。 * " < > < > 四 * " < > < > 日 * " < > < > 凹 * " RI venographyで肝描出をみた下大静脈閉塞の一例 佐藤友保,祖母井努,佐藤誠,松浦栄 はじめに げられている 。 白験例では画像的には短絡や標識 静 脈 系 の 閉 塞 が 疑 わ れ た 症 例 で は 、 RI venogra- の問題は否定的で、下大静脈閉塞そのものが肝描 phyは 簡 便 な ス ク リ ー ニ ン グ 検 査 と し て そ の 果 た す 出の原因と考えられた。 役 割 は 大 き い 。 今 回 我 々 は RI venography施 行 時 ここで、下大静脈閉塞時の側副路を整理してみる に興味ある所見を呈した症例を経験したので若干 と( 表1)、第 一 に 上 行 腰 静 脈 ・ 椎 骨 静 脈 叢 ・ 奇 静 の文献的考察を加え報告する 。 脈 系 を 介 す る centralchannel、 第二 に 尿 管 静 脈 ・ 症 例 :4 7 歳 、 女 性。 性腺静脈・腎静脈から奇静脈を介する Intermediate 1988年 上 行 結 腸 癌 に でhemicolectomy施行した。 92 channel、 そ の 他 の 経 路 と し て 下 腸 間 膜 静 脈 か ら 門 年 3月 の C Tで 後 腹 膜 リ ン パ 節 腫 大 が 認 め ら れ た 脈へ流入する経路・腹壁静脈などの表在静脈を介 が 経 過 観 察 さ れ て い た 。 以後自覚的には順調で、あ す る 経 路 な ど と 大 き く 3種 類 に 大 別 さ れ る よ う で ったが、 92年 8月 頃 よ り 、 右 下 肢 の 浮 腫 に 気 付 い ある 。 た。 C Tを 撮 影 し た と こ ろ 後 腹 膜 に 累 々 と し た リ 以上をもとに白験例での肝描出の機序について考 ンパ節腫大を認め(図1)、下大静脈閉塞が疑われ えると、側副路としての門脈の直接の描出は得ら た。これが浮腫の原因と考えられたが、浮腫の左 れなか ったが、肝全体の描出があり門脈系側副路 右 差 が 説 明 し 難 か っ た た め RI venographyカヲ包行 が 示 唆 さ れ た 。 こ れ に は hemorrhoi d a lplexusから された。 IMVへ 流 れ る 側 副 路 の 関 与 が 示 唆 さ れ る 。 また、 venographyは99mTc-MAA一 回 148MBqをそれぞれ 肝 門 部 へ の 限 局 性 hot spotの 形 成 に は 腹 壁 静 脈 か の足背静脈より注入し、テーブル移動を行ないな ら傍瞬静脈への側副路の関与が示唆される 。文 献 がら撮影した。浮腫の認められた右下肢では(図 2 的には左葉が描出されることが多いようだが、自 右)、上行する RIは 骨 盤 部 で 多 彩 な 側 副 路 を 形 成 験例でも位置的には左葉内側区の可能性が高いも し 、 肺 に 到 達 し た 。下 大 静 脈 は 描 出 さ れ な かった。 のと思われた 。 肝描出を認めたため腹部のs t a t i c像を撮影した(図 まとめ 3) 。普 通 で は み ら れ な い 肝 臓 全 体 の 描 出 と 、 肝 門 RI venography施 行 時 の 肝 描 出 は 、 比 較 的 稀 な 所 部 の 部 分 的 な hot spotという 2種 類 の 肝 描 出 が 認 則副路の状況を示唆し得る重要な所 見であるが、 f められた 。 見と考えられた。 一方浮腫のない、左下肢からの造影でも下大静脈 参考文献 1)Dat zF .L.:Gamut i nn u c l e a rm e d i c i n e,P1 4 1 .L ange,1 9 8 7 . A p p l e t o n& 2)EdeburnG.F .e ta l:A p p e a r a n c eo fl u n gs c a ni n 9 8 5 . Ve n aeCavaeo c c l u s i o n:AJR 1 4 5: 2 7 3 2 7 4,1 は描出されず、正中やや左側に上行腰静脈が描出 された(図 2左)。 し か し 、 こ れ 以 外 に は 明 ら か な 側副路は認められなかった。 ( ~干描出は右下肢venography 時のものである) 頭部の撮影を追加したが、脳や甲状腺の描出はな く 、 腹 部 で も 腎 臓 や 牌 臓 の 描 出 も な か っ た。 以上の結果から下大静脈および右総腸骨静脈に閉 塞があると考えられ、浮腫の左右差は閉塞部位と 側副路の状態の左右差によるものと考えられた。 考案 Gamut i n Nuclear Medicineをみると、肺血流シン チでの肝描出の原因として、 COMMONとしては、 下大静脈・上大静脈閉塞、 UNCOMMON and RAREと し て 右 左 短 絡 、 放 射 性 医 薬 品 の 問 題 が あ 国立福 山 病 院 放 射 線 科 1 8- 一山陽核医学力ンファレンス記録集 1 6( 1 9 9 3. 3 ) 図 1 . CT像 . w 図2 . 四 mT c-MAAv en o gr a p hy 図 3.腹 部 statlc像 表1 下大静脈閉塞時の側副路 l .C entr a 1channels Ascend 姐 gl umbars V e r t e b r a lvenousp l e x u s e s A巧TgOS-hemiazygossystem 2.Intermediatechannels U r e t e r i cv e i n s Gonadalv e i n s R e n a l a 勾r g o ssystem a 1systemv i aIMV 3 . P o r t ands u p e f i c i a 1r o u t e s IMV →PV E p i g a s t r i cv e i n s C i r c u m f l e xi l i a cv e i n s 。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~日~~~~~~~~。 19ー
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