2015 年版アンケート新規意見:貿易・投資上の問題

2015 年新規意見速報版
「2015 年版アンケート新規意見:貿易・投資上の問題点と要望 −旧ソ連編−」
(2014 年 12 月∼2015 年 1 月実施)
2015 年 6 月
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
事務局:日本機械輸出組合
目
次
6.旧ソ連地域
†* ロシア
…………………………
1
ウクライナ
…………………………
8
ベラルーシ
…………………………
9
…………………………
10
トルクメニスタン
…………………………
12
ウズベキスタン
…………………………
13
† カザフスタン
(注) *印は、APEC 諸国・地域
(注) †印は、ASEM 諸国・地域
2015 年速報版 ロシアにおける問題点と要望 1 / 7
ロシアにおける問題点と要望
区分
意見元
2 国産化要請・現地 建機工
調達率と恩典
9 輸出入規制・関
税・通関規制
No 問題点
問題点内容
要望
準拠法
(1) 現地調達率の要請 ・公共機関の入札案件にはローカル製品認証が必要であり、近年その傾向が ・入札案件の現地産化率の緩和の働きかけ
強くなってきている。具体的に、ローカル製品認定;現地産化率50%以上が
をお願いしたい。
必要であり、ハードルがきわめて高い。
自動部品
(2) 国産化のための恩 ・国産化のためにも自動車部品メーカーに対するロシア進出、および進出後の ・D566を持っていない、および新規進出の ・自動車;Decree166
典措置なし
恩典(関税減免など)が必要だが、現状は無い。(関税減免Decree566が
部品メーカーが適用できる新たな関税減 ・部品;Decree566
2011年申請で終了、その後の進出メーカーはメリットなし)
免制度の設定。
時計協
(1) 高輸入関税
時計協
日機輸
日商
日機輸
建産協
日機輸
日機輸
・腕時計の輸入関税率は、従価率と定額方式が併用されている。
−腕時計(ケースに貴金属を使ったもの):6ユーロ或いは15.7%-17.3%の関
税のいずれか高い方。
−腕時計(上記以外のもの):4ユーロ或いは10%の関税のいずれか高い方。
(継続)
・クロックの輸入関税が高い。
・輸入関税が他国と比較して高額である。
・化粧品輸入に高い関税が課され、利益を逼迫。
(内容・要望ともに変更)
・単機能プロジェクタが無税(ITA製品)である一方で、多機能プロジェクタに高
関税を課す国が散見される。
・ミニマム関税の廃止。
・従価率への一本化。
・関税の撤廃または低減。
・水準の適正化検討をして頂きたい。
・輸入関税撤廃に向けた働きかけを推進頂
きたい。
・問題解決への働きかけをご検討頂きた
い。
・ITA拡大に関する最新情報の確認とご提
供を頂きたい。
・今後の動向についても継続的に情報をご
提供頂きたい。
・改善が図られた点:
ロシアに於ける金属サイディングの輸入関税が25%から8%に引き下げられ
た。現在のロシアルーブルの為替レートが落ち着けば、日本製金属サイディ
ングの価格面での競争力が増し、日本からの輸出が増加するものと思われ
る。
(2) 関税の突然の変更 ・国家財政の都合、一部企業のロビイング等で輸入関税が度々変更。ロシアで ・2012年にロシアはWTOに加入したが、
全く生産されていない品目の関税値上げ案が突如出てくるなど、国際ルール TV関税引き上げや冷蔵庫関税が合意に
になじまない内容が見られる。
反する等、要注視。
(継続、要望追加)
(3) 輸入関税の譲許違 ・ロシアは、WTO協定上、WTO加盟時に国際約束した輸入関税率(譲許税
・譲許税率の限度内での関税課税(左記の ・ユーラシア経済
反
率)を守る義務を負っている。ところが、ロシアは、「家庭用冷凍冷蔵庫」に「譲 ロシアの措置は、譲許税率を超える関税
委員会関税率表
(Common Customs
許税率」を超える関税を課している。
徴収を禁じたWTO協定<GATT2条>に
Tariff of the Customs
(参考)ロシアの「家庭用冷凍冷蔵庫」関税
違反)。
Union)
① 340L超(関税番号:8418.10.200.1)
http://www.eurasianco
−WTO譲許税率:16.7%
mmission.org/ru/act/tra
−実際の税徴収:「16.7%」又は「0.13ユーロ×容積(L)」の内、大きい金額
de/catr/ett/Documents/e
⇒「輸入価格×16.7%」<「0.13ユーロ×容積(L)」の場合に譲許違反
tt84%2001.01.2015.pdf
1 / 13
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 ロシアにおける問題点と要望 2 / 7
区分
意見元
9
日機輸
日機輸
12 為替管理
日機輸
日機輸
JEITA
日機輸
日機輸
自動部品
JMAA
日商
No 問題点
問題点内容
要望
② 340L以下(関税番号:8418.10.800.1)
−WTO譲許税率:「16.0%」又は「0.156ユーロ×容積(L)」の内、大きい金
額、但し税率の上限を16.7%とする。
−実際の税徴収:「16.0%」又は「0.156ユーロ×容積(L)」の内大きい金額
(上限税率(16.7%)の規定なし。)
⇒「輸入価格×16.7%」<「0.156ユーロ×容積(L)」の場合に譲許違反
(参考)
ロシアは、カザフスタン、ベラルーシとの関税同盟による3国間の「共通関税」
を採用し、当該「共通関税」に基づき関税を徴収。関税同盟の共通関税は「ユ
ーラシア経済委員会」という機関で制定。(上記参照)
(継続、要望変更)
(4) 輸出税の導入
・安易な輸出税の導入
例1:タングステン 2012年12月より1年間 10%
