平成 27 年 11 月 9 日 患者さん及びご家族の皆様へ 東京都立小児総合医療センター 院長 本田雅敬 感染症科医長 堀越裕歩 平成 27 年 10 月 28 日よりメディアで報道されたエンテロウイルスD68 感染症について 平成 27 年 9 月に例年になく、 多くの喘息様の症状の患者さんが、 当院に入院されました。 例年に比べ、患者さんの数が多かったことから、検査を行ったところ、一部の患者さんか らエンテロウイルス D68 が検出されました。平成 27 年 11 月 9 日現在、喘息様の患者さん の入院は平年並みになり、流行は収束しつつあると思います。入院していた患者さんは皆 さん回復しており、麻痺を合併した患者さんはいません。 エンテロウイルス D68 は昔からあるウイルスで、多くは軽い風邪のような症状、咳、鼻 汁、熱などで自然軽快します。喘息の様な症状で外来や入院で治療が必要なこともありま す。抗菌薬の効果はありません。予防策は、通常の風邪と同様に手洗いが中心になります。 エンテロウイルス D68 と弛緩性麻痺との関連は国立感染症研究所などで調査中ですが、 極めて稀な合併症です。罹患してから 1 週間程度で手足の麻痺などがなければ心配はいり ません。 詳細は感染症科のホームページをご覧ください。 お問い合わせ先 東京都立小児総合医療センター 庶務課 電話 042-300-5111(代表)
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