ゼミ・ガイダンス この演習でめざすこと 大学生のうちにやっておくこと • 何が重要か、何が問題かを見極める力を つける。 • 問題に対する選択肢がどのくらいあるか? それぞれの選択肢のメリット、デメリットを 判断できるようにする。 • 問題に対する考え方のヴァリエーションを 抑えておく(違う考えの想像力を養う) 大学の授業の問題点 • 今までの研究の論点の提示に終わってい る。 • 過去の事例を踏まえての議論で、将来前 提が変わると通用しない議論が多い。 • 教員の提示した考え方をどこまで消化した かで評価される傾向が強い。 しかし・・・ • 大学で学んだ知識の賞味期限は5年くらい ? • どういう風に考えるかを身につけることが 大切だが、多くの場合、結論や思想を教え ることと考え方を教えることがはき違えられ ている。 そこで・・・このゼミで目指すこと • まずこれから何が問題になるか?予想す る習慣をつける。 • その上で現状がどうなっているかを抑える • 国文で疎かになりがちな制度的要因や財 政的要因についても考察する。 • 反論、異論を恐れない。 具体的にいえば・・・ ・現状が煮詰まっている要因は何かを考える ? ・それを動かすための他の国や地域の試み を調べる ・選択肢をめぐる意見の分布を考える ・自分のスタンスを固めて、意見を表明し、反 論を待つ。 例えば • ワークライフバランスを取り上げる場合、単 に進んでいる企業や国の事例の紹介に終 わらせるのではなく、そうした制度を支えて いる要因は何かを考察・分析すると同時に 異なった労働観や人生観を持つ人をどう 説得するのかを考える(例えば仕事がライ フの方に含まれている人もあり得る)。 発表のテーマ選択に当たっては • 自分にとって面白いテーマであることはま ず必要だが、社会にとって重要なテーマで あると主張できることが大切。 • その根拠を探すことが大事。 例えば • 過去にDVDの規格がブルーレイかHD DVに変 わるかについて発表した学生がいたが、多くの 同級生の関心を引くことができなかった。 • テーマの先見性はあったのだが、この場合も例 えば規格の違いがもたらす国際競争力の差や消 費者にとっての利便性の問題企業の戦略の問 題などより大きな論点を設定すれば、もう少し伝 わりやすかったと思う。 単なる啓発型に終わらないことも大切 • 私たちが知らない厳しい社会的な現実を 報告することも大切だが、「こういうことを 知ってください」で終わらないで、そういう 問題が起こっている原因と共にそれを克服 するために現在行われていること、過去に 行われたこと、今後の展望なども合わせて 示してほしい。 まとめると • 単なる観察者で終わらず、自分の問題とし てどうしたらいいか考える。 • 厳しい現実や条件に途方にくれず、できる ことは何かを考える。 • その場合に全世界レベル、全国レベルで 無理なら地域レベルで考える。
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