⇒依然として撤廃されていない。
例2:穀物(小麦)2015年2月1日より
(内容・要望ともに変更)
(5) 通関
・食料品全般、医薬品全般が禁止品。サンクトペテルブルグ通関に限りパソコ
ン機器の通関が航空便では不可。
(1) 外貨送金規制
・契約に基づく外貨送金を行う場合、その事前届出・申請許可制度があり、申
請書作成、契約書(注文書は不可)、その他各種書類の提出など、手続きが
非常に煩雑。(パスポートディール)
(継続)
・外国に送金および輸出入を行う際、Passportと呼ばれる許可を必要としてお
り、この許可の取得に時間を必要とする。又、この許可は銀行を経由して取得
するものであり、結果として取引銀行の固定化を招来しユーザーとしての自由
度が狭まり手数料削減交渉に著しい不利となる。
(変更)
(2) 為替先物規制
・在ロシア企業は、ロシア国内の銀行以外との為替先物予約契約が不可。
(継続)
(3) 外貨建取引基準の ・外貨建取引は中央銀行の公表レートによりルーブルに転換し記帳することが
未整備
義務図けられているが、マーケットのレートと大きく乖離しており、財務諸表に
実態を正確に反映できない。
(継続)
(4) ロシア有限会社法 ・現地ルーブル通貨安による為替差損で、当該販売会社の経営状況が悪化。
の純資産規定
(5) 急激な為替変動
・円建てでの直貿で、海外販売店は為替差益を得ているが、値上げの交渉は困
難。現地通貨建てでの海外子会社との親子間取引で、現在円安効果で特別
価格にて販売が可能だが、利薄の取引が多く、将来取引が続いて円高に振れ
た時にたやすく損失が出てしまうほどの変動幅。
(6) 受注低下、送金遅 ・経済制裁、原油価格安の影響による市況の悪化、送金手続きの長期化並び
延
に困難。
2 / 13
準拠法
・穀物の輸出税導入については、苦しい選
択であったことは理解するが、やっと回復
した市場の信頼を失うことにつながり、非
常に残念。
・外貨送金事前許可制度、及び書類手続き ・外貨規制
の簡素化。
・外貨管理規制の緩和。
・ロシア会計の外貨建取引基準の改正。
・ロシア連邦法No.129-FZ
「ロシア連邦 会計に関す
る連邦法」
・有限会社法改正による純資産規定の廃止 ・ロシア有限会社法 純資
あるいは変更。
産規定
・為替の安定、変動幅が6ヶ月で数%以内。
・政治・経済状況の改善を願うのみ。
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 ロシアにおける問題点と要望 3 / 7
意見元
No 問題点
問題点内容
要望
12
自動部品
(7) 為替管理
・税率変更など税制面のサポート。
13 金融
日機輸
(1) 資金借入の困難
日商
(2) 現地銀行手数料及
び上乗せ金利
日機輸
(3) 金融インフラの未
整備
(1) VAT税制の不備
・周期的に発生するロシア経済危機(ルーブル暴落)により事業リスクが高く、
不安定。特に輸入部品・材料に依存せざるをえない自動車部品は為替変動
に大きく左右され、採算が確保できない。
・銀行に対する引当金計上に関する規制が厳しく、融資枠を得ることが困難。
(継続)
・L/C取引はなく、全て送金ベースで大口案件での船積前リスク信用リスクが取
れない。
・JBICのバンクローンが中々利用できない。
・ロシアにおけるインターバンク決済が1日に数回しか行われないため、同日付
決済が困難。
・VATの還付制度は規定で定められているが、実際の還付手続きは煩雑且つ
実現が難しい。翌申告期での相殺も可能なはずであるが、査定を受ける必要
があること、翌期ではなく実際には翌年度に繰り越されることもある。
(継続、要望追加)
・ロシア国へ製品を輸入した際に支払ったVAT還付が実質不可能なこと。(ロシ
アへ輸入した製品をロシア関税同盟以外の国へ再輸出する際に前払VATの
還付手続きが非常に煩雑なため、実質不可能な状態。)
・ロシアから日本への配当に関しては、現在日ソ租税条約に基づき15%の源
泉税が徴収される。この税率はOECDモデルに基づく租税条約に比べ相当
高率であり、ロシアへの投資を阻害する大きな要因となっている。
(継続)
・ロシアで事業会社の展開を行っているが、各社の業績にばらつきがある。こ
れらを連結企業体として束ね、納税を行うことができればTAXがセーブでき、
より事業展開を後押しできる。
(継続)
・石油輸出税(2014年12月26日施行)と石油抽出税(2015年1月1日施行)が
変更された。現在当社が合弁先を通し探鉱・評価作業を実施している鉱区
は、改正前は15年間の免税対象地域(イルクーツク州)に該当し、免税が適
用されていたが、当該規定が今回改正により廃止。改正後は、軽減税率の適
用はあるものの、完全免除で無くなったことにより、事業の採算性への少なか
らぬ影響が懸念される。
・ロシア独自の過小資本に対する規制があり、増資といった対応を迫られる。
区分
14 税制
日機輸
自動部品
日機輸
16 雇用
(2) 製品輸入時支払い
のVAT還付につい
て
(3) 高率の源泉税率
日機輸
(4) 連結納税制度の不
在
日商
(5) 税制変更
日商
(6) 過小資本規制
日機輸
(1) ビザ取得の困難
日機輸
日商
準拠法
・銀行に対する管理規制の緩和。
・現地銀行での手数料や上乗金利が高過
ぎる。
・金融・銀行制度・金融インフラの整備。
・規則どおりの運用。
・ロシア連邦法No.117-FZ
・他国にあるような不課税取引という概念を 「ロシア連邦税法典第2部
導入し、INPUT VATの計算根拠となる
第21章 付加価値税」
総額への参入は取りやめてほしい。
・VAT還付手続申請方法の簡素化(要求書
類の最小化)。
・現租税条約の速やかなる改正。
・租税条約(日ロ間税率)
・連結納税制度の導入。
