猪瀬 武則 - 日本体育大学

担当授業科目に関する研究業績書
氏名
猪瀬 武則
職位
所属学部・学科等
児童スポーツ教育学部 児童スポーツ教育学科
学位
博士(教育学)(広島大学)
担当授業
著書、学術論文等の名
単著
発行又は
発行所、発行雑
科目名
称
共著
発表の年
誌又は発表学会
の別
共著
月
平 成 21
年4月
等の名称
日本文教出版
初等社会
小 学 校 の社 会 科 を 読 み
解く
教授
概要
新学習指導要領で要求される「知識・技能の習得」と「思考力・判断力・表現力等の育成」
に関して、「公民的資質の基礎を養う」小学校社会科の内容構成、指導計画作成から展開
されている。担当部分は、3,4,5学年の経済教育の構成の仕方と指導展開である。新指
導要領で提示された「価格と費用」の記述についての具体的展開、「金融教育」の扱い方な
どが、戦後学習指導要領の歴史的経緯をふまえて論述されている。
執筆箇所:pp.52-58.
編集:加藤幸次、明石要一 共著者:猪瀬武則・他18名
6 小 学 校 社 会 科 におけ
る経 済 教 育 内 容 の検 討
—改訂学習 指導要 領の
核心と革新」
単著
平 成 21
年3月
弘前大学教育学
部 研 究 紀 要、クロ
スロード、13 号
新学習指導要領の小学校社会科の経済教育内容を分析し、歴史的経緯と共に評価的位
置づけをした。「価格や費用」が盛り込まれ、歴史的には復活増補であるが、具体的な展開
では、利潤概念の導入、需要供給法則の展開など、経済教育の基本概念を扱う教材構成
の必要性を示唆している。同時に、概念と価値の統一的育成、金融教育の具体的展開な
ど、今後の課題である。経済教育の基礎を拡充する点で、今次改訂を高く評価することが
できる。
掲載頁:pp.1-6
初等生活
英国スコットランドの教
員養成: グラスゴー大学
教育学部の場合
単著
平 成 18
年3月
教 員 養成 学 研 究 ,
第1号
グラスゴー大学教育学部の小学校教員養成システムやカリキュラムを検討し、特に、教育
実習システムの構成を検討した。小学校教員養成カリキュラムは、小学校の授業科目に応
じた実践的内容構成であり、小集団や全体集団、選択的コース設定によって、個人の志向
性を尊重した複線型のカリキュラムでもある。また、教育実習は、中核的教育実習と発展的
教育実習の二つに構造化されていることである。この質・量共に充実した実習を行うことに
よって、実践的で現場志向の学部教育が果たされている。
掲載頁:pp.17-26
1
初等社会
科教育法
教科 教育 法をコアとした
体系的「授業力基礎」養
成 カリキュ ラムの在 り方
-- 「教 職 実 践 演 習 ・教 科
等の指導力」養成を想
定した FD 的研究
共著
平 成 21
年3月
日本教育大学協
会研究年報、第
27 号
小中学校の授業力の基礎を確定させるために、全ての教科教育法の体系的整合化を図っ
た研究である。これは教職実践演習も視野にいれた小学校、中学校の全教科の実践力・
指導力を洗い出し、相互討論を経て完成させた。猪瀬は全教科の整合化作業及び小学校
社会科・中学校社会科のシラバスと授業力基礎の全技能を提示し、参加型・参画型の指
導計画を提示した。
共著:大谷 良光, 太田 伸也, 猪瀬 武則他9名
掲載頁:pp.319 -331
経済概念を形 成する小
学校社会科の授業構成
ー「そよ風 島 のジ ャワの
樹」の場合
共著
平 成 18
年3月
弘前大学教育学
部研究紀要クロス
ロード、第10 号
小学校社会科で、経済概念を形成する授業構成「そよ風島のジャワの樹」を開発し、その
実践を提示した。小学校社会科では、願いや工夫を基盤とした社会機能・相互依存を学習
するものとなっているため、経済教育が不全である。そこで経済概念を習得するシミュレー
ション教材を開発し、実践することによって改善した。これによって、子どもが、経済的意思
