〈施設園芸農業者の皆様へ〉 自然災害等により被災した施設を再建し、農業 経営の継続ができます。 ・耐用年数の見直しによる時価額アップ(パイプハウスなど) ・新価部分への補償範囲の拡大 ・パイプハウスへの撤去費用の導入 ○ ○ ○ ○ 園芸施設の再建築価額は、農林水産省が定めた価額を基に決定します。 補償額(共済金額)は、再建築価額の8割が上限です。(耐用年数内) 被覆材の耐用年数は、施設本体及び附帯施設と異なります。 共済掛金は、時価部分に対して5割を国が負担します。(共済金額8,000万円が上限) 農林水産省からのお知らせ 重大な気象災害等により被災した園芸施設の復旧等を支援する被災農業者向け経営体育成支援 事業の実施は、過去に例のないような甚大な気象災害が発生した場合に限られることから、施設 園芸農業者の皆様にあっては、自然災害等に備えて、災害対策の基本となる園芸施設共済に加入 しましょう。 園芸施設共済の補償の拡充 1.時価額補償の拡充 (1) 耐用年数の見直し 施設本体と附帯施設の耐用年数を下表のとおり見直します。 パイプハウスは、耐用年数が2倍になります。 共 済 目 的 ガラス室Ⅱ類(鉄骨) 現 行 見直し後 差 15年 14年 1年短縮 プラスチックハウスⅡ類・Ⅵ類(パイプ) 5年 10年 5年延長 プラスチックハウスⅢ類(簡易鉄骨) 7年 14年 7年延長 15年 14年 1年短縮 5年 7年 2年延長 プラスチックハウスⅣ類・Ⅴ類(鉄骨) 附帯施設 (2) 時価額の引上げ 施設本体と附帯施設の耐用年数経過後の時価額を、再建築 価額の20%から50%に引き上げます。このことにより補償する 金額が増加します。 2.農家選択による補償の追加 基本(時価額)補償の拡充に加えて、農家の選択により、更に大き な補償が受けられます(復旧費用といいます) 。 (1) 耐用年数内の施設の補償する価額範囲は、再建築価額の100%。 (2) 耐用年数経過後の施設の補償する価額範囲は、再建築価額の75%。 注1:選択部分の共済掛金の全額を農家に負担していただきます。 注2:選択部分の共済金は、施設本体及び附帯施設を復旧した場合にお支払いします。 3.撤去費用の対象の拡充 現行では、撤去費用の対象となっていないパイプハウスも撤去費 用の補償対象に追加されます(農家の選択となります)。 注1:撤去費用は、業者等に依頼し金銭の支出が伴った場合に対象となります。 注2:共済金は、撤去が完了した場合にお支払いします。 〈パイプハウス(施設本体)の場合〉 現行の補償 % 耐用年数5年 100 ( 補 償 価 額 の 範 囲 ) 80 60 耐用年数経過後の補償価額は20% 40 20 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ( 11 年 12 経過年数 改正後の補償 耐用年数10年間 耐用年数内の補償の範囲は100% % 100 90 ( 補 償 価 額 の 範 囲 ) 農家選択による補償の選択部分 耐用年数経過 後の補償の範 囲75% 時価ベースの補償の拡充部分 耐用年数経過 後の補償の範 囲50% 80 70 60 50 40 30 20 現行の補償部分 10 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 ( ※被覆材の補償は、現行と変更ありません。 10 11 経過年数 12 ) 年 ) 園芸施設共済に係る補償内容の試算例 (プラスチックハウスⅡ類[パイプハウス]) 設置条件 設置面積 200㎡ パイプ径 31.8㎜ 標準単価 3,180円 経過年数 6年 被覆面積 350㎡ 一般農ビ 0.15㎜ 標準単価 518円 被覆年数 2年目 補償水準(付保割合) 80% ■現行 ①本体の再建築価額:200×3,180=636,000円 ②本体の時価額:636,000×0.2=127,000円 (千円以下切り捨て) ③補償額(共済金額):127,000×0.8=101,000円(千円以下切り捨て) ④被覆材再取得価額:350×518=181,300円 ⑤被覆材の時価額:181,300×0.5=90,000円 (千円以下切り捨て) ⑥補償額(共済金額):90,000×0.8=72,000円 (千円以下切り捨て) 施設全体の補償額(共済金額)合計 ③+⑥ 173,000円 農家負担共済掛金(賦課金は含んでいません。以下同様) 173,000×3.771%(掛金率)×0.5(国庫負担)=3,262円 ■拡充後 ⑩本体の時価額:636,000×0.7=445,000円 (千円以下切り捨て) ⑪補償額(共済金額):445,000×0.8=356,000円 (千円以下切り捨て) 施設全体の補償額(共済金額)合計 ⑪+⑥ 428,000円 農家負担共済掛金 428,000×3.771%(掛金率)×0.5(国庫負担)=8,070円 ■復旧費用を選択した場合 636,000(再建築価額)×0.3(調整率)=190,000円(復旧相当額)(千円以下切り捨て) 補償額(共済金額):190,000×0.8=152,000円 (千円以下切り捨て) 農家負担共済掛金 152,000×1.262%(掛金率)=1,918円(国庫負担はありません) ■撤去費用を選択した場合 200(設置面積)×290(標準単価)=58,000円 補償額(共済金額):58,000×0.8=46,000円 (千円以下切り捨て) 農家負担共済掛金 46,000×1.221%(掛金率)×0.5(国庫負担)=281円 拡充後の共済金額等の比較 単位:円、% 見直し後 項 目 現 行 時価部分 増減 増減率 復旧費用 撤去費用 合計 時価額等 217,000 535,000 318,000 246.5 190,000 58,000 783,000 共済金額 173,000 428,000 255,000 247.4 152,000 46,000 626,000 共済掛金 ※ 3,262 8,070 4,808 247.4 1,918 281 10,269 平成27年4月から料率が改定されますので、変更になる場合があります。
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