事業部門ごとに異なる煩雑な経費精算プロセスを Concur で

事業部門ごとに異なる煩雑な経費精算プロセスを
Concur で一元化、
ガバナンス強化と
経理部門人材の戦略的再配置を実現。
アドバン、
ブルーアースなどのブランドで知られるタイヤ、航空部品、配管、PRGRブ
ランドのゴルフ製品など、多彩な製品群を世に送る横浜ゴム株式会社は2017年、創
業100年を迎える。現在は中期経営計画に基づき、数多くの改革が進行中だ。その中
で経費処理の効率化が課題として浮上、Concur の導入に至った。
2015年3月からの本社
会社名
および研究開発センターでの展開を皮切りに、現在、全社での展開を進めている。同
横浜ゴム株式会社
社の管理部門では、複雑化した制度、部門間の不統一などの課題を解決しながら、単
に経理部門だけでなく、全社的な効率化を実現しつつある。
業種
タイヤ、工業製品、航空部品、
ばらばらなデータベースと
ゴルフ用品などの製造、販売
事業部門ごとに異なる経費精算プロセス
従業員数
横浜ゴム株式会社は1917年創業という歴史を持つゴム関連製品メーカーで、
タイヤ
21,441人
(2014年12月末現在・連結)
を始め、工業資材、航空部品、配管・ホース、
ゴルフ用品などを世に送り出してきた。製品
は世界で愛用され、海外に子会社・関連会社約50拠点を有する。社員数は約5300人、関
連企業を含めると、2万人を越える。
同社は、2006年に策定した中期経営計画「グランドデザイン100」
において、創業100
周年を迎える2017年に売上高1兆円、営業利益1000億円のグローバルカンパニーにな
るという目標を掲げた。
5,316人
(2014年12月末現在・単独)
住所
〒105-8685
東京都港区新橋5-36-11
ホームページ
http://www.yrc.co.jp
その達成をめざすメインプロジェクトの一つに、業務基盤整備プロジェクトがある。
「これは管理部門の業務効率化をめざすもの。
まず本社の総務、人事、経理、企画、調達
などのノンコア業務から着手しました」
と、横浜ゴム株式会社 経営企画室 プランニング
ゼネラルマネージャー 田島 幸人氏は振り返る。
このとき経理部門から出てきた要望が、煩雑な経費処理の効率化だった。
「当社では
経費処理の方法が社内で統一されないまま、極めて非効率になっていました。
それが経
理部門の大きな負担になっていたのです」。同社では部門ごとに経費処理の制度、
しくみ
が違い、
データベースも異なるという状況だった。一部はNotesによって統一をはかって
はいたが、
とても十分とは言えなかった。
「1兆円企業をめざす当社にとって経費精算
業務の効率化は不可欠。Concur は厳密な監
査ルールと使いやすさで、
これを見事に実現
してくれました」
横浜ゴム株式会社
経営企画室 プランニング ゼネラルマネージャー
田島 幸人氏
《Concurを選択した理由》
・事業部門ごとに制度やデータベースまで
異なっていた経費精算処理の一元化
・社員の経費精算業務の効率化と全社レ
ベルでのガバナンス強化が可能
・経理部門の業務が省力化、
より戦略的な
業務へのパワーシフトが見込める
「ある社員が出張に行く予定があるとすれば、
その前にNotesで
に先立ち、
いずれも4回の講習会を開催し、説明を行った。4月から
事前申請をします。
それが承認されたら、総務が列車や航空券を発
は全国拠点での展開となるため、各拠点で講習会が続く。
券し、
出張に行く。社員は出張から帰ると経費精算をして支払いを
導入に際して配慮した点に、
サポート体制の充実がある。
「ゴール
受けますが、
支払いのデータベースと事前申請をしたデータベース
は、Concur の導入ではなく、
導入後の利用を定着させること。
特に
が別々であるため、事前申請時に社員が番号を控えておき、入力し
経費精算は一般社員の業務ですので、
マニュアルや社員用ヘルプデ
なくてはならない、
といった具合です。
しかも手入力作業が多いの
スクなどできめ細やかな対応がポイントになります」
。
横浜ゴムでは、
でミスも起こりやすい。
経費処理を効率化すれば社員だけでなく経
関連会社であるハマゴムエイコムが社員用ヘルプデスクを担当し、
準
理部門の負担も減り、経理部門のリソースをより重要度の高い業
備を整えた。
務に配分できると考えたのです」
。
また、
今回は全社的に Concur の利用をまず始めるという観点か