決定を図るための基礎を形成する道筋を確認することができた。
共著者:猪瀬武則、須藤早苗
掲載頁:pp.21-32
文部科学省検定の社会
科教科書
共著
平 成 21
年3月
日本文教出版
子どもの主体的な探究学習を組織できるよう基礎的知識・技能の習得、思考力・判断力・
表現力の育成を目指す活用も含めた単元の展開を示し、以下を編集した。
第3・4学年(上)3単元(1〜116頁)
第3・4学年(下)3単元(1~138頁)、
第5学年(上)2単元(1~98頁)
第5学年(下)3単元(1~104頁)
第6学年(上)歴史8単元(1~162頁)
第6学年(下)政治2、国際2単元(1~76頁)
の全ての単元について編集した。これらの教科書には、小学校社会科の教科目標や児童
観、教材観、評価観の全てが含意されている。
監修:加藤幸次、明石要一 編集・執筆:猪瀬武則・他31名
初等生活
科教育法
生きることの意味を分か
ち合うキャリア 教 育の構
想ー青 森キッズ商 店街
の場合
共著
平 成 20
年3月
弘前大学教育学
部研究紀要クロス
ロード、第12 号
低学年から高学年にいたるキャリア教育実践を報告した。地元のお店を模擬的再現し、そ
こでの売り買いを通して、小学校学習指導要領生活編の内容構成の視点にある「身近な
人々との接し方」「地域への愛着」「生産と消費」などを、キッズ商店街で模擬的に体験させ
ることができた。生きることの意味を、キャリア教育の視点、また、具体的な活動や体験を通
して学ぶとともに,自分と対象とのかかわりを重視する生活科の内容の基本構造から説明し
2
た。
共著者:猪瀬武則、平川公明
掲載頁:pp.11-25
社会科教
育実践論
社 会 科 教 育 実 践ハンド
ブック
「意思 決定としての社
会科の授業づくりと評
価」
歴史構 成主 義による小
学校社会科の授業構成
−『津軽安藤氏は武家か
商人領主か?』の場合−
共著
平 成 23
年9月
明治図書
小学校社会科から高等学校公民科までの「思考力・判断力・表現力」を「意思決定」として
とらえ、その授業づくりの方法と評価の方法を例示した。1970年代米国から移入され、日本
で独自の展開を見せた意思決定能力育成研究の歴史的経緯をもとに、科 学性と価値判断
をさせることが、思考力・判断力・表現力育成と同等であることを論じた。具体的な意思決
共著
平 成 16
年 10 月
弘前大学教育学
部研究紀要、第
92
定の「指導計画」を「年金未納問題」として提示し、具体的評価項目を示した。
編者:全国社会科教育学会
掲載頁:pp.37-40
歴史構成主義による小学校歴史授業の構成プランと実践を提示した。その主張は、子ども
による歴史の構成を図るために、歴史構成主義、批判的合理主義の再定置と意思決定過
程の整合による歴史授業変革である。具体的な授業モデルと実践では、未だ解明途上に
ある「津軽安藤氏」を扱うことにより、確定した「科学の成果」を注入するのではなく、批判的
合理主義による「歴史する」行為によって、子ども自身による歴史の構成を図ることを可能
にした。
共著者:猪瀬武則、相馬昌久
掲載頁:pp.27-37
小学校 社会 科における
実践的意思決定能力育
成—『雪国のくらしーロ
ードヒーティングをどこに
作るか?』の場合
共著
平 成 16
年3月
弘前大学教育学
部 研 究 紀 要 クロ
スロード、第 8 号,
通巻 48
実践的意思決定能力を育成する授業モデルと具体的な小学校社会科の授業実践を提示
した。実践的意思決定能力育成に関して、自己利益的感情と価値関係的感情の相克を図
り、より高次の価値観形成を図る上での中間項として、「他者関係的感情」による理論モデ
ルを提示した。実践では、「ロードヒーティングをどこに作るか?」という論争問題から、その
設置場所についての実践的意思決定を図った。
共著者:猪瀬武則、相馬昌久
掲載頁:pp.9–18
3