・新税制導入、税制や税率変更に際して
・2014年11月24日交付ロ
は、外資企業に対話機会を提供するととも シア連邦税改正法
に、十分かつ妥当な説明を実施するなど (366-FZ)
透明性を確保して頂きたい。
・過小資本規制撤廃に向けた働きかけを推
進頂きたい。
・ロシア入国毎に必要な滞在登録の申請期間が7日間と短く、短期間に煩雑な ・申請期間の延長(30∼45日)。
申請業務が発生。
(継続)
・外国人労働者の労働許可発給にロシア語のテストを課すことが見込まれ、今 ・High Skill労働者制度を幅広く適用 。
後の出向、駐在に影響が懸念される。
(継続)
・労働許可証の発行にロシア語やロシアに関する知識が問われるなど、労働許 ・労働許可証発行手続きの簡素化に向けた
可証取得の難易度が上がっている。
働きかけを推進頂きたい。
3 / 13
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 ロシアにおける問題点と要望 4 / 7
区分
16
意見元
No 問題点
日機輸
問題点内容
要望
準拠法
・2015年1月以降、労働許可証取得の為に、ロシア語、ロシアの歴史、法制に ・労働許可証の取得に際し、日本人社員に ・連邦法No.74
関する知識を有していることを証明する必要がある。または、年収2百万RUB 対して、ロシア語、ロシアの歴史、法制の ・連邦法No.106
以上を受給することを条件に高度な専門性を有する外国人(HQS)として登
試験を免除するとともに、年収制限を解除
録されれば労働許可証が取得可能となる。
する旨を規定して頂きたい。
⇒問題点:ロシアの各種産業に貢献すべく特殊な産業知識等を有する日本
人に対してロシア語の各種試験を課すことは、ロシア産業の裾野を広げる可
能性を持つ日本企業がロシアに新規投資する上での阻害要因となる。
日本本社から合弁企業に派遣されている駐在員の中には、合弁会社の運営
上、必ずしも年収2百万RUBに達しない者もおり、またロシア語も堪能ではな
いために、労働許可を取得することができなくなる。従い、当該駐在員の日本
への引上げは合弁事業の縮小に直結する事態となる。
一方、最低でも2百万RUBの給与設定は、新たな合弁事業検討の足かせと
なり得、結果として、日露合弁というビジネス形態を通じて日本の高度な技
術、各種ノウハウをロシア側が習得する芽を摘む恐れがある。
自動部品
(2) 長期を要するビザ ・スポットベースでの出張をする場合、現地外務省より招聘状を入手した上で、 ・緊急時対応の為の簡易ビザ制度の導入。
取得手続
在日ロシア大使館にビザを発行して頂く必要があり、全体で約1ヵ月を要して ・手続きの簡素化。
いる。
現在、ビジネスビザの取得に2週間以上を要する。
(内容・要望ともに変更)
日機輸
(3) 外国人就労VISA・ ・HQS問題
・早急なる善処を望む。
就労規則
(改善した点)2015年1月より、駐在員事務所(Representative Office)の駐在
員も、現地法人・支店(Branch)駐在員同様「高度な技能を有する外国人
(HQS)」労働許可の申請が可能となった。
(要望)監督官庁(移民局)の窓口において1月末現在でHQS申請の受付が開
始されず、混乱した状況が続いている。
日機輸
(4) 法定有給休暇・賞
与に関する慣習
自動部品
(5) 臨時休業に対する ・ロシア経済危機に直面した際、生産調整など一時的な臨時休業を設定する
雇用助成金の不在 が、雇用継続を補助する政府助成金制度がない。
日機輸
(6) 給与支払いに係る ・労働法に基づき月に2回の給与を各従業員に支払っている。日欧米ほか一 ・労働法の速やかなる改正。
事務量が膨大
般的と思われる月一回の給与支払いに比べ、給与計算、付随の個人所得税
の計算等事務処理量が2倍となっており、明らかに非効率である。
Vacationの前払制度も、本来は個人が所得の範囲内で管理運用していくも
ので、過剰に保護されていると思う。個人の自立を阻害する制度と思われるの
で、廃止してほしい。
・労働法に基づき年間の法定有給休暇は28日と定められ、1回は14日超の連 ・労働法の速やかなる改正。
・ロシア連邦法No.197-FZ
続休暇取得が定められている。連続休暇の取得による業務への支障が起こり ・連続取得期間に関しては、会社と従業員 「ロシア連邦労働法典」第
うる。
との間で柔軟に定めることができるように
19章 休暇
(継続)
改善願いたい。
4 / 13
・臨時休業に対して政府による雇用助成金
(60%など)の設定。
・ロシア連邦法No.197-FZ
「ロシア連邦労働法典」第
21章 賃金、他
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 ロシアにおける問題点と要望 5 / 7
区分
意見元
17 知的財産制度運 日機輸
用
日機輸
日機輸
日機輸
19 工業規格、基準
安全認証
No 問題点
問題点内容
(1) 私的複製補償金制 ・補償金の対象製品が法の趣旨に照らし適切でない。
度の不透明
補償金制度の内容や運用が国内外の事業者で異なり、差別的である。
補償金対象製品が国際的な潮流にそぐわない。
法に基づかない不当な脅しがなされている実態がある。
(継続)
(2) ロシアルートとユー ・ロシアルートとユーラシアルートで同じ特許権が共存すると、譲渡により同じ
ラシアルートで同じ 特許権を異なる権利者が所有することになってしまう。このことは、特許権が
特許を出願した場 独占権であることを否定することになる。
合の同時成立
(3) 関税同盟による特 ・ロシア、ベラルーシ、カザフスタンの関税同盟により、三国間は自由に貿易が
許権侵害品の流入 できる。そのため、ロシアでのみ特許権を取得していた場合(ベラルーシ、カ
