日本産業看護学会第４回学術集会プログラム（総会・一般演題の発表を除く）第1日目 11月14日（土） 12:40～13：20 学術集会のテーマにある「しあわせ職場」とは働く人々と雇用主の双方が、「生きがい」、「やりがい」、「成果」を共有できる職場のことです。産業看護職は、それらを阻害する要因を明らかにし、課題解決への支援を行うという役割を担っています。職場における課題解決会しあわせ職場と産業看護の発展のプロセスを通して、職場に「しあわせな風土」という、新たな価値観長を浸透させることができたら、すばらしいのではないかと考えました。講産業保健分野において、より一層研鑽をはかるために、私たち看護演職者のネットワークの強化が求められています。産業看護に携わる方のみならず、医療・保健・看護・介護など、幅広い分野でご活躍の島根県立大学看護学部皆様方にも産業看護活動を身近に感じていただきたいと願っており落合のり子ます。基調講演対話型組織開発と健康いきいき職場づくり甲南大学経営学部 13:30～14：50 1980年代から、従来の診断型組織開発に代わる新しい考え方・手法として多くの対話型組織開発が提案されています。その中でも最も初期に提案され、研究蓄積も豊富なAI(Appreciative Inquiry)について、私の経験も交えながらお話しさせていただきます。基本的な考え方から応用例、そして批判まで幅広くトピックを取り上げていく予定です。お気軽に聞いていただければ幸いです。北居　明ーワョックシ産業看護職の現場力を伸ばす “チーム・ミーティング”体験島根大学保健管理センタ－松江プメンタルヘルス対策の一助～運動の効果と実践的活用方法～ーセミナ 15:00～17：30 ストレスチェック制度がいよいよスタートします。メンタルヘルス対策の一次予防に組織として取り組むには、医療保健スタッフも組織開発の技法を学び、経営者の信頼を得る健康支援のあり方を身につけることが有用ではないでしょうか。このワークショップでは、現実の問題をテーマにチーム・ミーティングを繰り広げる実践手法を体験します。ミーティングは「質問」してそれに「答える」方法で進めていきます。「質問」によって脳が活性化し、そしてチームに共有・共感が生まれ、自分も周囲も成長する機会になります。これからの職場環境改荒川長巳善に役立つ手法を､この機会に是非体験してみましょう。大阪労災病院　治療就労両立支援センター（産業理学療法士） 1 浅田史成こころもからだもリフレッシュ！～　ピラティス　～ーセミナ 2 懇親会 15:00～16：30 メンタルヘルス対策としては、4つのケアが有名です。しかし、ストレスに強い心にするための対策も必要ではないでしょうか？　実は運動はメンタルヘルス不調の予防，改善に効果的です。運動には時間と場所が必要で、機器などを使用するイメージが強いのですが、私は日常生活や職場での活動の際に手軽にできる運動を推奨しています。このセミナーでは、運動の効果を知っていただき，どのような場面で運動を勧めるのかということを提示したいと思います。中尾労働安全衛生コンサルタント事務所ワーク＆ヘルス 16:30～17：30 「ピラティス」は約１００年前にドイツ人のピラティス氏が、アメリカでダンサーの怪我予防のエクササイズとして提案したものです。当初はコントロロジーと呼ばれていました。（造語でコントロール・ロジックの意）。現代は医療従事者が改訂し、姿勢の改善や痛みや怪我の原因となる動きのくせを修正し、リハビリテーションの要素が含まれています。「ニュートラル」を感じることができ、また基礎代謝アップにもなります。体を動かすことでこころとからだをリフレッシュ！しましょ中尾由美う。軽装でお越しください（スカートは不可です）。学生食堂を会場にノンアルコールのパーティ 18:00～21：00 島根の秋の味覚をご堪能ください。アトラクション：伝統芸能「石見神楽」ヤマタノオロチをご鑑賞いただけます。 11月15日（日）第2日目 10:00～11：30 近年、職場のメンタルヘルスの一次予防の新しい枠組みとして、いき健康いきいき職場づくりの実践いきとした労働者、および一体感のある職場づくりによって、組織の～従来の職場環境改善活動からの展開～生産性の向上を目指す「健康いきいき職場づくり」が注目されています。本シンポジウムでは、従来の職場環境改善活動から健康いきい帝人株式会社　人事総務部健康管理室　道村　緑き職場づくりへとシフトした帝人株式会社の事例を取り上げ、産業保健スタッフ、現場の管理者の双方の視点から、健康いきいき職場づく帝人株式会社　人事総務部健康管理室りを実践していく上でのポイントを検討していきます。演者は3人とし、東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野客員研究員活動事例を各20分で発表の後、全体討議を20分行います。シンポジウム関屋　裕希帝人コードレ株式会社　島根工場　特別集会波多野詠治 11:30～13：20 本委員会は、産業看護の専門性の確立に必須である産業看護学の体系化を目指し、実践を基に集団・組織に対する看護診断を作成しメンタルヘルスに関する看護診断を考えるています。特別集会では、既に作成した看護介入、看護診断の作成方法を紹介し、その上でメンタルヘルスに関する診断名（課題となる集団・組織の状況）と、その根拠（関連/危険因子）、支援目標（アウト産業看護学体系化委員会カム）、看護介入を結びつけた一連の看護診断について、実践活動から一緒に考えます。「看護診断は学生以来・・・」と思われる方もどうぞ気負いなくご参加ください。伊藤美千代ほか参加を希望される方には、当日受付でランチ券をお渡しします（先着 50名）。 11:30～13：00 職場の風土改善を意図したメンタルヘルス問題ラウンドテーブルでは、テーマについて自由な雰囲気のもとで意見交換や対話を行い、効果的な保健師活動や自分自身の保健師としてへの保健師による支援事例のあり方、明日の業務の活力を得ることを目的としています。参加者産業医科大学産業保健学部はテーブルを囲んで話題提供者により問題提起されたテーマについて昼食を摂りながら自由に意見を交わします。参加を希望される方は、当日受付にて参加チケットをお渡しします高波利恵 (10名限定）。ーラウンドテブル 13：30～15：00 医療機関・介護施設は、暴力・ハラスメントが発生しやすいハイリスクな職場です。暴力・ハラスメントの被害は、従業員の心身の不健康＜公開講座＞暴力・ハラスメントのない医療機関・介護施設をにとどまらず、退職、死亡、自殺など、その影響は多大であり、かつ特深刻です。別目指して従業員の健康や幸福を守るために、暴力・ハラスメントのない職場づ講～産業看護の視点から～くりが何より重要です。今回、被害事例を通して、安全で安心で健康演で働くことのできる職場環境について、産業看護職の立場から提案筑波大学　医学医療系します。三木明子研修会＜アセスメント能力向上研修会＞アセスメント能力を高めるために～集団・組織のアセスメントを中心に～さんごの会 15：30～17:00 日々の産業保健活動にアセスメントを生かせていますか？アセスメントは大切なプロセスであり、アセスメントから始まる看護過程を的確に実践することが、効果的な支援を生み、産業看護職としての役割を存分に果たすことにつながります。本研修では、産業看護過程におけるアセスメントの基礎、産業看護アセスメントツールを用いた組織・集団アセスメントの方法をご紹介いたします。また、事例を用いた演習も行いますので、アセスメントツールを用いたアセスメントの実践的な力の習得が目指せます。本研修会に参加を希望される方は、１０月16日(金）までに「さんごの会事務局」（35ｓａｎｇｏｎｏｋａｉ@gmail.com)までメールにてお申し込みください。研修費は無料です。伊藤雅代、中村華子、河野啓子