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Concur によって経費精算の迅速化と省力化を実現し、
月に100時間、
年間で1,200時間の作業工数を削減。
サイバーエージェントは、
日本におけるインターネットビジネスを切り開いた企業の
一つである。1998年に現社長の藤田 晋氏が創業、
「 21世紀を代表する会社を創る」
をビジョンに、メディア事業(Ameba)、ゲーム事業、
インターネット広告事業、投資育
成事業などを展開。現在は音楽配信サービス“AWA”(アワ)や動画配信プラットフォー
会社名
ム“AbemaTV”など、
エンターテインメント分野への取り組みを強化している。Concur は
株式会社サイバーエージェント
2015年にサイバーエージェントに導入され、
来期はグループ各社に展開する予定である。
経費精算に求める機能すべてを満たしていた Concur
サイバーエージェントでは、外部の経費精算システムを利用し、一定の満足を得ていた
業種
サービス業
従業員数
3,551名(2015年9月末時点)
が、
数年前から新たな改革をめざして検討を始めた。
「当社では、
4、
5年から事業の重心をスマートフォン
(スマホ)
に移していったため、
経費シス
住所
テムもよりスマホに親和性の高いシステムであるべき、
と考え始めたのが大きな理由です。
〒150-0043
また、
当社のシングルサインオンの環境にスムーズに対応することが必要でしたし、
マスタ
情報を含めた他システムへ負担なく連携するために、
従来の手作業を大幅に減らしたいと
考えました。
特に、
Excelを用いて集計していたコーポレートカード精算業務の効率化は急
務でした」
と、Concur 導入プロジェクトの指揮を執った西村 壮礼氏
(株式会社サイバー
東京都渋谷区道玄坂一丁目12番1号
ホームページ
http://www.cyberagent.co.jp
エージェント 経営本部 経営システム室・シニアマネージャー)
は語る。
同社では自社開発も含め、
複数の候補を検討。
さまざまなシステムを比較検討する中で、
高い評価を受けたのが Concur だった。
スマホ対応、
他システムとの連携など、
多くの点で
《Concur を選択した理由》
優位性があった。
「まず、
ユーザーインターフェースのわかりやすさです。Concur の入力方法はとても理解
しやすく、
どの数字をどこに入力すれば良いのかというような基本的な操作は、
直感的にわ
かります」
(経営本部 財務経理室 実森 弘枝氏)
入力の段階で監査ルールが適用されることも利点だった。
「 Concur では入力時にこの
ルールに適合しているかどうか自動的にチェックされるため、
入力後に私たちがチェックす
る必要がなく、
負担が大きく減りました」
(経営本部 財務経理室 有馬 由果氏)
。
さらに分析レポートを作成でき、
将来的に経費削減などにつなげられる機能も大きな魅
「導入以前の運用、
プロセスをそのままに
導入できたことが Concur 成功の要因
ですね」
株式会社サイバーエージェント
経営本部 経営システム室 シニアマネージャー
西村 壮礼氏
・ユーザーインターフェースが圧倒的に優
れ、入力がしやすい
・
「監査ルール機能」、
「他システムとの連携
機能」、
「 分析レポート機能」など、必要な
機能すべてを実現できる
・コーポレートカードによる精算業務の利
便性が高く、立替払いの削減などの実現
が可能
力だった。
「決まったデータだけでなく、
目的に合わせて柔軟に収集
データを設定できる点も優れています」
(経営本部 財務経理室 光安
美奈子氏)
。
同社の多面的な要求すべてに応えることのできるシステムは事実
上 Concur のみであり、
それが採用につながった。
部署ごとの説明会、
実際の入力指導で、
Concur の使い勝手を伝える
Concur 導入は、2014年10月から開始し、2015年8月にはサイ
バーエージェントの全部署に導入を完了。導入に当たっては丁寧
な説明を心がけた。
「説明会は部署ごとに実施し、合計で10回ほど行いました。出
写真左より、光安 美奈子氏
(経営本部 財務経理室)
、実森 弘枝氏
(経営本部 財務経
