水稲栽培統一事項(YES!clean) H27産 壮瞥町こだわり米を作ろう会 1 作 型 作 型 (肥料、農薬) 播種期 移植期 収穫期 中間地帯・低地土(乾) または・火山性土、 4月15日~4月20日 5月15日~5月25日 9月20日~9月25日 うるち(移植) 栽培管理カレンダー 月 旬 作型 上 2月 中 下 上 3月 中 下 移植栽培 上 4月 中 下 ○ は種 上 5月 中 下 上 6月 中 下 いもち病 (移植) 8月 中 下 移植 上 9月 中 下 上 10月 中 下 ■■■ 収穫 (○) 藻類 ● 種子消毒 ▲ ● ● ▲ カメムシ(アカヒゲ ホソミドリカスミカメ) ◎ ▲● ▲ ◎ ▲(◎) 畦畔で発生予察 イネドロオイムシ 上 出穂 開花 施用時期 主 要 病 害 虫 発 生 時 期 7月 中 下 △ ④ 除草剤 上 水田で発生予察 ▲ (苗箱施用) イネミズゾウムシ ◎ ▲ (苗箱施用) ヒメトビウンカ ◎ (苗箱施用) ▲ ◎ (◎) 吸汁害防除要否判断 【凡例】 作型図 ○は種、△定植(移植)、■■■■収穫、▲その他栽培管理法等 主要病害虫発生時期図: ──発生時期、○基幹防除時期、(○)臨機防除時期、▲発生状況調査等 (○内数字は成分数) ◎同時防除(同一薬剤で複数の病害虫を対象) (◆)条件付き防除 ●:生物防除 2 品 種 ほしのゆめ、ななつぼし、おぼろづき、ゆめぴりか、空育172号 3 施肥・土づくり (1) 土壌区分及び土壌診断に基づき、適正施用を行なう。 (2) 土づくりとしては、稲ワラの持ち出しを基本とするが、土壌は乾田タイプで窒素肥沃土 が低いために、排水良好田においては稲わらの秋鋤込みとする。6月中~下旬、7月下旬 頃の中干しと溝切りの徹底により透排水性の向上と施肥の適正化を図る。 (3) 低蛋白米生産を目指すためには、土壌診断による地力窒素とケイ酸の肥沃度を把握して、 最適な施肥窒素量とケイ酸資材の投入を行う。尚、土壌診断は全筆の実施を目指す。 (4) 土づくり資材の施用量 資材名(商品名) 使用量 用 途 使用時期 ケイカル 60kg/10a ケイ酸補給 前年収穫終了後から5月上旬 (5) 窒素肥沃土が低いため、有機質肥料を施用し土づくりを行なう。 (6) 有機物の施用量 ① 有機物の種類・使用量(乾物重 300kg でたい肥類1t 換算) ほ場副産物 施用量(kg・t/10a) 窒素成分量( kg/10a) 施用時期 稲わら鋤き込み 416(乾物重) 0 前年9月下旬 窒素成分量計 - 0 - - 7 - 4 化学肥料の施肥量 (1)肥料の施用基準 ①(土壌:低地土(乾) 窒素肥沃土水準:低 たい肥等有機物換算:有) 総窒素施用量 化学肥料施用量 たい肥等有機物施用北海道慣行レベル 分析項目 上限値(kg/10a) 上限値(kg/10a) 量下限値(kg/10a) (化学窒素) 湛水培養窒素 ②(土壌:火山性土 分析項目 湛水培養窒素 8.5 7.0 1.0 10kg(3割減) 窒素肥沃土水準:低 たい肥等有機物換算:有) 総窒素施用量 化学肥料施用量 たい肥等有機物施用北海道慣行レベル 上限値(kg/10a) 上限値(kg/10a) 量下限値(kg/10a) (化学窒素) 8 (2)肥料の銘柄・使用例 1)低地土(乾) ① 施肥例(基肥有機質同時施肥) 銘 柄 名 項 目 水稲ペレット250 有機入化成肥料 有機 N-2.4 % 全 体 窒素成分量計 うち化学肥料由来分 うち有機物由来分 ② 施肥例(化学・有機質肥料別施肥) 銘 柄 名 項 目 水稲用264 化成肥料 または トモエ化成肥料12号 化成肥料 (8-7-5) マイフィッシュ 有機質肥料 有機 N-7 % 