の恐れ
ザフスタンで未取得の場合)、ベラルーシ、カザフスタン経由で侵害品がロシ
アに輸入されることを税関で止めることができないケースがある。これを防ぐ為
には、3つの国すべてで権利を取得するか、ユーラシア特許を取得する必要
がある。しかし、これでは費用が掛かるし、ベラルーシ、カザフスタンで十分に
権利行使できるのか不明である。
(継続)
(4) 模造品処理費用の ・偽造品、模造品の撲滅に向けた取組みを行っているが、没収した偽造品保
負担
管、輸送、破棄費用が負担となっている。
(継続)
要望
準拠法
・問題ある制度の廃止又は見直し。
・政府承認(2010.10.14付
No.829)の補償金の対
象・金額に関する規定及
び手続きに関する各規定
(計4)
・ロシア民法第4部1397条
・ロシアルートとユーラシアルート間で、重
複特許を排除する規定を設ける。
・ロシアで権利を取得したら、ベラルーシ、
カザフスタンにも権利が及ぶようにする
か、ベラルーシ、カザフスタンに入ってくる
前に税関で止められるようにしてほしい。
日機輸
(1) 全工場の検査義務
日機輸
(2) 軽工業製品に対す
る多数の要求事項
日機輸
(3) 認証情報のWeb公
開
日機輸
(4) 不透明な審査基
準・過程
・知的財産権執行法令強化。
・ACTA-国際模造品撲滅
・税関取締り強化。
貿易協定(2010.10)
・偽造品輸入差止手続の導入、簡素化。
・正規輸入者に対する没収偽造品の関連
費用負担軽減。
・関税同盟のスキーム1Cでは、製造評価/監査・管理として全工場の製造検査 ・工場検査として、CIG023等に基づく第三 ・関税同盟技術基準
(工場検査)が要求されている。グローバル企業の多くが国際基準に基づい
者機関の監査結果も認めてほしい。
020/2011、004/2011
た全社共通の品質システムを取り入れているにも関わらず、全工場の検査を ⇒認可機関によっては、書類監査による
実施することは、産業界にとって非常に負担が大きい。
対応も可能となった。
(継続、要望変更)
・軽工業製品(皮、布など)に対し、認可取得のほかに、製品名称、原産国、製 ・自主宣言としてほしい。
・関税同盟 技術基準
017/2011
造者名(or代理人・販売者)、製造者住所、製品サイズ、原材料の比率、適合
マーク、製造年月日(date of manufacture)、表面の素材などのラベル表示
が要求されており、産業界に負担がかかっている。
(継続)
・認証取得と同時に製品のモデル名などが当局のWebサイトに公開される。製 ・企業からの申請に基づき、一定期間は機 ・関税同盟技術基準
品発表前の新製品名が公開されてしまうことは販売戦略上、致命的である。
密扱いとして非公開にしている国もあるの 020/2011、004/2011
(継続)
で、同様に対応してほしい。
・医療機器の稼動許可の当局(連邦保険・社会発展監督庁)審査基準・過程が ・審査基準の透明性強化と審査期間の短 ・ロシア連邦保険・社会発
難解、且つ必要書類が膨大であり、審査期間も長く、改善を望みたい。
縮。
展省令No.735
建機工
(5) 工業規格・基準安
全認証
・ディーゼルエンジンの排ガス規制に関して世界的エンジン排ガス規制が強化 ・規制の早期表化を要請したい。
される中、ロシアとしての将来の方向性が見えない状況。
5 / 13
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 ロシアにおける問題点と要望 6 / 7
区分
19
意見元
No 問題点
日機輸
(6) 関税同盟
日機輸
22 環境問題・廃棄物 日機輸
処理問題
23 諸制度・慣行・非 日機輸
能率な行政手続
日機輸
日機輸
24 法制度の未整
備、突然の変更
日機輸
問題点内容
要望
準拠法
・三国関税同盟成立に伴い、製品安全関連規制の変更や環境関連規制の制 ・産業界に不要な負担が発生する為、国際 ・三国関税同盟
定により、同規制の要求するロシア語やカザフ語での記載項目など、国際規 規格に極力準拠し、負担を増やさない方
格やEU法と異なる対応が要求され、負担がふえる。
向で進めてほしい。
(変更)
・関税同盟の認可取得プロセスが三国間で異なるため、認可申請に準備する ・三国間での共通の認可取得プロセスの構 ・関税同盟技術基準
資料が異なる。また、三国でそれぞれ異なる通関チェックを行うため、国ごと
築と、通関時のチェック内容の透明化を望 020/2011、004/2011
に認可申請が必要となる場合がある。
む。
(継続)
(1) 特異な包装材への ・本来、食品等の包装材への規制であるが、電気製品等に対しても要求されて ・欧州包装廃棄物指令2004/12/ECやグロ ・Technical Regulations
材料表示要求
いるようである。包装材の材料表示では、「紙」と「プラスチック」が主であり、
ーバルな観点で法規制として要求されて on Safety of Packaging,
Decision No. 769,
「プラスチック」の材料表示は、いくつかの国で法制化されている。
いる国・地域の法規制との整合をとるよう
August 2011
しかしながら、「紙」の材料表示として「PAP」もしくは段ボール:20、カートン:
考慮頂きたい。
http://eurasiancommiss
21、紙:22といった材料番号の表示を義務として求める国は無く、この3カ国
ion.org/ru/Lists/EECDo
向けの包装材にだけに表示にすべきかどうか等対応に苦慮している。
cs/P_769_1.pdf
(1) 許認可手続の複
雑、頻繁な変更
・許認可手続きに必要な書類が多く、手続きが煩雑。また、窓口ごとに対応が
異なるため、その都度確認作業を行う負担が大きい。特に税務関係は書類が
