2015春闘 回答 ・賃上げではない「賃金改定」 組合員平均わずか1000円 ・一時金基準内比6.1月 ・再雇用者の賃上げ、一時金要求にはゼロ回答 ・労働協約改訂 育児のための短時間勤務制度(正社員)の対象者を、小学校第 3 学年までの子を養育する 組合員とする 春闘回答に対する組合見解 ① 今春闘で組合は、賃上げは全労協の統一要求である20,000円、一時金は本給比8. 3ヶ月(基準内比6.78ヶ月) 、労働契約法20条に基づいて、再雇用者の労働条件の 見直し、等要求を絞って交渉に臨んだ。 ② バブル崩壊以降、日本の労働者の賃金水準は下がり続けてきた。今春闘では、昨年に続 き政府の強い要請があり、昨日3月18日に自動車や電機産業では、昨年を上回る賃上 げ回答がなされた。しかしながら、今後多くの中小・下請け企業、非正規労働者の待遇 改善に及ばなければ、労働者の生活は厳しくなるばかりである。 ③ 安倍政権は、大企業に賃上げを促す一方、非正規労働の拡大を企図した派遣法の改悪案 を上程し、残業代ゼロ法をも画策しており、その労働政策は益々格差・貧困を拡大しよ うというものであって、働くものの立場に立っていない。 ④ 組合は、会社に対して誠意ある回答を求めて、3月18日にストライキを実施した。 ⑤ 本日会社から示された回答(通知)は、賃金ゾーンを据え置いた「賃金改定」1000 円 と、一時金は前年実績と同じ基準内比6.1ヶ月であった。組合が強く求めた再雇用社 員の労働条件の見直し要求に対しては、ゼロ回答であった。いずれも組合要求から大き くかい離しており、労働者の購買力を高めるとの観点からも不十分な内容である。 育児のための短時間勤務制度の改定は評価する。回答書には記載がないが、2度に分 けて取得できることも評価。 ⑥ 以上から、全体状況を見れば、本日の回答(通知)は納得しがたいが、回答は持ち帰っ て石油他社含め全体状況を見ながら判断したい。会社も、石油他社、世間の状況を踏ま え必要に応じ再検討してもらいたい。
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