サーカス物語 - Biglobe

経済学概論 A(社会科学概説)2005年
(指導教授
島岡光一;助手
「サーカス物語」班公演
中山利子、李東源)
7 月21日
☆ 科目履修生(f)
:
「アングラマインそのものが、サーカス物語の中の現実社会であり、
私たちが住んでいるこの世界を象徴しているのである。決して大げさではない。私た
ちは、安全で間違いなくて、楽な毎日を手に入れるために、それ以外のものを失おう
としている。それどころか、自由や原始的なものを愛する他の国の人たちから、その
ようなものを奪ってしまっている。」
☆ 1年次(m)
:
「エリの存在による関係力によってサーカス団が団結している」
「アング
ラマインの世界観では実現できない『愛と自由と遊び』があるジョジョとエリの世界
を作り出す必要がある」
☆ 1年次(f)
「私も日本人の学生並に演じられるように、家で大きな声で繰り返し練習
しました。」「留学生ということでいつも淋しいというか、ひとりぼっちという気がし
ていましたが、みなさんのおかげで心強くなりました」
☆ 1年次(m)
:
(エリの存在が)
「サーカス団に活気を与えた。そこにエリの強さを見た。
しかし、弱いものが強いのではない。エリのひたむきな純粋さが強さを輝かせていた
のだろう」「お金を超えた価値がそこにはあると感じた」
☆ 1年次(f):「サーカス物語をやる班になったときは、正直言ってすごくゆうつでし
た」
「・・・次第に私自身の気持ちも周りのメンバーの気持ちも変わっていきました。
・・・
練習するごとに大きい声になり、感情が入れられるようになりました。・・・(互いに
アドバイスし合いながら)
・・・みんなで何回も集まって練習した成果が出たと思いま
す」
「この劇をやって本当によかったです。お客さんはどう感じたかわからないけれど、
私達は全力を尽くしました。見て下さったお客さんありがとうございました。そして、
機材等でお手伝いして下さった、先生・大学院生の方々、ありがとうございました」
☆ 4年次(f):「無にみえるものがじつは力なんだ、というジョジョのセリフは、私が
大好きな『星の王子様』の中のセリフ『ほんとうに大切なものは目に見えないところ
にあるんだよ』にも通ずるところがあると思い、
(これも)好きな言葉の一つになりま
した」
☆ 1年次(m?):「このメンバーでこの『サーカス物語』をできたことをとても誇りに
思います」
☆ 1年次(m):「本番での素晴らしい演技を観て、教育学部の学生が役者になって演技
することの意義を感じました。教員は、役者としての一面を持つべきだとよく聞きま
す」
「正直、初期の段階では、しどろもどろだった演技が次第に引き締まっていく過程
を見ていて、この授業での経験はかけがえのないものになるのではないかと思いまし
た。」
☆ 1年次(f)
:
(最後の場面で)
「団員達が契約書を破り捨てるシーンが私にはグッとき
た」(心おきなく振る舞える幸福で)「その為に私は、空想力という希望と愛というや
さしさと、遊びというユーモア、そして自由さをわれわれは見失ってはいけないのだ
と思った。」
☆ 1年次(f?):「見ているうちにどんどん引き込まれていって『エリの存在』が経済
に関係していることがわかりました。先週の『夕鶴』ではお金=目に見えるものの価
値について学びましたが、今回では目に見えないものにも人を引きつけたり、お金よ
りもすばらしい価値を持つものがこの世にたくさんあることを学びました。」
☆ 1年次(m):「必要なのは愛なんだというのは、ちょっとこっぱずかしいけど、その
通りだと思う。経済の時間に、こんなことをかんじられるなんて、ホントかんどうだ
った。この劇ができてホントによかった」
☆ 1年次(f):「アングラマインの世界観が物質主義とすると、それは今の日本におい
ても同じです。ということは現在の日本は愛と自由と遊びが“ない”世界となってし
まいます」
☆ 1年次(m)
:
「『愛』、
『遊び』、
『創造』の3要素はどこか近代合理主義の世界で科学が
筆頭価値に置かれる中では説得力が無いように感じる。しかし、我々が生きていく上
で欠くべからざる要素群なのだと私は感じる。この3要素が存在するから合理主義、
資本経済至上主義の中で世界は何とか成り立っているのだろう」
☆ 3年次(m):「関係力が社会を変えるということです。エリという見た目障害のある
弱者であったとしても、そこを中心に人の心を変えられる。しかも損得の世界ではな
い、人間らしい世界に。そう考えれば、世の中に不必要な人はゼッタイ存在しないと
感じました。そしてこの関係力が、人間らしい社会をつくるカギとなるのではないか
と考えました」
☆ 1年次(f):「関係力の話で、エリの立場から、弱い立場のものがいてこそ関係力が
生まれるなど、とても分かりやすかったです。愛と自由と遊び、これらは経済を学ぶ
上で、必要ないと思う人もいると思います。しかし、お金・・・」
☆ 1年次(f)
:
「アングラマインが乗っ取ってしまった明日国は、
・・・現代社会に似て
いると思いました。国中がクモの巣でおおわれていて、人々には自由が無いというと
ころが、まるで現在の、なにかしようとすればすぐにつつぬけになってしまうような
監視された社会と同じなのかなと思いました」
☆ 1年次(m):「経済学の授業で劇をすると聞き、どんな効果があるのか分からなかっ
たけど、先週、今週の劇を見て、また自分たちの劇をつくる中で、だんだん意味が分
かってきました。とにかく授業が楽しいです」
☆ 1年次(f):「サーカスというのは人々を楽しませるものであって、特に役に立つわ
けではない。しかし現代の状況を考えてみると“楽しむ”ことや“遊ぶ”ということ
がいかに大切かが分かる。そのような物質的ではないものの価値について関係がある
のかなと自分なりに思った」
「このような形で経済を考えるのは、とても楽しく学ぶこ
とができると思った」
☆ 1年次(m)
:
「『恩はお金で買えない』とか『愛と自由と遊びがあるからこそ人は自由
に振る舞える』というセリフを聞いていて、豊かさというものは物質的なものである
とは言い切れず、恩・愛・自由・遊びといった精神的なものが大きなウェイトを占め
ているのではないかということを改めて感じた」
☆ 3年次(f):「サーカス団員の心境の変化は大きな見所であったように感じられる。
エリへの愛情が契約に勝った。経済的に今後は困難にもなってしまうだろうが、もっ
とそれよりも大切な、人と人とのつながりを手に入れることが出来たから幸せなんだ
と思う。この物語を知らなかった私だが、とても温かいステキナ話に出会えてよかっ
た」
☆ 1年次(f):「弱いものに関係力があるという意見(?)は私にとって新鮮なもので
した」
☆ 1年次(f):大学にきて劇をやるとは思っていなかったので、最初びっくりしたが、
何回も何回も練習しているうちに、とても楽しくなった。今思うと、劇をやれてよか
った。先生が教師は演技力と以前言っていたのが、とても印象的で、経済学以外に大
切なものを今回は学べたような気がする。そして練習を重ねるにつれて、みんなとも
仲良くなれた気がする」(他にも同様の意見多数)
☆ 1年次(m):「僕はみんな仲間だと思っています。できあがったものを早く見たいで
す。このような機会を設けて下さった先生と撮影して下さった先輩方もどうもありが
とうございました」(このような意見は多数)