多く、多国に比べて多数の経理社員を必要とする原因となっている。
例:輸入手続の運用(必要書類、プロセス)が利用する通関ポイント毎に異な
る。
(継続)
(2) 郵便制度の不備
・ウクライナ法人からの配当受領にあたり、SCERがロシア法人であることの証
明書の発行は、ロシア税務署からロシアポストによる送付のみで30日以上を
要する。
(継続)
(3) 事務所登記
・支店・駐在員事務所の登記先監督官庁の変更
2015年1月より管轄官庁が国家登録院から連邦税務当局へ変更となったが、
ロシア側で既存の登記内容の移行が行われず、事務所の開設許可の取り直
し手続きを求められている。インストラクションも極めて不明瞭で、実際の書類
の受付もなされておらず、非常に混乱した状況が続いている。
(1) 各種法令の未整
・税法・輸入通関に関する法令・安全規格関連法等、通達から実施までの期間
備・頻繁な改正・解 が短く実施不可能なケースが多い。また、当局側の実際の窓口(各税関、安
釈の不明
全規格認証機関等)に法令に関する具体的な対応策・指示が下りておらず、
法令は発効しても現場での対応が不可能なケースが多発。
例)省エネ法(政府指定の認証期間でテスト、そこで合格した製品のみ輸入可
能)発効も、「政府指定の機関」が未定。
(継続)
6 / 13
・ホームページ等で必要書類を明確化、及
び電子媒体での申請を推進。
・税務書類の簡素化、電子化。
・郵便制度が機能していない現状、直接交
付を願いたい。
・早急なる善処を望む。
・法令の策定時に関連する業界団体等と起
こりうる課題につき事前検討が必要。
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 ロシアにおける問題点と要望 7 / 7
区分
24
意見元
No 問題点
日機輸
(2) 個人データの国内 ・Federal Law "On Information, Information Technologies, and
・導入の合理性の有無につき他国の個人
保管
Information Protection"の採択により、ロシア人の個人情報を収集、処理す 情報保護当局との対話を進め、より企業に
る場合、ロシア内にサーバーを設置しなければならなくなる可能性があり、既 負担の少ない代替策がないか検討して頂
に他国に設置済の場合、二重投資を強いられる可能性がある。
きたい。
日機輸
日機輸
日機輸
JEITA
26 その他
日機輸
建産協
問題点内容
要望
準拠法
・Federal Law "On
Information,
Information
Technologies, and
Information Protection"
・インターネットを介して情報を提供している法人としてロシア国内で6ヶ月、特 ・当該問題は政治的側面を持つこともあり、 ・Federal law # 97-FZ as
定のデータ(IPアドレス、電子メール、等)を保管する必要がある。
これまでロビーの機会がなかったが、現在 of 05/05/2014
連邦保安局にロビー活動中である。
・全ての法人は業務に関連して取得したHR、ディーラー、最終顧客等の個人 ・Roskomnadzorの諮問委員会を通じてロ ・federal law # 2420FZ
データを2015年9月1日以降ロシア国内に保管することが求められている。こ ビーを行うことが可能であり、この中で個
の件は、海外の個人情報をロシア国内で収集した場合にも問題となる。
人データ保護法の変更を求める。
・ロシア国民の個人情報を扱う事業者に対して、ロシア国内に設置したデータ ・本新法の撤廃、少なくとも発効の無期限延 ・ロシア法案番号法案 番
ベースの使用を義務付ける新法(法案番号No. 596277-6、2015年1月時点
期を要望したい。
号No. 596277-6
でロシア下院第二読会終了。プーチン大統領の承認済)は2015年9月1日に
発効見込である。
本法の問題点は、①違反があった場合、裁判所の命令に基づいて、違反者
のウェブサイトへのアクセスをロシア当局が停止することが可能となる点、②
新法を順守する意図でロシア国内に設置されたデータベースを利用する場
合、その利用がPEとみなされてロシアでの課税根拠となるか否かが不明な
点、等が挙げられる。
この法規制は、グループ企業の従業員情報管理、ネットを経由したゲームや
映像・音楽等のコンテンツ配信、オンライン販売やダイレクトマーケティングな
ど、多方面に影響を及ぼし、想定される事業収益でカバーすることが非常に
困難な追加コストの発生が見込まれるなど、事業運営への大きな影響が懸念
される。
(1) 取引トラブル(グル ・当社製品を輸入しロシア国内で販売する取引先が、関連企業に税務調査が ・安定的な取引の実施のために、ビジネス
ープ会社への安易 入ったのを契機に、自らにも嫌疑が及ぶことを懸念し、突然会社を解散・清算 慣行の改善が望まれる。
な事業移管と会社 し、事業を他の新設グループ会社に移管した。さらに1年後に同様のことを繰
の解散・決算)
り返した。結果として、契約のやり直しや未回収債権の保全対応などが求めら
れ、非常に苦労することとなった。
(継続)
(2) 統計資料
・住宅建設関連の統計データの入手が困難。建築着工戸数等、日本では月
・住宅建設関連の統計データの即時更新、
次、地域別で確認できるデータがロシアでは入手できず、住宅需要がどこ
発信を要望する。
で、どのように推移しているのか把握し難い。
7 / 13
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 ウクライナにおける問題点と要望 1 / 1
ウクライナにおける問題点と要望
区分
意見元
No 問題点
12 為替管理
日機輸
(1) 外貨規制
