研究調査報告書 教科名(書写) 項目 新しい書写(東書・2) 中学校学 習

研究調査報告書
教科名(書写)
項目
中学校学
習指導要
領の教科
の目標と
の関わり
内
容
特
色
資
料
表
記
表
現
総
括
新しい書写(東書・2)
○字形の仕組みを「全体の整え方」「部分の整え方」「部分と部分の組み立て方」の3つの項目に
分け、点線や色分けによって示している。
○楷書と行書を選んで書く力を育成するために、場面による使い分けを考えさせ、話し合わせる
教材が設定されている。
○身の回りにある文字や、学校生活に即した題材の例を取り上げ、日常生活に書き文字を生か
せるような設定になっている。
<基礎的・基本的な知識・技能の習得>
○教材ごとに目標が示されている。穂先の動きが濃淡のある朱墨で示されている。
<思考力・判断力・表現力等の育成>
○学校での掲示物・手紙・レポートの書き方や筆記用具の選択などが示され、書写で学んだこと
を日常生活に生かせるようになっている。
<主体的に学習に取り組む工夫>
○「調べよう」「確かめよう」「広げよう」という項目や自己評価欄が示され、生徒が学習に取り組
みやすくなっている。
<硬筆と毛筆との関連>
○硬筆と毛筆が併記されており、硬筆と毛筆の違いを学習したり、毛筆で学んだことを硬筆に生
かすことができるようになっている。
<学年間の系統的・計画的な指導との関連>
○書体の特徴を生かし、目的に応じて文字の書き方を学べるよう、計画的に課題が配置されて
いる。
<各領域や他教科との関連>
○「平家物語」などの古典教材が示され、「読むこと」との関連が、また、お礼状の書き方では「書
くこと」やキャリア教育との関連が図られている。美術館の所蔵品も取り上げられ、美術科との
関連が図られている。
<文字に対する関心との関連>
○常用漢字表や都道府県名、石碑や看板などの文字が示されている。
<話題・題材の選定>
○日常生活で使用されている文字について豊富な例が示されている。
○書くときの姿勢や筆記具の持ち方が写真入りで示されている。
○筆記具の移り変わりや用具・用紙の製造過程が写真入りで示されている。
○「常用漢字表」には楷書体と行書体が示されている。
○筆づかいのポイントが記号や点線、濃淡などで視覚的に示されている。
○キャラクターが話しかける形で、学習のポイントが示されている。
巻頭に「これから学ぶこと」として、学習の内容や進め方が示されている。それぞれの教材では
目標が明記され、学習を終えた後の自己評価欄も設定されている。豊富な例をもとに、興味を持
って学習に取り組める構成となっている。
第23採択地区教科用図書採択協議会
研究調査報告書
教科名(書写)
項目
中学校書写(学校図書・11)
中学校学
習指導要
領の教科
の目標と
の関わり
○筆順を一画ごとに数字で示したり、筆の動きを矢印で示したりしている。
○楷書に調和する仮名と行書に調和する仮名が並べて示されている。
○「書写の窓」というコラムにおいて、毛筆を学習する意義や、文字の種類、起源などが紹介され
ている。
内
容
特
色
資
料
表
記
表
現
総
括
<基礎的・基本的な知識・技能の習得>
○教材ごとに目標が示されている。目標達成のためのポイントや、点線・矢印・筆順を加えた解
説がされている。穂先の動きが濃淡のある朱墨で示されている。
<思考力・判断力・表現力等の育成>
○「書写を生活に生かそう」という単元では掲示物・手紙・のし袋の書き方や筆記用具の選択な
どが示され、書写で学んだことを日常生活に生かせるようになっている。
<主体的に学習に取り組む工夫>
○各単元の最後に硬筆で書き込むことができるページがあり、学習内容を振り返りながら取り組
めるようになっている。
<硬筆と毛筆との関連>
○単元ごとに、毛筆の後に硬筆が配置されており、毛筆で学んだことを硬筆に生かすことができ
るようになっている。
<学年間の系統的・計画的な指導との関連>
○前年度の学習を振り返ることができるようになっており、どのページに戻って確認すればよい
かが示されている。
<各領域や他教科との関連>
○「枕草子」「平家物語」「少年の日の思い出」などの教材が示され、「読むこと」との関連が、葉
書や原稿用紙、手紙の書き方では「書くこと」との関連が図られている。また、篆刻が取り上げ
られ、美術科との関連が図られている。
<文字に対する関心との関連>
○常用漢字の行書体や石碑などの文字が示されている。
<話題・題材の選定>
○修学旅行や卒業、文化祭や委員会活動に関連した題材が取り入れられている。「枕草子」「平
家物語」「少年の日の思い出」などの作品やことわざも題材として取り上げられている。
○書くときの姿勢や筆記具の持ち方が写真入りで示されている。
○時代ごとの書体の移り変わりや筆の製造過程が写真入りで示されている。
○行書体の「常用漢字表」が示されている。
