森 てつお候補の回答 - 三田市の図書館を考える市民の会ホームページ

森てつお候補の回答
てつお候補の回答
質問1及び質問3の⑤について
図書館は月平均5回利用しています。電子図書館も利用しています。良いシステムなので
メニューを増やすべきと考えています。
質問2図書館ビジョン及び質問3の④生涯学習施設としてのあり方について
図書館は、市民に無料で気軽に利用できる情報提供施設であり、そこでは、文字に接する
前の乳幼児に対する読み聞かせから児童に対する図書の提供、一般の人の楽しみにこたえる
各種の読み物、さらには学術研究にもこたえうる郷土資料などの幅広い図書、資料等が備え
られ、活用されている、まさに生涯学習を支える根幹施設であると考えております。また、
公共図書館は、ユネスコの公共図書館宣言(1994)にも謳われている通り、地域において知
識を得る窓口であり、生涯学習のみならず、個人及び社会集団の独自の意思決定及び文化発
展の基本条件を提供するものであり、民主主義を支える重大な意義を持つものであるとの認
識も持っています。このため、質の高い情報を選別、整備し提供するとともに、勤労者はも
ちろん障害者の方々など情報を求める人すべてに対し、利便性の高い情報提供環境の整備が
必要と考えています。
しかし、最近のインターネットなどからの信憑性の定かでない多くの情報の氾濫にさらさ
ている状況下では、図書館に蓄積された正確・体系的な知識を調べ、判断に資することの重
要性が増しています。このため私は学校司書を配置し、読書活動、「調べ学習」を推進する
ことを公約の一つに掲げていますが、文字に接する小学校低学年の時から図書館のもつ正
確・体系的な情報へのアクセスの技術を学んで身につけて欲しいと考えるからです。司書の
指導により身につけた技術は、高等教育でも大学の研究にも、さらには社会に出てからも末
長く役立つものになるはずです。
図書館は情報、資料を整備して市民の利用をまつだけのものにとどまってはなりません。
情報化社会の進展の中で、例えばテレビで健康に良いという食品が放送されると、スーパー
の売り場でその食品が売り切れるなどと言う偏った情報の使い方が散見されます。健康に関
する情報だけでなく子育てや子供のスマートフォン情報への対処の仕方や介護問題、ビジネ
スマンの新技術への対応などそれぞれの人が抱える問題解決のための情報獲得を支援でき
る図書館が必要です。平成25年3月に答申を得た「三田市の公民館及び図書館の今後の方
向性について」においても、今後の図書館においては「暮らしに役立ち暮らしの中の問題を
解決できる・考えることができる役割」が期待されることが揚げられています。しかし、わ
たしは、
「暮らしに役立つ」をもう一歩進めて、
「市民がよりよく生きるための問題解決、地
域課題の解決に資する図書館」になるべきだと考えています。その為には司書によるレファ
レンスサービスの充実のみならず、学校司書との連携強化や図書館の使い方のPR、ボラン
ティアの方々と協力した多彩な図書館活用活動の展開など多くの取り組みが必要となりま
す。図書館の質の高い情報の整備と親しみやすい、利用しやすい環境整備といった、ハード
面での充実とともに高い技能を持った司書の育成や図書館を活用した多彩な市民活動の展
開への支援などソフト面も充実を図っていく、同時に市民の皆さんに図書館の蓄積した体系
的な知識、情報への効果的なアクセス技術も学び、身につけていただいてご利用いただき、
「問題、課題解決に資する図書館とする」これが私のビジョンです。
質問3の①、
質問3の①、②、③、⑥
ご質問の①から3につきましては、受託者側の運営の詳細とその考え方、委託者である市
当局の考え方の双方から十分事情を聞いた上で判断すべきもの考えますので、ここでの回答
は控えさせていただきます。
ただ、⑥の三田市立図書館運営評価委員会は年4回6名の委員によって開催され、綿密な
論議が行われているようですので、この委員会において具体の運用上の問題について解決法
が議論されるのがいいのではないかと考えます。しかし、職員の態度是正のような図書館長
の権限内で対処、是正できることは現場で即座に是正されるべきであり、現場対応だけでは
困難なものは市役所の担当部署での検討に付す、さらに大きな改革が必要なものについて運
営評価委員会に付すといった体制整備が必要かと思われます。