1年団通信 2015年9月8日発行第75号 発行責任者:大野孝之 [email protected] 印 刷 所:丸亀市立飯山中学校 http://www.hanzan-jh.ed.jp/ シャープペンシルの分解は授業以外の時間に 授業中にシャープペンシルやボールペンを何度も何度も分解しては組み 立てることを繰り返している人がいます。手先の器用な人の中にはノック式の ものを改造して、バネで弾を飛ばす おもちゃの鉄砲を作っている人も。他 荷物は、家の大きなカバンに にも、消しゴムのかすを集めて粘土 入れていきます。 先週、金曜日の「屋島集団宿泊学習 細工をしている人や消しゴムを小さく 説明会」でお話したことですが、質問が 切ってはじいて遊んでいる人も。 ありましたので、いくつかお知らせします。 もちろん工作は悪いことではありま ● 荷物は家にある大きなカバンに入れ せん。私も学生時代、同じようにさま ざまなおもちゃを作って遊んできました。 ていきます。大きさに余裕があれば、飯 中バッグも大きなカバンに入れて、荷物 先輩たちもさまざまな遊びをつくってき をひとつにしてはどうでしょう。 ました。自分で遊びをつくるのは、ス ● 飯中バッグは屋島での行動用に使 マートフォンなどのゲームアプリに絡 います。背負えるようになるか確認してお (から)め取られ、依存症(いぞんしょ いてください。 う)になるまで機械に遊ばされるよりも ● 白のTシャツは風呂から出た後の部 ずっとすばらしい創造的(そうぞうて 屋着や就寝用として使います。就寝用と き)なことだと思います。 して私用のハーフパンツを持っていくのは でも、時間を考えませんか。授業 かまいません。日中の活動はすべて飯 中にやっているのはもったいない。自 中の体操服です。 分の学力が落ちていきます。それが 受けた質問の答えは以上です。今後 気になってしまう仲間の学力を落と も分からないことがあれば遠慮なくお問 すことにもなります。授業に協力しま い合わせください。 しょう。みんなの力でみんなが分かる 授業をつくりましょう。期待しています。 損(そん)をする知恵を磨(みが)こう 「損をする知恵を磨こう」なんて、へんな言葉でしょう。 これ、どういうことだと思いますか。 たとえば、清掃時間。まわりの人が遊んでいたら、「自分だけ清掃するの は損だ」と思いませんか。たとえば、誰かと給食の好きな食べ物を分けるとき、 少しでも自分の方が少ないと、損をした気分になりませんか。たとえば、先生 に仕事を頼まれたとき、「自分だけするのは損だ」などと思いませんか。 そういう「損」を進んで引き受けましょうということです。 そういう「損」を進んで引き受けているような人は、まわりの人に必ず「あの 人はいい人だ」と信頼されます。その信頼はみなさんを守るとても大きい力に なりますよ。そういう「いい人」が困っているとき、必ずまわりの人が助けてくれ ますから。つまり、そういう「損」は自分にとって悪いことではないということです。 それから、何よりそういう「損」を進んで引き受けている人は、自分が得をしよ うという欲深さが減ります。それって実はとても幸福なことですよ。 人間の生まれたままの心はとても欲深いものです。「あれも欲しい」「これも 欲しい」といくらでも欲しいものが現(あらわ)れます。「楽をしたい」とか「お金 が欲しいとか」の欲もきりがありません。みなさんだって、いくらでも新しいゲー ムや服が欲しいでしょう。「楽をしてお金をもらいたい」と思っているでしょう。で も、そういう願いは、絶対に自分の思っているほどにはかないません。欲深さ にはきりがないからです。1つ手に入れれば2つめが欲しくなり、2つ手に入れ れば3つめが欲しくなります。いつまでたっても満足できません。 ですから、心穏(おだ)やかに楽(らく)に生きていくためには、そういう欲深 さを減らす練習が必要です。「損」を進んで引き受けるということは、そういう練 習をしているということです。 みなさん。「自分だけ損をするのは嫌(いや)だ」などと考えず、まわりの他 人のために働きましょう。他人よりもたくさん仕事をしましょう。「目先の得など考 えず、ただ目の前にある自分がするべきこと(他人のために役立つこと)をこ つこつまじめに集中してやる」という生活をしてみませんか。好きな人にかこま れて、とても心穏(おだ)やかで平和な生活を送れますよ。
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