○筆づかいのポイントが記号や点線、書き順の数字、濃淡などで視覚的に示されている。
○教材ごとに、目標や気をつける点が示されている。
○キャラクターが話しかける形で、学習のポイントが示されている。
巻頭に学習の進め方や毛筆で学習する意義が示されている。 「試し書き」「練習」「まとめ書
き」「硬筆で書く」という構成になっており、硬筆で実際に書くことができるページが設けられてい
る。教材の目標や気をつける点がはっきりと示されている。
第23採択地区教科用図書採択協議会
研究調査報告書
教科名(書写)
項 目
中学校
学習指
導要領
の教科
の目標
との関
わり
特
内
容
色
資
料
表記
表現
総
括
中学生の書写(三省堂・15)
○朱墨や薄墨を利用して筆先の動きを図示し、毛筆の筆使いのポイントを簡潔に説明している。
○書き込み欄が随所にあるので、理解したことや感じたこと等をその場で書くことが可能な構
成になっている。
○「活字と手書き文字との違い」などが示され、様々な文字への関心を引き出す工夫がされて
いる。
<基礎的・基本的な知識・技能の習得>
○整った文字とはどのような文字であるのかを、点画の間隔や長さの違いによって体験的に理
解させる工夫がされている。
<思考力、判断力、表現力等の育成>
○筆記具の持ち方によって、文字がどう違ってくるのかを試した写真が掲載されている。
<主体的に学習に取り組む工夫>
○「学習目標」
、
「考えよう 話し合おう」、「復習する」(硬筆で書く)」、「学習を生かして、主
体的に書く」という流れで系統的に学習が進められるしくみになっていて、生徒は、見通し
を持ち、主体的によりよい文字や書き方を追求することができる。
<硬筆と毛筆の関連>
○見開きページに硬筆と毛筆の手本が掲載されていて、硬筆と毛筆の双方から文字の整え方や
点画の組み立て方などの基本が学べるようになっている。
<学年間の系統的・計画的な指導との関連>
○中一で楷書と行書の基本を学び、中二では行書を使いこなすための学習、中三では実生活で
効果的に書くための学習が計画的に進められるように教材が配置されている。
<各領域や他教科との関連>
○ノート・原稿用紙の書き方、
「古今和歌集」の古典資料、算用数字、アルファベットの書き方
や理科のレポートに利用できる横書きの手本、学級指導で生かせる掲示物の実例などが写真
等で多数掲載されている。
<文字に対する関心との関連>
○筆順、字形、書体など、文字自体についての資料が豊富である。季節に沿った題材が手本と
なっている。
「書写の探検隊」というキャラクターが学習のヒントを提示し、楽しく学べる工
夫がされている。
<話題・題材の設定>
○楷書と行書で書かれた文字を比較し、違いや特徴を考えさせる課題が掲載されている。
○季節や慣例、学校行事に即した課題や、日常の書式として、
「便箋と封筒の書き方」、
「時候の
挨拶」
「荷物の送り状」
、
「のし袋」
、「願書の書き方」などの実例が豊富に紹介されている。
○「文字の変遷」
、
「文房四宝」が折り込みページに写真入りで掲載されている。
○書き初め用の大きな手本が準備されている。
○巻末に、楷書・行書の一覧表が掲載されている。
○手本(硬筆・毛筆)の配置に工夫を凝らし、課題や目標が見開きページにまとめられている。
○文字が大きくて見やすい。イラストや写真が美しく見やすい。
楷書から行書への移行は、
「新しい書体との出会い」という形式をとっている。また、筆順・
字形・書体等、文字に関する資料が豊富に掲載されていて、場面に応じた筆記具や文字の使い
分けも明確に示されている。
第23採択地区教科用図書採択協議会
研究調査報告書
教科名(書写)
項 目
中学校
学習指
導要領
の教科
の目標
との関
わり
特
内
容
色
資
料
表記
表現
総
括
中学生の書写(教出・17)
○筆順や点画の筆使い・筆脈がわかるように、点線で示してある。また、行書の穂先の
動きが図示されている。
○楷書と行書の違いの特徴を理解させるため、文字の変遷の詳細な説明が導入で用いら
れている。また、
「試し書き」で字形や点画の連続や省略などが確認できるようになっ
ている。
○文学作品や古典作品によって国語との関連を図っている。また、書写で学習した力を
日常生活で活かせるような活動例が掲載されている。
<基礎的・基本的な知識・技能の習得>
○書く必要性を、
「目的・相手・方法・用具」を明確にして示している。また、従来の鉛
筆やフェルトペン、毛筆の他に、仕上がりが異なる様々な筆記具を写真で紹介してい
る。
<思考力、判断力、表現力等の育成>
○メッセージカードやレポート、掲示物、新聞など、身近で、表現する楽しさを感じさ
せる教材を多数掲載している。
<主体的に学習に取り組む工夫>
○正しい姿勢や筆使いなどが写真で掲載されている。明解な解説や親しみやすいキャラ
