H27 年度事業「ワークショップデザイナー養成講座」 3 時間で映画をつくる!「映画作りワークショップ」 ご近所映画を考える ∼ファシリテーター養成講座∼ 活動報告 五島朋子(地域学部附属芸術文化センター) 大阪を活動拠点として、小中学校、アート・センター、地域の施設等で子どもたちがアー トに触れて体感する芸術体験プログラムの企画やコーディネートを行なっている一般社団法 人タチョナ、メディアを通じて「知る」「表現する」「話し合う」3つの視点で活動する非 営利組織NPO remo[記録と表現とメディアのための組織]というふたつのNPOと連携し、映 画づくりワークショップ、及びこのワークショップの意義を考えチームビルディングやグル ープワークのツールとしての可能性を検討するファシリーテーター養成講座を共同開催した。 映画づくりのプログラムは、フランスの映像作家、ミシェル・ゴンドリーが開発した「映 像ワークショップ」を元に構成されている。少数のメンバーが手作りで、スピーディーに一 本の映画を作り、その場で上映し参加者間でシェアするというもので、大人から子どもまで、 またその日に出会った初対面のグループでもスムーズに映像作品をつくることができるよう に良く工夫されている。とくに「編集しない」「一発撮影(取り直しをしない)」というル ール、短時間の作業という制限をもうけ、シナリオに沿って勢いよく撮影していくことで、 非常にユニークで、表情豊かな映画が完成する。 当日は、ファシリテーター養成講座から参加する5名を含めて、映画づくりには、16名の 参加があり、主催者側で特色やバランスを配慮しながら3グループに分け、3時間余りで3 本のショート・ムービーが完成した。試写後、参加者のグループ作業に対する振り返りを行 ったが、映像作品づくりという内容、短い時間での恊働作業が、創造性を高め活気のあるグ ループ活動へとつながったことが、様々なコメントからも分かり、このワークショップ・プ ログラムの有効性が確認できた。 また、ファシリテーター養成講座では、参加者と講師間で、ワークショップにおけるファ シリテーターの役割、この映画づくりワークショップの特色、他の場面で活かせる要素など について、濃厚な議論が交わされた。 日時:2015年8月1日(日) ファシリテーター養成講座 10:00∼17:30 映画づくりワークショップ 11:00∼16:00 会場:鳥取大学地域学部2440講義室他、地域学部棟内など 参加者:16名(うちファシリテーター養成講座 5名) 講師: 映画づくりワークショップ 蛇谷りえ(NPO remo) ファシリテーター養成講座 蛇谷、小島剛、柳本牧紀(一般社団法人タチョナ)、五島 1 当日の活動の様子。参加者は3グループに分かれ、シナリオ、構成表までを教室で作り、そ れぞれ空き教室や屋外なども使いながら、映像撮影を行った。 (写真撮影:柳本/五島) 2
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