日機輸
日機輸
日機輸
14 税制
日機輸
日機輸
16 雇用
日機輸
23 諸制度・慣行・非 日機輸
能率な行政手続
問題点内容
要望
準拠法
・外国企業の支店に対する制限。
・外国企業の支店に対する扱いを外国企業 ・中央銀行規則
①対外決済のための外貨購入が出来ない。
のウクライナ法人と同じにすること。
②客先から受領した代金(グリブナ)を外国にある本社に送金すると、ウクライ (但し、左記③・④は全ての法人に適用さ
ナで配当に対する源泉税が課税されてしまう。
れるもの)
③入金した外貨は(名目に関わらず)グリブナに75%兌換しなければならな
い。
④残る25%も、売買代金(外貨)ならば、90日以内にグリブナに兌換しなけれ
ばならない。
(変更)
(2) 為替管理
・1日当たりの外貨購入額が制限されている。個人の場合、3,000グリブナ相当 ・時限措置であることは認識しているもの
・中央銀行規則
(約200ドル)まで。但し、銀行に外貨が無く、実際には外貨を購入できない。 の、早期に解除してほしい。
・外国に対する配当送金が禁じられている。
・時限措置であることは認識しているもの
・中央銀行規則
の、早期に解除してほしい。
(3) 資金借入の困難
・厳格な外貨管理のため、すべての輸入業者は市場でのUSD / EUR調達が
困難になっている。このため、特に2014年9月以降、輸入が阻害され輸入量
が減っている。
(1) 広範な課税標準
・日本とは課税対象所得の認識が大きく異なること。
・保険求償の所得扱いの撤廃、改装費の経 ・税法
例えば、自動車損害時の保険求償金が所得とみなされる、賃貸家屋を改装し 費扱い、本社出張者経費の立替払いを認
契約終了した際、この改装費が贈与として課税される等。また本社出張者の
めて頂きたい。
国内移動手段(航空券、鉄道、その他)を出張所が立替払いできない(立替払
いをすれば、第三者への便宜供与=贈与として課税)される、その他不可解
な点が多く、業務上の障害である。
(継続)
(2) 不合理な課税
・①本店からの運転資金送金を所得とみなし、課税されること。
・①運転資金を課税所得としないこと。
・①税法に規定なし。
②法人所得税の徴収方法:前納。
②所得実績に基づいた後納への変更
②税法
(継続)
(1) 査証手続の非能率 ・駐在員の査証手続きの非能率。担当官が1人しかおらず、VISAの招聘状の ・査証の期限の延長と複数回出国可能とし ・入国管理法
発給に時間がかかる(従来からの問題であるが、ウクライナ危機発生後、特に て頂きたい。
・外国人登録法
顕著)。また、駐在員査証(シングル)で入国後45日以内にウクライナ国内で
居住許可を取得する必要があるが、手続きに時間がかかり、緊急事態で出国
せざるを得ない場合でも1からやり直す必要がある。
(変更)
(1) 競争法の不適切な ・ある買収案件において、ウクライナ競争法当局へ企業結合審査の申請を行っ ・競争法上の審査の本来の趣旨に基づき、
運用
たが、以下の課題が生じた。
不必要な情報を求めない運用をお願いし
−買収対象事業に関係のない分野の事業やそれに関係する市場の情報を
たい。
求めることを繰り返し、不必要に審査手続が遅延する。
−当社本社取締役のパスポートコピーや個人住所など、企業結合審査と関係
のない個人情報を収集する。
(継続)
8 / 13
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 ベラルーシにおける問題点と要望 1 / 1
ベラルーシにおける問題点と要望
意見元
No 問題点
9 輸出入規制・関
税・通関規制
日機輸
19 工業規格、基準
安全認証
日機輸
(1) 関税同盟諸国の制 ・関税同盟の認可取得プロセスが三国間で異なるため、認可申請に準備する
度の相違
資料が異なる。また、三国でそれぞれ異なる通関チェックを行うため、国ごと
に認可申請が必要となる場合がある。
(継続)
(1) 三国関税同盟に伴 ・三国関税同盟成立に伴う、製品安全関連規制の変更や環境関連規制の制定
う製品安全規則の により、同規制の要求するロシア語やカザフ語での記載項目など、国際規格
変更
やEU法と異なる対応が要求され、負担がふえる。
(変更)
(2) 軽工業製品に対す ・軽工業製品(皮、布など)に対し、認可取得のほかに、製品名称、原産国、製
る多数の要求事項 造者名(or代理人・販売者)、製造者住所、製品サイズ、原材料の比率、適合
マーク、製造年月日(date of manufacture)、表面の素材などのラベル表示
が要求されており、産業界に負担がかかっている。
(継続)
(3) 全工場の検査
・関税同盟のスキーム1Cでは、製造評価/監査・管理として全工場の製造検査
(工場検査)が要求されている。グローバル企業の多くが国際基準に基づい
た全社共通の品質システムを取り入れているにも関わらず、全工場の検査を
実施することは、実際、産業界にとって非常に負担が大きい。
(継続、要望変更)
(4) 認証取得情報の
・認証取得と同時に製品のモデル名などが、当局のWebサイトに公開される。
Web公開
製品発表前の新製品名が公開されてしまうことは販売戦略上、致命的であ
る。
(継続)
(1) 特異な包装材への ・本来、食品等の包装材への規制であるが、電気製品等に対しても要求されて
材料表示要求
いるようである。包装材の材料表示では、「紙」と「プラスチック」が主であり、
「プラスチック」の材料表示は、いくつかの国で法制化されている。
しかしながら、「紙」の材料表示として「PAP」もしくは段ボール:20、カートン:
21、紙:22といった材料番号の表示を義務として求める国は無く、この3カ国
向けの包装材にだけに表示にすべきかどうか等対応に苦慮している。
区分
日機輸
日機輸
日機輸
22 環境問題・廃棄物 日機輸