理室)
、有馬 由果氏
(経営本部 財務経理室)
、西村 壮礼氏
(経営本部 経営システム室
シニアマネージャー)
席した社員は200名以上になります。移行初日には、財務経理室
のメンバーが常駐し、いつでも質問を受けられるようにしました」
(実森氏)。
間併存させ、
徐々に慣れてもらうやりかたを取った。
「旧システムをいっせいに廃棄してしまうと、それに慣れていた
一方、
コーポレートカードを所持する管理職層に対しては直接
社員からはどうしても不満が出ます。同様に監査ルールを最初か
説明に赴いた。
まず、
スマホからの申請が可能になること、将来的
ら厳しくした場合、従来と同様に入力しているのにエラーが出る
に、経理部門を経由せず、事業部が必要な経費データを分析でき
と、心理的な抵抗感が生まれ、事務処理が滞る可能性もあります」
るようになることなど、導入する利点を説明した。
(実森氏)。
「そのうえで、
その場で入力してもらいました。
ログインでつまず
こうして少しずつ Concur ユーザーの比率を高めていった結果、
くと意欲をなくしやすいので、そこには配慮しながら、操作してい
2015年の10月には全社員がユーザーとなった。
ただくと、多くの社員が、“これなら大丈夫、すぐに使える”と、
とて
社員からの評判は上々だ。
ユーザーインターフェースのわかりや
も良い反応でした」
(実森氏)。
すさはもちろん、
コーポレートカードでは利用データが通知され、
導入は、本社社員
(経理周辺)、続いて新入社員
(約200名)、
コー
経費内容が明確になるのも歓迎されている。
ポレートカードのユーザーであるマネージャークラス、最後に残っ
もちろん組織から見たときの Concur 導入の効果は多い。
まず
た全社員の順番でした。
「早い時期に新入社員に導入したのは、従
財務経理室の「経費承認作業の簡素化」がある。
「従来は精算書と
来のシステムを覚える前に新システムを使ってもらうためです」
(光
領収書を目で見て照らし合わせ、精算書がすべて提出されている
安氏)。
か確認していましたが、Concur ではバーコード読み取りなので、
経費承認作業の簡素化など、
読み取れなかった件のみを確認すればすみます」
(有馬氏)。
西村氏はこれに
「コーポレートカード精算業務の簡素化」、
「マス
四つの大きな効果で工数削減を実現
タメンテナンス業務の自動化」、
「経費分析の簡素化」
を加えた四つ
導入当初の4カ月は、Concur のプロジェクトマネージャーの支援を
月100時間、年間1,200時間程度と試算している。
受け、
その後は財務経理室が主導して移行作業を進めた。
メールでの
サイバーエージェントでは、社員の半数がエンジニアであり、製
を大きな効果と感じている。
これらによって削減された作業工数は
経費精算についての問い合わせには、
必ず24時間以内に回答すると
品に対する評価が厳しい。
「当社のエンジニアは、
自身がサービス
いうルールも整えた。
を開発している立場でもあるため、製品に対する評価がとても厳し
簡素化と効率化をはかりつつも、
当初の運用はできるだけ旧システ
いのですが、Concur はこのハードルを無事こえてくれました」
と
ムに近い方式にした。
これは今回の Concur 導入プロジェクトを成功
西村氏は語る。
させた要因の一つだと西村氏は考えている。
同社の直近の目標として、立替経費の削減がある。立替払いは社
「例えば、Concur は押印が必要ないシステムなのですが、
ウェブ
員個人の負担になり、
ガバナンス面でも弱点となる。
そこで同社で
フォームに押印する欄を作成して、
以前の使い勝手に近づけました」
は Concur の分析機能を活用して出張に占める立替払いの比率な
(西村氏)
。
導入工程も、
一挙に切り替えるのではなく、
旧システムを一定の期
株式会社コンカー
どを算出し、実態を把握するとともに、
コーポレートカード利用を
奨励し、将来は立替払いゼロをめざしている。
〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-10-1 有楽町ビル 11F TEL : 03-4570-4600 FAX : 03-4570-4601
www.concur.co.jp