クターのイラスト付きで学習のヒントが施されている。
<硬筆と毛筆の関連>
○硬筆と毛筆が併記され、硬筆での練習を活かして毛筆に取り組む構成になっている。
題材ごとに、
「考えよう・生かそう・振り返ろう」という課題が設定されている。硬筆・
毛筆のそれぞれの特徴も理解しやすい。
<学年間の系統的・計画的な指導との関連>
○中一では楷書から行書へ、中ニではその行書を中心に学び、中三では身に付けた技能
を効果的に生活に活かせるように、発達段階を意識した丁寧な構成となっている。
<各領域や他教科との関連>
○古典や詩を用いた題材が多用されている。日常生活で活用できるように具体的な場面
設定がされている。
<文字に対する関心との関連>
○実用的な単元の設定がなされているので、広く文字文化に親しむことが可能である。
生徒一人一人の興味関心を引き出す工夫がされている。
<話題・題材の設定>
○季節や学校行事に関わる題材が多く取り入れられている。また、詩や文学作品、古典
作品の手本も準備されている。
○文字の変遷や用具(筆・硯・紙)の制作過程が写真等を用いて具体的に示されている。
○学年ごとの大きな書き初めの手本が折り込みで掲載されている。
○巻末に、
「補充教材」と行書の「漢字一覧表」が掲載されている。
○全体的に文字が大きく見やすい。見開きで一つの学習内容、課題となっているので学
びやすい。また、解説や説明、書写や文字に関する情報量が多い。
導入に、硬筆での「試し書き」による体験的な学習が用いられている。朱墨と薄墨を
組み合わせて、筆使いや筆脈を分かりやすく提示している。単元ごとに「学習を生かし
て書く」というまとめの教材と、
「文房四宝」といった書写に関する資料が写真で掲載さ
れている。
第23採択地区教科用図書採択協議会
研究調査報告
教科名(書写)
項 目
中学書写(光村・38)
中学校学 ○点画の方向、画の長さ、点や画の間、画の接し方等、例を示しながら字形の整
習指導要 え方を説明している。
領の教科 ○行書を速く整えて書くための点画の方向や連続、筆脈が実線になるなど、形の
の目標と 変化を例を示しながら説明している。
の関わり ○手紙やのし袋、ポスターの書き方等、生活の中での様々な場面での文字の使い
方(楷書、行書、書体)について触れている。
<基礎的・基本的な知識・技能の習得>
○姿勢や持ち方を全身、部分、前、横より示し、筆の持ち方も拡大写真を使って
示している。
○「学習の窓」で学習課題についてのポイントを示している。
○用具の準備から片付けまで写真で示している。
○毛筆の点画の種類とその筆使いを文字の部分を示しながら朱墨にて筆の流れが
わかるように示している。
<思考力、判断力、表現力等の育成>
特
○目標、確認、評価という学習の流れを示している。
内 <主体的に学習に取り組む工夫>
○基礎編、学習篇、資料編と構成され、段階的な学習が可能となっている。
○直接教科書に文字を書き込む(なぞる、写す)学習が設定されている。
<硬筆と毛筆の関連>
○毛筆の手本に関連する文字を硬筆で示し、参考としている。「学習したことを
生かして書こう。」では、毛筆の点画の連続から硬筆での応用を示している。
容 <学年間の系統的・計画的な指導との関連>
○楷書から行書への変化を筆脈の流れや点画の連続を例を示して説明している。
○段階的な学習を経て、3年生の単元の中に「三年間のまとめ」のページをもち
これまでの学びを確かめる学習が準備されている。
色
<各領域や他教科との関連>
○漢字の学習や生活の中での文字について多くの例を示している。
○常用漢字一覧が楷書、行書で示されており、すぐに活用できる。
<文字に対する関心との関連>
○文字の歴史や平仮名の成り立ちを示し、字形の説明につないでいる。
<話題・題材の選定>
○手紙の書き方や願書、ポスター、レポート、リーフレット、本の帯等、様々な
場面での効果的な文字の選択等わかりやすく、興味関心を引き出している。
資 ○用具、姿勢、筆や硯の製造過程が写真を中心に紹介されている。
料 ○文字の歴史、ひらがなの成り立ち、楷書と行書等、多くの例が示されている。
○常用漢字一覧(楷書、行書)、日常の中での文字の使い分けの紹介が豊富。
○的確でわかりやすい説明をしている。
表記 ○字形を理解しやすくするための補助線等を多用し、理解につないでいる。
表現 ○手本の文字が美しい。
○「学習の窓」を効果的に使い、補足、説明をしている。
全体的に書写の教科書らしい、落ち着いた色合いである。手本の文字が美しい.
写真や図を多用しており、視覚でとらえながら学習に生かすことができる。楷書
総
と行書がバランスよく配置されている。説明は短く的確な表現であり洗練されて
括
いる。補助的な資料が豊富で、書写や文章作成の際に役立つものが多い。
第23採択地区教科用図書採択協議会