全 体 窒素成分量計 うち化学肥料由来分 うち有機物由来分 2)火山性土 ① 施肥例(基肥有機質同時施肥) 銘 柄 名 項 目 水稲ペレット250 有機入化成肥料 有機 N-2.4 % 全 体 窒素成分量計 うち化学肥料由来分 うち有機物由来分 ② 施肥例(化学・有機質肥料別施肥) 銘 柄 名 項 目 水稲用264 化成肥料 または トモエ化成肥料12号 化成肥料 (8-7-5) マイフィッシュ 有機質肥料 有機 N-7 % 全 体 窒素成分量計 うち化学肥料由来分 うち有機物由来分 6.5 1.0 10kg(3割減) 使用量(kg/10a) 窒素成分量(kg/10a) 施用時期 基肥 70 基肥 8.5 5月中旬 計 70 基肥 8.5 6.8 1.7 - - - - - 使用量(kg/10a) 窒素成分量(kg/10a) 基肥 58 基肥 7.0 基肥 (87) 基肥 21 計 79 施用時期 5月中旬 (7.0) 5月中旬 基肥 1.5 5月中旬 基肥 8.5 7.0 1.5 - - - 基肥 - - 使用量(kg/10a) 窒素成分量(kg/10a) 施用時期 基肥 66 基肥 8.0 5月中旬 計 66 基肥 8.0 6.4 1.6 - - - - - 使用量(kg/10a) 窒素成分量(kg/10a) 基肥 54 基肥 6.5 基肥 (81) 基肥 21 75 計 - - - 8 - 施用時期 5月中旬 (6.5) 5月中旬 基肥 1.5 5月中旬 基肥 8.0 6.5 1.5 - - - 基肥 5 病害虫防除 (1)節減対象農薬の使用基準 成分使用回数:11成分回数以下 北海道慣行レベル22回の5割減 種子消毒:1成分+(生物農薬等 2成分) 除 草 剤:臨機防除 育苗箱 0~1成分、初中期一発剤 2~3成分、後期剤 0~1成分 茎葉散布:臨機防除 5~8成分+(天然由来物質 5成分) (2)防除薬剤低減のための技術 ① 病害虫の発生予察により、必要最小限の防除とする。 ② 病害の耕種的防除を実践するため、地力窒素に基づく施肥を実施する。 ③ いもち病は BLASTAM による発生情報の提供を受け防除日を設定し、特にカメムシ の防除は、各自がすくい取り調査結果に基づく追加防除の要否を判断する。 ④ 病害虫の発生源である畦畔等の草刈り3回を徹底する。 (3)病害虫防除の薬剤 ①節減対象農薬(化学合成農薬から有機 JAS で使用可能な化学合成農薬を除く) 基幹・ 薬剤 成分 項目 農薬名 使用量 10a 対象病害虫等名 使用時期 臨機 成分数 回数 テクリードCフロアブル 200 倍・24 時間浸漬 (2 剤)1 剤 1回 苗立枯病 4月上旬 殺菌剤 タチガレン粉剤 1 箱当たり 3~6g 土壌用 0.5L 1剤 苗立枯病 4月上旬 1回 基幹 タチガレン液剤 500~1,000 倍・使用土壌約0.5L 1剤 苗立枯病 4月上旬 殺虫殺菌 カスラブスタークルフロアブル 1,000 倍(パンクル 300 倍) 2剤 2回 いもち病・カメムシ 7月下旬 殺虫剤 キラップフロアブル 2,000 倍(パンクル 500 倍) 1剤 1回 カメムシ 8月上旬~8月下旬 除草剤 バッチリフロアブル 500 ml・原液湛水散布 3剤 3回 水田1 年生雑草 5月下旬~6月上旬 ルーチンフロアブル 75~100倍1箱当たり0.5ℓ 1剤 4月中旬~5月下旬 殺菌剤 いもち病 1,000 倍(パンクル 300 倍) ブラシンフロアブル 2剤 8月上旬 ルーチンアドマイヤー粒剤 殺虫殺菌 育苗箱1箱(約5ℓ)当たり50g 2剤 いもち病・イネドロオイムシ 4月中旬 ブイゲットフェルテラ箱粒剤 3回 臨機 ~5月下旬 ダントツ水溶剤 200 倍・0.5 ㍑/箱 1剤 イネドロオイムシ、イネミズゾウムシ 殺虫剤 スタークル液剤 10 1,000 倍(パンクル 300 倍) 1剤 カメムシ類 7月下旬~8月中旬 バサグラン粒剤 3~4kg/10a 除草剤 1剤 広葉系残草 6月中~下旬 バサグラン液剤 500~700ml(70~100 ㍑)/10a 基幹 8回 合 計 臨機 3回 計 11回 ※・臨機選択薬剤として雑草の残る圃場ではバサグラン粒剤・液剤(後期剤)、で体系処理する。 ・臨機薬剤として殺菌剤のブラシンフロアブル1剤、殺虫剤のダントツ水溶剤等2剤、殺虫殺菌 剤のルーチンアドマイヤー箱粒剤等2剤、除草剤のバサグラン粒剤等1剤については病害虫や 雑草の発生状況に応じ3成分以内で使用する。またカスラブスタークルフロアブルに含まれる 薬剤成分のカスガマイシンは天然由来物質であり、節減対象農薬成分にはカウントしない。 ②節減対象農薬以外(微生物農薬等 及び有機 JAS で使用可能な化学合成農薬) 成分 項目 農薬名(種別) 使用量10a 対象病害虫等名 使用時期 回数 食 酢(特定農薬) 50倍 1剤 褐条病 4月上旬 (テクリードCフロアブル(銅剤)) 200 倍・24 時間浸漬 1剤 苗立枯病 4月上旬 殺菌剤 バリダシン液剤5 1,000 倍(パンクル 300 倍) 3剤 紋枯病 7月中旬から カスミン液剤(天然由来物質) 1,000 倍 2~1剤 いもち病 穂揃期まで 殺虫殺菌 (カスラブスタークルフロアブル(天然由来物質)) 1,000 倍(パンクル 300 倍) 0~1剤 いもち病・カメムシ 穂揃期まで ※ カスミン液剤(カスガマイシン)の使用は、基本2回とし臨機防除のカスラブスタークル フロアブルを使用した場合は、カスミン液剤としては1回の使用とする。 - 9 - ※ 食酢処理は、穀物酢:酸度 4.2%を50倍液で希釈し、必ず循環式催芽器で溶液を32℃で 循環させ使用する。 6 ① ② その他(管理作業等) 融雪促進 ほ場整備 ・堆肥散布 ③ 育苗管理 ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ ⑬ ⑭ ~ ~ ~ ~ 多雪年は融雪促進資材を散布(3 月中旬) 畦畔・用排水路・水口などの補修(4 月中旬~5 月上旬) 堆肥を散布する場合耕起直前 1.0t/10a(窒素1kg 換算)(4 月中旬~5 月上旬) 育苗後半は、ハウス内最高温度を 25℃以下にし、健苗育成をする(4 月中旬~5 月上旬) 耕 起 ~ 秋耕を基本とする 代掻き ~ 代掻き均平機(ロータリー型)(5 月中旬) 除草剤散布 ~ 代撞き後の日数を考慮して1回処理に止める (6 月上~中旬) 拾い草 ~ ほ場を観察し、2回手取り (7 月上旬) 畦畔草刈り ~ 3回刈り取りして、搬出し堆肥化 (5 月~8 月) 水管理 ~ 特に前歴水温、冷害危険期の水管理、登熱期の土壌水分の保持を図る。(5 月中旬 ~8 月下旬) 溝切り機または防除機車輪跡を活用した透排水性の向上の徹底をする。(6 月中旬 ~7 月下旬) 収 穫 ~ 試し刈りによる適期の判定(9 月中旬) 乾 燥 ~ 2段乾燥による収穫の効率化と過乾燥防止(9 月中旬) 調 整 ~ 整粒歩合 80%を目標に品種にあったライスグレーダ篩い目を選び屑米を完全除去 する(9 月下旬~10 月上旬) 出 荷 ~ 農産物検査基準による出荷と検査時の立ち会い(10 月上旬) わら集積運搬 ~ 持ち出しを基本とするが、排水良好田は、秋鋤込みとする(9 月下旬) - 10 -
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