定の際,レーザー距離計を用 いる事で,条件の異なる様々な環境でも,精度良く,効率的に作業できることを特 徴としています。 【技術分野】 本発明は,静電気放電の発生を検知し,発生座標を算出し,発生位置を特定する方法や装置に 関するものです。 【課題】 従来の放電検知機では,放電発生を知らせるLED表示やブザー音を頼りに,試行錯誤しなが ら発生源を探し出していましたが,検出範囲が狭く,レスポンスも遅い等の問題がありました。 このため,広い領域を一度に監視することは非常に困難でした。 【解決手段】 本発明に基づく装置は,計測器(デジタルオシロスコープ),制御用PC,4本の受信アンテ ナ,アンテナ固定治具等で構成されています。監視領域の近くに,受信アンテナ①を設置する 場所を決め,レーザー距離計を用いた位置合わせ治具を用いて,残り3本のアンテナをX軸, Y軸,Z軸上の任意の距離に設置します。静電気放電が発生したら,静電気放電に伴う電磁波 が各アンテナに到達した時間差とアンテナ間の距離情報をもとに,双曲線法を用いて放電源の 三次元座標を瞬時に算出します。算出された座標(放電源)の位置を特定する際は,受信アン テナ①をレーザー距離計の位置合わせ治具に交換し,算出された放電源までの角度情報や距離 情報をもとに,レーザー光を放電源へ向けて照射し,反射板までの距離を確認することで,放 電源の位置を短時間で高精度に特定することができます。 可視レーザー距離計 可視レーザー測位計 (方位,仰角調整機能あり) 反射板 6.0m 照射角度 調整治具 三脚 Y Z 上端:+90度 測定基準点 (回転軸の中心) 仰角 X 受信アンテナの設置 放電源 下端:-33度 方位角:360度 三脚 可視レーザー距離計 (照射角度調整治具) レーザー光 測定 基準点 反射板 Y Z 可視レーザー距離計を用いた位置合わせ治具 (照射角度調整治具) 鹿児島県工業技術センター X 放電源の特定 5 担当者:生産技術部 尾前 宏
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