水不足による水稲共済損害評価の対応について 1 水不足により苗の移植

水不足による水稲共済損害評価の対応について
本年は暖冬少雪の影響と、春先の降雨も少ないことから中山間地域を中
心に水不足が心配され、一部地域では水稲の移植ができない耕地や、水稲
の生育が遅れる被害が発生しています。
今後も降雨が少なく、水不足により水稲が枯死してしまった場合や、生
育状況に影響が及んだ場合は、被害申告に基づいて水稲共済の損害評価を
実施します。
損害評価は下記のとおりの対応となりますので、組合員の皆様のご理解
とご協力をお願い申し上げます。
記
1 水不足により苗の移植ができない耕地
移植不能耕地については、7月上旬に損害評価(現地調査)を
実施する予定です。
「移植できなかった耕地」について、報告さ
れていない方は、ただちに組合へ連絡をお願いします。
2 減収が見込まれる耕地(植え付けが終了している耕地)
今後の天候で干害等の被害が発生し、減収が見込まれる場合は、
収穫期に損害評価を行ないます。
8月に損害評価日程等のチラシを配付致しますので、平年収量
の2割以上の減収が見込まれる時は、必ず被害申告をお願いしま
す。
【共済金の算出方法】
一筆方式7割補償、基準収穫量420㎏、
1kg 当たり共済金額225円の場合(10アール当たり)
○移植できなかった耕地
耕地の基準収穫量の100分の35に相当する収量があったもの
として取り扱います。
《計算例》移植不能により一筆全損被害の場合
引受収量=420 ㎏×0.7=294 ㎏
共済金額=225 円×294 ㎏=66,150 円
共 済 金=66,150 円×支払割合(65%×5/4-1/4)=37,209 円
○減収が見込まれる耕地
耕地一筆ごとに、基準収穫量の2割を超える減収量があったとき
に、次の計算方法により共済金を算出します。
共 済 金=共済金額×支払割合
支払割合=損害割合×5/4-1/4
損害割合=減収量/基準収穫量
(なお、算出は連続計算による)
《計算例》損害割合30%の場合
引受収量=420 ㎏×0.7=294 ㎏
共済金額=225 円×294 ㎏=66,150 円
共 済 金=66,150 円×支払割合(30%×5/4-1/4)=8,268 円
【共済金の支払開始損害割合の特例】
平成12年から、水稲共済一筆方式の共済金支払開始損害割合(足切り割合)
が、3割から2割に改善されました。そのため、2割の損害から共済金を受け
取ることができます。
《例》損害割合が30%の場合の支払共済金
特例前
特例後
足切り割合
3割
2割(引下げ)
支払共済金
0円
8,268円