処理問題
問題点内容
要望
9 / 13
準拠法
・三国間での共通の認可取得プロセスの構 ・関税同盟技術基準
築と、通関時のチェック内容の透明化を望 020/2011、004/2011
む。
・産業界に不要な負担が発生する為、国際 ・三国関税同盟
規格に極力準拠し、負担を増やさない方
向で進めてほしい。
・自主宣言としてほしい。
・関税同盟 技術基準
017/2011
・工場検査として、CIG023等に基づく第三 ・関税同盟技術基準
者機関の監査結果も認めてほしい。
020/2011、004/2011
⇒認可機関によっては、書類監査による
対応も可能となった。
・企業からの申請に基づき、一定期間は機 ・関税同盟技術基準
密扱いとして非公開にしている国もあるの 020/2011、004/2011
で、同様に対応してほしい。
・欧州包装廃棄物指令2004/12/ECやグロ ・Technical Regulations
ーバルな観点で法規制として要求されて on Safety of Packaging,
Decision No. 769,
いる国・地域の法規制との整合をとるよう
August 2011
考慮頂きたい。
http://eurasiancommiss
ion.org/ru/Lists/EECDo
cs/P_769_1.pdf
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 カザフスタンにおける問題点と要望 1 / 2
カザフスタンにおける問題点と要望
区分
意見元
2 国産化要請・現地 日機輸
調達率と恩典
9 輸出入規制・関
税・通関規制
14 税制
16 雇用
日商
No 問題点
問題点内容
要望
準拠法
(1) 国内物品・サービ
スの調達・使用要
請
(1) 輸出税の導入
・原材料・部品のカザフスタン国内での調達要求。国内物品の使用要求。国内
企業のサービスの利用要求。
(継続)
・Export Dutyが、石油等の輸出にあたり新規に導入された。
2014年内に他外国企業と実施した同国地方税関との協議ならびに油性分析
試験の結果、カシャガン原油は免税対象油性基準に合致し、石油等の輸出
におけるExport Dutyが免除されることが確認された。
(追加)
・関税同盟の認可取得プロセスが三国間で異なるため、認可申請に準備する
資料が異なる。また、三国でそれぞれ異なる通関チェックを行うため、国ごと
に認可申請が必要となる場合がある。
(継続)
・様々な理由を付けて、VAT還付が適正に行われていない。
(継続)
・Grandfather条項の一部撤廃等、事業参入時に定められた経済条件が改悪
されている。また、それを補うような条項の適用も否定されている。
(継続)
・就労VISA取得に際し、
−主管者は労働許可取得不要。
−2人目以降の駐在員は労働許可が必要であるが、認定条件として「カザフ
スタン人では遂行出来ない職務能力」を証明する必要があり、認定を受け
ることが非常に困難である。
(若い駐在員の場合、殆ど不可能。)
(継続)
・現地雇用を優先させるため、Management/専門性の高い職等を除き、外国
人の取得が厳しくなりつつある。
・外国人雇用の制限があり、管理職クラスでは30%未満、それ以下のクラスで
は10%という規制があり、必要な人員配置が出来ない。
・技術や生産工程、知見の移転を要求されたことがある。
(継続)
・軽工業製品(皮、布など)に対し、認可取得のほかに、製品名称、原産国、製
造者名(or代理人・販売者)、製造者住所、製品サイズ、原材料の比率、適合
マーク、製造年月日(date of manufacture)、表面の素材などのラベル表示
が要求されており、産業界に負担がかかっている。
(継続)
・認証取得と同時に製品のモデル名などが、当局のWebサイトに公開される。
製品発表前の新製品名が公開されてしまうことは販売戦略上、致命的であ
る。
(継続)
・外国企業の自由な決定に委ねるべく、か
ような要求を行わないこと。
・カザフスタン側とのJV契
約における地下資源利用
契約の規定
日機輸
(2) 関税同盟諸国の制
度の相違
日商
(1) VAT未還付
日商
(2) 税制運用上の不透
明
日機輸
(1) 労働許可証取得の
困難
日商
(2) Work Permit取得
の困難
(3) 外国人雇用制限
日機輸
18 技術移転要求
日機輸
19 工業規格、基準
安全認証
日機輸
日機輸
(1) 技術・ノウハウの移
転要求
(1) 軽工業製品に対す
る多数の要求事項
(2) 認証取得情報の
Web公開
10 / 13
・三国間での共通の認可取得プロセスの構 ・関税同盟技術基準
築と、通関時のチェック内容の透明化を望 020/2011、004/2011
む。
・労働許可取得条件の緩和。
・かような要求を撤廃すること。
・かような要求を行わないこと。
・自主宣言としてほしい。
・関税同盟 技術基準
017/2011
・企業からの申請に基づき、一定期間は機 ・関税同盟技術基準
密扱いとして非公開にしている国もあるの 020/2011、004/2011
で、同様に対応してほしい。
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 カザフスタンにおける問題点と要望 2 / 2
区分
19
意見元
No 問題点
日機輸
(3) 全工場の検査
日機輸
22 環境問題・廃棄物 日機輸
処理問題
23 諸制度・慣行・非 日商
能率な行政手続
24 法制度の未整
日商
備、突然の変更
日商
問題点内容
要望
・関税同盟のスキーム1Cでは、製造評価/監査・管理として全工場の製造検査
(工場検査)が要求されている。グローバル企業の多くが国際基準に基づい
た全社共通の品質システムを取り入れているにも関わらず、全工場の検査を