こうして同社では経費処理業務に新しいシステムを導入すること
ら現状の経費規定はそのままに、
システムの仕様に合わせていくと
を検討し始めた。
いう方針でプロジェクトを進めた。
これは社内規定が非常に複雑で
厳密な規定チェック機能を活用、
あるため、
そこから変えると社員が混乱すると考えたためだ。
「本来
は先に業務改善や経費規定の見直しがあり、
それを Concur に反映
複数人が関わる承認プロセスを劇的に省力化
させるのが理想です。今回のプロジェクトを通じて Concur の特性
複 数 の 経 費 精 算システムを比 較 検 討した 結 果 、同 社 では
規定の見直しを進め、
最終的には Concur の規定チェックロジック
Concur を選択した。
その理由は大きく二つある。
「一つは抜群の
として2015年度中に実装していきたいと思います」
。
ユーザーインターフェイスです。誰でもすぐに直感的に扱えるこ
現在、経営企画室、総務などの部門や労働組合と共に、社内規
とがわかりました。社員には経費精算を年に2、3回程度しか行わ
定の修正をめざしている。
ない人もいますが、そうした社員でもマニュアルを頼らずに操作
Concur 導入の実際の効果としては、経理部門の負担の大幅な
できる使いやすさは大きな魅力です。またモバイル対応に優れて
削減を見込んでいる。 Concur 導入効果および業務改善効果を
いることも非常に印象的でした」。
見込み、経理部門では4月から人材の大幅なパワーシフトを実施
もう一つは、緻密で徹底した規定チェックの設定機能である。
する予定だ。
まだ本社のみだが、一般社員の利用も順調に進んでい
「従来では、まずチェックをする役割のチェックマンを置き、承
が十分分かりましたので、利用を進めつつ改善ポイントとして経費
る。3月から始まった処理業務は、一般社員の立て替え払いが主で
認者がチェックし、さらに経理がチェックをするというプロセス
あるが、7月くらいからは、請求書払いで Concur での処理が始ま
でしたが、Concur は経費規定チェックのルール設定が緻密かつ
る。
これは金額が巨額だけに影響も大きく、社員用ヘルプデスクな
的確にできるので、チェックマンが不要になり、経理のチェックも
どのサポートにも一層力を入れていく予定だ。
必要最小限ですむようになりました」。
また4月からはコーポレートカードの導入が始まる。同時にJR
田島氏は、経費精算の効率化が、
ワークスタイル自体の変革にも
のエクスプレスカード、ETCカードも導入され、最大で一人3枚の
つながったと評価する。今後、コーポレートカードが導入されれ
カードを持つことになるという。
「コーポレートカードを入れるこ
ば、さらに作業は楽になる。
「マウス操作だけで済むことも増え、
とで不正が未然に防止されますし、その他のカード導入により利
入力作業そのものが不要となるでしょう」。
便性も一挙に高まるので非常に大きなインパクトになると思い
Concur に決定するまではどの製品を支持するかについてい
ます」。
ろいろな意見があったが、一度 Concur に決定されると社内は一
同社では基幹システムとしてSAP、購買システムとしてAribaを
丸となって導入に突き進んだ。
「これは理屈というより、何とかし
活用している。最終的な決算処理、財務管理のSAPと Concur との
なければならない、やるしかない、
という意思の力でした。関係す
データ連携は既に実現した。
Aribaと Concur で互いに異なる領域
る各部門が非常に協力的に仕事を進めてくれました」。
のキャッシュフローを統合的に取り扱うこととなりそうだ。
さらに
海外拠点も多い横浜ゴムにとって Concur はグローバルビジネス
人材の戦略的な再配置を目標通りに実現し
今後は社内規定の整理・標準化に照準
を支える経営管理基盤の1つとして同社の中期計画達成に向けた
強力なツールとなりそうだ。
Concur 導入は通常の場合よりも短期間で進められた。2014年
の10月に契約、開発を開始、2015年1月に初期化完了し、3月から
本社および研究開発センター(神奈川県平塚市)
で展開した。稼働
株式会社コンカー
〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-10-1 有楽町ビル 11F TEL : 03-4570-4600 FAX : 03-4570-4601
www.concur.co.jp