自立活動部の指導

自立活動部の指導
1 自立活動(特設)のねらい
① 自分の身体を意識し、楽な呼吸、リラックスした感じを覚える。
② 周囲のことに気持ちを向け、主体的な活動を広げる。
③ 目的にかなった姿勢、よりよい身体の使い方を覚える。
④
豊かな生活を目指して、自分にあった生活と、そのための手段、方法を考えていく。
⑤
人との関係に気持ちを向け、コミュニケーションの力を伸ばしていく。
本校の自立活動(特設)は、児童・生徒一人一人の障害を考え、その心身の調和的発達を目指している。児童・生徒がより快適
に、より豊かに生活していくために、身体の状態を整え、二次障害に充分配慮し、周囲の人とともに自分らしく生きていく力を育て
ていきたい。
2 自立活動(特設)の指導
・ 個々の障害に応じた内容での個別指導を基本とし、学級担任と自立活動担当者(以下:自立担当)が協力して行う。
・ 本校通学生については、週2回の特設時間を設けている。各々の児童・生徒に対して、学級担任、学校介護職員とともに、マンツ
ーマンになるよう指導体制を組む。
・
訪問の児童・生徒については、年7回程度、自立担当が学級担任とともに訪問し、自立活動の指導を行う。
・
自立活動(特設)の指導内容は、上記の5つのねらいが達成されるよう、自立担当・学級担任・保護者の共通理解のもとに個々
の障害に応じた個別指導計画を作成する。また、各学年ごとに授業計画会を設け、実施する。
・
学期末に、授業の様子や学校生活全般の様子を含めて、自立担当と学級担任が話し合いながら評価し、課題を設定する。
3 学校全体を通しての指導
・ 登校時や給食の指導、学部授業にも関りながら児童・生徒の様子を観察し、姿勢や動作について学級担任とともに考える。
・ 車椅子、座位保持装置等の補装具の相談や整備に携わる。又、学習・生活場面での自助具の工夫を行う。
・ 活用できる社会的資源の情報を収集し、より豊かに生活するための方法を学級担任や保護者とともに考える。
4 教員間の連携
・ 学部と学習会などを行い、必要な知識と技能を高めるとともに教員間の共通理解を深める。
5 家庭及び医療機関との連携
・
年1回授業参観の機会を設け、家庭の様子を聞いたり、児童・
月
火
水
木
金
生徒の状態や家庭で出来る事を指導したりするなど、相談で
1 小
中
小
中
中
2 小
中
小
相談・学
訪問
部巡回
整形診察
きる関係性を深める。
・
自立活動(特設)時間割
島田療育センターや南多摩整形病院のリハビリテーション部
と、医療機関所属の自立活動指導員を通して、連携を持つよ
うにする。また他医療機関についても、必要に応じて連絡を
3 小
中
中
小
4 訪問
高
高
高
中
5 訪問
高
高
高
中
取り合い連携する。
給食指導
・ 年5~6回、
「自立活動室だより」を家庭に配布する。
6 整形外科診察について
・
月 2 回、整形外科医が来校して診察を行い、身体の状態や指
導内容、家庭生活への助言を受けている。診察は原則として、
Ⅰ部門児童・生徒全員が年間 1 回は受け、保護者、自立担当、
学級担任、自立活動指導員、
(養護教諭)が立ち会う。
7 自立活動指導員との連携について
・
PT・心理・情報機器の自立活動指導員のコーディネートを行う。外部人材活用員会やⅠ部門委員会で、学部(OT・視能訓練士)
や保健給食部(摂食-歯科医師・ST)
、言語担当者会(ST)とともに、自立活動指導員の活用方法を考える。自立活動指導員を
含めたチームとして支援にあたり、助言内容を学級担任と共有しながら、指導内容の充実を図る。