実施することは、実際に産業界にとって非常に負担が大きい。
(継続、要望変更)
(4) 関税同盟に伴う製 ・三国関税同盟成立に伴う、製品安全関連規制の変更や環境関連規制の制定
品安全規則の変更 により、同規制の要求するロシア語やカザフ語での記載項目など、国際規格
やEU法と異なる対応が要求され、負担がふえる。
(変更)
(1) 特異な包装材への ・本来、食品等の包装材への規制であるが、電気製品等に対しても要求されて
材料表示要求
いるようである。包装材の材料表示では、「紙」と「プラスチック」が主であり、
「プラスチック」の材料表示は、いくつかの国で法制化されている。
しかしながら、「紙」の材料表示として「PAP」もしくは段ボール:20、カートン:
21、紙:22といった材料番号の表示を義務として求める国は無く、この3カ国
向けの包装材にだけに表示にすべきかどうか等対応に苦慮している。
準拠法
・工場検査として、CIG023等に基づく第三 ・関税同盟技術基準
者機関の監査結果も認めてほしい。
020/2011、004/2011
⇒認可機関によっては、書類監査による
対応も可能となった。
・産業界に不要な負担が発生する為、国際 ・三国関税同盟
規格に極力準拠し、負担を増やさない方
向で進めてほしい。
・欧州包装廃棄物指令2004/12/ECやグロ ・Technical Regulations
ーバルな観点で法規制として要求されて on Safety of Packaging,
Decision No. 769,
いる国・地域の法規制との整合をとるよう
August 2011
考慮頂きたい。
http://eurasiancommiss
ion.org/ru/Lists/EECDo
cs/P_769_1.pdf
(1) 手続きの遅延
・産油国の各種承認手続きが規定より遅延するため、事業そのものに影響が出
ている。
(1) 各種法令の不透明 ・関係法令が、財務条件等に係る交渉を産油国にとって有利に進めるために
な改正
改正されたりしており、法制、税法、財務条件等のStabilityに欠ける。法・税
制に曖昧な条項が多々あり、当局との間に解釈上のずれが生ずる場合があ
る。
(継続)
(2) 環境法改正の必要 ・環境関連法令下において厳しく制限されたガス排出量、狭義な「技術的に不
性
可避なガス放散」「緊急放散の状況」の定義、国際標準から逸脱した過大な罰
金等により、止むを得ない場合のガス放散について、環境当局より同法令違
反の指摘および罰金・法的措置を受ける可能性があり、事業上のリスクを抱え
ている。
改善にむけて、ガス放散・排出に関する国際標準を満たす環境関連法令へ
の改正が求められる。
11 / 13
・Ecological Code
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 トルクメニスタンにおける問題点と要望 1 / 1
トルクメニスタンにおける問題点と要望
区分
意見元
No 問題点
16 雇用
日機輸
(1) 業務出張時のビザ ・業務出張で入国するに当たりビザ取得が必要だが、ビザ取得にあたり英文卒 ・出張時のビザ取得の簡素化。
取得手続き
業証明書の提出まで要求されている。
・現状ビザ取得のための提出書類として英
また、現地からのInvitation Letter 発行に時間を要している。
文卒業証明書が要求されるが不要として
ほしい。(ロシア、カザフ、ウズベクなど
CIS諸国でも出張でのビザ取得に対して
卒業証明書を要求する国は無い。ウクライ
ナはビザが不要になり、1年間と言う期限
付きながらカザフもビザが不要になっ
た。)
問題点内容
要望
12 / 13
準拠法
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 ウズベキスタンにおける問題点と要望 1 / 1
ウズベキスタンにおける問題点と要望
区分
意見元
No 問題点
問題点内容
要望
12 為替管理
日機輸
(1) 外貨交換規制
・同国への輸入における貿易代金の支払いなど目的は様々であるが、現地通
貨から外貨への兌換が極めて困難である。半年以上かかったケースもある。
当局は外貨規制を設けていないとの立場だが、実質、外貨兌換総額が決めら
れており、政府容認案件以外の外貨兌換は実質難しい。企業間レートと呼ば
れる肯定レートの3倍近い為替レートで外貨を保有する企業から外貨を調達
するなど、その不適切な外貨政策の改善を求めたい。
(追加)
・同国においては中央政府が外貨交換を厳格に管理しており、実質外貨交換
に規制がかかっている状態。申請に応じて政府から各企業に外貨が割り当て
られているが、スムーズに外貨が割り当てられるケースは少なく、また二重為
替が存在していることもあり、ビジネスの裾野を広げる上での障害となってい
る。
・この問題の解決を目指すべく、経済産業
省、駐ウズベキスタン日本大使の絶大なる
ご協力を頂いている。同国の当局、駐日ウ
ズベキスタン大使などに度重なる改善の
申し入れを行っているが、軽微な問題とし
て取り上げようとしない。
日機輸
13 / 13
準拠法
・外貨交換規制の緩和。
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
新規意見速報版
2015 年版アンケート新規意見:貿易・投資上の問題点と要望
2015 年 6 月
連絡先: 日本機械輸出組合
通商・投資グループ
谷口、和田、谷井、庫元
〒105-0011
東京都港区芝公園 3−5−8 機械振興会館 401 号
TEL 03-3431-9348
FAX 03-3436-6455
E-Mail [email protected]
http://www.jmcti.org
禁無断転載